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オイラのデジャヴ~前編~(1996~1997)

ケンドー・ナガサキ追悼記事(参照:追悼・地獄の落武者)を書くにあたり、

書斎に籠ってVHSを再生していると、

懐かしい映像についつい見入ってしまいました。

それが1996年9.16 愛知県体育館での、

新日本プロレスの興行に乗り込んだ、

グレート小鹿社長と大日本プロレスの面々です。
小鹿ら大日勢の殴り込み

長州力政権下では、

部外者が決して立ち入ることの許されなかった控室へ、

堂々乗り込んで来た大日勢に、

長州と小鹿の怒号が飛び交います。

「#$%&*+@コラァ!」「@*#&%$オイ!」…。
控え室で怒号飛び交う

ヒアリング不能な長州との問答の末、

意を決した表情で中から出てきた小鹿社長。
意を決して出てきた小鹿

それにナガサキら大日本プロ勢が追随する形で、

遂に新日プロの大会会場に足を踏み入れました。
遂に新日の会場へ

“90年代の新日ファン”による強烈なブーイングの中、

殺気を充満させた小鹿社長の目!!
この覚悟の目

カンフー・リーとして米マットを震撼させた、

70年代にタイムスリップしたかの様なド迫力で、

リングサイドまで辿り着くと、

待ち構えていたのは安田忠夫
安田が防波堤となるが、

文字通り体を張って阻止せんと身構えますが、

そこは、この二人の出番です。

ナガサキと旧UWF出身のブルーザー岡本

安田に見劣りしない巨漢二人で、

強行突破に成功しました。
ナガサキと岡本で突破

勢い良く若手も続いたところで、

遅れて永田裕志高岩竜一が到着。
ヤングライオン永田と高岩も制止に加わる

田尻義博(現・TAJIRI)と高岩が小突き合うと、

一触即発の緊張感が走りました。
一触即発

ここで田中秀和リングアナが、

小鹿社長にマイクを預ける旨を伝えます。
ケロちゃんから紹介され

物凄いブーイングの中で、

全員でリングへ上がる指示を出し、
大ブーイングの中

マイクを持った小鹿社長と共に、

一斉に土足でリングインを果しました。
リングインした大日勢

開口一番、

小鹿
「ちょい黙ってくれい!」

何だよ!

この一言で、さらに野次は大きくなりましたが、

負けじと小鹿社長は続けます。

小鹿
「何だよ! おい? 新日本プロレスのファンは何? よそのお客様の声を聞かないってことか? …ふざけんじゃねえよ!! テメエらがそうだから新日本プロレスのレスラーがそうなんだよ」

小鹿のアジテーション

これに血気盛んな永田、高岩が即反応、

すぐに大日若手勢も小鹿社長を囲みます。
エプロンに立つ永田ら

小鹿
「おい! オイラなぁ! 人の試合のとこまで来るのはそれだけ覚悟があって来るんだど!!」

さらにアジる

このタイミングで次に試合を控える山崎隊の、

山崎一夫飯塚高史木戸修もエプロンに到着。
小鹿のシャウト

小鹿
「オイラは! プロレスの、レスラーの気持を知らないファンなんか要らないよ! お前ら!! オイラのファンもいるんだ!!」

威風堂々とマイク

小鹿
「何がインデーだ! メジャーだよ! …関係ねえんだよ!!」

いきり立つ山崎隊

小鹿
「それだけの度胸を持ったのが誰がいるんだ!! この中に!!」

指差し挑発に

このセリフを合図におっとり刀で駆け付けたのが、

武闘派の平成維震軍でした。
平成維震軍が迎撃

リングインと同時に一斉に乱闘が始まります。

“喧嘩最強”ナガサキへは野上彰が仕掛けますが、
ナガサキに行くのは野上

こういうシチュエーションは慣れっこか、

冷静にエルボーバットで対処しています。
ナガサキのエルボー炸裂

そこを見逃さないのが、

これまた乱闘要員として定評ある飯塚です。
飯塚の目が光る

すぐにナガサキのもとへ近付くと、

リング下へ放って蹴落としました。
飯塚がナガサキを蹴落とす

後年、『新日本は乱闘になると相手を見る』という説がありました。

要するに大日だとナガサキ、UFOのときはゴルドー辺りの、

危険な人物には触らないというアレです。

でも映像で確認すると“乱闘要員”というか、

行くレスラーは行ってるんですよね。

乱闘の輪から抜ける形で小鹿社長は、

ニュートラルコーナーでサードロープに乗って、

再びマイクを使ったアジテーションを開始します。
小鹿はサードロープ上で挑発

小鹿
「おい!! テメエら! オイラの試合が明日、中村のスポーツセンターで試合があるんだ!!」

この場面…1

え?

小鹿
「テメエらこの野郎!! 度胸があるなら出て来いこの野郎!!」

この場面…2

いや、わかるけど…それって…、

小鹿
「えぇ!? お…」

この場面…3

ここまで言われたところで、

齋藤彰俊が小鹿社長に掴みかかり、
引きずり下ろすのは小原

遂に堪忍袋の緒が切れた“裏番長”小原道由が、

小鹿社長を引きずり下ろしました。

…この場面…この登場人物、
タイガーが捕まる

…サードロープに乗っての挑発…小原が出てくるタイミング…。
「それがお前のやり方か」

のちに思えば2年後に新日本で起こった、

“イッテンヨン事変(参照:イッテンヨン事変~後編~)”の予告編みたいなシーンですね。
破壊王が来た

最後は橋本真也が出て来て、

その場を収めたのですが、
破壊王が場を収める

これもまた立場こそ違えど、

あの日の結末と一致します。
永田…

一斉に橋本コールが湧き起こると、

リング下に降りた小鹿社長はもう一発。

小鹿
「おいお前ら覚悟しとけこの野郎! 俺がこういった行動を起こすことにインデーのメジャー団体が俺に共鳴してるんだ!! オイラだけじゃねえんだ!! インデーを&%$#に闘っているフリーの選手も賛同を取れた! いつでも来いこのボケェ!! この野郎!」

最後に一言

言うだけ言って、

大日勢は会場をあとにしていきましたが、

“インデーのメジャー団体”という言葉が気になりました。
会場を去る大日勢

でも…当時観ていて、

「オイラの試合が明日、中村のスポーツセンターで試合があるんだ」の一言に冷めちゃいました。

『いやいや宣伝かよ』と。

当時、新日やUインターの観戦後に、

よくインディー団体の営業がチラシを配っていましたが、

要するに長州発言をきっかけにして、

そこに乗っかっただけの営業活動だったのか、と。

全ての団体対抗戦の目的は、

広い意味でそこなんでしょうけど、

このパターンはちょっと露骨に感じた次第です。

小鹿
「今日来たのは行動あるのみ。彼(長州)は大きなことばっかり言って行動を起こさない。俺は乗り込んだのはそれだけの覚悟があって来た! それから明日、中村区のスポーツセンターで。俺はこれだけ言った。テメエらもこの行動さ来てみろ! それだったら彼ら弱虫ってのを撤回する。一人も来なかったら弱虫。明日はマシコミを、公開の上、9月30日の大宮スポーツセンターのチケットを、内容証明付きで送ってやる! それでも来なかったら彼らが言ってること…(苦笑して)なぁーんにも」

外でも一言

商魂なのか? インディーのプライドなのか?

決戦の後編へ続きます。

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tag : 長州力 橋本真也 安田忠夫 グレート小鹿 ケンドー・ナガサキ 田尻義博

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長州と小鹿の知られざるエピソード

「泣けるプロレス」という書籍に書いていたのですがミスター林が引退する時に小鹿がジャパンの控え室に出向き「林さんが引退するので餞別あげたいから少しカンパしていただけますか」と言ったら長州が「それは素晴らしいことですね、僕のファイトマネーで良かったら、出しますよ」と快諾したとの話が載っていました。

長州も体育会系ですからリングを降りたら、ちゃんと先輩を立てるんですよね。

>aliveさん

小鹿がジャパンの控え室に出向き「林さんが引退するので餞別あげたいから少しカンパしていただけますか」と言ったら長州が「それは素晴らしいことですね、僕のファイトマネーで良かったら、出しますよ」と快諾<美談ですね。いつも私の知らないエピソードを教えて下さり、ありがたいです。

コメントで書いて頂くのも常々もったいないですねぇ。aliveさんもブログを始められたら如何でしょうか? キムケンブログとか、平成維新軍ブログとか、貴重映像ブログとか? どうでしょう?
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
47歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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