あと3分だけ…~後編~(1998)

昨日(参照:あと3分だけ…~前編~)の続編です。

これまでに見せた事のない表情をしたヒクソンに対し、高田は思い切った攻撃に出ました。

再び高田の崩し

誰もが想定もしなかった高田からのテイクダウンです。

ヒクソンが下になる珍しい場面

下になってガードポジションをとるヒクソンの姿が見られるとは思ってもいませんでした。

オープンガードからパンチを打つ

この瞬間、私も含めて柔術を認めていない高田ファンは「これはいける!!」と思いました。

上になった高田の強さは何年も見て来ました。

しかし実はオープンガードのヒクソンはこの態勢をとられた事で、体力とダメージの回復を図っていたのです。

細かいパンチを打ちながら高田の攻撃を一切封じました。

そして上体を伏せたままの高田に対し、ヒクソンは徐々にスイープ…三角締めの仕掛けでしょうか?

その時ヒクソンは“餌”を蒔いてきたのです。

ジワジワと三角を狙ってきたヒクソンの脚を、

気がつけば自分の右脇にヒクソンの足がありました。

高田は上体を起こすと同時に勝負に出ます。

スッポリ高田の脇にはまった

UWFのサブミッション技術の代名詞といってもいいアキレス腱固めにいきます。

アキレス腱へ!!

これを待っていたヒクソンは逆に上体を起こし、

これを逃さずヒクソンは上になる

サイドポジションへ。

この辺りの身のこなしはやはり達人ですね。

サイドから、

セコンドに残り時間を確認すると、流れるようにニー・オン・ザベリー。

ただし高田の動きも注目して下さい。前回のように安易には許しません。

流れるようにニー・オン・ザ・ベリー

マウントに来る瞬間、軽量のヒクソンを跳ね上げます。

マウントは高田が許さない

それでもすぐにヒクソンはマウント取って来ます。

高田はハーフガードでディフェンス。

すぐにもう一度マウント狙い

このような攻防は一年前には想像もできませんでした。

それでもヒクソンはタイミングよく足を抜いてマウント完成。

そしてパス

パウンドが来ます。

残り時間1分強…

パウンドへ、

再び高田はブリッジで跳ね上げます。

跳ね上げる高田

しかしヒクソンのマウントは崩れません。

さらに上体も固定してきました。

ヒクソンのマウントは簡単に崩れない

もう一度、跳ね上げます。

もう一度

スペースが空いた瞬間、高田は反射的に足を絡めて、

3度目は角度を変えて、

絶対の自信を持つヒールホールドへ!!

残り45秒…

ヒール狙い

取れない…

ヒクソンは凌いでくる

すかさずヒクソンは上になり、

再びサイドから、

マウントか?

マウントと見せかけて、

…否!!

一気に十字!!

腕十字!!

1年前と同じフィニッシュ…

高田またしても一本負け

ヒクソンの極めはやはり達人の域でした。

そして高田は負けないためにヒクソンの攻撃を“防ぎ”、さらに勝つために“攻め”ました。

当初の作戦を変更してまで仕掛けていった高田の勇気。

そしてそれを許さなかったヒクソンの強さ。

この試合も結果だけを見れば1年前同様に高田の完敗でした。

しかし内容は明らかに異なっていました。

前回書いたようにヒクソンを最も苦しめた試合だったと思います。

それを痛切に感じたシーンがあります。

試合中に見せた表情もそうですが、

焦燥感溢れている

終了直後、セコンドのホイラーに抱きつく瞬間の足元のふらつき。

ふらつくヒクソン

しばらく時間が経って、高田が会場の四方に礼をして帰ろうとしている頃にも、

ヒクソンは一人、ふらふらと足元が、おぼつきません。

足元がおぼつかない

あと3分、

試合があと3分続いていれば…

1Rの残り時間30秒を何とか凌ぎきり、

インターバルの2分を終えた2R、

開始30秒もあれば…

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tag : 高田延彦 ヒクソン・グレイシー 世紀の再戦

comment

Secret

No title

こんばんは!これ生観戦だったんですけど、あの泣きそうなヒクソンの表情がビジョンに映された時の興奮っていったら笑。完全に「高田いける!!」と確信しました。

仮に・・・もう少し長引いていたとしたら・・・もちろん・・・高田の勝ちですよ!

>H.Tさん

こんばんわ。

あの泣きそうなヒクソンの表情がビジョンに映された時の興奮<地鳴りのようでしたよね。
私の周りはプロレスファン多かったんで、一斉に高田コール起きましたよ。

仮に・・・もう少し長引いていたとしたら・・・もちろん・・・高田の勝ちですよ!<200㌫間違いございません。
映像あればぜひ確認して下さい。ヒクソンずっと足元ふらついてます。

No title

すいません、なんか前回のコメで先走ってヒクソン戦のことを書いてしまいまして(TT)
だってーこれ惜しかったからつい(;;)

船木も高田ももう少し、そう時間が・・・せめて1ラウンドが終わって次にいければっていうのが悔しいですよね。
しかしながらヒクソン、やっぱり強豪ですよね。マウントの取り方なんか見てるとゾッとしますよね。相手またぐときの足、ヘビみたいな動きですもんね。

高田、敗れはしましたがいい試合でしたね!名勝負でした!!

No title

この試合高田は本来ローで攻めていきたいと後に語ってましたよね
船木に関してもあの試合が1ラウンド15分じゃなければって思いますね
あれは10分超えてましたよね!?
まぁでもここで高田が勝利してればヒクソンvs船木はなかったとは思いますが・・
でも私も1番追い込んだのは高田だと思います
2Rいけば確実に・・・
最後のヒール取れそうだったんですけどね

>流星仮面二世さん

前回のコメで先走ってヒクソン戦のことを書いてしまい<いえいえ、むしろヒントを下さって感謝してますよ。

せめて1ラウンドが終わって次にいければっていうのが悔しいですよね<高田の場合は完全にスタミナ切れ一歩手前でした。
船木のときもヒクソンの発汗量が尋常じゃなかったんですが、反応見てるとスタミナは残ってましたね。

高田、敗れはしましたがいい試合<確実に勝負にいってましたもんね。

>Fさん

この試合高田は本来ローで攻めていきたいと後に語ってました<いきなりヒクソン出てきましたからね。
当時はこれについて「反則だよ(笑)」と言ってました。

あれは10分超えてましたよね!?<そう考えるとヒクソンって5分なら5分、10分なら10分の時間に合わせた攻め方して来るんでしょうか???

でも私も1番追い込んだのは高田だと思います<勝って欲しかったですよね。

どーも

エンセンは馬鹿呼ばわりしてましたよね(;゜д゜)

マスコミも同じ技で二回負けたため酷評でしたが・・・あの逆十字こそがヒクソンの必殺技なんですよね。
腹の上でまわる逆十字というのはシンプルな極め方に思えますけど・・・ヒクソンは一瞬でジリジリと隙間なくしてから極めてますから。
完璧に計算された技術としての十字ですし、あれを防げるのは桜庭ぐらいでしょう。

もう少し見たかったですね。
この試合の入場テーマはこの試合で初めて聞いたんですけど・・・何百回も聞いてるうちに、私の中で上位です(´∀`*)

>ケツさん

マスコミも同じ技で二回負けたため酷評でした<某誌に至っては「十字を極められるということは高田がいかに柔術を知らないか…」みたいな事も書いてましたね。

あの逆十字こそがヒクソンの必殺技<チョークで極めなかったことが逆に何かがあるんだともいます。

ヒクソンは一瞬でジリジリと隙間なくしてから極めてます<ノゲイラのも凄いですけど、改めてみるとヒクソンの技術の方があれですな。

この試合の入場テーマはこの試合で初めて聞いたんですけど・・・何百回も聞いてるうちに、私の中で上位です<いや、これいい曲だと思いますよ。
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