追悼メディア関連を観て
「怒ってるかオメエは!!」

“燃える闘魂”アントニオ猪木逝去(参照:ありがとう。)から半月以上が経過してしまい、
その間に様々なメディアで、
追悼記事や特集が組まれました。
紙媒体が衰退して久しい現在、
専門誌・紙からも2つの追悼号が発売。

日刊スポーツの追悼号は、
表紙に赤の筆文字で『勝者アントニオ猪木』、
そして抒情的なセピア色の「ダーーーッ!!」写真。
日本唯一の専門誌となった週刊プロレスは、
ベテランファンの怒りに火を着けた卍固め画像、
そしてタイトルは白い明朝体の『闘魂永遠』。
当然、猪木ファンとして無条件で買う訳ですが、
どちらも老舗のイメージとは異なる内容で、
私の期待は空回りしました。

“燃える闘魂”アントニオ猪木逝去(参照:ありがとう。)から半月以上が経過してしまい、
その間に様々なメディアで、
追悼記事や特集が組まれました。
紙媒体が衰退して久しい現在、
専門誌・紙からも2つの追悼号が発売。

日刊スポーツの追悼号は、
表紙に赤の筆文字で『勝者アントニオ猪木』、
そして抒情的なセピア色の「ダーーーッ!!」写真。
日本唯一の専門誌となった週刊プロレスは、
ベテランファンの怒りに火を着けた卍固め画像、
そしてタイトルは白い明朝体の『闘魂永遠』。
当然、猪木ファンとして無条件で買う訳ですが、
どちらも老舗のイメージとは異なる内容で、
私の期待は空回りしました。
まずニッカンの方は、
どうせ振り返るならインタビュー連載の再掲ではなく、
スポーツ紙という特性から、
これまでの猪木見出しというか、
東スポにはない日刊スポーツならではの、
一面、バトル面、政治面、芸能面の縮刷が良かったなぁ。
あと…人選はさて置いて、
特別手記が読みたかったです。

一方、週プロは近年の増刊を見ていて、
写真の使い方に期待するのは無理なので、
せめて超党派で執筆陣を集結して、
コラムの波状攻撃(各ライターの猪木最終結論)で、
一冊仕上げて欲しかった。
ターザン、佐藤氏、高木氏だけじゃなく、
シッシー、倉森氏、ドクトルルチャ、小佐野さん、浜部さん、
さらに原悦生氏、永島勝司氏、門馬さん、山口日昇氏…他、
可能であれば恩讐を越えてフミさんにも…。
そうやって闘魂の語り部を連ねた方が、
よっぽど週プロぽいし、
それなら1100円でも安いくらいでした。

価格をいえば“特別”という事もあって、
高額になるのは仕方ないのですが、
ニッカン…今の時代を考えてもファイト基準ならば、
せいぜい440円です。
週プロは…500円かなぁ。
せっかくの弟子たちのインタビューも、
50周年ムック本の再録みたいな内容でしたし。

表紙に関していうならば、
週プロはスタジオ特写の素材持ってるのだから、
赤いガウンの「ダーーー!」が相応しかったのでは?
ニッカンは見出しを絶賛してる方もいますが、
無難なチョイスですよね。
これ考慮すると週プロの卍だって、
気迫漲る表情で決して悪くはないですよ。
後藤達俊だって猪木の付き人(参照:アントンとミッコ~いつも一緒に編~)ですから。

時間のない中で発売された2誌紙には、
たくさんの批判こそあれど、
普段専門誌を置いていない店舗の棚に並んだだけでも、
私は大きな意味があったと思っています。
それって猪木流“環状線の理論”にも通じるでしょう。

まだ他の媒体から出る事も予想されますが、
じっくり時間をかけての発売ですから、
猪木追悼に相応しい内容で出してもらいたいです。
個人的には『Number』と『G SPIRITS』に期待します。
次に地上波なのですが、
各ワイドショー関連は話題重視の内容ですけど、
テレ朝は当日の『サタデーステーション』が良かったですし、
NHKでは『クローズアップ現代』が良かったです。
どちらも女性キャスターが進行役で、
思い入れ先行のプロレスファンキャスターや、
ちょっとかじってるテイストのタレントコメンテーターが絡むものの、
数百倍見やすかったです。
そして北海道という土地的には、
ウルトラCともいえる『ワールドプロレスリング』ですね。

通常は関東地方から1ヵ月遅れなのですが、
追悼特番は翌週放送。
直弟子たちの言葉と、
地上波ならではの選曲も含めて良い内容でした。

ライガー引退セレモニー(参照:テレ朝ch2で『WK14』と『NYD!!』を観た)から、
度々ビジョンに登場した猪木の映像が、
現在のメインエベンターの想いをつないでいて、
これは胸に響きました。

猪木は病が進行していきながらも、
本当に心の底からの笑顔を見せてくれましたね。
最後はCSテレ朝チャンネル2の、
『ありがとう! 俺たちの“燃える闘魂”アントニオ猪木追悼SP』です。

10月14日から3時間SPとして、
三夜連続で放送された特番は、
清野茂樹アナチョイスの名勝負集。

時間の都合もあって、
これまでの名勝負集で必ず挙がる試合から、
敢えて少しずらした視点での数々。
これ観てると私が一番好きな猪木は、
総合的に見て80年代だったかも知れません。
清野アナ曰く「82年を境に下り坂に入った」という。

思い込み重視で形容するなら、
70年代は、
心技体充実したコンディションで、
プロレスリングという格闘競技の頂点に君臨する猪木。

90年代は、
ボロボロの肉体になりながら、
惜しみなく生命ごとリングに捧げる猪木。

そして80年代は、
幾つもの病に直面しながら、
幾つもの人間関係が崩れていきながら、
その狭間でキャンバスに画を描き続ける格闘芸術家・猪木。

こんなプロレスラーは二度と現れない。
それはわかってます、
わかっていますよ。
だからまだまだ足りないですよ、
語り尽くせないんですよ。
どうせ振り返るならインタビュー連載の再掲ではなく、
スポーツ紙という特性から、
これまでの猪木見出しというか、
東スポにはない日刊スポーツならではの、
一面、バトル面、政治面、芸能面の縮刷が良かったなぁ。
あと…人選はさて置いて、
特別手記が読みたかったです。

一方、週プロは近年の増刊を見ていて、
写真の使い方に期待するのは無理なので、
せめて超党派で執筆陣を集結して、
コラムの波状攻撃(各ライターの猪木最終結論)で、
一冊仕上げて欲しかった。
ターザン、佐藤氏、高木氏だけじゃなく、
シッシー、倉森氏、ドクトルルチャ、小佐野さん、浜部さん、
さらに原悦生氏、永島勝司氏、門馬さん、山口日昇氏…他、
可能であれば恩讐を越えてフミさんにも…。
そうやって闘魂の語り部を連ねた方が、
よっぽど週プロぽいし、
それなら1100円でも安いくらいでした。

価格をいえば“特別”という事もあって、
高額になるのは仕方ないのですが、
ニッカン…今の時代を考えてもファイト基準ならば、
せいぜい440円です。
週プロは…500円かなぁ。
せっかくの弟子たちのインタビューも、
50周年ムック本の再録みたいな内容でしたし。

表紙に関していうならば、
週プロはスタジオ特写の素材持ってるのだから、
赤いガウンの「ダーーー!」が相応しかったのでは?
ニッカンは見出しを絶賛してる方もいますが、
無難なチョイスですよね。
これ考慮すると週プロの卍だって、
気迫漲る表情で決して悪くはないですよ。
後藤達俊だって猪木の付き人(参照:アントンとミッコ~いつも一緒に編~)ですから。

時間のない中で発売された2誌紙には、
たくさんの批判こそあれど、
普段専門誌を置いていない店舗の棚に並んだだけでも、
私は大きな意味があったと思っています。
それって猪木流“環状線の理論”にも通じるでしょう。

まだ他の媒体から出る事も予想されますが、
じっくり時間をかけての発売ですから、
猪木追悼に相応しい内容で出してもらいたいです。
個人的には『Number』と『G SPIRITS』に期待します。
次に地上波なのですが、
各ワイドショー関連は話題重視の内容ですけど、
テレ朝は当日の『サタデーステーション』が良かったですし、
NHKでは『クローズアップ現代』が良かったです。
どちらも女性キャスターが進行役で、
思い入れ先行のプロレスファンキャスターや、
ちょっとかじってるテイストのタレントコメンテーターが絡むものの、
数百倍見やすかったです。
子どもが一生懸命みましたよ!あなたの闘いを。
— 紫レガ (@murasakilg) October 14, 2022
徹子の部屋、まるごと再放送してくれないかなぁ。 pic.twitter.com/NzOC2ihwpW
猪木さん、ありがとう。 pic.twitter.com/zhN7abv3gX
— 紫レガ (@murasakilg) October 14, 2022
そして北海道という土地的には、
ウルトラCともいえる『ワールドプロレスリング』ですね。

通常は関東地方から1ヵ月遅れなのですが、
追悼特番は翌週放送。
直弟子たちの言葉と、
地上波ならではの選曲も含めて良い内容でした。

ライガー引退セレモニー(参照:テレ朝ch2で『WK14』と『NYD!!』を観た)から、
度々ビジョンに登場した猪木の映像が、
現在のメインエベンターの想いをつないでいて、
これは胸に響きました。

猪木は病が進行していきながらも、
本当に心の底からの笑顔を見せてくれましたね。
最後はCSテレ朝チャンネル2の、
『ありがとう! 俺たちの“燃える闘魂”アントニオ猪木追悼SP』です。

10月14日から3時間SPとして、
三夜連続で放送された特番は、
清野茂樹アナチョイスの名勝負集。

時間の都合もあって、
これまでの名勝負集で必ず挙がる試合から、
敢えて少しずらした視点での数々。
これ観てると私が一番好きな猪木は、
総合的に見て80年代だったかも知れません。
清野アナ曰く「82年を境に下り坂に入った」という。

思い込み重視で形容するなら、
70年代は、
心技体充実したコンディションで、
プロレスリングという格闘競技の頂点に君臨する猪木。

90年代は、
ボロボロの肉体になりながら、
惜しみなく生命ごとリングに捧げる猪木。

そして80年代は、
幾つもの病に直面しながら、
幾つもの人間関係が崩れていきながら、
その狭間でキャンバスに画を描き続ける格闘芸術家・猪木。

こんなプロレスラーは二度と現れない。
それはわかってます、
わかっていますよ。
だからまだまだ足りないですよ、
語り尽くせないんですよ。
- 関連記事
-
-
「これ以上やったら死ぬだろ」 2011/01/12
-
至福の時間 2016/12/01
-
同じ時代の偉人 2017/08/25
-
しまった!! 2011/02/14
-
【輝け!!レガ大賞2011】 2011/12/27
-
十七歳のチーズ 2021/11/19
-
つぶやきピロートーク20210122 2021/01/22
-
始まりの終わり。 2010/02/27
-
tag : アントニオ猪木
コメント心よりお待ちしてます!
猪木=矛盾=憧れ=嫉妬
自分が期待しているのはkaminogeです。後は自分も見るんですけど関連雑誌やネット記事や動画を見るんすけど、こんなに賛否出るかなというくらい凄いしひどい(笑)。ただ明らかに人の人生が送れる許容量を遥かに超えててアントニオ猪木という人間の振れ幅が10倍じゃ聞かないと思いました、だからみんな憧れるし嫉妬もされる。猪木イズムはコンプレックスだというけど、こんなに逆に男からも女からも嫉妬された人なんていないのでは。人間の業を背負って見せつける生き方をしながらも最後まで意地を貫き通すのは自分が一番だと思って生きてる人にはたまらない嫉妬心がわくだろうなと。
No title
まだ公にはコメントを発していないと思われる山口日昇と、
…やっぱり日本で誰よりも猪木さんのことを考えていた井上義啓さんのお声が聞きたかったです。
…やっぱり日本で誰よりも猪木さんのことを考えていた井上義啓さんのお声が聞きたかったです。
>あとからuwfファンさん
期待しているのはkaminoge<政治スキャンダルの当時は最も味方をしたkamiproの後継誌ですので必然でしょうね。
こんなに賛否出るかなというくらい凄いしひどい(笑)<ある意味待ち構えてた感もなくはないのですが、それぞれの心の中に猪木がいる以上はどのスタンスが正解かは私ごときにはわかりません。
しかしながら記事の通り、もうプロレスを扱う事がなくなったメディアや店頭に『猪木』の文字、画像が並んだのは改めて偉大な人物だった事が証明された事象でしたね。
猪木イズムはコンプレックスだというけど、こんなに逆に男からも女からも嫉妬された人なんていない<引退試合の古舘アナのフレーズ、「この男は格闘技の英雄か!? それとも時代の娼婦なのか!?」を思い出します。
人間の業を背負って見せつける生き方をしながらも最後まで意地を貫き通す<最期の自分の姿を晒す姿もファンや弟子たちによって賛否両論ありますが、文字通り『誰もやらない事』をやった時点で一貫したロマンが証明されましたね。本当に凄い人物でした。
こんなに賛否出るかなというくらい凄いしひどい(笑)<ある意味待ち構えてた感もなくはないのですが、それぞれの心の中に猪木がいる以上はどのスタンスが正解かは私ごときにはわかりません。
しかしながら記事の通り、もうプロレスを扱う事がなくなったメディアや店頭に『猪木』の文字、画像が並んだのは改めて偉大な人物だった事が証明された事象でしたね。
猪木イズムはコンプレックスだというけど、こんなに逆に男からも女からも嫉妬された人なんていない<引退試合の古舘アナのフレーズ、「この男は格闘技の英雄か!? それとも時代の娼婦なのか!?」を思い出します。
人間の業を背負って見せつける生き方をしながらも最後まで意地を貫き通す<最期の自分の姿を晒す姿もファンや弟子たちによって賛否両論ありますが、文字通り『誰もやらない事』をやった時点で一貫したロマンが証明されましたね。本当に凄い人物でした。
>たかはしさん
まだ公にはコメントを発していないと思われる山口日昇<田村YOUTUBEでもまだ触れていませんかね? 間違いなく猪木の影響を受けて業界に入った人で、のちに猪木と真逆の世界に行って転落していったという…私もこの人の手記、追悼文が読みたいです。
日本で誰よりも猪木さんのことを考えていた井上義啓さん<日本で、いや世界で一番でしょうね。猪木の事を考えて、猪木“最期のシーン”まで想定した書き手はI編集長と村松友視さん二人だけでしょうね。
日本で誰よりも猪木さんのことを考えていた井上義啓さん<日本で、いや世界で一番でしょうね。猪木の事を考えて、猪木“最期のシーン”まで想定した書き手はI編集長と村松友視さん二人だけでしょうね。
猪木=追記
出た本読んで感動したのはkaminogeの長州力さんとBUBKAの藤原組長のインタビューとナンバーのアントニオ猪木になるまでの記事が一番心に来ました。長州力さんがここまでアントニオ猪木のプロレスにプライドを持っていたこと、藤原組長の猪木さんへの愛、体の大きい青年が特別になるまでのどれも感動しました。次点でラジオでやったアントニオ猪木さんモデルの漫画特集でアナウンサーの方があまりにも多面的すぎるアントニオ猪木の事で少しだけパニックになってるのが印象的でした。
>あとからuwfファンさん
出た本読んで感動したのはkaminogeの長州力さんとBUBKAの藤原組長<KAMINOGEは本日購入して早速読みました。長州独特の言い回しでしたが、近年のおどけた姿とは違い、私なんかが見てきた本来の長州でした。
BUBKAはガンツさんの取材ですね? 組長は言葉少なに愛が伝わります。
ナンバーのアントニオ猪木になるまでの記事<これは実妹さんらブラジル取材のインタビューでしたか? あれも独特の視点でしたね。
Numberには紙の方の追悼号も期待したんですけどね。三沢の時に良い一冊出してくれてたので。
次点でラジオでやったアントニオ猪木さんモデルの漫画特集<漫画の猪木…なかなか本質を捕えた作品はない様ですな…。
BUBKAはガンツさんの取材ですね? 組長は言葉少なに愛が伝わります。
ナンバーのアントニオ猪木になるまでの記事<これは実妹さんらブラジル取材のインタビューでしたか? あれも独特の視点でしたね。
Numberには紙の方の追悼号も期待したんですけどね。三沢の時に良い一冊出してくれてたので。
次点でラジオでやったアントニオ猪木さんモデルの漫画特集<漫画の猪木…なかなか本質を捕えた作品はない様ですな…。