忘れえぬ“熱い男”(1995)

様々な伝説を残した14年前の東京ドーム決戦(参照:歴史は10月に作られる~平成編~)。

中でも第1試合の顔触れが代表的です(参照:封じられた“伝家の宝刀”~前編~~後編~)。

しかし、当時から技術的に高いレベルにあった四者のタッグマッチよりも、

喧嘩になってしまう危険をはらんだこのシングルマッチが、私には印象深いです。

噛み合うのか? 単なる喧嘩か?

1995年 10.9 東京ドーム

新日本vsUインター全面戦争

大谷晋二郎vs山本健一


大谷晋二郎vs山本健一

両者の意識の違いが、様々な食い違いを起こしたのですが、

それが緊張感となって昇華しました。

開始早々、ヤマケンは自信を持っている打撃から入ります。

序盤からラッシュ

コーナーに詰めてのローキック。

コーナーに詰めてのロー

大谷は涼しい顔で受け流すと、

「効いていないぞ」とアピール

高校時代に培ったレスリング技術で対抗。

一本目のタックル

あえて極めにはいかず、弓引きナックルの牽制や、

極めにいかず弓を引く

顔面へのグリグリ…いわゆる可愛がり攻撃です。

グリグリ…

ヤマケンもいいタイミングでタックルにいきますが、

ヤマケンのタックルは、

大谷は難なく切って、

切って、

素早くバックに回ると、頭髪を鷲掴み。

バックを取ってコントロールすると、

引きずり起こして、そのまま場外へ投げます。

場外へ投げ捨て、

大谷はエプロンに身を乗り出してヤマケンを見下すと超満員6万7000人のドーム内が大爆発。

これまでやられたこともない攻撃にヤマケンは戸惑います。

見下すと場内は大爆発

ヤマケンがリングに戻ると、またも大谷のタックル。

今度は両足を取って持ち上げます。

2本目のタックルはリフト式

叩きつけると、

ここでも極めにはいかずナックルの牽制。

叩きつけて弓を引く

ヤマケンもやられっぱなしじゃありません。

下から足を取りにいきます。

下から足を狙うヤマケンに、

すると大谷はゆっくりと間を取ってから、

ヤマケンの顔面を踏みつけます。

ニアロープでもちろん反則です。

顔面踏み付けという大胆な返し

スタンドから再開すると、

初めてヤマケンの攻撃らしい攻撃。

スピーディーなソバットが、下腹部にヒット。

ソバットがローブロー気味に入る

ダウンする大谷に、ヤマケンはふてぶてしく挑発。

「立って来いや」

コーナーに詰めての打撃に行くと、

大谷、3本目のタックル。

とにかく速い!!

3本目のタックルはカウンター

さらに腕ひしぎ逆十字。

レフェリーのロープブレイクの声にも応ぜず、10秒近く締め上げます。

素早く十字に移行

やっと離れると、ヤマケンはレフェリーに抗議。

レフェリーに抗議

虚を突いてジャーマンを放つと、大谷は脳天からキャンバスへ。

ヤマケンのブリッジも素晴らしい!!

ヤマケンのジャーマン

さっきのお返しとばかり腕十字。

ロープブレイクの声にヤマケンはクリーンブレイク。

この辺の対応が新日とUの認識の違いか。

お返しの十字

それにしても大谷、

プロレスラーとして最高の表情です。

良い表情!!

そこから一気に勝負に出ます。

ボディに一発入れると、動きの止まったヤマケンにローリング・ソバット。

これは浅い。

ソバットは浅い当たり

さらにドロップキック。

これは喉元直撃。

ドロップキックは喉へ

フルネルソンから、スープレックス。

しかも投げっぱなし!!

投げっぱなしドラゴン

2発目でフォールにいきますが、

2発目はホールド

勢いでヤマケンの肩がつかず、

ダブルリストロックへ移行。

ダブルリストロック

すぐにヤマケンはギブアップ。

新日側に2勝目をもたらしたと同時に、相手はデビュー数ヶ月とはいえ、

大谷のプロレスラーとしてのポテンシャルの高さを印象付けた試合でした。

勝利のアピール

三角締めで動きを封じるよりも、プロレスファンなら場外戦や飛び技を駆使した上で、勝つ姿が見たいはずです。

当時、のし上がっていく大谷の熱い闘いぶりは、観る者までも熱くしました。

ところが、顔面ウォッシュを使い始めた頃からでしょうか…

あれから彼が生まれ持っている“熱さ”が、単なるギミックに成り下がってしまいました。

ビジュアル的にもかなり変わってしまいましたが…

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tag : 大谷晋二郎 山本健一 UWFインターナショナル 全面戦争

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No title

こんにちわ。
私は、この辺の映像って見た事がなくて、色んなサイトで読んだだけでなのですが、なんだかこう、、燃えてきちゃいます!(よく判りませんが、ウォーッって感じです)

この対抗戦って↓タイトルのものですよね?
「一触即発 VOL.1〈新日本プロレス VS UWFインターナショナル編〉」

とても、欲しくなっちゃいました。
他にも、なにかありましたら教えて頂けると幸いです。
宜しくお願いします。

長々と失礼します

buta-tanさん、http://www.tvbreak.jp/search/search.asp?mode=total&src_keyword=+%91%E5%92J%90W%93%F1%98Y
で見れますよ。

ちなみに私が大谷を見なくなったのは・・・・覚えていません(^_^;)

ただ今思えば・・・、
大谷は引き出しが少ないのに動きひとつ、ひとつ、レガさんおっしゃる表情など
細部にいたるまでプロレスラーでした。その中で顔面ウォッシュ等の技が増え
ていったことで大谷にしか出せないものが薄れていった感は少しあります。

あとは這い上がる姿勢が薄れたこと。
王者ライガーへの七冠挑戦、ライガーを挑戦者に迎えた七冠防衛戦(どっちも札幌だったかな??)以降は四天王的な図式になってしまいましたから。
ヘビーに転向したのも彼に新日を背負って欲しかったから賛成なんですが・・・あの時代のライガーを倒せなかったのは致命的でした。

最後は、甘さ。
真剣勝負なのに大谷は相手の全てを奪わない。
やっぱり甘い奴は上に行けない。そんな中堅の大谷が好きだったんですけどね。

No title

こんばんは!大谷は新日本の中でもU系と噛み合うレスラーだったような気がしますね。このヤマケン戦も素晴らしかったし桜庭戦も良かったですよね。

ヤマケンのハイブリッジのジャーマン覚えてます。初代タイガーもびっくりの素晴らしいブリッジですよね。

気迫と技術が上手く絡んだ好勝負でしたよ!

>buta-tanさん

こんばんわ。

なんだかこう、、燃えてきちゃいます!<この試合は本当にプロレスファンの溜飲を下げたと思いますよ。

他にも、なにかありましたら教えて頂けると幸いです<いろいろ発掘していきたいと思います。
リクエストなんかもお待ちしておりますね。

>ケツさん

大谷は引き出しが少ないのに動き…細部にいたるまでプロレスラーでした<昔よく週プロに書かれてましたね。人殺しの目をしてるって(汗)。

大谷にしか出せないものが薄れていった感<結局パフォーマンス重視になっちゃいましたからね。みちのく勢とやった8人タッグなんかは好きでしたねぇ。あとベノワ戦のスワンダイブDDTとか。

王者ライガーへの七冠挑戦、ライガーを挑戦者に迎えた七冠防衛戦(どっちも札幌だったかな??)<その辺の試合は覚えてないなぁ…、逆にスーパーJr準決勝のベノワ戦で雪崩式ツームストン食らったのとか、金本タイガーの合体フランケンシュタイナー食らって失神した場面が忘れられないです。

最後は、甘さ<ゼロワンに参加したことが結果的に彼のプロレス人生をマイナーなものにしましたね。

にしても…ケツさんが大谷を評価していたことに驚きました。

>H.Tさん

こんばんわ。

このヤマケン戦も素晴らしかったし桜庭戦も良かったですよね<逆にヤマケンとの再戦とか金原戦とかは駄目でしたね。

ヤマケンのハイブリッジのジャーマン<この当時は蹴りとスープレックスしかなかったですからね。
そして、桜庭も良いブリッジしてましたよ。

No title

なつかしいです!
この頃の大谷、よかったですよねぇ~(^^)
試合の運びというか、見せ方がすごく上手でしたよね!
なのに・・・
近年は一体どうしちゃったのでしょう?やはり大谷って“早すぎた全盛期”って感じだったのでしょうか・・・
もう一度、目覚めて欲しいものです。


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このコメントは管理人のみ閲覧できます

>流星仮面二世さん

試合の運びというか、見せ方がすごく上手でしたよね!<ガチガチの新日スタイルと思いきや、各団体の選手と良い試合しましたよね。
ただそれがいつの日か“大谷とやれば名勝負になる”見たいな役回りになっちゃってました。
もっと我を強く打ち出したほうがよかったんじゃないでしょうかね。

“早すぎた全盛期”って感じ<う~ん…私ら同い年だけに寂しいッスよね。

No title

評価してたの意外ですか?必然です!

大谷を書き出すと長くなるしキリないのでやめますが・・・改めて見ると、山喧のやられっぷりが凄まじいですね。
場外に落ちたさい背中を押さえるところなんか好きです。(マジで痛かったんでしょうけど)
闘犬のような面構え、体のシルエット、生意気さ、声など昔は思いませんでしたが今になって見ると山喧って個性が強烈ですね。今更ながら、将来が楽しみな若手であったと思います。

最後に、大谷をとり上げてくださってありがとうございましたm(_ _)m

>ケツさん

必然です!<失礼しました。

改めて見ると、山喧のやられっぷりが凄まじいです<永田とか金本とか一通り食らってますからね。
でもこの年の最後にやった西村戦では逆に好き勝手やってました。
あとで長州に食らわされる寸前だったようですが…

大谷をとり上げてくださってありがとうございました<とんでもない。話題を提供して下さって逆にありがたかったです。

No title

ケツさん
プロレスの映像が沢山ありますね!
有難う御座います。

紫レガさん
> リクエストなんかもお待ちしておりますね。
可能でしたら、新日vsUインターの対抗戦から
「長州力、永田裕志 VS 垣原賢人、安生洋二」
をお願います。

はじめまして

この試合は本当に面白かったですね。
たしかヤマケンはこの時20歳前後だったんですよね。まだデビューして間もないのに
この動きはすげぇ~なぁ~と感心しておりました。
お互いの色が出てて噛み合った試合でした。

いつもこのBLOG毎日見ています。更新大変かと思いますが、応援してますんで!

>buta-tanさん

可能でしたら…「長州力、永田裕志 VS 垣原賢人、安生洋二」を<buta-tanさんに言われて、さっき見返してみたら…この試合面白いですね。非常に。

早いうちに書きましょう!!

>Blueberryさん

初めまして。いつもありがとうございます!!

ヤマケンはこの時20歳前後…まだデビューして間もないのにこの動きはすげぇ~なぁ~と<それもほとんどバックボーンがないに等しいわけですからね。
それでいて準五輪クラスの永田とかと試合してた訳ですから…素直に凄いですよね。

今後とも宜しくお願い致します。

No title

どうも。
正確にいつの試合のことだったかは定かでないですが
ワールドプロレスリング放送内でこんなことがありました。
大谷のキャラが認知・固定化していって
たまに客席のお父さんなんかも映されるようになった頃
辻さんが「出ました出ました!この大谷顔です!」(多分判りますよね)
と盛り上げどころをしっかり強調してあげた際に
「大谷はあんまりこの顔しない方がいい」
とマサさんが冷たく切り捨てたんです。
当時は「この食い違い、たまんねぇ~」と笑い転げただけでしたが
後の大谷をみるに、実はかなり重大な転機だったんだな、と。
素の感情・熱さだったのを商品に替えていった代償として
どんどん大谷の試合は安っぽい、白けるものになっていきました。
それを見抜いたマサさんの警鐘だったんですねぇ。
多分長州との確執がなく、新日に残っていたとしても
大量リストラ期を生き残れなかったんでは……
むしろ今より活躍の場を失っていたんでは……と
「元・新日本プロレス」を読みながらひっそり思いました。

>ネコさん

こんばんわ。

客席のお父さんなんかも映されるようになった頃…「大谷はあんまりこの顔しない方がいい」とマサさんが冷たく切り捨てた<その深い意味は良くわかりませんが、マサさんなりのプロレス哲学だったんでしょうかね。

素の感情・熱さだったのを商品に替えていった代償としてどんどん大谷の試合は安っぽい、白けるものになっていきました<猪木もそうでしたが、昭和世代のトップレスラーにとっちゃかなり薄っぺらい印象を抱いたのでしょうね。オリジナリティはさすがですが。

長州との確執がなく、新日に残っていたとしても大量リストラ期を生き残れなかったんでは…<中邑棚橋世代の踏み台…永田の様にしぶとく生き残れたか?…どうだったでしょうね。
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Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

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