プロレスと世の中の架け橋(1986)

いつもレスリング技術についての解説をしていただいてる流星仮面二世さんのブログ

団塊Jrのプロレスファン列伝を読み入りました。

現在、非常に内容の濃い記事(参照:1986・エープリル・オブ・レスリング・ウォー1)を連載されています。

私ら世代から上のプロレスファンには懐かしく、若い方には新鮮な、“アントキのプロレス”が堪能できます。

ぜひ御一読下さい。

その流星さんの記事を読んでいて、1986年のプロレス界、

日本もアメリカも激動と言うか…転換期だったんですね。

アメリカマットはレッスルマニアの開催に端を発したWWF時代の到来と老舗NWA・AWA(その他テリトリー)連合軍とのレスリングウォー。

日本では新日vsUWFと全日vsジャパンの団体対抗戦時代で、これまた興行戦争。

そんな時代に馬場さん率いる全日本プロレスは、大きな仕掛けをしました。

全日入団会見

次は琴天山

大相撲からの転向としては破格の大物、

第54代横綱、輪島大士の入団です。

輪島ドキュメント

それまでのいきさつがスキャンダラスだった故に、輪島の周りには常に芸能レポーターが付きまとっていましたね。

芸能レポーターに囲まれる

馬場さんはそんな輪島を気遣って、デビューまでは雑音のないアメリカでの修行を課しました。

アメリカ修行へ

プロレスにおいては何の実績もない輪島を大切に育てます。

アストロドームの大観衆に紹介されるグレート・ワジマ

それは全日ならではの英才教育というものでした。

バス移動

技術的な事も、

三沢タイガーとの打ち込み練習

華の部分も、

馬場さんには感情表現を教わる

全てほぼマンツーマンで指導しました。

さらに相撲界に後ろ足で砂をかけるように辞めてきた、

琴天山、のちのアースクエイク・ジョン・テンタまでも引き入れます。

夢だったプロレスラーに

輪島だけならまだしも、琴天山までも受け入れてしまったことで、全日はその後の国技館の使用を見送らざるを得ない事になりました。

そして、輪島ほどの特別待遇ではありませんが、ここでもテンタは温かく迎え入れられました。

温かく迎え入れる鶴龍

そこには新参者は潰してやるというギラギラしたものはありません。

ジャンボと笑顔で差し合い

天龍はヘッドロックのレクチャー

なぜでしょうか?

答えは単純明快、

世の中に打って出るためです。

この前年の10月から全日本プロレス中継は土曜19時のゴールデンタイムに移行していました。

当時、絶頂期の長州軍団を筆頭に、ハンセン、ウォリアーズらの豪華外人勢、

華やかさにおいては当時の新日に差をつけていたと思います。

しかしプロレスファン以外=世の中のプロレスに対するスタンスを充分に理解していた馬場さんは試合内容以外の大切な部分も知っていました。

その答えが、輪島であり、琴天山であったのです。

当然、猪木にとってはそれが格闘技世界一決定戦であり、IWGPでの失神事件でもあったわけです。

先日、日本テレビのプロレス中継番組が長い歴史に終止符を打ちました。

当時と今では試合内容に雲泥の差があります。

もちろん今の方が技術も試合展開もある意味ではハイレベルだと思います。

しかし、プロレスはテレビ局にとってはもう魅力のないソフトとなってしまった。

その原因は何も時代のせいだけではないと思います。

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tag : ジャイアント馬場 輪島大士 アースクエイク ビッグ・ジョン・テンタ 団塊Jrのプロレスファン列伝 流星仮面二世

comment

Secret

時代のせいだけじゃないですね。
ノアがもっと世間に打って出てれば状況は変わっていたと思います。

全日時代からの『試合だけしてればいい』という体質が変わらなかった…。ノアの罪は重いですよ。
今オラmixiでもノアについてかいてますが、昔プロマニで書いたのと被ってますわ

>BKっち

ノアがもっと世間に打って出てれば状況は変わっていた<旗揚げ当時は期待したんですけどね。
この辺の論旨はそれこそBKっち昔っからブレませんね。

全日時代からの『試合だけしてればいい』という体質<全ての根源は四天王プロレスでしょう。
あれこそ試合内容だけのプロレスでしたから。

今オラmixiでもノアについてかいてますが<一応私もmixiには席を置いてます。
BKっちの居所教えて下さい。

No title

紫レガさん。こんばんは!そうですね。確かにノアを猪木、馬場らと比べたら対世間という事を考えていないと指摘されても仕方ないですね。馬場、猪木ともにプロレスを広める為に手を打っていましたね。

地上波で残るは新日本になりますか。そこは無くならないでほしいです。棚橋がこの前「クイズヘキサゴン」に出演してました。色んな方に知って欲しいですね。

それとPRIDE関連の記事をアップしたんですが、そこで紫レガさんの宮戸関連の記事をリンクさせて頂きました。よろしくお願いいたします!

プロレス名言集コミュのノアどうしたトピにいますわ。
すぐわかるはずです。

最近プロレスについてはあんま書かないようにしてるんすけどね。
今は観てないし…

いやーすいません

載せていただいちゃって・・・どうもありがとうございます(^^)
いやー懐かしい画像ですね!この頃、よかったですよねぇ~。

当時、ウチのばあちゃんやボクの親戚のばあちゃんなど高齢者が

「輪島がプロレスやってら」

と言ってよく見ていたのを思い出しました。正直、ボクの世代では輪島はもう現役終わり頃でしたが、ボクらの親やその親の世代なら輪島は相当な知名度だったのでこれは世間の目を引きつけるには相当な効果でしたよね。
まさに全日本のゴールデンの切り札でしたよね~(^^)

馬場さんは若林アナウンサーがプロレス実況始まった頃

「お年寄りも見てるんだから技は日本語で、アイリッシュ・ホイップなんて言わないで、巻き投げって言いなさい」

と言ったそうです。
輪島起用もこの辺からも、紫レガさんのいう
“プロレスに対するスタンスを充分に理解していた馬場さん”
、というの、すごくわかります(^^)

今のテレビ、今のプロレス、時代の波・・・
でも・・・馬場さんや猪木さん、こういう人が今でもプロレス界にいれば・・・と思う次第です。

>H.Tさん

こんばんわ。

馬場、猪木ともにプロレスを広める為に手を打っていましたね<これって力道山イズムなんでしょうかね。
いい意味で昔のレスラーは「自分が見世物である」という気概を持ってたと思うんです。
現在トップの選手って、ちょうどゴールデン撤退頃にメインエベンターになってますから、すこしあきらめ早いのかもしれないですよね。

PRIDE関連の記事をアップした<いやぁH.Tさん、凄いいい記事ですよ!! リンたまの映像って今あんまり残ってないですもんね。
貴重です。

>BKっち

すぐわかりましたよん。

なるほどぉ…○○○ねぇ、

私なら、“わがままな膝小僧”で“ワヒコ”ですか?
意味わからんすね(汗)

>流星仮面二世さん

どういたしましてですよぉぉーーーー!!
素晴らしい企画だと思います。

当時、ウチのばあちゃんやボクの親戚のばあちゃんなど高齢者が「輪島がプロレスやってら」と言ってよく見ていた<そうです。まさにそれが大事(by大事マンブラザーズバンド)なんですよ。
極端に言えば、お笑いという部分を除けばハッスルがやってることこそがまともなプロレスだと思うんですよ。

「お年寄りも見てるんだから技は日本語で、アイリッシュ・ホイップなんて言わないで、巻き投げって言いなさい」<馬場さんてつまらなさそうに解説席にいましたが、いろいろ考えてたんですね。
ドロップキックも敢えて「飛び蹴り」って言ってました。

今のテレビ、今のプロレス、時代の波・・・<武藤とか三沢なんてやり方次第じゃイチロー以上のスーパースターになってたはずですよね。
プロレスこそが本来国民的スポーツなんですから。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
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長州、これは俺のブログだ。

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