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海賊亡霊あらわる episode.6(1988)

唐突ですが、5からの続きです。

『ワールドプロレスリング』のゴールデン・レギュラー最後における、

ビリー・ガスパーとの2度のシングルマッチでは苦戦したものの、

最終的にアントニオ猪木が、

セコンドのガリー・ガスパーをピンフォールしたことで、

強引に決着がつけられた形となりました。
カウント3奪取

テレビは1988年4月より、

土曜夕方4:00放送となり、

日本プロレス界は新生UWFを除き、

“冬の到来”を迎えます。

飛龍革命が勃発(参照:俺達の飛龍革命)してから、

リング上の主役も藤波辰巳に移りつつありました。
飛龍革命4

そんな中『'88IWGPチャンピオンシリーズ』に、

海賊男が再び来襲して来たのです。

この頃の私は高校進学時期で、

毎週の録画も滞ったりしていますが、

当時のVHSを観ると、

海賊男は噂された通り、

“悪の正太郎くん”こと将軍KYワカマツとの合体を果しています。
遂に極悪合体

まずはシリーズの終盤、1988年6.17 五泉市民体育館での試合直前、

伊津野亮レポーターの突撃取材からです。

満を持したワカマツは開口一番、

ワカマツ
「よぉし!」
と告げてから、
伊津野レポーターがワカマツに直撃

マイクを手にハイテンションでシャウトします。

ワカマツ
「長州軍の長州!! マタ斎藤!! この将軍KYワカマツを、よくも恥をかかせてくれたな!!」

「よぉし!」

尚も語気が強まります。

ワカマツ
「一週間前、よくも大衆の前で! 恥をかかせてくれたなコラ!!…」

「長州!!…」

エンジンが温まってきたところで、

息を吸い込んだ瞬間にカメラは突如、

放送席に戻ります(笑)。
ぶった切る放送席

これ現在のバラエティ番組でよく使う手法ですよね。

ロケなどで若手芸人のテンションが上がってきたところで、

ぶった切ってスタジオに切り替えるという(笑)。

実に絶妙のタイミングなんですよ、これが。

さて試合です。

中央に立つのが新メンバーのバリー・ガスパーですね。
この3ショット!!

この日のメインは、

マサ斎藤、長州力vsビリー・ガスパー、バリー・ガスパー

ちなみに猪木は欠場中です。
マサ、長州vs海賊ガスパーズ

さあ、勢い良く控室から飛び出した海賊ガスパーズwithワカマツ!!
新パートナーを従えての入場

そのまま奇襲に成功して、

標的を長州力に絞りますが、
いきなり仕掛けるが、

1週間前にIWGPタッグ王座を奪取して、

勢いづく長州軍はすぐさま反撃。

長州のサソリ固めから、

マサ斎藤の監獄固めへとつなぎます。
マサが監獄固めで、

さらに長州はリキラリアートを連発し、

力の差を見せつけますが、
長州はリキラリアート!

場外戦にワカマツが介入したところで、

流れが変わってしまいます。
ワカマツも介入

凶器のサーベル攻撃によって、

大流血となったマサは捕まってしまい、
マサが捕まった

さらに二人掛かりで、

傷口を広げられます。
二人掛かりで傷口への攻撃

ワカマツのテンションもグングン上がって来ました。
ワカマツもアジる

これに堪忍袋の緒が切れた長州は、

ワカマツを捕まえてストンピング連発です。
長州の怒り爆発

試合はガスパーズの反則負けでしたが、

結果的にマサは血の海に沈みました。

その姿は巌流島決闘の結末(参照:Pride of instinct.14 ~巌流島の決闘 終章~)を彷彿とさせます。
マサ轟沈

残忍さを増した感のあるガスパーズ、

今度はその2日後、1988年6.19 後楽園ホール

藤波辰巳、木村健悟vsビリー・ガスパー、バリー・ガスパー
です。
藤波、キムケンvs海賊ガスパーズ

この日は藤波、木村健悟から奇襲を仕掛けます。

特に健悟はパク・チュー時代を思い出したかの如く、

海賊のホッケーマスクを奪っての凶器攻撃。
パクチューの血が騒ぐ

代わった藤波はこのシリーズの主役とあって絶好調。

バリーの巨体を軽々と、

ドラゴンバックブリーカーで叩きつけると、
ドラゴンバックブリーカーから、

立て続けにドラゴンスリーパーで締め上げます。

が、ここでまたしてもワカマツが介入。
ドラゴンスリーパーでワカマツがちょっかいを出す

最後は藤波がワカマツに気を取られている間に、

ガスパーズは椅子の上でツープラトン・パイルドライバー。
イス上のツープラトン・パイルドライバー

ワカマツに足を掴まれた藤波は、

健悟を見殺しにするしか術はありませんでした。
しっかりワカマツもサポート

ガスパーズの暴走が止まらぬまま、

迎えた1988年6.24 大阪府立体育会館

ビッグバン・ベイダー、マサ斎藤vsビリー・ガスパー、バリー・ガスパー

マサ、ベイダーvs海賊ガスパーズ

この時期のビッグバン・ベイダーは怖いもの知らずで、

中身が誰であれガスパーズの二人を向こうに回し、

孤軍奮闘の大立ち回りです。
ベイダー一人で海賊二人を翻弄

ビリーを鉄柱に張り付けて、
鉄柱に固定しての、

後ろに逃げられない状態で、

ラリアートを放ちますが…案の定自爆!
ラリアートはやはり自爆

ビリーは凶器のサーベルを取り出して、

さらなる一撃。
サーベルで一撃

この時期の海賊男ですが、

新日史上最凶ヒールのタイガー・ジェット・シンを踏襲してのサーベル使用とは、

何ともオリジナリティに欠けたアイテムでした。

今度はバリーが鉄柱を使って、

ベイダーの右腕を叩きつけていきます。
尚もバリーの鉄柱攻撃

しかしすぐに蘇生したベイダーは、

海賊二人を立て続けにリフトアップ・スラム!
二人続けてリフトアップスラム

リング下ではマサがしつこいワカマツを捕え、

制裁を加えていきます。
マサはワカマツに制裁

ガスパーズは二人掛かりで反撃に出ると、

ベイダーを羽交い絞めにしたところで、

ワカマツとの共通アイテムである白い粉攻撃に出ますが、

あっさりとかわされてバリーに誤爆!!
白粉は同士討ち!

これによって反則負けが告げられたガスパーズは、

すごすごと失脚。

尚もマサは、

ワカマツをリングに引きずり上げると、
マサがセットしたワカマツに、

フラストレーションの溜まったベイダーがラリアート!
ベイダーのラリアート!

瀕死のワカマツはビリーの肩車によって、

控室へ消えていくのですが、

既に三人の歯車は狂ってきている感がありました。
手荒にワカマツを連れ去るガスパーズ

迎えたシリーズ最終戦は1988年6.26 名古屋レインボーホール

マサ斎藤、長州力vsビリー・ガスパー、バリー・ガスパー
の再戦です。
マサ、長州vs海賊ガスパーズ

もはや勢いを失ったガスパーズは、

いつもと逆に長州軍の奇襲を許してしまいます。
今度は長州軍から奇襲

長州はハイスパートレスリング全開で、

のっけからリキラリアート炸裂です。
出端から串刺しのリキラリアート!!

この日も懲りずにワカマツは、

場外でマサへ攻撃を仕掛けていきます。
またワカマツ!

ここからやりたい放題の海賊に戻りかけますが、
やりたい放題の海賊だが、

試合の中盤でマサに対して見舞った、

バリーのダイビング・サンセットフリップは自爆!
バリーがダイビング・サンセットフリップ自爆!

一瞬で主導権は長州軍に移ると、

長州は全速力で駆け抜けてのリキラリアート!
狙いすましたリキラリアートから、

一気にブレーンバスターで叩きつけてから、
ブレーンバスターで叩きつけ、

スコーピオン・デスロックに入ったところで、

すぐにビリーがカットプレーに入ります。
サソリ固めでビリーがカット

しかし先回りしていたマサと長州は、

それぞれに海賊を捕まえて、

コーナー対角線に振って相打ちさせました。
コーナー対角線で相打ちさせて、

残るはワカマツの存在だけですが、

その前にマサはワカマツの懐から、
ワカマツにロックオン

いつもの白い粉を奪い取ると、

猛然とビリーの顔面へ叩き付けます。
マサは奪い取った白粉でビリーの目を潰す

完全に孤立したワカマツを、

長州、マサは順番に痛めつけていきますが、
ワカマツが捕まっても、

もはやガスパーズの二人は眼中になく、

「モウアノオッサントハ、ヤッテラレンワ」とばかり、

我関せずの構えです。
ガスパーズは我関せず

結果的にはこれが、

海賊男とKYワカマツの訣別シーンとなりました。

最大のターゲットだった猪木が不在のリングで、

ワカマツと合体したことによって、

海賊男の神秘性や怪奇性は薄らぎ、

単に凶器を使う小悪党に成り下がったかの様です。

海賊男初登場の時点から、

しきりに山本小鉄さんは、

ワカマツの存在を結び付けていました(参照:海賊亡霊あらわる episode.1)が、

いざ合体を果たしてみると、

何とも言えぬインスタント感も拭えませんでしたね。

もはや海賊ガスパーという存在自体も風前の灯火、

これにて終了かと思わずにいられない、

『'88IWGPチャンピオンシリーズ』最終戦の光景。

またいつか、7でお会いしましょう。

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tag : 海賊男 海賊亡霊 ビリー・ガスパー バリー・ガスパー 将軍KYワカマツ 長州力 マサ斎藤 藤波辰巳 木村健吾

comment

Secret

No title

あぁ、なんか当時の感覚を思い出しました!

そうそう、やっすい小悪党に成り下がりましたよね。ベイダーとの絡みでそれが露になった感じ。

それと同時に、私個人の感覚かもしれませんが、長州も安いベビーフェイスになってしまったような感覚を覚えました。。

この辺から、急速に長州がかつての魅力を失った気がします。

>平田さん

なんか当時の感覚を思い出しました!<ありがとうございます。ワカマツと組んだことで、むしろ「はい、もう我慢しないで笑っていいですよ~」的な立ち位置にいってしまった様な気がします。

やっすい小悪党に成り下がりましたよね。ベイダーとの絡みでそれが露になった<今観ても、よくオートンもああいう試合に甘んじてたな、と思います。結局やる気なかったからでしょうかね。

私個人の感覚かもしれませんが、長州も安いベビーフェイスになってしまったような感覚<いや確かにそうかも知れませんね。顔面蹴撃事件以降、絶対的な強さのイメージは削ぎ落ちてギラギラしていたものの質感が変わったかも知れません。
と同時にこの時期以降は猪木には負けなくなったというのも興味深いです。

ご無沙汰してます

レガさん、みのるです!ご無沙汰してます!

「文春オンライン」で、まさかの88ワープロ、藤波vs猪木のエンディング制作スタッフの記事が!

コロナ禍ではありますが、ご無事であることをお祈りしています!

https://bunshun.jp/articles/-/37416?page=1

>みのるさん

お元気でしたか!? みのるさん!!

「文春オンライン」で、まさかの88ワープロ、藤波vs猪木のエンディング制作スタッフの記事<さっき家族で行ってた焼肉店で読み耽りました。プチ鹿島さんの記事ですね?
丁度あの時代のスタッフで猪木のあのシチュエーションで試合が行われて…旅姿六人衆はそういったいきさつだったんですね!! 酔いも手伝って読んでいてウルっと来てしまいました。

コロナ禍ではありますが、ご無事であることを<みのるさんのお仕事こそ、このコロナ禍の中では日々が闘いだと思います。くれぐれも無事を願っております。そして、この闘いが終息した暁には必ずお会いしましょう!!

みのるさん、心から尊敬しております。
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
48歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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