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俺の獣神ベスト5~その5~後編(2019)

前編よりつづきます。

満を持してリング中央で極まった、

鈴木みのるのスリーパーホールド!
鈴木が切り返しのスリーパー!

獣神サンダー・ライガーの全身の力が抜けたところで、

鈴木はパッと離して会場を煽ります。

実にヒールが堂に入ってますね。
煽る鈴木

次の攻撃に入らんとしたところで、

ライガーが動き出します。
引き起こそうとした鈴木に、

鈴木の右肩をオモプラッタで極めながら、

背後に回ると…これまた骨法流の鬼殺し!!
ライガーは下からオモプラッタ、そして鬼殺し!

身動きの取れない鈴木は、

耐えながらジリジリとロープエスケープです。
鈴木再びエスケープ!

平成~令和の新日マットにおいて、

鈴木からロープエスケープを奪う選手なぞ、

そうそう存在しませんからね。

これで主導権を掴んだライガーは、

鋭いミドルキックの連打から、
鋭いミドルキック連打

鈴木の右腕を取ると、

ショルダーアームブリーカーで折りにいきます!
そしてショルダーアームブリーカー!

お互いに大きな影響を受けた、

“創業者”であるアントニオ猪木の存在が見え隠れします。

鈴木は右肘を押さえて悶絶。
右肘を押さえる鈴木

ところが3発目のアームブリーカーを狙ったところで、

鈴木は冷静にタイミングを計り、
三発目のアームブリーカーを、

絶妙な体重移動で支点をズラすと、
鈴木はディフェンス、

そのまま右腕を首に巻き付けて、

再びスリーパーホールド!!
そのままスリーパーへ!

これはガッチリと首に食い込んで、

ライガーの下半身から力が抜けていきました。
落ちてしまうか?

ここからライガーの意地か?

或いは鈴木が引き起こしたのか?

もう一回スタンドに移行したところで、
何とか起き上がる、

鈴木は必殺のゴッチ式パイルドライバーの体勢へ!

ところがライガーも必死の抵抗から、
仕留めのゴッチ式か?

何とか返していきました!
ライガーが返した

そして距離を取ると、

助走をつけて空中胴締め落とし!
ライガー得意の空中胴締め落とし

晩年のフェイバリットホールドらしいですが、

鈴木はカウント2でキックアウト。

息つく間もなく2度目のトライで、

ライガーは垂直落下式ブレーンバスター成功!!
垂直落下式ブレーンバスター!

脳天からキャンバスに落としましたが、

鈴木も何とか左肩を上げてクリアしました!
カウント2で肩が上がる

ここは千載一遇のチャンスとばかり、

ライガーは左手を掲げて咆哮!
吠える獣神

全力でロープに走ったところを、

狙っていた鈴木のドロップキックがヒットします。
狙っていた鈴木のドロップキック

そして鈴木の顔には、

『ここからフィナーレだ。お前らちゃんと観とけよ』と書いてます。
この表情

鈴木の打撃コンビネーション、

張り手を中心にメッタ打ちします。
鈴木のコンビにライガーはサンドバッグ状態

ここで気合を込めるライガー、

決して倒れることはありません!
気合で堪える

鈴木は物足りねぇとばかりに、

自らの頬を叩いて「ここだぁ!」と挑発。
「ここだ!」と鈴木、

ライガーは顔面に打ち込んでいきますが、

どうにも腰が入っていません。
顔面を張るが、

鈴木にダメージの欠片はなく、

舌を出してニヤリと笑うと、
舌を出す鈴木

もう一度、速い回転でラッシュが始まります。

ライガーは防御もままならずサンドバッグ同然。
もう一度ラッシュ

当初、私はこの数分間を見ていて、

「鈴木はキレさせたいけど、ライガーは顔に入れる気ないんだなぁ」と、

「UWF的なものに引き込みたいけど、ライガーはあくまで“俺は新日本だ”」と、

そういう感想を持っていた(参照:2019年10.14 両国 ライガーvs鈴木のこと)んですけど、

ほとんど的外れでした。

ダメージが足にきて“手打ち”になっていたのです。

要するにプロレスラーとして限界だったのです。

限界がきたからプロレスを引退する訳です。

センチメンタルな感情や綺麗ごとは置いておいて、

それこそが新日本プロレスのはずなんです。

だがライガーは気合を入れ直して、

鈴木に立ち向かっていきました。

逆説的になりますが、

それもまた新日本プロレスだからなのです。
二人だけの時間か?

もうここからは山田恵一鈴木実の、

二人だけの時間。

気持ちで張ってはいきますが、

いかんせん踏ん張りが効きません。
打ち返すが崩れるライガー

ここで鈴木も思わず、

「どうした山田ぁ!!」と先輩に檄を飛ばし、
「どうした山田!」

ライガーはもう一度、

胸板目掛けて張り手を打ちます。
打つライガー

「ここだぁーー!!」と改めて鈴木の挑発。
挑発する鈴木

大きく振りかぶって、

ライガーはもう一発!!
振りかぶって打つライガー

二発!! 三発!!

打つ度に鈴木も「まだだぁ!!」と鼓舞!
顔に来いと鈴木

もはやライガーの余力も尽きたか、

膝から崩れ落ちてしまいました。
膝に来てるライガー

それでも鈴木は「来ーーーい!!」と叫びます。

ライガーも無我夢中に顔面を張りにいきますが、
顔に打つライガー

これを受けたところで鈴木も潮時と感じたか、

普段は多発するエルボーバットを、

一発に込めて打ち抜きました!!
満を持してのエルボーバットで、

たまらずライガーは前のめりにダウン!!

これは効いた!!
ライガーダウン!

でも終わらせたくない鈴木は、

ライガーの角を掴んで引きずり起こします。

その表情はまた笑っていますね。
まだ終わらない

足元おぼつかぬライガーは、

「鈴木ーー!!」と叫びながら、もう一発。
死力を振り絞るライガー

受けた鈴木も「ライガァーー!! カマーン!!」と叫ぶと、

二人は互いの額を突き合わせました。
吠え合う

ライガーは力なく最後の一発を打つと、
最後の一発

すぐさま鈴木もエルボーバット!

こちらも最後の一発となりました。
鈴木も最後の返礼から、

そのままパイルドライバーの体勢に持くと、

会場中を見渡しながら、

「終わりだ…さよならだ…さよならだ…」とつぶやき、
「終わりだ…」とつぶやき、

いつも以上に深々とクラッチを結び、

ライガーの脳天をマットに突き刺しました。
深いクラッチからのゴッチ式パイルドライバー!!

カバーに入って、カウントは3つ。
カウント3!

やり切ったのか…ライガーは大の字で天を仰ぎます。

その横でしばし鈴木は天を仰ぐと、
しばし天を見つめてから、

ニュートラルコーナーに歩を移してから、

おもむろに正座しました。
おもむろに膝をつくと、

道場で、試合前の会場で、スパーリングを終えてから、

何度も何度も繰り返してきた座礼です。
「ありがとうございました」と座礼

深く長い礼をしながら、

鈴木の口元は「ありがとうございました」と動いています。
深く長く頭をつける鈴木

礼を解くとすぐに退場していった鈴木、

目には光るものが見えた様な気がしました。

ライガーはゆっくり立ち上がると、

マイクを手にして一言「鈴木ぃ!! …ありがとな」
「鈴木! …ありがとよ」

会場に大音量で『怒りの獣神』が流れると、

たくさんの観客の目に涙が浮かんでいました。

この「ありがとな」の意味は、

ライガー自身が各媒体で語っていますね。

 東スポWeb / ライガー激白 大っ嫌いな鈴木みのるへの思い より

ライガー
「10月の両国での鈴木戦後、彼に『ありがとな』とマイクで言った。僕は引退表明後、とにかく1・4、1・5を無事に迎えなきゃいけない、ケガしちゃいけないと思ってて、新日本のリングに上がるにあたって一番大事なものを忘れていた。それを鈴木が挑発を繰り返して、目を覚ましてくれた気がしたんです」

「やっぱり怒りの気持ちでリングに上がらないと意味がないんじゃないかって、問いかけをしてくれたのが鈴木だと思った。最後までその気持ちで走らないとなって気づかせてくれたから『ありがとな』だったの。すっげえ憎たらしいんだけど…やっぱ藤原
(喜明)教室の門下生だよね、俺もあいつも。大っ嫌いなんだけど、分かりあえるものも、悔しいけどあるのかな」


この言葉を聞いて私は再度、確信しました。

「この試合はNJPWではなく新日本プロレスだった」と。

『何言ってんだ? どっちも一緒だろ』と思われれば、

それで結構です。
「ありがとう」の意味は?

これにて私のライガーベストバウトは終了。

獣神サンダー・ライガー選手、本当にお疲れ様でした。

最後の2戦と引退セレモニーでも、

新日本プロレスを見せて下さい。
ライガー最後のBOSJ

そして年末のお忙しい中お付き合い下さいまして、

皆さん本当にありがとうございました!!

…なのですが、もう一個書きたいことがあるので、

年明け“もう一丁”やって終わります!!
遠慮する事ぁねえぞ

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tag : 獣神サンダー・ライガー 鈴木みのる アントニオ猪木 藤原喜明 新日本プロレス80'S

comment

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No title

凄い見覚えのある後頭部、じゃあアレだ。

>aliveさん

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

凄い見覚えのある後頭部<あ、すみません。後頭部の方ではありません。

No title

ちょっと前に行われた『ライガーベストバウト総選挙』の1位でしたね。

二人とも性格は似てるんだけど、微妙に違う部分は有るんでしょうな。

さて、試合後のみのる選手の座礼ですが、週プロですか『土下座』と表記して、山崎さんがTwitterで『座礼』だと指摘してました。
記者かライターが若いのかどうか知らなかったのかなあ・・・。だいたい勝った選手がなんで土下座するの?とツッコミたくなりますが。

No title

「限界が来たから引退する」

言われてみれば至極当然ですが、レガさんに指摘されて初めてその事実を直視した気がします。
丁寧なレビュー、いつもありがとうございます。この試合を見て、「プロレス好きで良かった」と改めて認識できました。これからも更新楽しみにしております‼︎

>スライディングDさん

『ライガーベストバウト総選挙』の1位<これまた意外でしたね。観ていて先に発表されるので記事が書き辛かったり(笑)。
投票者も最近のファンが多いので仕方ないのですが、もっとジュニアの試合が選ばれると思っていました。

試合後のみのる選手の座礼…週プロですか『土下座』と表記して、山崎さんがTwitterで『座礼』だと指摘<スパーリングとか道場での練習を取材したことがないんでしょうね。それはそれで仕方のないことかも知れませんが、プロレスの中に当たり前にあるものが失われていく様で辛いですね。

>てつさん

「限界が来たから引退する」<本来、素人の私なんかが書くことではないのですが、観ていて感じた次第です。1.4の大谷との絡みでも感じた部分ありました。

この試合を見て、「プロレス好きで良かった」と改めて認識<現在のNJPWの中で明らかに異質な試合でした。懐かしいニオイがしましたよね。
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
48歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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