チャンピオンベルト・ワールド(番外編)~プロレスリング世界ヘビー級

いつも素晴らしい記事を読ませて頂いてます流星仮面二世さんの団塊Jrのプロレスファン列伝より、

チャンピオンベルト・ワールド~NWA世界ヘビー級で、テーズが巻いているNWA世界ヘビー級のベルト。

いわゆるテーズ・ベルト=プロレスリング世界ヘビー級王座が紹介されています。

プロレスリング世界ヘビー級ベルト

記事の中でテーズベルトはUインターに寄贈された旨がありますが、

実際にはテーズがこのベルトを持ち出した意義というのは別のところにありました。

まさにテーズベルト

ベルトを復活させた当時の会見に読まれた声明を読み返してみましょう。

似合うなぁ…

現在プロレス界には、数えきれない程のタイトルが乱立し、また、WWF、WCW、全日本プロレス、新日本プロレス、貴方がた4団体が、それぞれの世界チャンピオンを有し、さらに最近NWA世界王座まで復活させ(※この年、新日本のG1クライマックスでNWA世界王座争奪トーナメントを開催。優勝した蝶野が新王者となる)、タイトル乱立の状況が益々深まっていくことに対し、私は大いなる憂慮をいだいております。
(略)世界ヘビー級チャンピオンとは、プロレス界の実力最高峰を意味するものであり、最近のプロレス界にあって、そのベルトを争うのにふさわしいのは、私の知る範囲において、UWFインターの高田延彦とアメリカのゲーリー・オブライトの二人です。今回この二人によって争わせ、その勝者を世界最強、真の世界チャンピオンとして君臨させるつもりです。しかし、あくまで、彼等は私の知る範囲においてであり、異存のある方もあると思います。今回、このタイトルマッチは日本のUWFインターで9月21日に行いますが、これはUWFインターにこのベルトを寄贈するものでも個人に譲るものでもありません。ですから、この勝者には前記4団体が認定するチャンピオンたちの挑戦を受ける義務も、同時に与えたいと思います。そして、もし貴方がたの団体のチャンピオンの挑戦者がない場合は、ルー・テーズの認定した真の世界チャンピオンに異存なし、と判断させて頂きます。


この理念、実はIWGP構想にかなり近いものがあります。

ただしIWGPは各地のローカルタイトルを封印して、統一という名のもとに新日本プロレスが創った新設ベルトだったのに対し、

この世界ヘビー級王座はそもそも存在していた本家本元のNWA世界王座。

そしてこのテーズ・ベルト。実は日本マット界とも実に縁が深いのです。

若き鉄人の勇姿

そこで、このテーズ・ベルトの豆知識をいくつか…

◆ 製作されたのは1921年9月、セントルイスの有名な錬金師、ジョー・サンダースン氏の手によって。

◆ 最初に腰に巻いたのはエド・ルイス。同年12.13ニューヨークのMSGで、ジョー・ステッカーとの選手権試合に勝利して。
(2010.8.7 KINGさんのコメントより追記:エド・ルイスが巻いたベルトは、テーズとは違うベルト。日付は1920年12月13日。

◆ ルー・テーズが初めて腰に巻いたのは1937年12.29セントルイスでエベレット・マーシャルを破って。当時21歳の世界王者史上最年少である。

◆ 日本プロレス界の父、力道山はこのベルトをこよなく愛し、自身が1962年3月に渡米し、フレッド・ブラッシーからWWA王座を奪取して凱旋する際、テーズにこのベルトを借りて帰国記者会見で披露した。
当時、WWAはベルトではなくトロフィーを象徴としていたからである。
(2010.8.7 KINGさんのコメントより追記:WWAに関しても、力道山以前の選手権者『フレッド・ブラッシー』『エドワード・カーペンティア』も同じタイプのベルトを使用。力道山以降の選手権者『ザ・デストロイヤー』も同タイプをしている画像がある。よって、WWA(NAWA)も、同タイプのベルトを初期の頃から使用していたのではないかという説もある)。

◆ 力道山はテーズに返却するまでの1ヶ月の間に同じデザインのコピーを製作(偽造?)し、自身の代名詞ともいえるインターナショナル選手権のベルトとして使用した。

◆ 力道山の死後、コピーベルトは百田家預かりとなっていたが、ジャイアント馬場の全日設立に際し、PWF世界ヘビーとして復活。1973年2.27にボボ・ブラジルを破って王座に就いてから1年間、馬場の腰に巻かれた。

◆ しかしコピーベルトは馬場には小さすぎたため、1974年春に同じデザインのひとまわり大きなベルトとしてリニューアル。
現在、三冠王座のうちの一本のベルトとして高山善廣の腰に巻かれている。


所を替え、品を替えて現在でも同じデザインのベルトが日本に残っている訳ですね。

でも色々と残っている資料を見返すにつけ…高田の腰に巻かれているのが一番しっくり来ます。

レジェンド達も認めた

それにしても、か細くてすぐに壊れてしまいそうな“ガラクタ”みたいなベルトです。

強さの象徴がチャンピオンベルトだった時代、

プロレスラーはその“ガラクタ”目指して命を張ってた訳ですねぇ。(参照:20 years ago)

不滅の鉄人

なお本編はこちらへ→チャンピオンベルト・ワールド

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tag : プロレスリング世界ヘビー ルー・テーズ 高田延彦 流智美 団塊Jrのプロレスファン列伝 流星仮面二世

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テーズベルト

紫レガ様!先日は猪木VS天龍ビデオで大変お世話になりました。無事手に入れました。
ところで、上記のテーズベルトですが、高田選手が腰に巻いたときベルトの上の王冠?の部分が折れそうで冷や冷やしていました。私だけでしょうか?
後、全然関係ない話題ですが5月13日AM1:08~AM1:38放送のフジテレビ「百識王」という番組でプロレス必殺技特集をやるそうです。プロレスファン必見ですので是非ご覧ください。

>タキトさん

お久しぶりです。

猪木VS天龍ビデオで大変お世話になりました<とんでもないです。
役立てて良かったです。

上記のテーズベルトですが、高田選手が腰に巻いたときベルトの上の王冠?の部分が折れそうで…<ああ確かに。なんかすぐ壊れそうでしたもんね。

「百識王」という番組でプロレス必殺技特集をやるそうです<情報ありがとうございます。
その番組自体存じませんでした。

http://www.fujitv.co.jp/100shiki/index.html

こっちは1週遅れの月曜放送みたいです。

いろんな形で、情報を交換できると嬉しいです。

まさに合わせ鏡の戦い模様だ!!

今週はPC開けないdayなので今頃のコメですいません!!
このコラボ、うれしいです!すっごいうれしいです!!題名も一緒で感動です!!
本当にありがとうございますm(__)m

いゃーベルト製作者は知りませんでした。他にも・・・すごいですね!テーズ・ベルト時代のお話はこっちが本編です!タメになります(*^□^*)

また機会がありましたらよろしくお願いします(^^)

>流星仮面二世さん…ですよね?(笑)

コラボ、うれしいです!<こちらこそありがとうございます。

ベルト製作者は知りませんでした。<名前は書きましたが、どんな人物かは私も知りません(笑)

お仕事忙しそうですね。
最も働き盛りの我々世代、お互い頑張りましょうや!!

No title

テーズベルトで検索してたどり着きました。

豆知識の部分ですが、エド・ストラングラー・ルイスが巻いたベルトは、テーズとは違うベルトだと思うのですが・・・・(ベルト中央で腰投げのような姿があり、中央下部にはダイヤモンドが埋め込まれているタイプ)

21年12月と記されてますが、ルイスがステッカーをニューヨークで破ったのは20年の12月13日です。

WWAに関しても、力道山以前のチャンピオン『フレッド・ブラッシー』『エドワード・カーペンティア』も同じタイプのベルトを使用していますし、力道山以降の『ザ・デストロイヤー』も同タイプをしている画像があります。
よって、WWA(NAWA)も、同タイプのベルトを初期のころから使用していたのではないかと思います。


間違いを指摘する為ではなく、私もこのベルトに関して分からないことが多く、色々調べているので、ご気分を害されないようお願い致します。

>KINGさん

初めまして。
ご指摘のコメントを下さり、ありがとうございます。

この記事はUインター全盛期の週プロでの流智美氏の記事を参考にしました。
早速追記させて頂きます。

ご気分を害されないよう<とんでもない。
日々是勉強です。またよろしくお願い致します。

紫レガ様

早速の追記、お人柄が解ります。
ありがとうございます。

力道山のインターナショナル選手権のベルトと、テーズのベルトの相違点は、中央のリングを象った中のレスラーにあります。
バックドロップの様な体勢が描かれていますが、力道山の方は持ち上げれているレスラーの両足がトップロープより上にありますが、テーズの方は片足がトップロープの下にあるのです。
当然、力道山の写真にはWWAをしている物とインターナショナルをしている物がありますが、見分け方は上記にある足の位置です!
一度良く見て下さい。

テーズのベルトの王冠は、年代によって形状が異なります。
または、王冠がない時もあります。
テーズ曰く、王冠部分は破損しやすいので、取り替えらるようになっているとのこと(真意の程は分かりませんが)
現に、高田さんがUWFインターでしている時も、途中から王冠が無くなってます。


テーズベルトは謎が多いですね。
長文失礼しました。

>KINGさん

より詳しいご解説をありがとうございます。

力道山のインターナショナル選手権のベルトと、テーズのベルトの相違点<本当に勉強になりました。

プロレスの楽しみ方は、千人いれば千通りのスタイルがあるということを改めて思い知った次第です。
ベルトに対する飽くなきこだわり。今後も蔭ながら応援させて頂きます。
紫レガとは?

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Author:紫レガ 
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長州、これは俺のブログだ。

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