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ヨンクチュアリ~ザ・スコアー検証の前編~

今年の3月を以って、

テレビ朝日系列の『ワールドプロレスリング』が、

何と放送50周年を迎えました。
ワープロOP@1976

その長きにわたる放送期間の中でも、

番組の顔とも呼ぶべきオープニングは、
ワープロOP@70年代3

幾度かリニューアルを重ね、

その時代ごとを彩って来ました(参照:OPとED)。
ワープロOP@80年代初頭1

昭和から入ったファンにとっては、

テレ朝スポーツテーマの『朝日に栄光あれ』が、

最も思い入れ深い曲ですが、
昭和のワープロOP

1987年の『ギブUPまで待てない!!』開始以降、
ギブUPのOP@久保田

頻繁に変わっていったOP曲の中で、
ワープロOP@チャゲアス

実は最長使用曲となったのが『ザ・スコアー』なのです。

この名曲に関して盟友・流星仮面二世さんが、

昨年2月にとても興味深い考察をされています。

 団塊Jrのプロレスファン列伝 より
プロレス研究所~ザ・スコアーは本当に新日本が最初だったのか?~

ワールドプロレスリングがザ・スコアーを使用したと思われるのは89年1月14日です。一方、ボクが今回UWFでのザ・スコアーを確認したのは89年5月4日の大会のです。その間、およそ4ヶ月あります。

89年こそ共通ですが、使用時期に4ヶ月の間があるんですね。なのでこれだけ聞くとUWFがワールドプロレスリングのをパクったのではないか?と、そう思われる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、他の団体が使用している曲を他の団体が使うというのはプロレスにおいてはタブーでもありますし、やったところで非難はあれど得することもないので、これはちょっと考えられません。


実は『ワールドプロレスリング』でのOP曲使用以前に、

新生UWFの会場で使用されていたのでは!? という説です。

今回、流星さんの後押しを頂く形で(いわゆるいつもの便乗です=笑)、

この『ザ・スコアー』プロレス界初出し映像を、

発掘することに成功しました。

『88ワールドプロレスリング』では、
88ワープロOP3

『水曜スペシャル』“川口浩探検隊”よろしく、

田中信夫の臨場感溢れるナレーションに乗せて、
88ワープロOP1

曲名はいまだに知りませんが、

「これから始まるぞー」的な曲が、

毎週、番組冒頭に流れていました。
88ワープロOP2

この時期の中心ガイジン勢、

ビッグバン・ベイダーバズ・ソイヤーマニー・ヘルナンデス

さらに海賊ガスパーズあたりが、
88ワープロOP4

原始猿人バーゴンや巨大怪蛇ゴーグらのUMAとダブって、

遊び心溢れ、心がときめく煽り方でした。
88ワープロOP5

“ミスタープロレステーマ曲”こと鈴木修(参照:友情の『爆勝宣言』)作のあの曲、

私は結構好きでしたねぇ。
鈴木修氏、そしてCUBICとは!?

そもそもテレビ朝日『ワールドプロレスリング』における、

オープニングでの『ザ・スコアー』使用は、

私も流星さんが書いてらっしゃる通り、

平成一発目の1989年1.14放送分から、と思っていました。

まず、新日本の89年の一番最初の大会は1月6日、金曜日に後楽園ホールで行われた「89新春黄金シリーズ」の開幕戦でした。この大会はテレビ収録有りで、放送日は翌日7日になるはずの予定でした。

しかし7日、天皇陛下が崩御されたことを受け、テレビ朝日は特別番組を放送することになります。このためこの日の16時からのワールドプロレスリングの放送は中止となったわけなんですね。

ということでワールドプロレスリングの89年の最初の放送日は翌週の土曜日の14日からとなりました。この日は千葉公園体育館からの中継で、カードはアントニオ猪木、越中詩郎vsマサ斎藤、馳浩。藤波辰巳vsクラッシャー・バンバン・ビガロ。長州力vsビッグバン・ベイダーとなっています。

ボクは当日のワールドプロレスリングのビデオは所有していませんが、ザ・スコアーが89年1月から使用されたのであれば89年の一発目のこの14日の放送からで間違いなさそうです。


ところが追跡調査を敢行してみると、

意外な結果が出たのです。

まず当日放送分の映像から…。
猪木、ロシア視察

『アントニオ猪木ソ連最強プロレス軍団偵察!』と銘打たれ、

のちにレッドブル軍団エース格となったサルマン・ハシミコフと、

副将格のビクトル・ザンギエフの特訓風景に、
ハシミコフ、ザンギエフ、テレビ初登場

アンドレ・スルサエフのブリッジに乗るウラジミール・ベルコビッチ
ベルコビッチとスルサエフ

これを猪木、マサ斎藤橋本真也の三人が視察するというオープニング映像。
猪木、マサ、橋本が視察

前年の秋からソ連のアマレスラーたちが、

“共産圏初”のプロレスデビューを果たす流れで、

まず猪木ら三人が先兵として乗り込んだんですよね。

このソ連でのロケによる“煽り映像”が、

89年当時のワープロOP恒例だったのです。

そしてこのまま番組タイトルが入って、

OP曲が流れるのですが…ん???
平成最初のワープロOP1

これ、前年の『88ワールドプロレスリング』と同じ曲ですね。

田中氏のナレーションこそありませんが、

提供スポンサーバックに緊迫感を高めるあの曲です。
平成最初のワープロOP2

冒頭の放送席では、

実況の辻義就アナが新元号の挨拶。

辻アナ
「平成が制定されまして初めてのワールドプロレスリングとなりました。平成の中にはですね平和を達成するという意味が含まれているということなんですが、どうやらこの新日本プロのリング上は例外の様であります。ますます闘いの戦火が燃え広がらんとしております」
平成最初のワープロOP3

『平和を達成』…そういう意味合いだったんですねぇ。

で、翌週に飛びますが、

1.21放送回は貴重な映像でした。

のちに大物格闘家となる柔道家の、

ワープロ初登場だったのです。
平成2回目のワープロOP1

『世界学生柔道選手権大会』の会場から、

まずは当時の山下泰裕監督(現JOC会長)ですね。
平成2回目のワープロOP2

カメラが試合場に移ると、

場外スレスレで払い巻込みを放ったのが、
平成2回目のワープロOP3

のちの“暴走柔道王”小川直也です!!(参照:小川直也のワールドプロレスリング初登場)
小川直也ワープロ初登場

さらに観客席で熱い視線を送るのは、

のちに師となる猪木と、

宿命のライバルから名パートナーとなった橋本。

さらに前列の辻アナの隣には“平成の三四郎”古賀稔彦ですね。
平成2回目のワープロOP4

ここからフェードインしてリングの映像になりますが、
ここからOP

曲は依然として前年と同じものです。
曲は依然変わらず

翌週の1.28では小ネタともいえる、

『アントニオ猪木グルジュア料理に挑戦!』。
猪木、グルジュア料理に挑戦

グルジュア=現在のジョージアですね。

当地のディナーパーティーには欠かせない、

大量の赤ワイン、白ワイン!!
大量のワインが用意され

猪木も橋本もロシアの郷土料理に、

ご満悦の様子ですね。

向こうにはマサさんの顔も見えます。
舌鼓打つ猪木と橋本

パーティーの主宰者である“サンボの王様”エクチ・ミチビルも、

グルジュア料理の極意を熱く語ります。
サンボの王様語る

ミチビル氏の熱意に猪木も、

ペトルシカという菜っ葉を咥えたまま、

思わずフリーズしてしまいますが、

その食べっぷりはまさしく死神酋長状態(参照:神無月の師弟対決~前編~)。
サンボの王様熱弁

猪木
「菜っ葉じゃなくてね、これはパセリみたいな…パセリの親戚かな? 私も野菜が大好きですからね」


辻アナ
「日本人の口には合いますか?」

猪木
「…うん…合いますよ」

さすがの猪木もタジタジ

やや躊躇しての返答でしたが、

その理由は料理よりも別なところにある様です。

猪木
「とにかくこの料理でしょ? それから呑まされるでしょ? またその辺のバランスとか料理で上手く摂れてるんでしょうね。まぁ信じられないくらい呑みますからね。一回一回みんな、あの、その座長と言うかね、音頭取りが“タマダ”っていうのがね。その“タマダ”が『健康を祝して』とかね、或いは『ここの主人のために乾杯』とか『子孫のために乾杯』とか。そういう度に一回一回(グラスを)空ける訳でしょ?」

それでもポジティブに

猪木
「向こうにもワインのこんなデカイのがね、あったみたいだけど…ビビッてますよ、ンムフフ」


辻アナ
「ソ連遠征に旅立った選手の間では“恐怖の時間”とも呼ばれております」

猪木
「アハハハ!」

ダーハッハ

とにかくこの終わらない乾杯攻勢に、

もう笑うしかないというか、

とにもかくにも『元気が一番』という訳ですが…、

 闘魂燃写 猪木の夢 より

辻義就
海外取材と言えば心ウキウキ、興味津々の出張と相場は決まっているのだが、この時ばかりは、初めて体験するソビエトのためか地獄のような日々であった。
毎日3食ともほぼ変わらぬ食事。水しか出てこないシャワー。トイレットペーパーとは呼びたくない紙の質の悪さ。毎晩の夕食時、3分に1回のペースで必ず行う「ワイン一気飲み乾杯大会」と苦しい要素が、ソビエトでの生活のあちこちに散りばめられていたのだ。
日本から訪れた者たちの表情が日一日と暗くなっていく中で、一人楽しそうな表情を示していたのが猪木さんであった。
5日目ぐらいの夕食もワインの一気飲み乾杯大会で盛り上がっていた。隣りに座っていた猪木さんについ「つらくないですか。苦しくないですか。」とたたみかけて尋ねてしまった。猪木さんは大きな口を開けて「つらいに決まってるじゃねえか」と笑い飛ばしたのだ。
ああ、言わなければよかった。馬鹿な質問をしたものだ。私は急に自己嫌悪に陥らざるを得なかった。


このワイン外交は猪木にとって、

肉体面でかなりのダメージを与えられた様ですが、

そんなときこそアントンスマイルと共に『どうってことねえよ』と。

ちなみにこの日放送分のOP曲も、

依然として変わっておりません。
OP曲は依然変わらず

ちょっと横道に逸れて話が長引いちゃいましたので、

検証の結果は後編に続けたいと思います。

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 橋本真也 小川直也 レッドブル軍団 鈴木修 辻義就 流星仮面二世

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Author:紫レガ
47歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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