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拳と涙~後編~(1974)

前編からの続きです。

力道山門下生のアントニオ猪木にとって、

兄弟子にあたる大木金太郎との大一番。

序盤戦は若手時代に培ったレスリング技術を、

お互い確認し合う様な展開でした。
猪木がロープへ

大木が試合前に宣言していた「“一発”」は、

まだ不発のままでしたが、

猪木をロープに押し込んだところで、
ロープに押し込んで、

痺れを切らしたかの様に、

腹部めがけてヘッドバット敢行!
最初の頭突きはボディ打ち

頭部へのヘッドバットがことごとくカットされたため、

ボディ打ちに切り替えたのでしょう。

猪木側の赤コーナーに追い詰めると、

もう一発強烈なボディ打ち!!
もう一発!

ガードが下がったところで、

頭部めがけて一発!
最初の頭突きは浅い

…だが、これは浅い。

それでも猪木が前に出てくると、

大木はものともせず髪を鷲掴みにし、

大きく振りかぶっての、
そしてヘッドバット

額への痛烈な一発!!
強烈!!

たまらず猪木は右手で額を押さえます。

これは効いた!
これは効いた!

大木は試合の流れが、

自分の方にやってきたのを感じ取ったか、

一気にコーナーへ詰めると、もう一発!!
コーナーで一発!

このヘッドバットで猪木は腰から落ちます!
猪木ダウン!

何とか起き上がったところ、

なおも一発!!
なおも一発!!

脳震盪を起こしたか、

猪木はまたしてもガクーンとダウン!!
再びダウン!!

今度は少し間を置いて起き上がり、

追撃を狙う大木の機先を削ぐ様に、

左足でのキック攻撃。
猪木は蹴りを出すも、

それでも大木は猛然と前に出て、

痛烈なヘッドバット!!
ものともせず一発!

続けて打ち下ろす様な一発!!
さらに一発! 猪木再度のダウン!

さらに狙った一発は、

猪木が寸でのところでディフェンスしますが、
一度はディフェンスするも、

ガンガン前に出て行く大木は、

そのままコーナーに詰めてもう一発!!
コーナーに押し込んでもう一発!!

これはモロに入りましたが、

打った方の大木にもダメージが残った様子です。
猪木の頭も硬い。大木にもダメージ有

猪木の頭も相当な石頭であることは、

のちの格闘技戦(参照:猪木、スーパーマンとの喧嘩)でも証明されますが、

とにかく大木有利な展開に間違いありません、

ロープ際でもう一発見舞ったところで、
ロープ際での一発に、

猪木はたまらず場外エスケープ、

ここで大木は超満員の館内にアピールしました。
猪木場外エスケープ、大木はアピール

得意のヘッドバットを連打することで、

猪木が何も出来ず追い詰められる様な展開。

すぐに猪木はリングに戻りますが、

大木の勢いは止まることを知りません。
上がり際にも一発

しかし上から叩き落とす様な一発の直後、

猪木は自らの額を指して「もっと来い!」と挑発!!
「もっと来い!」

試合を実況した舟橋慶一アナは、

この局面を次の様に分析しています。

Gスピリッツ SPECIAL EDITION Vol.1アントニオ猪木表紙
 Gスピリッツ SPECIAL EDITION Vol.1 アントニオ猪木 より

舟橋アナ
「日本プロレス時代の大木金太郎は、頭突きに行くまでのエンジンの掛かりが遅いんです。だから、『最初に興奮させちゃえ!』と猪木は試合開始前に大木を殴っちゃった。さらに流血しながらも、猪木が『打てるものなら、打ってみろ!』と額を大木の前に突き出して頭突きを食らう。あれも本来ならスピードが違うんで、大木は猪木を捕まえられない。だから、なかなか正面から頭突きが決められない。それを猪木は“受けてやる!”という形に持っていったと」


この大木の一方的な攻勢場面は、

あくまで猪木が創り出した名場面である、と。

大木は大木で間髪入れず、

ショートレンジからもう一発!!
ショートレンジの一発!!

猪木は一瞬たじろぐも、

すぐにファイティングポーズを作ります。
新日史に残る名場面

その額から一筋の鮮血が流れる…屈指の名場面!!

NJPWファンにはお馴染み、

柴田勝頼の“あのシーン”の原点です。
柴田の額には一筋の地

大木は猛然と前進して、

ノーガードの額に一発打ち下ろすと、
打ち下ろす一発から、

そのままカバーに行きますが、

猪木はカウント2でキックアウト!!
カバーに行くがカウントは2!

「ならば」と大木はここで、

必殺の一本足原爆頭突き!!
遂に一本足原爆

今度は猪木の頭部へ、

伸び上がる様にヒット!!
伸び上がるように打つ

これも強烈に入ったと見て、

大木が2発目を狙ったタイミングで、
2発目を…

猪木は下からカウンターの右ストレート!!
カウンターの右ストレート!!

アゴを貫く様に拳が入りました。

大木がたまらず背を向けると、

猪木はさらに弓を引くナックルパートを延髄に一撃!!
弓を引くナックルは延髄に!!

足元おぼつかない大木をボディスラムで叩き付け、

フラフラっと起き上がったところへ組み付くと、

高角度のヘソで投げるバックドロップ!!
ボディスラムからバックドロップ

カバーに入ってカウント3!!
カウント3!!

小林戦に続き大物日本人対決は、

猪木の激勝です!!
猪木完勝

解説者として実況席に座った櫻井康雄さんは、

この一戦の本質をこう語ります。

櫻井さん
「非常にスリルがあった。どうしてスリルがあったかというと、大木という選手は強いんですよ。それでね、僕は嫌いな言葉なんだけど、プロレス界に『セメント』という言葉がある。それができるんですよ、大木というのは。プロレスにはマッチメークというものがあるんだけど、そのルール破りを平気でやるというのが大木だから。だから、突然カッとなると、平気でガンガン行くというね」


大木は過去にルー・テーズ戦をはじめ、

格上であろうとなかろうと、

公然とセメントを仕掛けることがあったそうです。

師である力道山と同じルーツを持つ者ゆえの性でしょうか。

その大木のセメントの力を知る猪木が、

敢えて先に仕掛けていったことで生まれた“スリル”。

試合が終わった瞬間から、

二人の間には過去の郷愁が蘇りました。

握手を交わすと、そのまま抱擁へ。
時空を越えて二人は力道山道場へ…

思わず二人の目から流れ落ちる涙…、

勝利者インタビューにも猪木は言葉が出ません。

猪木
「ちょっと待て下さい…。そうですね、つい涙が出ました」

「つい涙が出ました」

いまだ語り継がれているのはこの部分までですが、

控室での両選手のコメントが、

この試合の緊張感を改めて証明しています。

猪木神話の全真相表紙
 猪木神話の全真相―燃える闘魂の名言・奇言 より

大木
「中盤から頭突きをヒットさせることはできたが、何と言ってもゴング前のパンチが効いた。俺がやるならわかるが、向こうが殴ってくるとは全然予想できなかった。あれ一発喰って頭がクラクラし、足も突っ張ってしまった。重心が不安定で頭突きのダメージも半減した」

猪木
「作戦なんて立ててなかったし、出たとこ勝負といかないにしろ、俺は心臓の強い方だ。パンチをヒットさせたのは“試合前からリングに上がった瞬間から勝負だ”と言ってあったんだ。油断する方が悪い。リングに上がっているのに、何でスキを見せるんだ。俺が負ければ誰が大所帯の新日本を食べさせていくんだ。大木さん以上に俺の方も真剣だったんだ」


まるで前出した櫻井、舟橋両氏の証言も、

吹き飛んでしまうかの様な当事者二人の言葉です。

試合中ロープワークは一切なく、

プロレスの技らしい技もほとんど出ていません。

かといって退屈な場面は、

一つもありません。

これを真剣勝負といったら過言でしょうか?

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tag : アントニオ猪木 大木金太郎 NWFヘビー

comment

Secret

お疲れ様です!

田中ケロさんがベストと仰っていた名勝負

何よりラストのドラマが何度見ても

ホント心揺さぶられるんですよね


ワールドプロレスリングのオープニングで

長いこと流れていた屈指の名場面


コレを見ると条件反射で

アドレナリンとドーパミンが

ドクドクとバク噴射しちゃいます


タターターター♪

ってテーマ曲が流れて



ただ猪木信者として一言


ファンの方には申し訳ないですが


ビートルズとずうとるびくらい違いますから


こればかりは個人の意見で言わせて(//∇//)

パッチギだ!

令和になったというのに、私は最近ますます昭和づいてきてしまいまして・・・前回のストリング小林戦に引き続き、この大木金太郎戦がさらに拍車をかけました(笑

これは文句なしに名勝負でしょう。序盤の寝技の攻防、ド迫力のパッチギ、ここまで大木金太郎の凄さを引き出したのは、やはり猪木さんの上手さですね。

この試合、もし力道山が観ていたら、どう思ったでしょうね?

まさに拳と涙です。

大木戦は私の中で猪木の最高作品ですね。
ロビンソン・小林・ジュニアを差し置いてNo1です。
何故か?
それはまさに「拳と涙」この表題はがこの一戦の全てを表しています。
猪木劇場なんですよね、まったく。
こういう所は馬場もかないません。

大木はこの一戦に備えて韓国済州島でキャンプを張ります。
昔この済州島のクーデターの関係で死刑になりかけた大木は日本へ密航となったわけです。
早朝より急勾配の坂道を「チャチャチャ」という呼吸音を発しながら走る大木。
練習の後は消化の良い韓国粥でエネルギー補給(当時のゴングよりうろ覚え)
日本プロレスに入団しその後猪木・馬場が来て同じ釜の飯を食べてデビュー戦の相手を務めて、この大一番へいたるわけです。
同じ釜の飯を食べた同士のビックマッチは今や珍しくありませんが、当時この試合は日本プロレス史上でもまさに同じ釜の飯初代王者決定戦と言えました。

私は当時猪木の先制パンチは大木への恐怖・警戒と感じられました。
かといってスキを見せていた大木ならどこでも殴れたはずですが「耳」だった。
大木は試合後このパンチの影響を口にしていますが、この辺猪木の盛り上げ説は実際のところどうだったんでしょうね。
当時の韓国の大木ファンは根に持っているでしょう。

>「もともと技のない人でしたからね…頭突きが最大の武器でしたから、それが効かなければやることなくなっちゃうというね…不安だったんでしょう」

このコメントは御プログの「昭和の巌流島」にある猪木のものですが、少なくとも小林戦よりは猪木に余裕がないように感じましたね。
逆に大木はいつもの静かな表情でした。
頭突きが決まり始め猪木が押されはじめての、エネルギーを再度充満させて「もっとこい」と大木を睨む猪木、観客はまさに一段上の興奮ゾーンに入りました。
この試合、入場→先制パンチ→頭突き→もっとこい→フィニッシュとどんどんゾーンを高めていきました。
一本足に合わせたカウンターの二発目はまさに急所「人中」に入り大木の前歯が四本ふっとんだ(当時のゴングよりうろ覚え)

まさに頭突きと拳の戦いでした。
そして両腕をあげて四方に見えをきる猪木に訪れた抱擁と涙。
同じ釜の飯を食った二人にしかわからないものではあるはずなのにそれを見ている全てのものに何故か伝わるこの感情。

大木金太郎という選手は猪木は頭突きしかないと言いますが四の字や卍などむしろ余計なことをし過ぎる印象がありました。
ただ大木の顔はなんだか大好きでしたね。
真面目、実直、澄んだ目、本当に苦労したいい人なんだろうなぁと。
韓国の分断、力道山への憧憬、日本プロレスの崩壊。
日本プロレス時代や韓国での英雄としていい時もあったのでしょうがそれが短かったように思えなんだかかわいそうに思えるのです。

一番いい時代の大木金太郎が岐阜市民センターで試合を終えた後、近くの旅館までジャージ姿で走っていく後ろ姿が思い出されます。

No title

素晴らしい闘い。

魂が揺さぶられます。。

猪木のプロレスには殺しがある!

No title

櫻井さん
「僕は嫌いな言葉なんだけど、プロレス界に『セメント』という言葉がある」


試合の部分はさておいて申し訳ないのですが、この部分に当時のマスコミ第1人者の意識の高さが感じられますね。
セメントが嫌い、ではなく
セメントという言葉が嫌い

ここってとても大事だと思います。
例えばここにあるような試合を『闘いではない』という人はいないと思います。
容易にシュートだ八百長だ、と言わない誇りと意識を痛感します。

勝っても負けても頭突き一筋!!

小林戦に続き、大木戦お疲れ様でした(^^)/

これも猪木の血戦十番勝負のビデオシリーズにあったんですが、当時買ってしまいましたね~。まったくビデオにいくら使ってんだって話ですね(≧▽≦)

試合は、とにかく経過に釘付け、目が離せなくなるものでしたね。頭突きを巡る攻防に、どうなるのかな!?どうなるのかな!?と引き込まれてしまう戦いでした。

そしてすごいと思ったのは頭突きのときの映像ですね。テレビ越しに見ていると、頭突きするときは、ほとんど大木は背中越しで、猪木が正面向いているんですよね。これは、やっぱり猪木なんだなぁと・・・深いものがあると思いました。

フィニッシュのバックドロップは、かつて新日本の道場にパネルで飾られていましたね~。憧れましたよね(^O^)

最後の涙も、よかったです。言葉にするのは難しいんですが、なんか、気持ちわかるシーンでしたね(*´∇`*)

No title

「アントニオ猪木こそが世界最高のプロレスラー」と胸を張って断言できる名勝負ですね。
過去の因縁、二人の表情、両者のガウン、試合展開、猪木の流血と涙。
試合時間は短いですが壮大なストーリーと諸々の謎もあり、試合内容だけでなく全体の物語として完璧ですよ。以前、江頭2:50さんが何かの番組でこの試合をひとりで再現してましたが、素晴らしかったです。それ程の名勝負ってことで(笑)

>ヨンペイさん

ありがとうございます。

田中ケロさんがベストと仰っていた名勝負<私が所有する新日20年史においても、ミスターゴングと共にケロちゃんはこの試合をベストバウトに挙げていました。あれから27年経ってもこの試合がベスト…嬉しいですね。

ワールドプロレスリングのオープニングで長いこと流れていた屈指の名場面<四分割の画面でも一際光っていますね。

猪木信者として一言…ビートルズとずうとるびくらい違います<まぁ、それぞれの想いはあるでしょうからね。ファン一人一人の受け取り方は違って然るべきでして。
私は2年前の夏に観た新日vsノアの対抗戦でしたかねぇ…間違いなく柴田の姿に闘魂が見えたんですよ。

そういう重ね方も容認頂ければ幸いです!!

>独断さん

令和になったというのに…ますます昭和づいて<これはもうね、独断さん…あの一日が私たちをそうさせてしまったので仕方ないことです!!(笑)

これは文句なしに名勝負…ここまで大木金太郎の凄さを引き出したのは、やはり猪木さんの上手さ<小林戦もそうですが、圧倒的な実力差あってこその試合内容なのかも知れませんね。大木は最後まで頭突きで行くしかない訳ですから、もはや猪木の掌の上だったのでしょうね。

もし力道山が観ていたら<ご本人じゃない以上は推測で書くことしか出来ませんが、喧嘩的な内容を好んだ力道山だけに、この試合は合格点だったのではないでしょうか。

…或いは三銃士に対する猪木の様に、どんな試合をやったにせよ辛口だったかも知れませんね!

>アスク御大

私の中で猪木の最高作品…ロビンソン・小林・ジュニアを差し置いてNo1<御大の世代においてはその4試合が各々によって入れ替わるんでしょうね。

こういう所は馬場もかないません<表情でしょうかね? 馬場さんも全米を震え上がらせた時代の名残が薄らいだ頃だったんでしょうか? この時代は猪木の方が表現力で勝っていた印象です(無論、後追いの印象ですが)。

大木はこの一戦に備えて韓国済州島でキャンプ<いちいち舞台設定が因縁めいてて、昭和という時代、70年代という時代が幻想めきます。

早朝より急勾配の坂道を「チャチャチャ」という呼吸音を発しながら走る大木。練習の後は消化の良い韓国粥でエネルギー補給<プロレスラーの呼吸法はそれぞれ独特のものがありますけど、大木もまたオリジナリティ溢れる呼吸だったんですね?
あと確かに韓国粥はやさしいです。早朝の仁川国際空港で食べた鮑粥は絶品でした。

日本プロレス史上でもまさに同じ釜の飯初代王者決定戦<今や違う釜の飯といったらWWEくらいになっちゃうんでしょうかねぇ。ちなみに私、釜飯では帆立が好きであります!

猪木の先制パンチは大木への恐怖・警戒と感じられました…当時の韓国の大木ファンは根に持っているでしょう<舟橋アナの言葉はあくまでご自身の推測なのですが、長く猪木の闘い方を観てきただけに的外れなことはないと思います。
しかしながら魂に火を点けつつも試合中に足元が定まらない様なダメージを与えて、大木の頭突きの威力を最小限に抑えた。これ猪木の兵法としては最高の試合展開だったとも言えますね。そこが韓国国民にとっては『卑怯』と取ったか、『痛恨』と感じたか…気になるところです。

少なくとも小林戦よりは猪木に余裕がないように感じました<技の数は小林戦よりさらに少なかったですね。確かに小林よりはグラウンドに長けていた印象もあります。

カウンターの二発目はまさに急所「人中」に入り大木の前歯が四本ふっとんだ<大木の顔が向うを向いていたので、どこにヒットしたかは定かじゃないのですが、あの打ち方では力をコントロール出来ませんからね。顔面のどこに入っても危険なことには違いないですね。

同じ釜の飯を食った二人にしかわからないものではあるはずなのにそれを見ている全てのものに何故か伝わるこの感情<そこが猪木のプロレスですね。予備知識があればもっと面白いですけど、予備知識がなくても闘いの構図が容易に理解出来るという。

四の字や卍などむしろ余計なことをし過ぎる印象がありました。ただ大木の顔はなんだか大好きでした<この試合を観てもそうなのですが、案外器用なんですよね。
そつなくグラウンドも投げ技も固め技もこなしていますね。この試合では不発ですが、コーナーに詰めての頭突き→逆水平→頭突き→逆水平…なんかは後の天龍や小橋の原点じゃないかと。

日本プロレス時代や韓国での英雄としていい時もあったのでしょうがそれが短かった<今回、ネットでもいろいろ調べてみましたが、張永哲との関係性なんかちょっとした韓流ドラマよりよっぽど感動的でしたよ。

一番いい時代の大木金太郎が岐阜市民センターで試合を終えた後、近くの旅館までジャージ姿で走っていく後ろ姿<少年時代の残像はどんなブルーレイの鮮明映像にも負けません。前月、流星さんと独断さんにお会いして尚一層実感致しました。

プロレスというのはファン一人一人の脳内補填によって成立する物語だと思います。

>平田さん

魂が揺さぶられます<まさに、心ではなく魂なんですよね。

猪木のプロレスには殺しがある!<どんなに時代が移り変わっても、このプロレスは色褪せないです。

拳と涙のラビリンス

おはようございます。
拳と涙の最終考察です。

●拳その一
そうですね、レガさんの言われる通り船橋さんは長く見ていて、さらに製作サイドでもありますから私のような一ファンのうかがい知れないところを見聞きした可能性があります。
当時のファンとしては小林ならまず猪木が勝つだろうと。
しかし大木は何があるかわからないなという感覚だった。
そんな心理が猪木を不安気にみてしまったということもあるかもしれません。

>魂に火を点けつつも試合中に足元が定まらない様なダメージを与えて、大木の頭突きの威力を最小限に抑えた。

試合後の大木のコメントはさもありなん。耳なら確かに平衡感覚を失ったりしびれたりしますよね。しかもバーナードに千切れるほど殴られた右耳でした。
反面テンプルや目や鼻なら試合が成立しなかった危険があります。
猪木に余裕があったのかなかったのか、暴れる魚の眉間にアイスピックを刺してきれいにさばいて見せたのか?
恐怖に苛まれて強迫神経症的突発行動だったのか、坂口に抑えられてもかいくぐって動き回るシーンは野生動物のようで最高の前菜でした。


●拳その二
確かにTVでははっきり見えないんですよね。
後にゴングでそれを読みそうだったの、すげえなーと、その後大木を見るたびに「これ入れ歯なのかな?」と。
人中も危険ですし、耳なぐられてしびれながら試合して歯をふっとばされて控室でインタビューを受けることができるレスラーは現代に何人くらいでしょうかね。


●そして涙
そして最高のエクスタシーからのカタルシス。
なぜ馬場戦で涙がなかったのかは、やはり馬場が格下扱いをしたというところではないでしょうか。
つまり表情よりは感情じゃないかなと。

頭突きを食らったときのBIはそれ以前もそれ以後もみたことないような反応をしましたよね。
馬場には顔に頭突きを入れようとしていました。

今この試合をYouTubeで見て、この涙に共感できるのは世界どれくらいの範囲なのでしょう。ワールドワイドなのか、ファーイーストなのか興味あります。
逆にこんな試合は世界でも時系列でも類まれな試合です。
数奇な運命をたどり韓国とブラジルから二人の若者が出合い、そして何年後かにこんなギリギリの戦いをした。
アントニオ猪木選手と、大木金太郎選手にあらためて敬意を表します。

>ナリさん

当時のマスコミ第1人者の意識の高さ…セメントという言葉が嫌い<櫻井さんという方はいちプロレス記者という枠に留まらず、原康史という作家としての顔もありましたから人一倍、言葉に対するこだわりが強かったのだろうと想像します。

例えばここにあるような試合を『闘いではない』という人はいない…容易にシュートだ八百長だ、と言わない誇りと意識<結局は受け取り方なんですよね。競技というものだけをシュートという風に捉えてる方にとっては、それ以外の事柄は全てフェイクになってしまうでしょうし。そもそも私たちが生活している世の中においてはほとんどの案件がシュートではないですからね。
哲学的なことはわかりませんが、朝起きて身支度して、玄関を一歩出た瞬間から真剣勝負に臨んでいる人がほとんどだと思います。それが何も変わらない一日の始まりであろうとなかろうと。

>流星さん

いつもありがとうございます!!

これも猪木の血戦十番勝負…当時買ってしまいましたね~<リッチな小学生でしたね~! 富を得ていますね~! 文字通りトミー・リッチ!!

頭突きを巡る攻防に、どうなるのかな!?どうなるのかな!?と引き込まれてしまう戦い<出てくる技は限りなく少ないのですが、その一発一発に魂が込められていて、技のラリー的な試合とは全く異なる攻防ですよね。

すごいと思ったのは頭突きのときの映像…頭突きするときは、ほとんど大木は背中越しで、猪木が正面向いている<確かに!! 猪木はテレビ画面の映像にこだわりが強くて、ダイビングニードロップの話は有名ですが、広島かどこかでテレビ中継の日のチケットがほとんど売れていなくて、散らばってた座席のお客をみんな固定カメラの反対側に移動させたという話も聞いたことがあります。
流星さんのこのコメント読んで気が付きましたが、私もこうしてキャプチャを繰り返していると、猪木の試合は本当に絵になるんですよ。静止画が。
技の向く方向もほとんどが固定カメラから観て一番良い角度なんですよね。ですから逆にロビンソンの卍なんかはそういう余裕がなくて必死だったんだなぁ、とか。

フィニッシュのバックドロップは、かつて新日本の道場にパネルで飾られて<大木戦のバックドロップとパワーズ戦のコブラツイストですね! あのパネルの上の角が欠けてたのはなぜでしょうねぇ?

最後の涙も、よかったです<時空を超えて合宿所の同室で「ワタシ韓国人、アナタブラジル人、ナカヨクシマショウ」の瞬間に戻ったのかも知れませんね。猪木のデビュー戦も大木ですしね。
大木としてみれば馬場さん、吉原社長に背を向けた以上、日本でのリングは限られていたとは言え、坂口がいる新日に上がっていくのは屈辱的なものがあったと思います。
そのリングで猪木と完全燃焼出来る名勝負を残せたというのはプロレスラーとしての誇りだったと思います。

>アンドレ・ザ・カンドレさん

試合時間は短いですが壮大なストーリーと諸々の謎もあり<これまで何度も書いてきましたが、プロレスにおける名勝負とは単純に試合内容だけに非ずというのが私の認識です。
そこに至るまでの当事者同士の関係性は絶対に重要だと思うのです。

江頭2:50さんが何かの番組でこの試合をひとりで再現<これ私も素晴らしかったと思っているんですよ。
以前記事にしております。

リアル・プロレス芸人
http://murasakilg.blog64.fc2.com/blog-entry-731.html

>アスク御大

こんばんわ。

●拳その一<舟橋アナは制作サイドでもありながら、裏話という部分に無関心だった様でもあります。あくまで猪木を語り続けてきた第一人者としての仮説だと思うのです。

小林ならまず猪木が勝つだろうと。しかし大木は何があるかわからないな<改めて御大にそう書かれると、当時のファンが定めてた格の違いが窺い知れます。まさに櫻井さんが言ってるのもそういうことでしょうね。
でも小林戦もネットで調べてて驚いたのですが、これだけ明確に力の差が表われた試合なのに、『小林の方が強いよ』とか『本気出してたら小林圧勝』とかの見解がいくつかあったのですよ。中には『小林が怖いから猪木の腰が引けてる』的なのも…それもネタじゃないんですよ。ですからプロレスって見る角度によって全く認識が変わってくるんだなぁ、と。

バーナードに千切れるほど殴られた右耳…テンプルや目や鼻なら試合が成立しなかった危険があります<衝撃だったでしょうね。あの場面ってテレビ中継あったんですか?
もしあったとしたら、それこそ老人のショック死とかなかったんでしょうか?

●拳その二<猪木は“入れる”んですよね。
ペールワン戦やパク・ソンナン戦が有名ですが、平気で(?)くり抜くし、ナックルということでは晩年の天龍戦で横っ面に拳でいってますもんね。

耳なぐられてしびれながら試合して歯をふっとばされて控室でインタビュー<これは今の時代だとダメージに関係なくコメント拒否するレスラーは増えましたね。

●そして涙<馬場さんとの試合は大木にとっては屈辱的だったと思います。ただ単に猪木戦よりも短い時間で負けるためだけの試合だったと思います。ロビンソンも。
しかしながら、それをもって『馬場さんズルい』なんて言うつもりは毛頭なく、宮戸も感心していましたが「どういう風にそういう試合に持って行ったのか、馬場さんの交渉力が凄い」と。

頭突きを食らったときのBI<これはもう当時のプロレスですから、大木も間違いなく入れていますし、食らう方もこれまでに経験のない威力だったと思えるのです。

この試合をYouTubeで見て、この涙に共感できるのは世界どれくらいの範囲なのでしょう<新日ワールドでも観られる時代ですよね。でも、これって世代、お国、性別に関係なく受け手の感性が全てですね。
信じられないかも知れませんが、小学校入学前から昭和プロレスにハマった学童が茨城に二人もいるんですよ!! 理屈じゃないんでしょうねぇ。

センチな試合

最高の試合 けどずっと
ずーっと?涙腺が刺激うけ そんなことは
試合中感じさせないんだけれど
お互いヘッドバッドで頭を押さえてるとき
時折みせる二人の表情
入門してからの関係は当時もよく話され
現在では様々な証言もあり
よく知られてるようになっていますが
ホントの苦労や信頼や あの時代を
必死になって生きた二人の関係は
二人にしかわからない
会場の雰囲気 小林戦があってのまたこの熱気
猪木の試合後のコメント これはまさしく
そうです 真摯なコメントで
しかし舟橋さん桜井さんの見立ても
間違いなくその通りで
この当時の試合を見て 例えば大木さんや
上田さんがセメントが強いなどと書いてあるのを
読んだ今の総合好きの人たちが
「そういう試合やれば良かったじゃん」っというのを見て 現在ではYouTubeなどでその試合だけが見れるし そういうミカタをするのだと当時を知るものからすると思いました
当時 試合を点でするものではなく 線で出来るのがトップレスラーですからね
当時の人達が見たがっている想像より少し先の凄さが熱狂させるポイントでもありました
あまり先行きすぎると??? ですし そのさじ加減が読める読めないかが重要なポイントで
これは当時のドラマやバラエティーでもそういう考えでした もうしかしこの試合は最初の試合前のナックルで「猪木きたねぇぞ‼️」っという雰囲気を作ったのが全てです 猪木ファンと大木頑張れ 大木負けるな 猪木正々堂々とやれ‼️ ケンカじゃねぇ(これはストロング小林戦特に第 2戦での映像を観ると当時の会場のファンが言ってますね ケンカじゃねぇぞ❗️プロレスやれっ‼️って)その雰囲気が試合を作りました まったくの後輩の猪木が 肘で大木の顔をシゴク ロープワークなし ブレーンバスターが出たときの会場の熱気 そしてヘッドバッド‼️‼️‼️猪木の頭を指差し 打ってこいポーズ ワールドプロレスリングのオープニングになったあの一筋の血が流れるシーン❗️ あとはもうエンディングまでの力は小林戦と同じ 一本足連打に耐えてのナックル 当時の猪木といえばのバックドロップ カウント後すぐ大木さん反応しますが それは大木の意地と解釈できるエンディングでの二人の試合後のシーンは 今観てもいや 当時より今のほうか涙腺刺激されるかもしれません‼️‼️ますます完成された猪木 この時代の猪木を観て思うのが昭和の47~56年 特に私が猪木の全盛期と思っている51年前半のこの時期まで 抗争を繰り広げ 各会場をわかせ 様々なインパクトを与えた タイガージェットシンのすごさです 二人の相性の良さです あの当時のアンドレもすさまじかった 特にウエイトが重くなりすぎる前より 51年くらいまでの動きは素晴らしく ただアンドレはあの肉体で それを見て 動きも見てそれだけで沸かせることは出来ます タイガージェットシンはそういう意味で様々な魅せる工夫 二人での相乗効果が必要で 今書いてらっしゃる藤波VS長州があれだけスイングしたのに スイングしすぎてやってる本人たちが飽きてしまったのに対して
猪木VSシンの引き出しの多さ 当時の人を熱狂させる相性は凄いと 当座の方々が何を求めているのか 感じる能力が現代のプロレスとは興行形態も数も テレビというオバケの影響力も違うのでなかなか比べられませんが 猪木の大木に対する思いややさしさはワールドリーグ戦や韓国遠征の試合で感じとれます

>たくたくさん

最高の試合けどずっとずーっと?涙腺が刺激うけ<どの試合のどの場面に感銘を受けるのかは各プロレスファンで異なると思いますが、この試合のあの場面には多くのファンが目頭を熱くしたことと思います。

カウント後すぐ大木さん反応しますが…大木の意地と解釈できる<3と同時に跳ね上げてますもんね。今なら試合続行でしょう。しかし、あそこで終わったから名勝負たりえたのだと思います。

いやぁ~、たくたくさんが書くブログ、ますます読んでみたいです。
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
47歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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