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闘いの学び舎~1時限目~(1988)

もう30年が経過したんですね。

あれは昭和最後の夏のことでした。

あの夏、

あなたはどこでこのリングを見つめていましたか?
この少年が!?

そして今年が平成最後の夏。

あなたはどこでこのブログを読んでいますか?
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アントニオ猪木が引退を掛けて臨んだ、

正真正銘の師弟対決。
飛龍革命9

故郷である横浜の地において、

初めて挑戦者という立場で、

弟子である王者の藤波辰巳に挑んだ大一番。
2

1988年8.8 横浜文化体育館

IWGPヘビー級選手権試合

藤波辰巳vsアントニオ猪木

3

毎年この季節が来れば、

皆さんで振り返ってきたこの試合を、

今年はじっくりと振り返りたいと思います。

この試合の登場人物は、

リング上で闘っている二人だけではありません。

猪木自ら、「俺の最後のリングは実況して欲しい」と懇願した、

古舘伊知郎アナもその一人です。
1988年8.8の実況席

当時のメイン実況・辻義就アナから紹介される形で、

マイクを預かった古舘アナは、

両雄の入場を前にハッキリとこう言いました。

古舘アナ
「わたくし、この放送席に座っておりまして『“闘いの学び舎”に戻って来たな』という、そんな感慨がひしひしであります。いよいよ両選手の入場を迎えんとしています。闘いの大海原に師弟対決が幕を開けんとしています!!」
古舘アナ渾身の前口上

徐々に力が込もる古舘節…そうなんです。

我ら昭和のプロレスファンはこの試合から、

様々な事を学ばせてもらったのです。

猪木は控え室前で気合を一発入れて、
気合い一発

通い慣れた通路を一歩一歩進みます。
行きは良い良い帰りは恐い

リングインと同時に右手を挙げるのは、

70年代はおなじみ、80年代ではここ一番に見せた仕草です。
サッと右手を挙げる得意のポーズ

初めて猪木のあとから入場の藤波は、

実に落ち着いた表情が印象的です。
藤波の表情には余裕か?

リングインすると、

むしろセコンドの木村健吾の方が気負っている様子です。
セコンドにはキムケン

心なしか猪木の表情はやや曇りがち、

CM入りのタイトルが切なさを誘います。
番組タイトルが切なさを誘う

古舘アナ
「1799年ブリューメル18日のクーデターによりまして政権を手にしたという、かのナポレオン・ボナパルトは『勲章はオモチャかも知れないが、人はそのオモチャによって支配されるのだ』と語りまして、レジォンドヌールという勲章を制定。そして時は過ぎまして1988年、IWGPヘビーという男の勲章を賭けまして、宿命づけられたこの父と子の闘いが始まらんとしている!!」

当然、先にコールされる“挑戦者”猪木、
先にコールされる猪木

いつもの躍動するガウン捌き(参照:極上の予定調和)がないですね。

一方の藤波は落ち着き払いながらも、

いつもに増して力強く右の拳を振り上げます。
力強く右手を挙げる藤波

今では見られない極彩色の紙テープ、

新弟子の鈴木実(現・みのる)が片付けます。
紙テープを片付ける鈴木

古舘アナ
「ベルトとは、どんなに高価なものであっても一般社会においては何の価値もないガラクタであります。しかしながら、この闘う男たちにとっては血と汗の浸みこんだ途轍もない名誉と栄光のガラクタであります!」

ゴングの直前、

猪木は真っ赤な闘魂タオルで口を拭うと、
闘魂タオルで口を拭うと、

藤波に何やら一言投げ掛けます。
藤波に一言投げ掛け、

藤波はそれを無言で受け止めると、
藤波は無言

猪木が差し出す右手に、
右手を差し出し、

ゆっくり応えたところで、

このスカし。
藤波が応えた瞬間にスカす

藤波を心理的に揺さぶったところで、

試合開始のゴングが鳴り響きました。
ゴングが鳴りました

いきなり猪木は浴びせ蹴り!
いきなり猪木は浴びせ蹴り

面食らった藤波の額をかすめますが、

これはノーダメージ。
藤波の額をかすめるも、

すぐに前蹴りを返して、
すぐに藤波は前蹴りから、

フロントヘッドロックの体勢を取ると、

猪木をコーナーまで押し込みます。
フロントヘッドロックでコーナーへ

一旦クリーンにブレイクしてから、
クリーンにブレイク

慎重に手繰り合うと、
慎重な手繰り合いから、

今度は藤波がいきなりの左ミドルキック、

これは速い。
藤波の左ミドルキックは速い

一瞬、動きの止まった猪木に、

藤波はヘッドロックホイップを仕掛けると、
藤波のヘッドロックホイップを、

即座に猪木もヘッドシザースの切り返し。
猪木はヘッドシザースで切り返す

ならば藤波も教科書通りに、

猪木を正面に据えてから三点倒立すると、
藤波は三点倒立から、

膝で足首を極めて基本通りの脱出。
基本通りに抜けると、

離れてから首投げ一発、

もう一発狙ったところで、
2発目の首投げを、

猪木は瞬時にスリーパーホールドの返し!
猪木は魔性のスリーパーで返す!

モロに食った藤波は一瞬にして落ちました!!
一瞬で落ちた藤波!

館内が騒然となる中、

レフェリーのブラインドを衝いてリングインしたのは、

星野勘太郎でした。

マッハの速度で藤波の横っ面に張り手一発!
レフェリーのブラインドを衝いて星勘が張り手

朦朧としながら意識を取り戻す藤波が、
朦朧とする藤波に、

ゆっくり起き上がるところに、

容赦なく猪木の延髄斬り!
猪木は延髄!

これは角度も悪く藤波はノーダメージ、

そのままマットに落ちた猪木の両足を取ると、
藤波はノーダメージで足を取ると、

リングの中央まで移動してから、

意表を突く力技、ジャイアントスイング!!
意表を突くジャイアントスイング

ほんの数回転でしたが、

猪木との体力差を見せつける効果大です。

古舘アナ
「ジャイアントスイング! ジャイアントスイング! ジャイアントスイングだー!! 戦後の敗戦、焼け野原にプロレスの灯が一つ一つ灯った黄金時代を思い出すぅ!!」

さらに藤波は足4の字固めに入りました!
そして足4の字固め

この師弟対決を象徴する技ですね。

続きは2時限目にしましょうか、

また必ず学び舎に戻って来て下さい。

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tag : アントニオ猪木 藤波辰巳 IWGP 古舘伊知郎

comment

Secret

No title

30年経つと、やっぱり色々変わりますね。ベイダー、ビガロ、ヤマハ、マサは、もういない。

でも、あの日の感じた熱は不変ですよね。

ちなみに旅姿六人集の映像、ニコニコ動画で見つけて保存したので次回参加するサミットで勝手に決めたんですけど、それで最後締めようと思っています。

>aliveさん

ベイダー、ビガロ、ヤマハ、マサは、もういない<もはや、かなりの名レスラーたちが鬼籍に入ってしまいましたね。リング下にいた荒川さえも。

あの日の感じた熱は不変<毎年8月の記憶はG1によって書き換えられているはずなのに、1988年のこれだけは不変ですね。
紫レガとは?

紫レガ

Author:紫レガ
47歳のプロレス話


「昔はインターネットを旅してましたからね。毎晩ブログでね、今みたいにSNSがいっぱいある訳でもないし、終わったらみんなブログでね、一日の終わりにUPして。今こんなこと言ったらエラいことになりますけどね、よく寝不足になったね、部屋でPCを打ったりね。…いや、そういう歴史はちゃんと教えとかないとね」

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