暴風雨の中の風車 Vol.4~戦慄のウェスタン・ラリアート・後編~(1980)

Vol.3からの続きです。

試合も中盤に差し掛かり、スタン・ハンセンは、

アントニオ猪木の長いアゴを極めにいきます。
猪木のアゴを極めに行くハンセン

ここで山本小鉄さんの解説が光りますよ!

小鉄
「どうですかねぇ、あのー私たち練習でですね、あのアゴに大分いじめられたんですよね。アゴが凶器なんですよ。こんな長いからですね、弱いと思ってましてもね、つおいです。あれ凶器ですよ」


自らの経験に裏打ちされた猪木のアゴ論、

素晴らしいですね(参照:力道山最後の弟子が語った猪木)。

裏技ついでにチンロック脱出後、

猪木のダブルアーム狙いをハンセンが読んで、

ロープサイドに移動していったところ、
猪木のダブルアーム狙いを阻止するハンセン、

ブレイクのタイミングでガラ空きのボディめがけ、

猪木が膝蹴りを2発!
ガラ空きのボディに猪木の膝蹴り2発!

全く防御出来ない体勢で食ったハンセンは、

大きなダメージを負った様子ですが、
これはダメージがあったか?

少しの間を置いただけで、すぐに反撃開始!
しかしすぐにハンセン反撃開始

このタフネスぶりには驚くしかありません。

体重を乗せたニースタンプから、
ニースタンプから、

カバーに入りますが、

猪木はカウント2でキックアウト。
カウント2で返す猪木

さらに追撃せんとコーナーまで追い込んだハンセンを、

猪木はトップロープを掴んでの、

正面跳びドロップキック2連発で阻止。
トップロープを掴んでのドロップキック2連発

それでもタフなハンセンは、

猛然とパイルドライバーの体勢に入りますが、
ハンセンのパイルドライバー狙いを、

ここも不完全ながらリバーススープレックスで回避して、
投げっ放しのリバーススープレックスで回避

もう一度ドロップキックから、
もう一度ドロップキック

ロープの反動を利用しての卍固め!!
ロープの反動を利して卍固め!!

ほぼガッチリ極まりましたが、

何とこれもパワーで跳ね返したハンセン!!
これもパワーで返すハンセン!!

勢いづいてロープに振ると、

出ました!! ウェスタン・ラリアート!!
ここでウェスタン・ラリアート!!

モロに食った猪木は何とかカウント2でキックアウト!!
カウントは2

すぐにロープに走ったハンセンは、

体重を乗せたフライング・ボディプレスに行きますが、

寸でのところでかわされて自爆。
ロープに飛んでのフライングボディプレスは自爆

またしても猪木のドロップキックがヒットすると、

ハンセンは場外へ転落していきました。
ドロップキックでハンセンは場外転落

勝負と見た猪木は場外へ追いますが、

待っていたのはハンセンのカナディアン・バックブリーカーでした。

ここを冷静に猪木は鉄柱を蹴っての、
場外でのハンセンのカナディアン・バックブリーカーは、

リバーススープレックスで脱しますが、
猪木がリバーススープレックスで返す

先にリングへ戻ったのはハンセンの方。

トップロープを挟んでのブレーンバスターの仕掛けを、
先にリングに戻ったハンセンのブレーンバスターを、

空中で脱した猪木が着地に成功すると、

そのままバックを奪っての、
猪木は着地してバックを奪うと、

バックドロップ!! これまた高い!!
バックドロップ!!

だが、これさえもハンセンは跳ね返す!!
カウント2で跳ね返すハンセン!

それでも猪木のチャンスには変わりません。

ボディスラムで叩き付けておいて、
猪木はボディスラムから、

トップロープに駆け登りますが、
トップロープに登ったところを、

先読みしていたのはハンセンの方でした。

下から強烈なボディブローを突きあげると、
ハンセンの強烈なボディブロー!

猪木はそのまま場外へ転落。
猪木は場外転落!

不用意にエプロンに立ったところ、
不用意にエプロンに立つところを、

待っていたのは!
走り込みウェスタン・ラリアート1

顔面横殴りの!!
走り込みウェスタン・ラリアート2

ウェスタン・ラリアート!!!!!
走り込みウェスタン・ラリアート3

思わず小鉄さんも叫びます。

小鉄
「効きましたよ! これは!! どこからでも出しますからねっ!!」


最後は全身の力が抜けた様な状態の猪木、

黙ってカウント20を聞くことしか出来ませんでした。
全身の力が抜ける猪木!!

戦慄が走った直後に、

ハンセンの手が挙げられます。
場外カウントアウトでハンセン勝利!!

勝利の雄叫びを何度も上げます。

「ウィーー!!(ユース!!)」
雄叫びを挙げるハンセン

敗れた猪木は苦悶の表情のまま退場、

NWF連続防衛記録も27回でストップしました。
猪木は苦悶の表情のまま退場

最後はシリーズ参加ガイジンが、

総出でニューチャンプを祝福です。
ガイジン勢の祝福を受けるハンセン

ハンセンは当時の心境をこう語っています。

猪木50周年本上巻表紙
 アントニオ猪木50Years(上巻) より

ハンセン
「私の人生の中で最もエキサイティングな思い出だ。イノキを倒すことはニュージャパンで闘っているレスラーの誰もが目標にすることだし、私にとって初めてビッグタイトルを手にした瞬間だったから。リング上で同じツアーに参加していたスティーブ・カーンらに祝福されたことを覚えてるよ」


それはアンドレに次ぐ

新たなボス誕生の瞬間だったのかも知れません。
新王者ハンセン勝利の「ウィー(ユース)」

Vol.5に続きます。

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tag : アントニオ猪木 スタン・ハンセン NWF

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Secret

このラリアート

この試合のラリアートはすごかったですね!!首から側頭部を横殴り!!ダッシュもすごくて、本当にダンプカーがノーブレーキで突っ込んでいったみたいでしたよね。当時は、猪木がしんじゃう!!って思いました。そりゃハンセンも巻いたベルト上下が逆なのに気づかないですよ(。>д<)

しかし、そのあとまた試合出るんだから、猪木ってすごかったですよね。猪木はこの20日後くらいにウィリー戦が控えていたんですよね。日は開きましたけど、ハンセンにこれだけのラリアート食らって、数十日後に極真と試合するんですから・・・体力的にも精神的にも、猪木って他のレスラーにはないものが、やっぱりあったんだなぁと思えますね~(*´∇`*)

No title

この新春黄金シリーズのハンセンの暴れっぷりは忘れられません。正にブレーキの壊れたダンプカーでしたた。
この1戦の約3週間後の猪木vsウイリー戦で苦戦する猪木を見て「ハンセンだったらウイリーに勝てるのにな」と子供心に思ったものです。自分にとってはスタン・ハンセンこそが新日本史上最高の外国人選手です。

>流星さん

この試合のラリアートはすごかった…首から側頭部を横殴り!!ダッシュもすごくて、本当にダンプカーがノーブレーキで突っ込んでいったみたいでした<喉元ではなく頭部に食らってるんですよね。ハンセンの打ち方もフルスイングでしたし。
エプロンに対して平行に走ってくるのは今観ても斬新であります。

そりゃハンセンも巻いたベルト上下が逆なのに気づかないですよ<NWFみたいなデザインは間違いやすいんでしょうかね? 結構コミッショナーとかも逆に持ってるパターン多いですね。

猪木はこの20日後くらいにウィリー戦が控えていた…ハンセンにこれだけのラリアート食らって、数十日後に極真と試合するんですから<思えばルスカ戦の直前にも当時のライバル、シンと流血戦やってるんですよね。
格闘技戦の前でも巡業する事が多かった猪木は本当にプロレスラーそのものでした。
だからこそアリ戦だけは欠場して練習に集中したっていうエピソードも光ってくるんですよね。

>BPHさん

この新春黄金シリーズのハンセンの暴れっぷりは忘れられません<猪木はシリーズ中、欠場に追い込まれたんですよね。ハンセンにとっては初めて自分がガイジン勢を仕切るという重要なシリーズだったと思います。

この1戦の約3週間後の猪木vsウイリー戦で苦戦する猪木を見て「ハンセンだったらウイリーに勝てるのにな」と子供心に思った<至極当然の感情でしょうね。のちにベイダーがPRIDEに出たら…とかも空想しましたしね。
話は飛びますが、私はゲーリーにUFCで大暴れして欲しかったです。

全日時代のハンセンよりも1980~1981年のハンセンが好きです。
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