FC2ブログ

Pride of instinct.2~男なら死ぬまでやってやる!! 後編~(1987)

さてさて1の続きです。

試合も中盤に差し掛かり、

ペースを握ったアントニオ猪木は、

数々の名勝負を彩った技、ブレーンバスターを狙います。
ブレーンバスターか?

マサ斎藤の身体を投げ切ったこの形は、

“若獅子”時代の必殺技アントニオドライバーに酷似!!
いやアントニオドライバーか!?

ここは山本小鉄さんの解説です。

小鉄さん
「今のブレーンバスターはですね、よくタイツを持ったり、お腹にですね手を入れたりするんですけど、首だけを極めながら投げたんですよ。そういうところなかなか出来ないことですよ」


むしろマサの太い首だから敢行出来たか?

いずれにせよ、

東プロつながりの二人だからこそ出た技かも知れません。

勢いに任せてダブルアームスープレックスを狙っていきますが、

今度はマサの発達した僧帽筋が邪魔になり、
さらにダブルアーム狙いは、

すぐ諦めてコブラツイストに入りました。
あきらめてコブラツイスト

これはマサの体型には効果的でしょう。

しかしマサはビルダー上がりのマッチョマンではありません、

スルスルッと切り抜けてバックを奪うと、
マサはバックを奪い返し、

下半身から潰していって、

股裂きと共にフェイスロックへ。
股裂きしながらのフェイスロック

この複合技には猪木も苦悶の表情。

体勢が崩れると、

今度はスリーパーホールドが待っていました。
さらにスリーパー

猪木は何とかロープへ。

ブレイクから間を置かずに、

マサはロープに振って3発目のラリアート!
3発目のラリアートから、

そして改めてスコーピオンデスロックの体勢に入りますが、

今度は簡単には裏返らずに、

マサが力を込めてステップオーバーに行くタイミングで、
自ら身体を返して、

雄叫び一発!

猪木は自ら回転してマサを崩します。
マサを吹っ飛ばす

弓を引くナックルパートから!
ナックルパートから、

ロープに振って逆水平チョップ!
ロープに振っての逆水平

締めは袈裟斬りチョップ3連打!!
袈裟切りチョップ3連打

80年代の猪木としては珍しい技のラッシュでしたが、

この『INOKI闘魂LIVE』、

猪木のレスラー生活25周年だけあって、

この技のつなぎは私なんか“先祖返り”に見えて、

猪木のナックル→馬場さんの逆水平→力道山の袈裟斬り…かと。

ティト強引かな?

次は猪木に戻って急降下爆弾!
急降下爆弾!

カバーに入りますが、

タフネスなマサはカウント2でキックアウトすると、
カウントは2

『今度は俺の番だ』とばかりにブレーンバスター!

しかも垂直落下気味!!
マサのブレーンバスターは垂直気味

今度は猪木がカウント2でキックアウト。
カウント2でキックアウト

続けてマサは、

肩を極める独特のコブラツイスト。
マサのコブラツイスト

お株を奪われた形の猪木は、

これを腰投げでクリアすると、
猪木は腰投げで返すと、

動から静へと展開を変えるべく、

ショートアームシザースに入ります。
キーロックに入る

これもまたマサの太い上腕には、

かなり有効な技でありますが、

ポジションを入れ替えてマサは脱出を図ります。
ポジションを入れ替えて脱出を図るマサ

そして展開を元に戻す様な、

マサのひねりを加えたバックドロップ!!
一転してバックドロップ!!

この局面も猪木はカウント2でキックアウト!!
カウント2でキックアウトする猪木

勝負と見たマサはダメ押しとばかり、

もう一発狙っていきますが、
もう一発狙うマサ、

猪木がバックを奪い返して、
猪木はバックを取り返し、

ブリッジを利かせた高角度バックドロップ!!
逆にバックドロップ!

この局面もマサはカウント2でキックアウト!!
今度はマサがキックアウト

これも以前書いたことですが、

今回、二人の試合を観て再確認したのは、

この“キックアウト”でして。

どんなにベテランとなってからも、

猪木とマサはフォールに入られた際、

必ずしっかりとキックアウトで返していたんですよね。

肩だけピョコンと上げたり、お腹で跳ね上げたりする、

よく、そういったベテラン選手を見たものですが、

この二人はそういう場面ほとんど記憶にないです。

…と言ってる間に延髄斬り!!
ここで延髄斬り!!

さらに卍固め!!
さらに卍固め!!

まさに猪木の必殺パターンですが、

マサの右手がセカンドロープに伸びます。

と同時になぜか場内は騒然。
ロープブレイクのタイミングで場内騒然!!

リング下に海賊男あらわる!!(参照:海賊亡霊あらわる episode.1)
海賊男あらわる!!

一変した空気の中、

マサはアトミックドロップの要領で、

猪木の股間をトップロープに叩きつけます。
マサはトップロープに猪木の股間を叩きつける

そこにまるで猫の様な忍び足で、

海賊男がリングイン!!
ここでリングインした海賊は、

すると横たわる猪木をスルーして、

マサの方へ歩いていくと、

手にしていた手錠を掛けてしまいました!!
マサの右手に手錠を掛けた!!

場内はさらに騒然となり、

海賊とマサはつながれたカオス状態の中、

蘇生した猪木がそこに加わります。
カオス状態!!

猪木のナックルはマサを狙ってか? 海賊に向けてか?
猪木の鉄拳!

海賊男はニッチもサッチもいかずに、

拉致する形でマサごと退場しようとしますが、

意味不明なマサは当然の様に抵抗します。
マサを拉致する海賊

静観していた猪木も我に返ると、

「もうええわ!」とばかりにストンピングの雨。
猪木はストンピング

しばらく時間が経過し、

場内ヤバイ雰囲気の中、

右手に手錠を付けたままのマサが再登場。
戻ってきたマサ

怒りをぶつける対象は猪木しかいません。

無抵抗状態でコーナーにもたれる猪木をタコ殴り!
無抵抗な猪木をタコ殴りのマサ

しょっぱい回し蹴りで制止に入った某レフェリーに、

返す刀で手錠のままラリアート。
止めに入ったレフェリーに手錠ラリアート

ここでマサに反則負けを告げられるゴング!

額が割れた猪木は、

コーナーの金具を外しにかかります。
猪木は金具を外しにかかる

たわんだロープに囲まれて、

ただただ猪木はマサに殴らせます。
殴り合いから、

そしてテイクダウンから突如、

マサは初公開の監獄固め!!
遂に監獄固め炸裂!!

『一度極まると死ぬまで外れない』という、

恐怖の技を猪木はナックルパートで切り抜けましたが、
猪木のナックル

マサは猛然と2回目のトライ!

今度は猪木苦しそうです!!
もう一度監獄固め!!

既に試合は終わっているため、

セコンド陣総出で止めに入ります。
セコンド総出で止めに入る

怒りの収まらない猪木は、

マイクを手に絶叫します。

猪木
「斎藤来いコノヤロウ!! 男なら死ぬまでやってやる!! 死ぬまでコノヤロウ!!」

「男なら死ぬまでやってやる!!」

マサも同じく額がパックリと割れ、

やる気満々の両雄ですが、

多勢に無勢で止められてしまいました。
ナックルも制止される

マサが引き下げられた後、

一人残ったリングで猪木は再戦を約束しますが、

会場の空気は重たいままです。
もう一回アピール

そんな中で今度は、

なぜか小鉄さんに対してのクレーム敢行。

小鉄さんもカッとなってしまったか、

リングに登って猪木に言い返すと、
小鉄さんと口論の末、

堪忍袋の緒が切れたか?

飛龍革命ばりの張り手(参照:俺達の飛龍革命)一発!!
小鉄さんの左張り手に、

反射的に猪木も、

左ストレートを小鉄さんのアゴにぶち込みます!!
猪木は左ストレート

幸い当たりが浅かったのですが、

押さえる蝶野正洋の表情が、

何よりもこの状況を物語っています。
怒り収まらぬ猪木

猪木がさらにもの申すと、

小鉄さんも引きません。
小鉄さんも引かない

最後は納得いかない観客を収めようと、

再び猪木がマイクを持ちます。

猪木
「皆さん聞いて下さい! もう一度再戦やります!!
(略)いつでも明日でも明後日でも結構!! 今度は俺が命を賭けたらぁ! このまま俺が下がったら引退も出来ねえ!! 必ずあいつを引きずり出して、みんなの前で必ず決着つける!! 観ててくれーーっ!!」
「こんなんじゃ引退も出来ねえ!!」

しかしながら観客3,000人が会場に居残って、

暴動を巻き起こしてしまい、

同時に猪木の25周年『INOKI闘魂LIVE』も、

このパートⅡを最後に打ち止めとなりました。

これが新日本!! …と言ったら聞こえは良いですが、

何せ古舘伊知郎アナ最後の実況で、

これは切なかったですねぇ。
古舘ワープロ勇退セレモニー2

また少し時間を置いて、

3へと続けます。

関連記事

tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 山本小鉄 古舘伊知郎 海賊男 海賊亡霊 ガスパー

comment

Secret

No title

レガさんこんばんは!

マサさんホント強いですね!
ある意味、猪木以上に強いと思いますし、アメリカを一人で渡り歩いたスゴさにも大尊敬です!

(ボクも若い頃、アメリカを一人で長い間旅してた時があって、危ない街も行きましたし、マサさんのことを励みに街から街へ旅してたときがありました 笑)

87年の斎藤vs猪木戦も好きですが、83.4.21蔵前の猪木戦も名勝負ですよね!

バックドロップ三連発!
マサさん怒濤の攻め!
からの、しのいだ猪木の完璧卍固め!

しかもこの日のカード、長州vs藤波、タイガーvsキッドですよ。
今やっても金払って観に行きたいです!

マサさん、誰とやっても名勝負ですし、ガチもレスリングもアメプロも何でもできるマサさんこそ本当のプロレスラーだと信じてます!(プロモーションレスリングではなく、プロフェッショナルレスリングの意味で!)

No title

連投すいません、87.3.26は海賊男で結果こそアレですが、猪木のアントニオドライバーが出ていたとは気づきませんでした!

これを観るだけでも価値がありますね!

猪木はvs藤波やvs長州では、師匠としての顔を見せますが、vsマサさんとなると、兄と弟というか、同志というか、お互いに尊敬しあっているのがよく伝わりますね!

>みのるさん

こんばんわ。

マサさんホント強い…ある意味、猪木以上に強いと思います<ある意味では違った類の強さで、よくよく考えると同じ部類の強さを持っていますね。

若い頃、アメリカを一人で長い間旅して…マサさんのことを励みに街から街へ旅してた<はぁー!! そうだったんですね。みのるさんのロマンのルーツを垣間見る思いです。

83.4.21蔵前の猪木戦も名勝負…今やっても金払って観に行きたい<思えば新日本黄金期のピークですかね。あれだけスターが存在した団体って、その後ないですもんね。

ガチもレスリングもアメプロも何でもできるマサさんこそ本当のプロレスラー<あの時代のアメリカマットの日本人レスラーは全て持ち得ていないと上には行けなかったでしょうしね。
のちのエピソードを読んで、いくつもの危ない橋を渡ってきたことが理解出来た次第です。

87.3.26は海賊男で結果こそアレですが、猪木のアントニオドライバーが出ていたとは<原型の跳ね上げ型はさすがに無理だったでしょうけど、ブレーンバスターの要領で見事に決めた格好ですね。現役最後のアントニオドライバーかな? と。

vsマサさんとなると、兄と弟というか、同志というか、お互いに尊敬しあっているのがよく伝わり<追悼コメントでも「マサくん」と言っていましたね。この年の4戦を走り切った関係性から、二人の絆は本物になったということかも知れませんね。

No title

アントニオドライバーですけど88年春、新生UWFが出来て、高田ら5名離脱直後のシリーズの開幕戦で猪木・越中VS長州・馳というのがあり、そこで馳相手に出していました。ちょうど土曜16時になってからかなぁ。

>aliveさん

アントニオドライバーですけど88年春…馳相手に出していました<そうでしたか! TVマッチならば、その試合映像持ってるはずなので、近日中に確認してみます。
いつも本当にありがとうございます。
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
47歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

最新記事
最新コメント
カテゴリ
UFC (1)
ISM (1)
AWA (1)
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
月別アーカイブ
リンク
来場者数
QRコード
QRコード