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Lingering scent of strong style.4(2016)

3の続きです。

石井智宏が狙ったブレーンバスターを、

柴田勝頼はブリッジを利かせて切り返すと、

再びダブルノックダウンとなりました。
石井vs柴田@20160104~146

もはやダメージの蓄積も大きく、

自然と両者共に頭部へ手がいきますが、

互いに意地で起き上がると、

柴田はショートレンジのエルボーバットから、

ロープに走ってショルダータックル、
石井vs柴田@20160104~147

さらにロープへ走ってランニングエルボー。
石井vs柴田@20160104~148

石井の動きが止まったのを確認して、

フロントヘッドロックに捕らえていきました。
石井vs柴田@20160104~149

何とかもがいて外し、

バックに回った石井に柴田はオーバーヘッドキック!
石井vs柴田@20160104~150

この局面でなおも隠し技を放つのは、

やはりトップレスラーの証でしょう。

ダメージを流すために石井は後退し、

そのままロープにリバウンドすると、

走り込んでミドルキック一発!
石井vs柴田@20160104~151

柴田は胸で受け止めて、

一拍置くと、

石井の喉元にラリアート!
石井vs柴田@20160104~152

虚を衝かれた石井には心身ともにダメージ。

柴田はさらに追い打ちをかけんと、

肩口に担いでデスバレーボム!
石井vs柴田@20160104~153

体固めに行きますが、

カウント2で石井はキックアウトします。
石井vs柴田@20160104~154

勝利に対する執念か、

柴田が繰り出すレア技の一つ一つが、

とても付け焼刃には見えません。

それはまさしく高校時代に、

後藤洋央紀と繰り広げた“プロレスごっこ”の賜物でしょう。

もちろんいい意味で!!

そしてここで柴田は勝負に出たか、

スリーパーホールドを仕掛けました!
石井vs柴田@20160104~155

スタンドの状態、身長差も加味して、

頸動脈にガッチリ食い込んでいます。

石井はこれを脱出せんと、

柴田の髪の毛を鷲掴みにして投げを打ちますが、
石井vs柴田@20160104~156

柴田はロックを緩めることもなく、

そのままグラウンドへ移行してしまいます。
石井vs柴田@20160104~157

石井は落ちかけながらも何とか上体を上げ、

それを柴田は逃がさない様に締め込みます。
石井vs柴田@20160104~158

締めが入ったまま起き上がった石井は、

何とかロープにエスケープ。

柴田はサッとブレイクすると、

無防備な石井の胸板を蹴り上げます。
石井vs柴田@20160104~159

その威力で思わずリング中央に座り込んだ石井、

これは柴田にしてみれば絶好のポジション!

すぐさまロープに走ってPKをかましますが、

寸ででかわした石井!
石井vs柴田@20160104~160

空振った柴田は勢いのままロープに走り、

背後から左の一発!
石井vs柴田@20160104~161

そのままロープに走って、

PKを打ちなおしたところで、
石井vs柴田@20160104~162

膝立ちになっていた石井はこれをキャッチ!
石井vs柴田@20160104~163

重機の様に起き上がると、

ノーガードの柴田のチンにヘッドバット!!
石井vs柴田@20160104~164

これ正面からではなく柴田の顔が横を向いたため、

アゴの横から打ち抜かれた格好です。

放送席に座る獣神サンダー・ライガー曰く、

ライガー
「今、頭揺れましたよ! 柴田選手」

石井vs柴田@20160104~165

石井は尚も柴田の後頭部へラリアート!
石井vs柴田@20160104~166

立て続けに正面からもう一発!
石井vs柴田@20160104~167

柴田の首を巻き込むかの様に、

師である長州力が初めて藤波辰巳を倒した一発(参照:名勝負数え始め~後編~)を彷彿とさせます。

しかし倒れない柴田!!

石井は追い撃ちとばかり額に生ヘッドバット!
石井vs柴田@20160104~168

一瞬だけ後退して、

今度は柴田の方から返礼!
石井vs柴田@20160104~169

最後はお互い全身に力を込めて、

ゴン!!!!

さすがによろめく二人ですが、

驚くことに目は全く死んでいません!!
石井vs柴田@20160104~170

これがプロレスラーという人種、

何十年と観て来て驚異しかありません。

思わずゲスト解説の蝶野正洋も一言、

蝶野
「どっちか頭割れますよ」


石井は本能でリカバリーしてロープに走りますが、
石井vs柴田@20160104~171

待っていたのはカウンターのドロップキック!!
石井vs柴田@20160104~172

私にとって柴田のドロップキックは思い入れがありまして、

2000年代初め頃、よくUFOと乱闘してた頃ですね。

小川直也を中心とした、

おしくらまんじゅう状態のリングで、

一介のヤングライオンに過ぎない柴田が、

助走付けてドロップキックで突っ込んでいったんですよ。

照準も何もなく、立ち位置も何も気にせず。

私は「あ~柴田ってトンパチなんだな~!」と。

ですからその数年後にMMAを主戦場にしてから、

大晦日にIGFとタッグマッチやったときに、

受け身誤って腕を骨折したって…大ショックでしたねぇ。

…で、この試合に時計を戻すと、

この一発、よく見ると二段蹴りみたいになっていて、

左足で石井の胸元を蹴ってから、

コンマ1秒後くらいに右足で顔面を蹴り抜いてるんですよ。

偶然かも知れませんけど。

ライガー
「凄えーーーっ!!」
、いかにも。

余りの足応えに柴田は一旦カバーに行きますが、

レッドシューズ海野レフェリーの動きも遅れて、

ここはカウント1止まり。

息継ぎする間もなく、

柴田は石井の上半身を起こすと、
石井vs柴田@20160104~173

すぐにロープへ走りますが、
石井vs柴田@20160104~174

起き上がりざまに石井はラリアート!!
石井vs柴田@20160104~175

これが絵に描いた様にジャストミート!

しかしカウント1でキックアウトするのが柴田!!
石井vs柴田@20160104~176

石井は向き直すと、

今度はショートレンジからラリアート!
石井vs柴田@20160104~177

もんどり打って倒れながら、

これも柴田はカウント2で返します!!
石井vs柴田@20160104~178

石井はドームの高い天井に、

ひと吠えして気合を入れ直してから、
石井vs柴田@20160104~179

引きずり起こして次の展開を狙うと、
石井vs柴田@20160104~180

サッと身を翻した柴田はバックハンドブロー一撃!
石井vs柴田@20160104~181

モロに食った石井は倒れ込みながら、

柴田の側頭部にジャンピングハイキック!
石井vs柴田@20160104~182

これは当たりが浅かったか、

柴田がすぐに右ミドルキックを返します。

この一発で間合いが生じた二人は、

再び本能で走り出すと、
石井vs柴田@20160104~183

身体を浮かせた柴田が、

強烈なレッグラリアート!!
石井vs柴田@20160104~184

まさに正月気分にある日本列島の夜空を斬り裂いた!!

立て続けに膝立ちの石井を蹴り飛ばし、
石井vs柴田@20160104~185

左手で石井の頭部を固定しながら、

全力疾走でロープに走ると、
石井vs柴田@20160104~186

そのまま全速力で戻って来て、
石井vs柴田@20160104~187

PK炸裂!!
石井vs柴田@20160104~188

いやシバティスト判定だとPKに非ずかも知れませんが、

私的にはスリーパーからのダメージが続いているのでPKです。

最後は体固めでカウント3。
石井vs柴田@20160104~189

片エビ固めじゃないんです、体固め。

…わかります?

自然と発生するスタンディングオベーション、

きっと「リングが見えないから座れ」なんていう奴ぁいないでしょう。
石井vs柴田@20160104~190

そしてこの瞬間、

柴田にとって初のシングル王座奪取。

このベルトの防衛戦を中心とした、

過酷なロードが始まりました。
石井vs柴田@20160104~191

『あーキツかった!』という表情の直後、
石井vs柴田@20160104~192

ベルトが視界に入った瞬間、

すぐに目のギラつきは戻りました。
石井vs柴田@20160104~193

左腕を挙げる新王者・柴田の姿を、

リング下から見つめる敗者の石井。
石井vs柴田@20160104~194

見慣れ始めたNJPWとは一味違う、

圧倒的な勝負論がそこにありましたね。

柴田と石井はこの試合以前も、以降も、

幾度となく闘い、死闘を繰り広げました。

界隈シバティストの方々としてみれば、

この日以上の名勝負も各々あるかと思います。

しかし私にとってのベストバウトはこの一戦なのです。
石井vs柴田@20160104~195

頭部を攻撃し合う削り合いは好みではありませんが、

闘魂のぶつけ合いと、

勝負論こそが新日本プロレスだと私は思います。

柴田を照らしたピンスポットは、

ストロングスタイルを諦めかけた新日ファンへの、

御来光だったのか知れません。
石井vs柴田@20160104~196

そしてこの試合から始まった2016年の柴田は、

大車輪の活躍で当ブログ選定の【レガ大賞】における、

MVPとベストバウトをW受賞(参照:【煌け!!レガ大賞2016】)。

エンターテイメントとして完成されたNJPWの中で、

『ここは新日本プロレスだ』という特別な時間、

それが私にとって柴田の試合でした。
闘魂憑依の卍固め!!

ここから5へ続きま…せん!! …以上っ!!

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tag : 柴田勝頼 石井智宏 NEVER無差別級

comment

Secret

非らずに非らず

長編ありがとうございました!
レガさんが柴田勝頼が主人公のシングルマッチをガッチリ技術論されるのは初ですよね!?(オカダ戦オカダが主人公でした)
長編コメントいきます!おぉん!?

今回のフィニッシュはP.K.でよろしいかと思います。けっこう判定は際どいですが、フィニッシュになってるのでP.K.です。きっと(笑)。んぉん?
スリーパーの時から続いてるダメージ。
なにやらちょっとこの辺は界隈で一悶着あったようなので、さすがに近日中に私も書きます。ちょっと不本意ではあるのですが、売られた喧嘩を放置プレイは新日本ファンとしてナシですからね。

今回の試合は柴田勝頼のラリアットが出ている時点で名勝負なんですよ。2014年のイッテンヨン後藤戦でも決めてましたから。ごっこ仕込みと殺傷能力。

そしてラリアット侠客立ち。
これも柴田は自分がどう映るかよく知ってるなってとこですよね。ゾクゾクします。

ドロップキックのくだりは刃牙の烈海王戦で触れられていた跳び蹴りエピソードを思い出しました。
何度も言いますが、柴田は自分がどう闘っているのかリングの上から見えている気がしますね。猪木と白鵬の域に到達しつつあったのかもしれません(褒めすぎ)。

恥ずかしながらUFOの頃はまだ柴田勝頼に目覚めておらずです。
何かしらの手段でさっそく確認しようと思います。


柴田勝頼と石井智宏。
けっして記録のど真ん中にいる漢達ではありませんが、プロレスファンの脳髄のど真ん中にいる漢達であることに違いありません。
いつか私もガッチリと自分の脳髄に刻まれた彼らと向き合ってみます。
ありがとうございました!

プロレス!!

長編お疲れ様でした(^o^)

これ観に行きましたが、いい試合でしたね~。お互いスタイル、姿形もまったくちがいますが、やるのか!!やってやる!!やってやろうじゃねーか!!ていうのが見事に調和して、よかったです(^-^)

中でも、ボクがこれは本当にすごいと思ったのはレガさんも書かれてるヘッドバッド、というか頭のぶつけ合いですね。これ手を使ってないんですよね~。頭と頭を出しあってぶつけ合いしてるんですよ。これはできないですよね。まさに「何十年と観て来て驚異しかありません」のとおり。記憶に残る試合でした。

柴田の試合には「プロレス」という実感があります。そして試合のあとは、必ず「今日はプロレスを見たなぁ」という気持ちになります。もう"プロレス"には出会えないと思っていた今の時代に柴田がいてくれたこと、うれしく思います( ´-`*)

No title

最後の体固めがいいですね。猪木さんは片エビ固めなんか絶対しなかった。

>駒シバさん

こちらこそ読んで下さいまして、ありがとうございます!!

柴田勝頼が主人公のシングルマッチをガッチリ技術論されるのは初<そう…ではないですよ! 駒シバさん!! 柴田主演においては藤田戦があったじゃないですか!? おぉーん!!
さらにはオカダ戦なんかは途中から柴田に主人公が移行するというアレでもあったじゃないですか!! そうじゃないですか!?

判定は際どいですが、フィニッシュになってるのでP.K.<いやはや、駒シバさんもまた凄い記事を書きましたねー!! 読んでて胸がワクワクすっぞ!!

柴田勝頼のラリアットが出ている時点で名勝負…そしてラリアット侠客立ち<そこはもう駒シバさんがいうなら間違いないでしょう、おん。
余談ですけどあのラリアートね、私は87年のビガロ戦で放った猪木のラリアート連発を思い出しましたねぇ。猪木がラリアートを出したのって記憶の限りでは3回しかないんですよ。その中でもあの打ち方はビガロ戦ですね。
さらにいうと侠客立ち? あれは私の中でまごうことなく破壊王の残り香ですね。あの意地を張る悪い癖。柴田が三銃士の中では破壊王と定義付けてる私としてはあんなに辻褄の合うシーンはなかった訳です。

刃牙の烈海王戦で触れられていた跳び蹴りエピソード<…? …??? ごめんなさい。私自身、板垣大嫌いブロガーの一人なもんですからそのエピソード全く知り得ません。

けっして記録のど真ん中にいる漢達ではありませんが、プロレスファンの脳髄のど真ん中にいる漢達<脳髄系は余程のアレじゃないとど真ん中には刻まれませんからね。柴田は私が知ってるプロレスをやっていた。それ以上でもそれ以下でもないんです。今の画一化されたNJPWの中でそれは奇跡的な存在でした。
彼は新日本プロレス…ここあまり強調すると、私くらいの世代に数多いる信者の人々には面白くないみたいですから。駒シバさんにそういうところなすり付けるとアレですので。この辺で、

こちらこそ…ありがとーーーっ!!

>流星さん

こちらこそお読み下さいまして、ありがとうございます!!

観に行きましたが、いい試合でしたね~<あの日、私は例によってテレビ観戦でしたが、思わず現地にいらっしゃった流星さんとたかさんにメールしてしまいましたよ。それはG1最終戦のノアとの8人タッグの時も同様でした。

本当にすごいと思ったのは…ヘッドバッド、というか頭のぶつけ合い<インディーとかでも流れの中でよく見るシーンなのですが、柴田と石井の場合は足を止めてお互いにガツーン!! ですもんね。あれは痛みが最も伝わってくる場面です。

試合のあとは、必ず「今日はプロレスを見たなぁ」という気持ち<そうなんです。柴田の試合を観るにつけ、そこは新日本プロレスのリングだということを思い出させてもらったもんです。
これからも長い柴田の人生、どうなるのか予測つきませんけど…物語としてのエンディングシーンは一つしかないですね。

>BPHさん

最後の体固めがいい<そうなんです!!

猪木さんは片エビ固めなんか絶対しなかった<猪木の美学そのものですね。
そういった部分に気付いて下さってありがとうございます。ブロガー冥利に尽きます。
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
47歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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