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10年目の靴トーーク

休日の散歩道、

ふきのとうに春の訪れを感じました。


先週、きれいな桜を見たばかり(参照:闘魂の火種を携え20周年の昨日)だったのですが、

こっちはまだまだ寒いですね。

耳には心地の良いプロレストークです。

 真夜中のハーリー&レイス|AM1422kHzラジオ日本 より
4/1 vs 小栗修(KOUDOU SHOES)※ Podcastです。
小栗修@真夜中のハーリー&レイス

小栗さん
「三沢さんがいなければ、今この仕事はやっていないので。本当に三沢さんがいればこその今日があるという形ですよね」


挑戦者、KONDOU SHOES代表・小栗修さんのお話、鬼の様に面白いです!!

2代目タイガーのマスクから始まった三沢光晴との縁と、

小栗さんのコスチューム製作の歴史、

これが実に奥深い世界観なのです。
「何してん、何してん…」

三沢が素顔に戻って以降もコスチューム等を手掛け、

会場やテレビのライティング、雑誌グラビアでの写真映え、

それら試行錯誤しながら幾度もマイナーチェンジを重ね、

最後の最期まで添い遂げた数々のエピソード。
精も根も尽きる闘い

中でも私の場合はリングシューズに関する部分が、

最も興味深く聴き入った箇所でした。

9年半ぶり(参照:靴トーーク)に靴の事を掘り下げましょう。
猪木のリングシューズ

パーソナリティの清野茂樹アナもシューズに関しては、

かなりのマニアックぶりですので、

本当に聴いていて心地が良いです。

最初はもちろん三沢からですが、

いきなり私の知らない秘話が飛び出しました。
三沢チャンカン優勝

清野アナ「(略)その中でも作ったはいいけど使われなかった、幻のコスチュームもあったらしいですね?」

小栗さん「ありますねえ。(略)三沢選手も実はね、レガースを作ったんですよ」

清野アナ「えっ、三沢さんが?」

小栗さん「それも単独でレガースじゃなくって、リングシューズに縫い付けてくれって事で。リングシューズも丈が凄く短くて、レガースだけ縫い付けてある、三沢さんが絵を描いてくれて、『こんな感じ出来ねえかなぁ?』って言われたんで、『ちょっとやってみます』って事でやったんですけど。物の方は納めているんですけど、実際は使われなかったですね」

清野アナ「え! いつ頃ですか、それ?」

小栗さん「(19)91~2年なんで。マスクを脱いで、すぐの頃くらいです」


へぇ~。

全日では川田利明が有名ですが、

三沢もレガース装着を考えていたんですね。

きっとこれ単に外見的なイメージチェンジではなく、

タイガー時代にリングシューズで蹴ってて、

試合中に結構痛めたりしてたんじゃないですかね?

三沢のキックは士道館仕込みの重い蹴りでしたもんね。
長州vs三沢タイガー

しかも初代タイガーの佐山聡が考案したレガースではなく、

ショートタイプのリングシューズに“レガースを縫い付ける”ってのが興味深い。

のちに佐山がタイガーキングで履いた様な型ですかね?
猪木vsタイガーキング

或いは鈴木みのるがパンクラスから新日に殴り込んだ際のアレの様な型かな?

三沢については、

タイツの色=緑の変遷話も面白かったです。
ここで三沢リングイン

お次はアントニオ猪木のシューズ論。

プロレスラーとして全方面に美意識の高かった猪木、

コスチュームやリングシューズの着こなしもまた、

超一流の感性で身に纏っていましたね。

小栗さん「猪木さんなんかは黒いシューズで、底は真っ白で、きれいな白い紐でいくと足がスゥッと長く見えるんですよ」

清野アナ「あの猪木さんの白い紐。黒いシューズに白い紐ってのは先代の(代表の)頃からだと思うんですけど、猪木さんご本人のこだわりなんですかね?」

小栗さん「そうですね、多分猪木さんがね、白以外の紐を使ってるのは日プロの時以外ないんじゃないですかね。で、“平紐”ですよね。うどんみたいな」

清野アナ「そうですそうです、“きし麺”みたいなやつ」

小栗さん「あれを使い続けていますよね」

清野アナ「で、1試合終わったら交換する」

小栗さん「そうですね、毎試合換えてましたから」

清野アナ「その注文もやっぱり小栗さんのところに来る訳ですか?」

小栗さん「そうです。まとまって付き人の選手から『5組注文します』とか」

清野アナ「まとめて。当時だったら石沢さんとか藤田さんとか」


猪木のシューズの話になると、

必ず出るのがこの白い紐の件ですね。
ゴッチさん@猪木vsアリ23

絶対に同じ紐を2度は使わなかったという猪木、

付き人時代の高田伸彦は使用済の紐をつないで、

巡業中に洗濯物を干すのに利用していたそうです。

そして猪木の紐は両氏ご指摘通り、

太い平紐なんですよね。

ほとんどのレスラーは糸コンニャクみたいな細紐でした。

出来れば清野アナには、

豚革の件(参照:蝦夷っ子同士のCACC談義)も聞いて欲しかったですね。
猪木のコブラツイスト@ドリー戦6

他にも小栗さん曰く、

パワーファイターやアマレス出身者からの発注はショートタイプが多い、と。

確かにそういう傾向ありますよね。

オカダ・カズチカ辺りは逆にロング派の代表ですが、

本人のこだわりとして「ニーパットとリングシューズの間を出来るだけ見せたくない」という部分があるそうです。

かつてのケリー・フォン・エリックなんかもそうでしたが、

革製の長くて重いリングシューズで、

あの超絶ドロップキックを繰り出すだけでも超人なんですよね。
驚異のバネでドロップキック!!

余談ですけどオカダは、

やっぱりショートタイツの方が似合います。

もし棚橋的な事情でなければ、

G1の頃にはショートに戻してもらいたいな、と。
オカダも返していく

プロ入り前のバックボーンなんかも関係して、

各選手それぞれ足型の個性があるそうですが、

特に昭和のレスラーは独特の足形を持っていた様です。

小栗さん「(昭和の選手の足は)大きいですね。カブキさんでも30センチくらいありましたから」

清野アナ「そうですか! 小柄に見えますけど」

小栗さん「身長は180センチくらいですけど、30センチぐらいあったりだとか。あと足幅が皆さんかなり広かったですよね、型紙を見ると。本当に日本人的な足という」

清野アナ「横に長い」

小栗さん「そうですね、はい。実寸は28センチぐらいなんだけども、靴は30センチぐらいの靴履いてるだとか。あと甲高でしたよね。だから凄く足の形が格闘技向きの足をしてたんじゃないですかね」

清野アナ「甲が高い方がいい?」

小栗さん「そうですね。足幅が広くて、その方がバランスが良いと思うんですけどね」


これ聴いててね、実は嬉しかったりします。

何を隠そう私の足も結構な甲高でして、

既成の革靴を買ってきて最初にやらなくてはならない事が、

紐を緩めて甲に合わせるという面倒な作業です。

かっこいい靴を見つけても甲がキツくて断念、とか(笑)。

でも昭和のプロレスラーも甲高って聴いて、

プロレス少年出身者の私は嬉しがっています(笑)。

実に単純。

でも甲高ではあっても、

残念ながらカリ高ではありませんので悪しからず…。
トム・マギー

延長戦ではコスチュームにまつわる、

小栗さんのプロレス愛が随所に散りばめられます。

天龍源一郎のレボリューションジャケットや、

藤波辰爾の凱旋帰国ガウンの完全復刻。

さらに小橋建太との、

『ALL TOGETHER』限定コスチューム(参照:希望と活力のプロレス)でのやり取りは、
90年代のヒーロー二人

聴いてて感動しましたね。

4/1 小栗修(延長戦)※ Podcastです。

小栗さん「小橋さんについてはオレンジのイメージが強いので。ただ途中から黒と紫になって。あの時も『ALL TOGETHER』で小橋さんが震災復興のイベント出た時に、『小橋さん、あのー、オレンジやりませんか?』って、こちらから提案したんですよ。(小橋の返答は)『いや、オレンジはいい。今ので行くから』って。『わかりました。じゃあこちらで作るだけ作らしてもらいます。ただ使う使わないはもうご本人の判断ですから』っていうことで、そこで全て投げたんですけども。で、あのー試合が武道館であって、武藤選手と小橋選手が組んだんですけど、あのとき小橋選手が黒とオレンジのコスチュームで出た時にお客さんが凄く盛り上がったんですよね。その時お客さんは“オレンジの小橋健太が観たいんだなぁ”っていうのが確信にそこで変わりましてね、ええ」

清野アナ「これはね色々ありまして、観る側とやる側の違いっていうかね!」


着る確約のないまま製作に突入する小栗さんも、

最終的にギリギリ直前でオレンジを選択する小橋も、

どっちもかっこいいですよね。

タイツの深い浅い、シューズの厚い薄いも、

全日と新日、馬場イズムと猪木イズムの違いが、

明確に語られていてます。
馬場のコブラと猪木の卍

本当に1時間の散歩道があっという間でした。

番組中で清野アナも言っていますけど、

リングシューズってプロレス独特のものだと思うんですよね。

ボクシングなんかもリングシューズではありますが、

大手スポーツメーカーが年々改良を重ねて効率化され、

軽量で動きやすくパフォーマンス性を高めています。

そこいくとプロレスのリングシューズは時代遅れの極地、

デザインこそ洗練されていますが、

競技としての機能性はほとんど進化していません。

でも、それこそがプロレスというジャンルの肝だと思うのです。

あの革靴同様の爪先で腹を蹴り上げられたり、

分厚いゴムの靴底で顔面を蹴飛ばされたり、

痛くない訳ないでしょう!! 怪我しない方が不思議ですって!!

だから、このリングシューズがある限り、

プロレスラーの超人性は変わらないのです。



KONDOU SHOES(近藤スポーツ)の創業者、

おそらくこの方ですよね?
近藤吉さん

輪島大士のプロレス転向時に、

足型を採る貴重な映像が、

書斎の棚から見つかりました。
輪島の足採寸中

先代も現在の小栗さんも、

プロレスを心から愛するいい笑顔ですよね。
「良い足ですよ」

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tag : アントニオ猪木 三沢光晴 小橋建太 オカダ・カズチカ 小栗修 近藤吉 清野茂樹

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Secret

No title

三沢は、打撃コンビネーションとしてエルボーとキックを織り交ぜようとしていたんですかね。若林アナからは靴紐食い込みキックと呼ばれてましたけど。小川直也に右ミドルをぶち込んだのは、ゾクっとしましたね。「さすが三沢も気が強いですね。意識していないと言いながら先にキックを出しましたよ」byGK。

オカダのコスチュームですが前のオムツみたいなのもイマイチと思ってましたけど今のは、もっと嫌ですね。

でも高田の紫みたいに、そのうち見慣れてしっくりくるようになるのかなあ。

お疲れ様です!

カリ高(笑)


めちゃくちゃ笑った

レガさん最高ヽ(;▽;)ノ

>aliveさん

打撃コンビネーションとしてエルボーとキックを織り交ぜようとして<どうでしょうね〜。エルボーは連射やコンビで使っていましたが、キックは連打してた記憶がないんですよね。

小川直也に右ミドルをぶち込んだのは、ゾクっとしました<あの試合が残された事でプロレスファンそのものも三沢単体のファンも大きな溜飲を下げたと思うんですよ。小川直也の数少ない名勝負の一つですよね。

オカダのコスチューム…前のオムツみたいなのもイマイチと思ってましたけど今のは、もっと嫌<パンタロンというイメージが全く結びつかないんですよね。あれだけ脚が長くてもったいない。
膝が壊れ始めてるのかなぁ? なんて変に勘ぐっちゃいますもんね。

高田の紫みたいに、そのうち見慣れてしっくりくるようになる<高田も当初は「なぜ紫!?」っていう感じありましたよね。
でもショートからロングに変えた選手はたくさんいますが、逆のパターンはほとんどいないんですよねぇ。

>ヨンペイさん

カリ高<いや男だったら一度は言われてみたいフレーズのベスト5には入っているでしょう?
いやヨンペイさんブログの山城新伍『キャンパスチョメチョメ』ジャケに果てしなくジェラシーを抱いておりますよ!
いちごみるくさん来道時には是非!

No title

そのカリ高の写真の選手は、あのトム・マギーですか?長州と格闘技戦をした。ボディビルって格闘技なのかと当時思ったものですがゲーリー・グッドリッジの腕相撲もなかなかですよね。

>aliveさん

トム・マギー<さすがaliveさん! ショートタイツの陰影だけでわかりましたか!?

ボディビルって格闘技なのかと当時思ったものです<アノアロ・アティサノエのバックボーンである『小錦の兄』ってのもなかなかのアレでしたよね〜。

(笑)

男だったら一度は言われてみたいフレーズのベスト5って、そんな言葉を口にする人なんて現実世界にはいないですよ(笑)

「インドの大巨人」グレート・カリって初めて聞いた時、えっ、って思いませんでした?

しかし何十年ぶりくらいに聞いた単語だσ(^_^;)

>ヨンペイさん

そんな言葉を口にする人なんて現実世界にはいない<あ、やっぱりいませんか(笑)。

「インドの大巨人」グレート・カリ<かつてのジャイアント・シンですね? ジャイシルは日本において思わぬ形でブレイクしましたが、こっちの方はパッとしないままWWEの中堅的立ち位置をキープし続けてる訳ですね。
アゴの形からいくと、このリングネームしっくりきますよね。

何十年ぶりくらいに聞いた単語だ<ブログ上では基本的に中二目線ですからね(笑)。
ちょっと話がズレますが、スーパーマリオマンはレイ・キャンディでもモハメッド・カリムでもダメでしたね。コマンド・レイでもないでしょう。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
46歳のプロレス話


「紫レガのブログは少し滑る感じになってるんです。ですから今、スライディングしながらね。下ネタも使ってですね、巧く腕極めましたね」

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