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オイラのデジャヴ~後編~(1997)

1996年秋に端を発した新日本vs大日本の団体対抗戦、

今回は前編からの続きです。
この場面…2

そもそものきっかけは1996年6.30 横浜アリーナにおける、

全16団体参加の『メモリアル力道山』の中で、

余りにしょっぱい試合を繰り広げたインディー団体に対し、

苦言を呈したところから始まった論争でした。
鶴見とマミーの塩試合

後日談によると長州力が狙ったのは、

ターザン後藤の一本釣りでしたが、

結果的に食い付いたのはこの大日本と、

丸2年後に登場する大仁田厚(参照:激情に学べ~其の壱~)でした。
遂に大仁田、新日マット登場

1997年1.4 東京ドームの目玉の一つとして、

メジャーとインディーの団体対抗戦は行なわれました。
新日本プロレスvs大日本プロレス

まず初戦はジュニアの若手トップ対決、

大谷晋二郎vs田尻義博から。
大谷晋二郎vs田尻義博

この試合によってほとんど無名だった、

田尻義博がブレイク。
ダイヤル式のジャベ

のちにWWEのスーパースターとして、

世界中に名を轟かせるきっかけとなったのは、

この試合だったということに誰も異論はないでしょう。
綺麗なジャーマン

当時IWGPジュニアのトップコンテンダーだった大谷晋二郎に、

大善戦した田尻でしたが、
田尻のウラカンラナを、

ウラカンラナを受け止められ、

パワーボムで返されたあと、
大谷はボムで返す

スワンダイブ式ニールキックで決着。
スワンダイブ式ニールキックで、

修羅場の違いを見せつけた試合でしたが、

この当時の大谷、彼こそ新日本の象徴でした。
大谷勝利

お次は後藤達俊vsケンドー・ナガサキの、

スキンヘッドコワモテ対決。
後藤達俊vsケンドー・ナガサキ

場外戦でイスを持ったケンドー・ナガサキが、

後藤のセコンドにつく齋藤彰俊に強烈な一発!
イスはまず彰俊から

返す刀で後藤達俊にフルスイングで二発!!
後藤に2発

簡単に座面が外れるタイプではなく、

当時のイスは普通に会場で使用されていたイスです。

フィニッシュはそのイスの上でのパイルドライバー(参照:追悼・地獄の落武者)でしたが、
ナガサキ得意のイス上のパイルドライバー

ゴングと同時に流れてきた勝者のテーマ曲が、

ヨーロッパの『FINAL COUNTDOWN』(参照:かっこいいHR系)だったのは違和感ありました。
ナガサキ勝利

ある部分では師弟関係ともいえる二人ですが、

この時点ではビジュアル面も酷似。

ドームの後方のお客さんは、

ビジョンなしで見分けが出来たのか甚だ疑問です。
ナガサキが大日勢唯一の勝利

そしてインディーマニアにとっては、

この日の裏の主役ともいえる中牧昭二の登場です。
中牧が来たー!

舎弟格の山川竜司を引き連れ、

背中には有刺鉄線ボードを背負っての入場シーン。
背中には有刺鉄線ボード

リングインの直前で山本小鉄レフェリーが制止しますが、

このアイテムに命を賭ける中牧も食い下がります。
小鉄レフェリーがリングインを止める

ラチの開かない状態に、

業を煮やした蝶野正洋が駆けて来ました。
蝶野が出てきた

一気に会場中が蝶野コールに染まったところで、

蝶野は無防備な中牧の頬に強烈なビンタ!
今や代名詞となったビンタ

私なんかはこのシーンが毎年大晦日恒例の、

月亭方正とのやり取りにつながっていると、

勝手に思っておりますが、如何でしょう?

ここで蝶野正洋vs中牧昭二スタートです。
蝶野正洋vs中牧昭二

動きのたどたどしい中牧に対して、

蝶野は「カマーン!」と攻撃を促していきます。
「カマーン!」

元々この日は、

IWGPタッグ防衛戦が決定していた蝶野でしたが、

中牧の様な『素人』相手なら何の問題もないとばかり、

一日2試合を敢行した訳です。

新日ファンの認識としても両団体には、

それぐらいの差があって当然という感じでした。
早くも中牧流血

リングに入れば、

蝶野はケンカキックの連発。
ケンカキック連打

早くも額を割っている中牧、

気合を入れていきます。
気合を入れる中牧

余力充分の蝶野は、

序盤からボディスラムを見舞うと、
蝶野はボディスラムから、

早くもトップロープに登ると、

中牧に対し「投げてみろオラエー!」と挑発。
トップロープに登って「投げてみろオラエー」

中牧も素直に、

指示に従ってセカンドロープに登ると、
素直に従う中牧が、

雪崩式ブレーンバスターを敢行、

蝶野はキャンバスに叩きつけられます。
雪崩式ブレーンバスター

するとすぐに起き上がって、

息の上がる中牧に対して、

「そっちに走れオラ!」と指示。
すぐ起き上がった蝶野は「そっちのロープに走れ!」

これまた素直にロープへ走った中牧と、

リング中央でショルダータックル合戦。
中央でショルダータックルも蝶野倒れず

蝶野は少しだけ後ずさっただけで倒れず、

すぐに「今度はそっちだオラエー!」と。
「今度はそっちだオラエー!」

中牧は無我夢中でロープに走り、
素直に従う中牧

目一杯のリバウンドで戻ってきたところに、

待っていたのはカウンターのケンカキック!!
待っていたのはカウンターのケンカキック!!

「もう何もねえなコイツ」とばかりに、

蝶野が片エビに固めるとカウントは3つ、

ほんの67秒の圧勝でした。
蝶野圧勝

蝶野は動かない中牧に、

なおもSTFまで敢行していきます。
さらにダメ押しのSTF

中牧のセコンドにつく山川がストンピングで制止に入ると、

蝶野のセコンド、ヒロ斎藤もリングイン。
ヒロも入って来た!

山川をリング下へ放り捨てると、

中牧に対してセントーン3連発!!
セントーン連発

すると花道に出た蝶野は、

思い出したかの様に有刺鉄線ボードを手にして、
遂に蝶野が有刺鉄線ボードを手にした

リング内に持ち込むと、

コーナーポストに立て掛けました。
コーナーポストに立てかけて、

新日本のリングにハードコアな光景が出現したのは、

まさに19年ぶり(参照:本物同士のデスマッチ)の出来事です。

中牧に攻め入る隙を与えておいて、

コーナー対角線に振らせると、
対角線に中牧が振ると、

あっさり切り返して、

蝶野がスロー。
あっさり切り返す蝶野

回転力で勢いのついた中牧は、

そのままボードにハードバンプ!
中牧はボードにハードバンプ

新日ファンの鬱憤を晴らしつつ、

大日ファンの溜飲をも下げる、

蝶野のプロデュース力を見て、

超一流とは何かというのを思い知った次第です。
中枚の顔を踏みにじる蝶野

中牧相手にこれだけのものを創り出せた蝶野が、

のちにこれ以上の仕掛けで大仁田とやって、

スベリ倒した(参照:激情に学べ~其の弐~)のは大誤算だったでしょうね。

対抗戦ラストは、

日プロ出身のベテラン同士の一戦。

まず赤髪にタキシードのグレート小鹿が、

首からいくつもの手榴弾をぶら提げて入場。
コスプレ社長開眼

“コスプレ社長”と呼ばれた当時の晴れ姿ですね。

対するマサ斎藤はゼブラカラーのタイツだけで入場。
身体一つで入場のマサさん

鍛え抜かれた己の肉体ひとつで、

この試合に臨むという気持ちの表われか?

とにかく対照的な二人、

マサ斎藤vsグレート小鹿です。
マサ斎藤vsグレート小鹿

ゴングが鳴ると予想通りに、

小鹿の攻撃を全て受け止めて、

撥ね返していくマサという展開。
小鹿の攻撃を受け切るマサ

逆にマサの攻撃は全ていなしていく小鹿に、

マサはタイミングを見て一気の畳み掛けへ。
一気に畳みかけると、

すると親分のピンチに大日若手勢は、

一斉に乱入を働きますが、

マサは動じずに全員返り討ち!
乱入して来た大日若手をちぎり投げ

この隙にチェーンを持ちだした小鹿が、

チョーク攻撃を仕掛けますが、
小鹿のチョーク攻撃に、

同じく日プロ出身の小鉄レフェリーが黙っておりません、

小鹿の顔面を張ってブレイクの要請です。
小鉄レフェリーは張り手で注意

マサはすぐさまボディスラムで叩きつけると、
マサはボディスラムから、

一瞬だけ監獄固めを狙った様に見えましたが、

流れの中でそのままアンクルホールドに移行して、
監獄固めを狙うも、

立ち上がって締め上げたところで、

小鹿はすぐにギブアップ!
アンクルホールドでそのままギブアップ

これまた蝶野に続き、

4分余りの短い決着に終わりました。
圧勝のマサ

後方から谷口裕一が殴りかかったのを合図に、
殴って来たのは谷口

再び若手総動員でマサに挑みますが、

ここも慌てることなく全員を返り討ち。
全員返り討ち

マサさんのバカ強さだけが際立つ結果となりました。

その直後にマサさんはシャワーを浴びて、

着替えを終えると解説のため放送席に着席。
辻アナとマサさん

結果的にこの日限りで対抗戦は幕を閉じましたが、

今振り返ると、

その後のいろいろなものにつながる闘いだったと思います。

そしてこの日の小鹿戦がマサさんにとって、

現役最後の大舞台だったかも知れませんね。
照れるマサさん

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tag : マサ斎藤 蝶野正洋 後藤達俊 大谷晋二郎 グレート小鹿 ケンドー・ナガサキ 中牧昭二 田尻義博 大日本プロレス

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長州力がインディー批判をした際に「ターザン後藤は良い」と言ったこともあり、後藤を引っぱりだしたかった」というのが定説でしたが結局のところはどうだったんでしょうね?
この時期にターザン後藤を引っぱりだしたところで、新日選手と対戦して大会場を埋める魅力になるのかな…というのが正直な感想です
後藤を含めてインディー団体とはやるつもりが元々ない単なる批判だったのが、大日本プロレスが食いついてきたので試合をした…というのが真相ではないかな?とか思っていたりします

しかし、この時点ではまさか後年インディーの塊の金村キンタローあたりと組んでやるようになるとはこの時点では誰も思わなかったでしょうね 笑

なつかし~い

これ観に行きました(*^O^*)

やっぱり対抗戦って普段の盛り上がり方とはまたちがう盛り上がり方するんですよね。歓声がすごかったですよ~(^-^)

一番記憶に残っているのはレガさんも書いていますマサさんのバカ強さです。実際アメリカではリング外でこういうシチュエーションが多々あったマサさんの奥底のすごさが伝わってきましたね~( ≧∀≦)ノ

ちなみにウチの嫁の伝家の宝刀である、握手したあと「ところで、あの人は誰!?」をグレート小鹿相手に発動したのは何を隠そう、この日です。なはは~(*σ>∀<)σ

>ナリさん

この時期にターザン後藤を引っぱりだしたところで、新日選手と対戦して大会場を埋める魅力になるのかな<1997年であれば夏にWARで天龍が一騎打ちしたことから、当時のターザン後藤の価値は業界内で大きかったと思います。長州も後藤ならレスリングの試合になるというのがわかっていたのでしょうし、Uインターの時もそうでしたが元々一本釣りが得意ですよね。

インディー団体とはやるつもりが元々ない単なる批判だったのが、大日本プロレスが食いついてきたので試合をした<大日の場合したたかさというか、当時の新日と絡むことでのネームバリュー向上はあったでしょうね。実際に田尻にとってはその後のレスラー人生においてもかなり大きかったと思います。

後年インディーの塊の金村キンタローあたりと組んでやるようになるとはこの時点では誰も思わなかった<背に腹は代えられなくなったその後の長州はお金以上の大きなものを失いましたよね。ただ、これも怪我の功名というか、金村らと新日をつなげたことによって真壁刀義というトップレスラーを作り上げたことはそれ以上に大きいです。

>流星さん

これ観に行きました<メインは橋本vs長州のIWGP、他にも猪木vsゴルドーとか盛りだくさんでしたね~。

対抗戦って普段の盛り上がり方とはまたちがう盛り上がり方<特に新日ファンは必要以上に燃えますしね。これは猪木が創り上げた財産だと思います。
でも流星さんね、近年のNJPWではノアの丸藤辺りが来ても殺伐感がないんですよね。これちょっと寂しいです。

マサさんのバカ強さ<平成維震軍とやったときの連続ボディスラムもそうですが、大人数を相手にしたときのマサさん最っ高にかっこいいですよね!

ちなみにウチの嫁の伝家の宝刀である、握手したあと「ところで、あの人は誰!?」<(笑)。そのエピソードを読むことが北見沢にとって最っ高の喜びであります!

>流星さん

あ、間違えました。
ゴルドーじゃなくウィリーでしたね! 決め技限定マッチ!
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
48歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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