緑のマットでの崇高なる“闘い”~前編~(2001)

三沢光晴のプロレス理論については、

前回(参照:三沢光晴のプロレスリング)、ほんの一握りをお伝えしましたが、

私自身、四天王プロレスにそれ程の思い入れがないので、

三沢が凄まじい“受け身”を取った試合よりも、

“闘い”の色が濃い試合の方が忘れられません。

その試合は高山善廣が、PRIDEデビューを果たす一ヶ月前にノアのリングで行われた壮絶な試合です。

当時を振り返って、高山は著書にこう記しています。

 
身のほど知らず。身のほど知らず。
(高山善廣) より

高山
試合後のダメージや達成感は、PRIDEもプロレスも変わらない。(略)ただ、周りの雰囲気がはっきりと違った。身体の心配を周囲の人にされるのは、圧倒的にPRIDEのほうだ。顔が腫れたりしてダメージは大きいように見えるから、周りも気になるのだろう。ただ、実のところ、ダメージの度合いもそれほど違いはない。それどころか、三沢戦のほうが試合後のダメージは大きかったのだ。なにしろ、翌日以降にまで尾を引くダメージが残ったのだ。次の晩に身体にダルさを感じたときは、単純に疲れているのかなと思っていたのだが、その翌日からいきなり高熱を発した。しかも下痢までして、3日ほど寝込んだのである。そこまでボロボロになったのは三沢戦が初めてだったが、つまりプロレスもPRIDEも身体に受けるダメージは変わらないのである。


GHC初代王者決定トーナメント決勝戦

高山リングイン

三沢光晴vs高山善廣

三沢も入場

勝った方がノアの新設王者。

GHCの威光とジョーさん

初代GHCヘビー級選手権者となるのです。

試合はオーソドックスにロックアップから始まりますが、

安易にお互い入っていかない緊張感があります。
探り合いからスタート

まずは三沢の片足タックル。
三沢の片足タックル

この辺は四天王対決ではなかなか見られない切り出し方です。

高山はがぶって、
高山“がぶり”から、

後方に転がすと、袈裟固め。
袈裟固め

さらに三沢の命綱ともいえる右肘も極めにいきます。
三沢の生命線である右肘も極めに行く

三沢はすぐにエスケープ。

この辺の潔さというのが、私はプロレスに於ける三沢の強さだと思っているのですが…、

高山はさらに手四つからきれいな投げ。
リストを取ってのスープレックス

再び向き合って再開すると、

三沢はまたもレスリング的な動きによって入っていきます。
三沢回り込んでのタックルから、

バックに回ります。
バックを取る

こうくれば高山のUインターの血が黙っておりません。
高山すかさず“Uインターの切り札”へ

強烈なフェイスロックに移行します。
三沢のお株を奪うフェイスロック

三沢の得意技でもあります。

そして突如、エルボー。
高山が先にエルボー、

これも三沢の代名詞。

さすがに三沢もすぐに返します。
すぐに返礼、

カウンターでビッグブーツを狙ってきた高山を飛び越えて、

ジャンピング・エルボー。
高山のビッグブーツを飛び越えてエルボー、

さらに場外へ吹っ飛んだ高山に、

エルボースイシーダ。
さらにエルボースイシーダで追撃

上がってきたところへ、

トップロープからダイビング・エルボーにいきますが、
さらにダイビングエルボーへいくが…、

高山が下からの迎撃。
高山がキチンシンクで迎撃

場外での机を使ったスラム。
本部席に叩きつける

この辺のラフファイトが、高山の持ち味でもあります。

高山の十字に三沢はエスケープ

リングに戻ると、今度はUの洗礼、

ミドルキックの2連発です。
重いミドル

そして再び場外…花道の上で、
花道で高々と抱え上げ、

抱え込み式のハイアングル・バックドロップ。
そのままバックドロップ

長身を利した攻撃です。

さらに花道の長さを使って、
距離を取って、

ジャンピングニー。
十分な助走からジャンピングニー

この幅の広さが高山の一流たるゆえんですね。

今度はダメージの濃い三沢に顔を近づけて何やら罵声を浴びせます。
コーナーに追い込んで何やら罵声を浴びせると、

そこで三沢の闘志に火がつきました。

強烈なエルボー一発。
三沢のエルボー

同じ技で高山も返します。
高山も返す

さらに三沢は強烈に。
負けじと返す三沢

エルボーでは分が悪いと、高山は前蹴りへ。
高山前蹴りへ移行

三沢のエルボーはどんどん強烈になります。

遂に高山がダウン。
フルスイングで一発

この場面になった時の表情が、私の好きな三沢光晴です。
この表情がいい!!

明日につづけましょう。

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tag : 三沢光晴 高山善廣 GHC

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紫レガ様、いつもお世話になります。追悼特集に必ず出てくる高山選手へのワンツーエルボーからのローリングエルボーのシーンが凄すぎてこの試合を見返しました。誰もが口を揃えて言っていますが三沢選手の凄い所は試合以外ではなく試合の中でプロレスの凄さを黙々と表現してくれていたところです。本日G+(ジータス)17時15分から21時30分まで三沢選手追悼特集あります。視聴可能の方は是非御覧ください。

>タキトさん

いつもありがとううございます。

三沢選手の凄い所は試合以外ではなく試合の中でプロレスの凄さを黙々と表現してくれていたところ<文字通り黙々と、ですよね。
マイクを持ってがなるようなことはなかった。
それがテレビ局には不満だったのかも知れませんが、逆に重みがありましたよ。

G+の三沢追悼特集<いかがでしたか?
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