赤鬼の快進撃(1992)

1992年。

それは高田延彦の全盛期のスタートでありました。

プロレスリング世界ヘビー級王座獲得。

格闘技世界一決定戦での北尾KO(参照: 10月最後の夜に…カタルシスを)。

年末の東スポ主催『プロレス大賞』でのMVP受賞。

まさにプロレス界が高田を中心に回っていた頃です。

しかし、その年の高田に唯一の黒星をつけた男がいます。

そう…ゲーリー・オブライトです。

1991年8月の初参戦(参照:Yoji Anjo Is Alive vol.6~ポリスマン最大の功績~)以来、宮戸、中野、田村と退け、92年を迎えました。

1992年 1.9 後楽園ホール

G・オブライト、J・ボスvs山崎、安生


ぶっこ抜きではなく、珍しいハイアングルの直下式ジャーマンから、ゲーリーの快進撃が始まりました。

ハイアングル式1

ハイアングル式2

ハイアングル式3

ハイアングル式4

つづく2.15 後楽園ホールで高田との初対決。

G・オブライト、T・バートンvs高田、山崎

高田が初体験

これまた投げまくった挙句、山崎をKO。

サルトも器用に

ダブルバウトながら山崎も撃沈

さらに2.29 後楽園ホール

ゲーリー・オブライトvs垣原賢人


2ヶ月ぶりのシングルバウトで見せたジャーマンの2連発には背筋が凍りました。

驚愕のダブルジャーマン1

驚愕のダブルジャーマン2

驚愕のダブルジャーマン3

驚愕のダブルジャーマン4

驚愕のダブルジャーマン5

驚愕のダブルジャーマン6

驚愕のダブルジャーマン7

驚愕のダブルジャーマン8

驚愕のダブルジャーマン9

次の3.17 名古屋市露橋スポーツセンターでは、いよいよナンバー2との対戦まで来ました。

山崎一夫vsゲーリー・オブライト

組手争いから、急にゲーリーのスープレックスは飛び出します。

双差しから

流星仮面二世さんが教えて下さったとおり、投げる前に膀胱の位置を下げます。

腰を落としつつ引き付け

クラッチしなくても引く力で相手を投げる。

この辺がゴッチ流との違いかな?

一気に反る

パワーのなせる業

感心なのは投げた後のフォローで、

すぐに横四方の体勢となります。

カバーも速い

最後は絵に描いた様なジャーマンです。

真横から1

真横から2

ほぼ投げ捨て気味

当時のインタビューで山崎は殺人風車の威力をこう分析しています。

 週刊ゴング より

山崎
「僕らがやるジャーマンはヘソあたりでグリップするでしょ。それだとやられたときに首のつけ根とか、手先がシビレたりするんですよね。でもあいつのは、腰のあたりでグリップして、遠心力で頭の先をビシャって叩きつけられるような感じなんです。だから脳震盪を起こしてしまうんです。逆らうと余計に遠心力が増して落差も大きいから効いちゃうんです」


この辺り、流星さんやスパさんなら御理解いただけますでしょうか。

そしてゲーリーの相手はいよいよ、あと一人となりました。

挑発するゲーリー

G・オブライト
「次はお前だ、タッカッダー!!」


「もうお前しかいないぞ!! タッカッダー!!」

高田
「…」


「やるしかないな…」

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tag : ゲーリー・オブライト 赤鬼 殺人風車

comment

Secret

どうも和製オブライトです

いやーこうして見るとホントあれですね、ぶっこぬき!!
今じゃいろんなところで使われるようになった言葉ですが・・・オブライトこそぶっこぬき中のぶっこぬきですね(^^;
しかも山崎選手にやっているフロント・スープレックスはノークラッチですか・・・いやー・・・なんだか(^^;

そうですよね、山崎選手のインタビューどおりクラッチ位置独特ですね。投げてるとき自分の胸と相手の背中を付けないように腕もうまく使っているようですね。この辺、ゴッチのいう“固めて投げる”という定義とはちがうようですね(^^)
やはり叩きつける目的で改良したんでしょうねェー。これはなかなかマネできないと思いますね(^^;

いやー紫レガさん、ここはスパさんのご意見もゼヒ聞きたいですね(^^)

No title

あくまで私見ですが、体格差があるからできるジャーマンだと思いますね。
同じ体格でグリップの位置だけ下げると猪木VS小林みたいなジャーマンになると思います(笑)。

個人的にはグリップの位置よりも自分と相手のヘソの位置の差が普通の選手の倍以上違うのでそっちの方が印象的です。田村なんかそのせいでオブライトの頭の上に腰がきてますもんね(笑)。これも大振りのパンチみたいなもので当たればでかいけどテレフォンなんでフツーはかわされますが、オブライトの場合は超絶的なパワーでぶっこ抜くという(笑)。

あと爪先立ちがプロ式で、ベタ足が実戦的とは一概に言えないと思います。パンクラスのレフェリーでもある廣戸さんの4スタンス理論に詳しいですけどね。個人には爪先型とかかと型とがあり血液型のようなもので逆では力が出せないとのこと。自分も反り投げは爪先立ちの方が相手を跳ね上げやすかったです。フロントスープレックスで相手をぶっ壊したこともあります(反省)。

>和製オブライトさん(笑)

オブライトこそぶっこぬき中のぶっこぬきですね<相手の協力なしですからね。
しかも山崎選手にやっているフロント・スープレックスはノークラッチ<脇に双差しした瞬間に投げてますから…体重差あるといっても山崎も100㌔以上ありましたからね。

投げてるとき自分の胸と相手の背中を付けないように腕もうまく使っている…ゴッチのいう“固めて投げる”という定義とはちがうようです<ゴッチ式は本当の反り投げですもんね。
腕の持っていき方は“逆パワーボム”というか…投げながら上にスライドしてますね。

ここはスパさんのご意見もゼヒ聞きたいですね<ごもっとも。
早速、コメント下さってます!!

>スパさん

体格差があるからできるジャーマンだと思いますね。<なるほど。
同じ体格でグリップの位置だけ下げると猪木VS小林みたいなジャーマン<あれも小林が受け身のタイミング誤ってますもんね。

個人的にはグリップの位置よりも自分と相手のヘソの位置の差が普通の選手の倍以上違うのでそっちの方が印象的です<ぶっこ抜きの瞬間よりも投げのちょうど中間の部分で相手の尻を胸の方にまで持ってきてますよね。

あと爪先立ちがプロ式で、ベタ足が実戦的とは一概に言えないと思います<いやぁ、勉強になります。
グレコの選手って私はみんなベタ足だと思ってました。
レスリングマットで一度だけスパーまがいのことやりましたが、私は踏ん張れませんでしたねぇ。畳とは大違いでした。

フロントスープレックスで相手をぶっ壊したこともあります<スパさん…和製ローラン・ボックと呼ばせていただきます(汗)

No title

ぶっこ抜きの瞬間よりも投げのちょうど中間の部分で<あーわかった!!オブライトのジャーマンはガッツレンチ(ローリング、横崩しともいう)の応用なんですわ。

ガッツレンチはざっくり言うと横方向へのローリングジャーマンなんですが、腹ばいで踏ん張ってる相手をリフトするときに腸骨に指の第一関節を引っ掛けて持ち上げてから、腸骨と肋骨の間にクラッチをハメてブリッジしながら横回転するんですよ。腸骨と肋骨の間にクラッチがハマれば、完全に密着しないでも相手を差し上げる(=相手の重心をコントロールする)ことが可能なんです。

骨盤付近のクラッチと重心のコントロール。この2つの特徴の符合からオブライトのジャーマンはガッツレンチの応用だと私は思いますよ。



グレコの選手って私はみんなベタ足だと思ってました。 <知る人ぞ知るウィルフレッドデートリッヒがクリステーラーをフロントスープレックスでブン投げてる写真は見事な爪先立ちです。どっちが正しいということじゃなく、自分が力の出しやすい方でいいんですね。


和製ローラン・ボック<ボック研究家の私にとって有難き幸せでございます(笑)。




>スパさん

オブライトのジャーマンはガッツレンチ(ローリング、横崩しともいう)の応用<マジ勉強になります。ローリングのことガッツレンチというんですね。

腹ばいで踏ん張ってる相手をリフトするときに腸骨に指の第一関節を引っ掛けて持ち上げて~完全に密着しないでも相手を差し上げる(=相手の重心をコントロールする)ことが可能なんです<肋骨と肋骨の間に…ってのは聞きかじったことありますが、ここまで具体的に教えて頂いたのは初めてです。

2つの特徴の符合からオブライトのジャーマンはガッツレンチの応用<なるほど。確かに密着しない事で他の選手のジャーマンと明確な違いが出てますね。

知る人ぞ知るウィルフレッドデートリッヒ<流星仮面二世さんのブログで取り上げられてた名レスラーですね。
グレコ出身の名選手といえばゴッチさんとかしか思い浮かばない無知な私は完全に固定観念でした。
教えて頂き感謝します。

ボック研究家の私にとって有難き幸せ<恐縮です(笑)
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紫レガ 

Author:紫レガ 
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