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Pride of instinct.11~巌流島の決闘 参の章~(1987)

『巌流島の決闘』10からの続きです。

ロープを利したアームブリーカーで痛めつけた後、

アントニオ猪木はそのままトップロープ越しに、

マサ斎藤を場外へ投げ落としました。
場外へ投げ落とす

そして猪木もリング下に降り、

いよいよ芝の上での闘いに移行するかと思いましたが、
追う猪木

地面の感触だけを確かめたかの様に、

猪木はリングに戻り、すぐにマサも追随します。
再びリングへ

この闘いは組み際の攻防が興味深いのですが、

ここでは猪木から仕掛けます。

スライディングしながらのカニばさみ狙い(?)に、

マサは即座に対応して潰していきます。
猪木のスライディングを潰すマサ

しかしグラウンドで上になったのは猪木の方、

マサの左腕を取って、

変型の脇固めに取ります。
猪木は上になって腕を取る

マサが徐々に身体を起こすと、

猪木は片羽締めに移行。
起き上がるマサに猪木は片羽締め

マサは後方に体重を掛けて倒れていくと、

今度は猪木のボディシザースが極まりました。
猪木の秘技ボディシザース

この技は知る人ぞ知る猪木の“秘技”なのであります。

猪木は念には念でスリーパーも織り交ぜますが、

それ以前にボディシザースの威力でマサの顔色が変色します!!
スリーパーでマサの顔は変色

これが思いのほか長時間続き、

マサは命からがら脱出するも、

アバラに大きなダメージを負ってしまいます。
マサはアバラを傷めたか

完璧なまでに仕上げてきたマサの肉体を持っても、

猪木のボディシザースの締め付けには成す術有りません。

マサは必死に回復を計り、

立ち技から組みに行くと、
組みに行く両者

ネルソン気味に首を取りながらテイクダウン。
首を取ってのテイクダウンはアマレス仕込み

ここら辺、普段見せないマサのアマレス技術ですね。

そこから腕ひしぎ逆十字に行きますが、

これは猪木戦のみ限定の技の様な気がします(参照:1)。
マサの腕ひしぎ逆十字

猪木は身体を移動しながら、

再びボディシザースへの入りを見せますが、
再び猪木はボディシザースへ

これは警戒したマサが、

すぐにレッグロックに取って回避。
警戒したマサはレッグロックで回避

すると猪木は右足を首に絡めて、

逆に腕ひしぎ逆十字へ。
今度は猪木が腕ひしぎ逆十字

繰り返しで恐縮ですが、

極め合いでの猪木は本当に強いですね。

マサはサブミッションを嫌って起き上がると、

コーナーに猪木を押し込んで顔面への張り手。
コーナーでマサの張り手

胴タックルから猪木の左足を刈って、

テイクダウンに持ち込みますが、
マサの刈り足素晴らしい

猪木も簡単には転がされません。

するとマサはバックを奪いに行きますが、

猪木は腕を取って、
バックを取られた猪木はゴッチ流

そのまま下からのダブルリストロックに入ります。
下からダブルリストロック

かつてペールワン戦のVTRを観た青木真也が、

「猪木さんは左しか取れない」と言っていましたが、

そんなことはありません、右も取れるんですよ。

何より豊富なスパーリングの量が裏打ちされています。

マサもレスラーとしての意地で、

上のポジションを取ったら極められる訳にはいきません。

脱出に成功するとすぐに足を取り、

ここで監獄固めを仕掛けてきました!!
脱出と同時にマサは監獄へ

猪木は完全な形が出来上がる前に、

今度はマサの左腕にダブルリストロック。
完全に入る前に猪木はダブルリストロック

マサは少しずつ上体を起こし、

下半身に体重を掛けていきます。
締め込むマサ

しかし足のフックが不完全だったか、

猪木は脱出すると同時にもう一度ボディシザースへ!
猪木は脱出と同時にボディシザースへ

今度はマサ、必死に横へ転がって回避です。
ここもマサは回避

改めて立ち技から組みに行く両者、

グレコローマンスタイルでの脇の差し合いです。
グレコローマンスタイルから

『巌流島の決闘』を通しで観ると、

この組み合いから展開していくことが多いんです。

この組み方…いわゆる相撲のがっぷり四つですね、

裸体格闘の自然なスターティングポジションって、

この形なのじゃないでしょうかね?

プロレスのロックアップというのは以前も書きましたが、

私はジャンケンにおける「最初はグー」だと思うのです。

でもこういう決闘スタイルにおいては、

立ち合いのパンチやキックももちろんありますが、

殴ったり蹴ったりすることのリスクを知るファイターが向かい合えば、

自然とこの形でのスタートになるのではないかな? と。

マサは低い体勢で入りますが、

今度は猪木が右腕を取り、
猪木今度は右腕を取る

そのまま体重を掛けて、

再びロープ際へ持っていきました。
ロープ際で腕を極めながら、

マサの抵抗をロープによって制限した上で、

ここも肘による顔面しごき。
顔面をしごく

もうこの局面は御免だ! とばかり、

マサは脱出して場外へ。
マサは抜け出して場外へ

猪木はそのままマサを追走し、

追い着くと同時にテイクダウンから、
追い掛けた猪木がテイクダウンから、

マサの首を取ってグラウンドヘッドロック。
グラウンドヘッドロックに取り、

先程踏みしめた地面の感触を利用する様に、

袈裟固めに移行してマサに体重を乗せていきます。
生い茂る雑草の上で袈裟固め

ここで上井文彦の証言です。

Gスピリッツ49表紙
 Gスピリッツ Vol.49 より

上井氏
「あそこは芝生みたいに見えるかもしれませんけど、実際は触ると切れるくらい鋭利な笹なんですよね。リングから出て外でグラウンドになった時に、2人共その笹の葉っぱで身体を切っていたんです」


リングというアイテムだけではなく、

すぐさま地の利をも味方に付ける猪木の戦術。

まさに闘う者の本能が突き抜けています。

ここもマサは抜きん出たフィジカルで脱出し、

猪木をテイクダウンさせると、
マサはそのままテイクダウン

猪木の右腕を取り、

両足をフックしての変型チキンウィング敢行!
変形のチキンウィングへ

これまた深く極まっています!!
これは深く入る

さらにフックの位置を変えると、

前回の試合で自らが苦しめられた(参照:5)裏十字固めへ。
今度は裏十字固め

猪木これには悶絶しますが、

身動きが取れないまま耐えるしかありません。

思わず立会人の山本小鉄さんが、

腰を上げて確認に行きますが、

ここで何とか脱出成功です。
立会人の小鉄さんが立つ

猪木は序盤に痛めた右肩に再度ダメージを負ったか、

及び腰で後ずさっていきますが、

マサは追っていきます。
追うマサ

そして捕らえるとテイクダウン。
捕まえてテイクダウン

今度はスリーパーホールドです。
マサのスリーパー

これまた長時間締め上げてから、

前に体重を掛けるネッククランク式(参照:締めろ締めろコノヤロウ!!)へ移行、

アマレス出身がよく見せる拷問技です。
体重を掛けてさらに締め込む

さらに今度は自ら後ろに倒れ込んで、

猪木の両腕ごとシザースしてのグラウンドスリーパーへ。
身動き取れない状態でグラウンドスリーパー

この長時間の首絞め…ノーレフェリーはあまりにも危険です。

マサはダメ押しとばかり、

今度は両足を絡めての首4の字固め。
マサの首4の字

フルパワーで締め込んでいくマサ、

「主にジョッキングで下半身を強化」した成果がここで発揮されます。
締め上げるマサ

ここで猪木に異変が!

両眼を見開くと口から泡を吹き始めました!!
猪木は泡を吹く

これは危険だ!! もはや試合終了か!?

という段階で猪木は自らの膝を使い、
膝を使ってロックを緩めて、

マサの両足のフックを解いての脱出。
猪木は脱出

かなりのスタミナを消耗した猪木、

マサも攻め疲れが出たか?

お互いにゆっくり起き上がると、
ゆっくり起き上がり、

マサは猛然と組み付いて、
マサは組み付く

ヘッドロックに捕らえながら、

リングに猪木を引きずり上げ、
締めながらリングに、

白いキャンバスの上で、

またしてもスリーパーホールドに入りました。
ガッチリとスリーパー、

闘いは既に折り返し地点に入っており、

二人のストーリーは12へ続きます。

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 上井文彦

comment

Secret

No title

一時期、前田が使っていた片羽締め、猪木が、この試合?で出してたんですね。

春に見た大日本では野村卓也が出して試合を決めてました。UWFの残り香を感じさせながら。

こんなこと思ったの私だけでしょうけど。

No title

変型のチキンウィング
ストラングルホールドぽいですね。
マサ斎藤の監獄固めの入り方が地味でジワリジワリ感が良かったです。
まだ試合は続くようですが……
こういう試合、今の選手って出来るのかな?
って思いました。

>aliveさん

前田が使っていた片羽締め、猪木が<ひょっとしたら偶発的なアレかも知れませんが一瞬マサの右脇から差しているんですよ。
ただ何よりもボディシザースが強烈なんですよねー。

大日本では野村卓也が出して…UWFの残り香を<ノムタクですね? 彼はいいですねー! 旧UWFのニオイを感じますし、とにかく気が強くてトンパチな雰囲気もたまんないです。キックルールの試合やったときも素晴らしい闘い方でした。
UWFはまだまだ続いていますね。

>ドックマンさん

ストラングルホールドぽい<マサさんと健介は最後まで深い仲でしたからねー。ひょっとするとストラングルホールド開発にはマサさんの存在も関係していたかも知れませんね。

マサ斎藤の監獄固めの入り方<この試合での監獄固めはあまり効果を発していなかった感じがありますが、1987のマサさんを語る上では絶対に欠かすことの出来ない技ですよね。

こういう試合、今の選手って出来るのかな?<マサさんは生前ハッキリと言っていました。「あれは俺と猪木にしか出来ない」と。
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
47歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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