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イライラ問答

11月は週プロにおいて、

田村潔司拳王の、

スタイルと世代を超えた論争が、

誌面を大きく飾っていましたね。
週プロ2040表紙

 Number Web より
ぼくらのプロレス(再)入門/田村潔司へ「真剣勝負してください」 拳王“コラコラ問答”と中邑の記憶。

プロレスリング・ノアの反体制ユニット「金剛」のリーダー、拳王の発言が波紋を呼んでいる。

拳王はノア11.2両国国技館大会で清宮海斗の持つGHCヘビー級王座に挑戦。30分を超える激闘の末に敗れたものの、ノア年間最大の舞台で堂々メインを張った、団体を牽引する存在。その拳王が再起戦となる11.9大阪大会のメインで勝利したあと、マイクをにぎり「田村潔司、俺と真剣勝負してください!」と、“孤高の天才”田村潔司に対し、突如、宣戦布告を行ったのだ。


きっかけはノアが再浮上を賭けて臨んだ、

2019年11.2 両国国技館大会でのニアミスから。

清宮海斗との場外戦の途中、

親会社リデットエンターテインメントの長州力会長を睨んだことに対し、

同社社外取締役の田村が怒った、という。
週プロノア増刊田村の感想

そもそもなぜノアの会場で、

リングサイド最前列に長州と田村が座っているのか!?

私もうっすらとしか追っていませんでしたが、

先日の堀江ガンツさんのコラムを読んで、よ~くわかりました。

田村がノアの9.16大阪大会をリングサイド最前列で観戦したのをきっかけに急接近。ノアの親会社であるリデットエンターテインメントの鈴木裕之社長と会談後に要請を受け、11月1日付でリデット社の社外取締役&エグゼクティブディレクターに就任することが発表された。


この9.16 エディオンアリーナ大阪大会の主役が拳王だったのですが、

田村が指摘したのは「試合時間が長い」

「スタイルが昔のプロレスと全く違う」と、

「優勝トロフィーをレフェリーが渡してる」という部分。

拳王自身に対して特に何も言っていなかったんですね。
一人UWF放送室の田村

ただ一個気になったのは、

拳王というこの大会の主役を、

ほぼ知らないというかスルーしている感がありました。

これもしかして最初のポイントかも知れません。

拳王としてみれば、

『この俺を知らずに何がディレクターだ!』と。
拳王のプロフェッショナル・フットスタンプ

いずれにせよ、この動画きっかけで、

リデット社から田村へ社外取締役の依頼が来ました。

田村は最初の仕事として、

11.2 両国国技館大会を本部席で観戦。

その隣には同社会長の長州力も座っていました。

田村はディレクター就任後の“初仕事”として、11.2ノア両国国技館大会を同社会長の長州力とともに、リングサイド最前列で観戦した。そして大会終了後にコメントを求められると、清宮vs.拳王の試合中、場外に降りた拳王が本部席の長州力を睨みつけたことを問題視。「これはガチ目でイラ立ってるんですけど、拳王が長州さんをにらんだのなら、(その態度は)許せない」と発言し、『週刊プロレス NOAH 11.2両国国技館大会詳報号』での「レジェンドの大会総括」ページに掲載された。これをきっかけに、拳王が田村に噛み付いたのだ。

(略)拳王は、自分と敵対するリデット社の会長である長州力と、社外取締役の田村両方の有名な言葉を拝借し、あえて“真剣勝負”という半ば禁句を口にして、田村を挑発したのだ。


田村を長年観て来たファンなら、

この拳王の発言読んでピンとくるはずです。

「そういうやり方すると田村はカタくなるよ」と。
「ぼくと勝負して下さい」

しかし拳王からすると、

やっと名前を出してくれたかと思えば、

よりによって『長州の名前を借りてのダメ出しかよ』と。

しかも試合内容云々ではなく、

試合中の態度(感情表現)に対してか、と。

親会社に反抗する立場の拳王とすれば、

そのトップにいる長州会長が視界に入れば、

睨みつけるのは当たり前の行動だと思います。

若き日の長州もその路線のパイオニアですし。
叩き潰すポーズの長州

ところが田村には「ガチ目にイラつく」行動だったのです。

むしろ睨まれた張本人の長州は、

拳王のことを高評価しているそうですが、

何が田村を苛立たせたのか?

…それは現役だからということでしょうね。
田村はまだ現役

ノアとのスタンスは現時点において裏方だとしても、

田村自身はいまだ現役の選手です。

目の前で生意気な態度の若僧を見れば、

そりゃあスイッチ入るのも当然のことです。

さらに言うと、この「イラ立ち」を察知して、

一番乗りで噛み付いた拳王も、

プロレスラーとしての嗅覚が素晴らしいですし、

これもまた当然のアクションなんですよね。

拳王はここから矢継ぎ早に放ちました。

一発目は11.9 エディオンアリーナ大阪第2競技場での、

コラコラ問答→真剣勝負発言の豪華コラボから。

拳王
「何がやりたいんだコラ! 誌面飾ってコラ! 噛み付きたいのか、噛み付きたくないのか、どっちなんだ? どっちなんだコラ!! オイ! いいか!?
(略)田村潔司! …俺と真剣勝負して下さい」
拳王の真剣勝負発言

目には目を。

拳王も負けじと長州の名セリフ(?)を引用して、

メッセージを送ったんですね。

続けて11.16 後楽園ホールでもう一発。

拳王
「ノアの会場でUWFのテーマ聴きたくないか?」

ノアでUのテーマ聞きたいか発言

これ、ノアを純粋に応援してきたファンは、

聴きたいも聴きたくないもないと思いますが、

そもそも田村がリングに上がったとしても、

ノアの会場で『UWFメインテーマ』を安売りしないと思います。

あの曲を入場で使ったのは一度きりですから(参照:Uよく柔を制す~前編~)。
姿を見せた田村

それでも拳王は拳王のやり方で、

これまでノアになかった景色を作ろうと思っているのでしょう。
拳王

この流れ…何か懐かしいニオイがしまして、

これって何だったっけなぁと思っていたら、

紹介したガンツさんのコラムで合点いきました。

今回、田村に対して「真剣勝負してください!」とアピールした拳王は、何も総合格闘技での対戦を望んでいるわけではないだろう。

拳王は、田村とノアのリングで闘うことで、自分の力やノアという団体自体を、ノアファンの外に向けてアピールしようとしているように思える。その姿は、どこか10年前の新日本プロレス所属時代の中邑真輔を彷彿とさせる。


そうですね、あの日の中邑真輔ですよね(参照:それぞれの復興への道)。

今まさに暗黒期から抜け出さんという気概が、

あの時の新日本を思い出させます。
「猪木ーーーー!!」

思えば中邑の猪木発言は完全なシュートでしたが、

今回の拳王のケースはどうなんでしょうね?

田村はリングから遠ざかっているとはいえ現役選手。'95年に新日本との対抗戦に背を向けて以降も、ただの一度もいわゆる純プロレスの試合をしていない田村が、ノアのリングに上がることは考えにくいように思われるが、筆者は実現の可能性は低くはないと思っている。

かつてはUWFの試合スタイル、そして理念を守るためにプロレスから背を向けた田村だったが、いまはUWF系の団体も事実上存在せず、守るべきものはない。田村にとっても、ノアのリングに上がることは、現在のプロレス界にUWFスタイルをプレゼンする絶好の機会でもあるからだ。

(略)拳王vs.田村潔司は、拳王にとっての勝負なのだ。


確かに田村は現役選手、

猪木×中邑の件とは状況が大きく異なります。

ガンツさんも実現する方向でコラムを締めていますね。

それは田村がUWFスタイルに飢えているからだと。

田村がUpしている、

YOUTUBE動画での発言を追ってみましょう。

 YouTube/Kiyoshi Tamura田村潔司【一人UWF放送室】 より
【田村編】「プロレスリングNOAH」経緯【17の質問】191023


週プロのインタビュー後半で、

「ノアのリングでUWFをやる可能性」を問われます。

田村
「やりたいんですけど、やるにあたってはいろんな準備だったり必要なんで、それは僕のやり方で、もしオーナーが協力して頂けるのだったら、あのーお話しをさせてもらいたいな、という気持ちはあります」

田村@週プロインタビュー1

難しいアレを抜きにして、まず「やりたい」と言っていますね。

そこはエグゼクティブディレクターだけではなく、

現役選手としてポテンシャルを発揮したい、

田村の本音がストレートに出ています。

田村
「先のことはちょっとわかんない。僕が『もういい』って自分から切るかも知れないし、オーナーから『もういい』って切られるかも知れない。そこはちょっとわかんない」

田村@週プロインタビュー2

しかしそこは“なぁなぁ”ではなく、

緊張感持ったスタンスで関わっていきたい、と。

でも気が付けばもうすぐ田村も50歳、

真剣勝負発言の25歳からダブルスコアとなります。
真剣勝負発言7

最後に“でっかいヒント”が出た様に感じます。

続【田村編】「プロレスリングNOAH」経緯【ほぼ雑談】【スピンオフ】 191023


田村
「歳取ると趣味が変わって来るでしょ。僕は歴史に凄く興味を持ちだして。
(略)歴史とは自分が関わったことの昔を振り返るとか、そういうのを凄く興味持ったりとか。考え方も全然変わってますね。だからもうちょっとプロレス界と格闘技界に育ててもらったんで、昔ほどカタくなんないで、ちょっと恩返し…プロレス界、格闘技界で僕がやりたいことで恩返し出来れば、何か恩返ししたいなぁと」
田村@週プロインタビュー後雑談中

田村が描く「恩返し」とは…???

単にUWF好きなミドルエイジャーを、

ノアの会場に集客することか?

それとも???

高田延彦は引退試合で田村相手にUインターを清算しました(参照:男の宿題~Uインターの最終話/前編~同~後編~)。
過去が変わった瞬間

拳王のバックボーンも申し分ないですね。

田村の恩返しが何に対してのものなのか、

ここは静かに見守りたいと思います。



現状のノアには桜庭和志もセミレギュラー参戦しています。

NOSAWA論外のルート…、

これ“帝王”高山善廣が導いた縁ですよね。

クインテットのためにもプロレスは必要なのです。

だから、ここからのUWF軍団はありえないでしょう。

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tag : 田村潔司 拳王 桜庭和志 中邑真輔 堀江ガンツ

comment

Secret

No title

今日日のプロレスにはホント疎くて恥ずかしいかぎりですが…ノアに田村と長州(専門誌では吉田光雄w)、そして桜庭ですか、なんつーか凄い。なにより田村について語るときのレガさんの躍動感が凄い。
めんどくさい人第1号の田村だけど、姿を現せば数多の視線を向けられざるをえない人ですよね。
…記事を読みながら、新日対Uインターのとき、長州VS田村がみたかったことを思い出しました。彼のファンとゆーわけじゃなかったけど、田村が当たり前に長州からタップ奪うシーンがみたかったなぁ。

>ひなの冠者さん

なんつーか凄い<10年前はおろか、10か月前にも想像出来なかった事態です。

めんどくさい人第1号…姿を現せば数多の視線を向けられざるをえない人<確かに! MMAだともう11年、プロレスでさえ3年前のミャンマーが最後の試合だったのに…こんなに忘れられないレスラーは他にいないでしょうね。

田村が当たり前に長州からタップ奪うシーンがみたかった<当時は私もそういう場面を描いていました。みんなが負けていく中で、田村が重い腰を上げて次々となぎ倒していく…みたいな。
新日に上がらせてもらう以上それは許されないということが初めからわかっていたので田村は対抗戦に反対した訳でしょうね。

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>○ーさん

いつも情報ありがとうございます。

お陰で見ることが出来ました。
やっぱり私は歌ってるミポリンが一番輝いていると思います。
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
47歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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