日本最高峰のブレーンバスター

前回の技トーークでブレーンバスター世界一の名手を、

ディック・マードックと結論付けましたが、
マードックのブレーンバスター5

最後の最後に“日本人の最高峰”を思い出しました。

この選手…もしかすると、

マードックを超越したブレーンバスターの使い手かも知れません。

人間離れしたパワーはもちろんの事、

常人には想像もつかぬ“闘魂”が、

全身に漲っていた最強のプロレスラーです。

今回はその選手のブレーンバスターの歴史を、

可能な限り思い出していこうと思っています。

まずその選手を紹介しなくてはなりません。

日本中のプロレスファンが愛してやまない、

ご存じ、ドリームチームの東三四郎です!!

「ウッシャア!!」
東三四郎

…てか図星でしたかね~! デシシシシ…!!

三四郎とブレーンバスター(作品では“ブレンバスター”)の歴史は実に古く、

高校時代の“格闘三兄弟”時代まで遡ります。


アントニオ猪木との歴史的初対面(参照:猪木と三四郎の遭遇)があった、

『第33回新賀田県高等学校総合体育大会 柔道大会』の、

団体戦1回戦において、

藤見学園の稲毛文二に対して、

大苦戦を強いられながら、


大逆転のブレーンバスターで、

正面に投げ落として一本勝ち。


これで勢いづいた天龍学園格闘部は、

大将の参豪辰巳以外は全くの柔道初心者ながら、

オール一本勝ちで5-0の勝利。

さらに2回戦も5-0で勝ち抜き、

3回戦は4-1で勝利(1敗は岩清水の反則負け=笑)。

迎えた準決勝、明新高校の小島に対して、

流血戦を強いられながら、

幾度ものピンチを乗り越えて、


背負い投げ返しのバックドロップで技ありを奪うと、

小内刈りで体重を浴びせてきたところに、

カウンターのブレーンバスターで一本勝ち!!


遂には決勝まで進み、

優勝候補筆頭、黒崎高校のエース、

柳正紀を相手にラグビー殺法全開で追い込むも、

再び額の傷が開き大流血。

ここで猪木ポーズがいいですねぇ~。


柳の必殺“腕取って逆回って体落し風投げ”を、

自分から突っ込んで防御するという、

三沢光晴並みの離れ業を見せ、

最後は双手刈り(ラグビータックル)で一本勝ち!!


柳はこの敗戦のショックから、

オリンピックを目指して柔道一筋だった人生を一転、

三四郎を追ってプロレスラーになるんですよねぇ…。


プロレス入りしてからデビュー後も、

三四郎は大事な場面でブレーンバスターを使ってきました。

デビュー3戦目で“新東京プロレス若手の壁”的ポジションの、

田中敬三を相手に、

なぜか左のブレーンバスターを仕掛けたものの、


バランスを崩し、さらに足を滑らせて失敗!

これが偶発的に垂直落下となり、


自らも顔面からマットに突っ込みながら勝利。


柳との運命の再会を果たし、

『TWWAタッグベルト争奪トーナメント』の1回戦で激突。

“腕取って逆回って体落し風投げ”をプロ流にアレンジした、

“柳スペシャル”2連発で大きなダメージを受けつつも、

最後は自ら“闘魂スペシャル3号”と名付けた、

ジャンピング・ブレーンバスターを初公開!!


これも狙ってか、偶然か、

完璧な形の垂直落下式となり柳を完全KO。


新東プロの若きエース二人から、

大番狂わせの勝利を掴み取りました。

この試合、柳のパートナーでアマレスエリートの五頭信を相手に見せた、

「自慢じゃないがオレは4つのころからプロレスをやってたんだ!!」作戦は、

プロレスファンが最も見たいプロレスラーの姿を、

言語化した最高の場面だと思います。




平成以降の『1・2の三四郎2』では、

アメリカから帰って来ると所属団体が崩壊していて、

ファミレスの店長となって志乃と幸せに暮らす三四郎から、

物語は再開するのですが、

リング復帰までの流れや、

前作では若手レスラーに過ぎなかった登場人物が全員、

メインエベンターや中堅クラスになっているのが良いんですよね。

そして三四郎のブレーンバスターも垂直落下式が完成し、

もはや完全無欠の必殺技となっています。

まず、その形が初披露されたのは、

かつての尊敬する先輩レスラーでありながら、

これまた時の流れで“デスマッチのカリスマ”に変貌していた、

美鈴拳との“八面地獄ピラニアデスマッチ”でした。
三四郎の挑戦状9

次々と繰り出される美鈴の凶器アイテムに、

尋常じゃない流血を強いられながら、


最後はキャンバスが焼け剥がれたラワン板上に、

ダイレクトで落とす垂直落下式のブレーンバスター炸裂!!


デスマッチのリングにおいても、

三四郎は持ち前の人間離れした強さで、

ピンフォールをもぎ取った訳です。

余談ですが、

美鈴が狙ったトーチ上でのパワーボムに対する、

三四郎の切り返しは、

変形のスタイルズ・クラッシュの様でしたね~。

そして物語のクライマックス、

最後の敵である赤城欣一との一戦を迎えますが、


元々は三四郎の付き人から始まっている赤城との因縁、

赤城のデビュー戦の相手を務めたのも三四郎でした。

試合は一方的な叩き潰しで、

最後はもちろんブレーンバスターで圧勝。


そこから赤城は三四郎への復讐の為に、

自らの格闘スタイルを磨き、

真剣勝負の名のもとに多くの先輩レスラーを、

病院送りにしてきました。

その最たる例はプロ柔道を立ち上げた柳を、

再起不能にまで追い込んでしまった冷徹ぶり。

遂に大阪城ホールで実現した、

赤城欣一vs東三四郎の、

“ノールールマッチ”でも、

赤城は躊躇する事なく三四郎に対し、

ベアナックルで顔面を連打連打!!

とどめにバックマウントから後頭部へエルボーを振り上げますが、

寸前のところで三四郎は脱出!!


最後のバックドロップ→ラリアート→頭突き連打から、

ブレーンバスターの流れは今読み返しても鳥肌もんです。
三四郎vs赤城

さんざん否定された大技を、

意地と技術で完璧に決めていくんですよ。


まさしくですね、

いつ何時、誰との対戦でも、

ブレーンバスターで勝つ!!


『自慢じゃないけど4つの頃からプロレスラー』なので、

そこら辺のアマチュアのチャンピオンや、

他の格闘技のエキスパートには負ける訳がないんです。




…にしても!!

BPHさんヨンペイさん、凄い!!

よくわかりましたねぇ~。

かなりの三四郎フリークでいらっしゃいますね!!

参考資料:『1・2の三四郎』/『1・2の三四郎2』
1・2の三四郎3

1・2の三四郎1

1・2の三四郎2~1

1・2の三四郎2

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tag : 東三四郎 美鈴拳 赤城欣一 柳正紀 新東京プロレス FTO

comment

Secret

No title

私にとって「1・2の三四郎」はバイブルであり、東三四郎こそ理想のプロレスラーであります。

No title

どもっす!

三四郎でしたか!
納得納得!

テリー・ブロンコかな?とも思ったのですが、日本人じゃないし。

三四郎とブレンバスターは、「1,2の三四郎」の前身である
少年マガジン新人賞入選作品「格闘三兄弟」からですもんねぇ~。

初期の三四郎ってなかなかブレンバスター出さなかったんですよね。
得意技の欄にはブレンバスターって書いてるのに、いつもバックドロップで勝負を決めてた(ハンセンとかね)事が多くて不思議だったんですよ。

それが稲毛戦で追い込まれた時に切り札として遂に解禁!!

最初読んだ時は痺れましたねぇ~。

「4つのころから~」
を読んでたので、
90年代後半のメジャー団体所属のアスリートが行うプロレスよりも、
インディ団体所属のプロレスおたくが行うプロレスの方が面白いのは
そういう理由か、なんて思っちゃいましたね。


No title

おおお!以前の「天龍が唯一対戦を拒否した男」クイズに続いて久々の三四郎の話題ですね!!

自分も恥ずかしながらブレーンバスターって背中から落とす技だとずっと思ってました。赤城戦、燃えましたねえ!

久々の訪問でこんな良い記事を読めて幸せです。レガさん、有り難うございます!!!!

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>BPHさん

私にとって「1・2の三四郎」はバイブルであり、東三四郎こそ理想のプロレスラー<同感ですよ~。あらゆる面で人間離れしているのが最高です!!

改めまして、正解おめでとうございますっ!!

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>HBKさん

こんにちわ。

テリー・ブロンコかな?とも思ったのですが、日本人じゃない<テリー・ブロンコもブレーンバスターの名手でしたね。でもやっぱりスピニング・トウホールドのイメージが強いです。
ちなみに『リッキー台風』で最も好きな技はブラックタイガーがサンディに決めた、バストハンギングツリーです。

三四郎とブレンバスターは…少年マガジン新人賞入選作品「格闘三兄弟」から<そこら辺は本当に詳しいですね~! 実際に持ってるんじゃないですか!?

得意技の欄にはブレンバスターって書いてるのに、いつもバックドロップで勝負を決めてた<ここぞの必殺技ですね。まさに猪木で言う卍です。

ハンセンとか<ハンセンのおっさん!!

「4つのころから~」を読んでたので、90年代後半のメジャー団体所属のアスリートが行うプロレスよりも、インディ団体所属のプロレスおたくが行うプロレスの方が面白い<確かにそういうのもあったかも知れませんね。
ただし三四郎の場合、頭の構造は置いといて非常にメジャー志向であり、何より身体能力がトップアスリート級以上のものがありましたからね。しかも尻尾が生えてたり(笑)。

>てつさん

「天龍が唯一対戦を拒否した男」クイズに続いて久々の三四郎<過去記事を覚えていて下さってありがたいです!!

赤城戦、燃えましたねえ!<あれ読んでて燃えてこない人はプロレスファンじゃないですよね~。こちらこそ、ありがとうございます。

昨秋、てつさんと三四郎話で盛り上がった数分間も忘れられませんよ~。

>○○さん

大丈夫ですよ~。
なぜか非公開コメントで、ちゃんと届いていますよ~ん。

No title

一般的なブレーンバスター(バーティカル・スープレックス)との名称の差別化をもっとしてほしいです。バーティカル・スープレックスとは上手いこと言ったものです。

東三四郎も最高ですが、ブレーンバスターは橋本真也ですね。垂直落下式DDTと言われてますが、自分の中ではリアルブレーンバスターです。形に入った時の間、観客の歓声やあきらめのため息・持ち上げてから落とすまでの形など最高です(レガさんには申し訳ないのですが、髙田戦が至高です)。ライガーのも良いのですが、持ち上げて落とすまでの間がなさ過ぎで好きになれません。

系列の技としてはゴールドバーグのジャックハマー大好きです。
北村克也が早く完全に自分のものにしてほしいです。

お疲れ様です!

BPHさん、てつさん

気が合いそうだ(°▽°)


今度、三四郎飲み会で是非!!

>赤唐辛子さん

名称の差別化をもっとしてほしい<そうですか。私はむしろ一つの名前でいろんな選手の形があって良いと思うんですけどね~。

ブレーンバスターは橋本真也…自分の中ではリアルブレーンバスター<本人はあくまでもDDTと位置付けていましたね。ブレーンバスターの方は正面に叩き付ける、少々粗い印象があります。

ライガーのも良いのですが、持ち上げて落とすまでの間がなさ過ぎ<ライガーはフィッシャーマンズバスターも速かったですよね。それはそれでライガーの個性が出ていて私は好きでした。

系列の技としてはゴールドバーグのジャックハマー大好き<ジャックハマーも確かに独特の間があって良い技でしたね。
私もそうですが、技の好き嫌いは結局のところ個性の出方でしょうかね。

>ヨンペイさん

BPHさん、てつさん気が合いそう<ここにコメント下さる方は9割方、気が合うと思いますよ。
あとはドラムテクニック次第でしょう…。

素晴らしい!

三四郎の名場面シーンが目白押しですね!レガさん、単行本もコンプリートされてるんですね。それも素晴らしい!

三四郎フリークの方が沢山いらっしゃるのも嬉しい限りですね。この作品で、よりプロレスにのめり込んだ少年ファンは僕も含めて相当いるはずですよね。

マードックとコックスがブレーンバスターの名手であることに勿論異論はありませんが、やっぱり三四郎ですね~。レガさんに倣って、僕も読み直してみます!  

無い物ねだりですけど、アマレスエリートをエロ本で襲撃して鼻をへし折ってしまうような、破天荒なレスラーが現れないものかな…と妄想してしまいますね(笑)

No title

東三四郎でしたか。
そういえば、「ろくでなしBLUES」の前田太尊も垂直落下式ブレーンバスターを決めてましたね。

No title

前田太尊はマーシーもどきの海老原に普通の駆けようとしたら学ランに足をとられ偶発的に垂直落下式になったと記憶してます。

修学旅行で大阪に帰ったら虎マスクの弟には卍かけてましたけど。

>亀熊さん

三四郎の名場面シーンが目白押し<荒唐無稽なプロレス技のシーンはないんですよね。
柔道部物語もそうですが、現実にも起こり得る事と架空の話の境目にあるからこそ、より面白いのだと思います。

三四郎フリークの方が沢山いらっしゃるのも嬉しい限り<プロレスの幅広さを体現した作品であることには違いないと思います。野球やサッカーではこの表現力は無理だと思います。

アマレスエリートをエロ本で襲撃して鼻をへし折ってしまうような、破天荒なレスラー<そうですねぇ~(笑)。あとは岩清水並の脱がせ上手なカメラマンの出現もついでに願って止みません(笑)。

>スライディングDさん

「ろくでなしBLUES」の前田太尊も垂直落下式ブレーンバスターを決めてました<その場面は覚えていませんね~。というかジャンプ自体熟読してたのは小学校低学年の頃だったもので。

>aliveさん

マーシーもどきの海老原に普通の駆けようとしたら学ランに足をとられ偶発的に垂直落下式<映像部長は何でも詳しいですねぇ~!!

小鉄さんの見立て

以前IWGPタッグリーグ戦で特別試合としてブロディ戦があった時小鉄さんが「ぼくもこの試合、楽しみなんですよ。マードックがブロディをどうやってイジめるか。」あくまでも私の解釈ですけど「集客力はブロディの方が上だけど実力はマードックが上なんだよ」と言いたかったのかなと。

バックドロップ=裏投げ ですか?

三四郎ネタからどさくさに紛れて知りたいことがあります。たしか劇中で工藤(ヌイメ)先生が

「バックドロップはもともと柔道の裏投げから来てるから反則にはならない」

と話してましたよね。柔道はよく知らないのですが、馳浩の裏投げと自分が知っているバックドロップはどうも一致しないんですが、これって柔道経験者の方には常識ですか?

って大好きな三四郎トークからレガさんに技トークのリクエストをしてしまいました。すいません(既出だったらもっとごめんなさい)!

>aliveさん

小鉄さんが「ぼくもこの試合、楽しみなんですよ。マードックがブロディをどうやってイジめるか。」<ブロディもワガママないつもの試合運びと違っていた記憶があります。

「集客力はブロディの方が上だけど実力はマードックが上なんだよ」と言いたかったのかな<小鉄さんは両者ともに高評価していた印象有りますけど、どちらかといえばマードックの方だったんでしょう。
『1・2の三四郎』でも荒井鉄人という小鉄さんモデルのキャラクターがいましたね。

>てつさん

工藤(ヌイメ)先生が「バックドロップはもともと柔道の裏投げから来てるから反則にはならない」…馳浩の裏投げと自分が知っているバックドロップはどうも一致しない<裏投げの場合は肩口から背面にかけて畳に落とす技ですね。ですからプロレスにおいて有効的な頭部を落としていく形だと一本は取れないはずです。
例えて言うならジャンボ鶴田のバックドロップだと一本は取れませんが、武藤や浜田が使うバックドロップだと一本が取れると思います。
ちなみに本家であるルー・テーズは柔道の裏投げからヒントを得てバックドロップを完成させたという説があります。

技トークのリクエスト<とんでもない! 嬉しいですよ~。
それとコメント頂いた山崎vs北尾も必ずやりますからね~。
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Author:紫レガ 
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