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海賊亡霊あらわる episode.2(1987)

突然ですが、1の続きです。

1987年3.16 岡崎市民体育館で、

暗闇の中、藤波辰巳を襲撃した海賊男でしたが、
会場の照明が落ちる

ここまで来たら「標的はアントニオ猪木の首か」と思った矢先、

数か月間の前振りを無にしてしまう様な乱入を決行します(参照:Pride of instinct Ⅳ~俺ともう一回闘え 後編~)。

1987年3.26 大阪城ホール

アントニオ猪木vsマサ斎藤


この大一番でリング下に姿を現わすと、
海賊男あらわる!!

まさかのタイミングでリングインして、
ここでリングインした海賊は、

猪木ではなく対戦相手のマサ斎藤と自分を手錠でつなぎ、
マサの右手に手錠を掛けた!!

誰の敵で誰の味方なのか?

立ち位置をボカシにボカシた挙句、
猪木の鉄拳!

大観衆の怒りにだけ火をつけた格好で、

姿を消しました。
マサを拉致する海賊

これこそが猪木ワールド!

…などと呑気なことを言う暇もなく、

会場では暴動が湧き起こってしまい、

「これって失敗に終わったんだなぁ」と、

ほとんどのプロレスファンは海賊を“なかったこと”にして、

記憶から消し去ろうと努めましたが、

この“負の財産”を転がしていくことこそが、

実は猪木ワールドの真髄だった訳であります。

1987年6.1 愛知県体育館

アントニオ猪木、藤原喜明vsマサ斎藤、スコット・ホール

猪木、藤原vsマサ、ホール

2日前の5.30 鹿児島県体育館で行なわれる予定だった、

長州力の新日復帰初戦が、

入場時の藤原喜明襲撃テロによってご破算となり、

その怒りをぶつけるべくリングインと同時に、

マサはマイクで猪木と藤原を挑発していきました。
マサの挑発

不敵に笑う藤原がいいですねぇ。

試合の方では四者ともにベストコンディションで、

特に最後のIWGPを4連覇で終えたい猪木は、

序盤からハイペースで飛ばしまくります。
猪木のリバース・インディアンデスロック

そしてスコット・ホールを捕らえてのフィニッシュ直前、

また事件が発生するのです。
フィニッシュ直前に人影が、

2メートル以上あるホールの後頭部に、

猪木の延髄斬りがヒットした瞬間、
リング上では延髄斬り、

2か月ぶりに姿を見せた海賊男!!
藤原が気付いた、

トレードマークのステッキで藤原を襲撃すると、
海賊だ!

そのまま観客席を縫って、

控室まで連れ去る勢いです。
そのまま藤原を拉致か?

ホールをピンフォールした猪木も、

おっとり刀で現場へ向かいますが、

時すでに遅し…藤原を残して海賊は消えました。
少し遅れて猪木も追うが…

さらにはマサの姿もそこにはなく、

猪木も藤原も怒りのやり場がありませんでした。

忘れた頃にやってくる海賊男。

初登場からここまでの動き、

全く犯行目的がわかりません。

そんな中で『87IWGPチャンピオン・シリーズ』もいよいよ天王山。

ここで猪木はパートナーにUWFの高田延彦を指名し、

タッグマッチでマサを迎え撃ちます。

1987年6.9 大阪府立体育会館

アントニオ猪木、高田延彦vsマサ斎藤、ミスター・パートナー

猪木、高田vsマサ、ミスターパートナー

マサは直前までパートナーを公表せぬまま、

一人で入場すると再びマイクを持ちます。

マサ
「猪木!! 高田! 今晩! お前たちをここで叩きのめすっ!! するために! 俺のパートナーを見してやる! …海賊っ!!」


この叫びと共に改めてマサのテーマ曲『ザ・ファイト』が流れ、

大きな帰れコールの中で二人の海賊男登場!!
海賊が増殖

その片割れをリングに招き入れ、

マサはミスター・パートナーと名付けました。
マサが耳打ち

これには猪木のみならず、

高田も動揺の色を隠せません。
猪木、高田は動揺

ところが試合が始まれば、

実にこのミスター・パートナーが器用で、

マサとのコンビプレーもお手のものです。
維新連係もお手のもの

早くも山本小鉄さんの推理が始まります。

小鉄さん
「“(身長は高田と)どっこい”ぐらいですよね。蹴りなどもだいぶ上手さがありますね」


体型はジュニアヘビーにも見えますが、

肩から上腕に掛けて太い。

このスリーパーなどはフィニッシュにもなりそうな威力です。
ミスター・パートナーのスリーパー

咄嗟に出た突きが、

どこかで見たことある様な気もしますが…?
咄嗟に出たこの突きは?

ヘッドバットの打ち方なんかも…??
ヘッドバットの打ち方も?

ちょっと脱線しますが、

念願だった猪木との初タッグ結成とあって、

この試合での高田の充実ぶりは素晴らしく、

海賊男のみならず重量のマサをもポンポン投げまくり、

さらに蹴りのキレも抜群でした。
高田のソバット

最後は集中攻撃を浴び、

猪木とマサがもつれ合って場外転落の中で、
猪木とマサがもつれ合う中、

海賊男のフライングボディシザースにカウント3。
ミスターパートナーのフライングボディシザースで決着

終了のゴングと同時に、

もう一人の海賊男もリングインし、

ステッキで高田を痛めつけてから、
もう一人の海賊も高田を痛めつけ、

まるで虎ハンティングでもするかの様な疾走感で、

ドレッシング・ザ・ルームに消えていきました。
まるでハンティングでもしたかの様な疾走感

当初の出現から次々と標的が変わっていますが、

これをテレ朝スタッフはなあなあにせず、

猪木とマサに直撃インタビューを敢行します。

質問はズバリ、愛知大会に現われた海賊男の正体です。

マサ
「そんなこと絶対言えないですよ。それ言っちゃうとファンの、何ですか? …夢がなくなっちゃうですね。それは絶対言えない」

「そんなこと言ったら夢がなくなっちゃう」

猪木
「いやあれはニセモンだね。ま、偽物というのかどれが本物かわかんないけど、今まで出てきたケースってのは全部、体型が似てたりしますけどね、違うと思うんでね。こないだのはまさに斎藤たちが仕掛けた海賊だと思うんでね」

「あれは別物だね」

『夢がなくなっちゃう』『偽物』…種明かししてしまうのか?

半年にわたって繰り広げられた海賊ストーリーは、

『長州軍団の隠し玉』という落としどころで終わるのか?

それともまた標的を変えて襲撃することで、

あくまでも理解不能なキャラクターを全うするのか?

迷走はますます加速していく一方でしたが、

ここで突如、海賊男は姿を消してしまいました。
海賊男の正体は…

…が!! まだまだこの項は続くのであります。

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tag : 海賊男 海賊亡霊 ガスパー アントニオ猪木 マサ斎藤 藤原喜明 スコット・ホール 高田延彦

comment

Secret

No title

突然となってますが、
猪木斎藤のストーリーで繋がっていますね?
さすがです!
1987年の新日本と言えば
藤波木村ワンマッチ興行
ビガロ初来日
リック・スタイナー初来日
大阪城暴動
長州軍Uターン
古館アナ勇退
ギブUPまで待てない開始
武藤映画初主演
IWGPヘビータイトル化
世代闘争
(ディンゴ・ウォリアー初来日→来日中止)
バイオレンス・ウォーロード初来日
巌流島決戦
前田顔面蹴撃事件
TPG
ビッグバン・ベイダー登場→猪木フォール負け
両国暴動
と(間違っていたらすみません)
とんでもない年だったのにも拘わらず
テレビの視聴率はドンドン下がって行くんですよね
冬の時代の足音が聞こえてきた年です

ちなみに後のエース
オカダ・カズチカも87年生まれですね

>ドックマンさん

猪木斎藤のストーリーで繋がって<おお! 確かに! 猪木vsマサのダークサイドストーリーかも知れません。
しかしご承知の通り、しばらく間が空くことをお許し下さい。

1987年の新日本…冬の時代の足音が聞こえてきた年<こうやって羅列して頂くと濃いですね~、実に。
あとは熊本のアレも忘れちゃいけませんね(笑)。

オカダ・カズチカも87年生まれ<そう考えると、なるべきしてなった新日のエースだったのかも知れませんね。今年は史上3人目の王者でのG1制覇、間近です。
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Author:紫レガ
47歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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