あと3分だけ…~前編~(1998)

世紀の一戦と謳われたPRIDE.1での歴史的敗戦(参照:第一歩)を経て、

高田延彦は丸一年後の1998年 10.11、場所も同じ東京ドームにおいて、

再びヒクソン・グレイシーと対峙しました。

その間に格下相手の試合を一つ消化してますが(参照:かませ犬の重要性)、

ヒクソンとの2戦目となったこの試合が、本当の意味での高田をさらけ出した総合格闘技の“第一歩”だったのかも知れません。

「プロレスラー=格闘家だと」

「神の力」

PRIDE.4

ヒクソン・グレイシーvs高田延彦のリベンジマッチです。

高田延彦vsヒクソン・グレイシー

1年前とは打って変わり(参照:顔を見る、感情を見る。)、高田は笑みを浮かべ会場内を見渡しながら堂々の入場。

笑みを浮かべて入場の高田

一方のヒクソンは一年前と何一つ変わらぬ入場シーンです。

一年前と同じフード付きガウン

ややふっくらした高田の表情には前回のような迷いはありません。

凛と闘いに臨む

ヒクソンはあくまでも平常心。

悟りを開いたかのようなヒクソン

ゴング直前になると、高田は感情爆発寸前。

とにかく早くヒクソンを殴りたい、蹴りたい、と顔に出ています。

爆発寸前

しかしゴングと同時に前に出たのはヒクソンの方。

この奇襲(?)に高田の当初の作戦は吹っ飛びました。

ゴングと同時にヒクソンは胴タックル

それでも落ち着いてる高田はヒクソンの隙を見て膝を入れたり、

高田こらえて膝を飛ばす

大きく崩してみせたりと主導権を奪いにいきます。

隙を見て崩す

むしろ腰が強く、尚且つ体重を上げてきた高田にとってこの展開は望むところ。

この展開は望むところ

体格的に不利なヒクソンは相撲の定石どおり頭を付けてきます。

しかしこの体勢では高田の膝蹴りの格好の餌食です。

膝が入る

さらに膝から

一度押し込んで、

押し込んで、

右ストレート!!

右ストレート

すぐにヒクソンも返します。

すぐにヒクソンも返す

再び四つへ。

高田は体重を利してヒクソンをコーナーへ。

再度、四つ相撲へ

それでもヒクソンはパンチを打っていきます。

コーナーに押されつつパンチを打つヒクソン

ジリジリと横移動しながら、

横へ移動しながら、

膝を入れつつ、

膝を入れていく

赤コーナーに辿り着いたところで、前年のタイムを越えました。

再びコーナーへ押し付けたところで前年の試合タイムを越えた

と同時にヒクソンに動きが出てきます。

テイクダウンへ移るべく脚を取りに来ます。

高田は軽い膝蹴りで応戦し、

脚を狙ってきたヒクソンに軽い膝蹴りから、

そのまま強烈な2発目を打つと、クリーンヒット!!

2発目はミゾオチにヒット!!

遂にヒクソンのダウンです!!

腰から落ちるヒクソン、効いた!!

すぐに立って立て直しを図るヒクソンですが、

何とか態勢を戻すがその表情は、

アップになると、この表情です。

焦燥感溢れている

山にこもったり、海と戯れたり…超人的な幻想をまとったヒクソンが初めて見せる“生身の感情”。

高田の勝利が見えてきた瞬間です。

 
 

ヒクソンが行った数少ない公式試合の中で、最も追い込んだのは誰だったのか? という論争が起きた時期がありました。

VTJでの木村浩一郎はヒクソンの身体を宙に舞わせました。

しかしそれ以上のことは何もありません。

同じくVTJでリングスの山本宣久はロープを利したフロントチョークでヒクソンの首を締め上げました。

しかし技が解けた瞬間にはもうヒクソンの手に主導権は握られてました。

コロシアム2000での船木誠勝はパウンドと鉄槌でヒクソンの顔面を破壊しました。

この時の船木こそが、もっともヒクソンを苦しめたという意見は多いかと思います。

しかし片目の視界を奪ってもヒクソンの戦意は逆に倍増させてしまいました。

ヒクソンの表情までは変える事ができなかったのです。

そして…高田ファンだから言えるんですが、PRIDE.4での高田延彦

この時のヒクソンの表情は、ミゾオチのダメージとスタミナの消耗も相まって心が折れる直前に見えます。

誰が何と言おうと、ヒクソンを追い込んだのはPIDE.4の高田延彦です。

後編はこちらにつづきます。
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tag : 高田延彦 ヒクソン・グレイシー 世紀の再戦

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No title

こんばんは!追い込んだ男の評価は船木が一番高いんですね。自分もヒクソンに、あの表情を出させた高田が一番苦しめたと思えます。次は山本かなあ。

木村はやたら評価されてましたよね。ヒクソンを持ちあげたと。今思えば不思議な感じもします笑。

>H.Tさん

こんばんわ。

追い込んだ男の評価は船木が一番高い<一番最後に闘ってると言う事はそれだけデータもありますからね。

自分もヒクソンに、あの表情を出させた高田が一番苦しめたと思えます。次は山本かなあ。<ヤマヨシの場合は作戦が良かったです。
あれがあったがためにPRIDE.1ではヒクソンが突然のルール変更申し出てきたんでしょうね。

木村はやたら評価されてましたよね<当時は宇宙パワーですしね(汗)

No title

高田のヒザ効きましたね もう一丁見たかったです。
uインター時代なら余裕ですよね

>sさん

初めまして。
コメントありがとうございます。

高田のヒザ効きましたね<このシーンも柔術側の方々は「ヒクソンがタックルにいった」みたいな意見なんですよね。でも重心の持っていき方からすると、明らかに沈んでますよね。

uインター時代なら余裕<余裕かどうかはまたアレですけど、間違いなく勝利していたとは思っています。
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待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

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