Yoji Anjo Is Alive vol.4【隠れ名勝負数え歌~後編~】(1992)

【隠れ名勝負数え歌】も今回がラストです。

前回のダブルバウトによる対戦(参照:Yoji Anjo Is Alive vol.3【隠れ名勝負数え歌~中編~】)から9ヶ月おいて、シングルバウトが聖地で実現しました。
※3/6追記:92年に入って、両者は3.1名古屋・露橋スポーツセンターでダブルバウトによる対戦もありました。結果はやはり安生(パートナーはマーク・フレミング)が、腕ひしぎ逆十字で田村(パートナーは宮戸)から取っています。

1992年 8.28 後楽園ホール

安生洋二vs田村潔司


安生vs田村

この日の大会は第一試合のスタンディングバウト、メインのG・オブライトvsB・アレン以外は当日発表。

その中でもこの試合は会場で発表されると大声援に包まれた。

試合前から駆け引きは始まっている。

握手と見せかけて…

田村張り手!! 安生もスウェーでかわす!!

この試合、とにかく凄いんです。

とにかく…ええ。

グランドクロスの原型か!?

最初のエスケープは安生。

数ヶ月の間に田村の成長が伺えます。

田村のフェースロックで安生が最初にエスケープ

そして、めまぐるしい攻防。

これぞ“回転体”と言えるものでしょう。

めまぐるしい攻防1

めまぐるしい攻防2

めまぐるしい攻防3

めまぐるしい攻防4

めまぐるしい攻防5

めまぐるしい攻防6

安生もエスケープを奪い返します。

安生の下からの三角で田村エスケープ

当時、キックを封印してレスリング一本の田村が放ったタックルもカウンターで迎撃。

タックルにドンピシャの蹴り

田村ダウン

それにしても安生の引き出しの多いこと。

この“サソリもどき”は1996年1.4の垣原戦で長州が仕掛けた形と一緒です。

安生のサソリもどき

しかし、それはフェイント…ヒールホールドに移行。

一気にヒールへ

ステップ・トウホールド・ウィズ・フルネルソン(笑)

ST…F??

前戦につづいてフィッシャーマンズ・スープレックス。

フィッシャーマン

しかし田村は投げられた直後に体勢を入れ替えて腕を取る。

食いながら田村はダブルリストロックに返す

立ち技になると、蹴りのない田村が圧倒的不利。

安生のローには田村もタジタジ

前々回、ダブルバウトで取られた脇固めは何とかエスケープ。

脇固めもしのいだ

しかしキツイ。

キツイ

さらに安生は監獄??…いやこれはインディアンデスロックです。

安生の監獄固め…?

そしていつも田村を苦しめる膝。

出た!! 裏技ニースタンプ

これもキツイ。

これもキツイ

立てば立ったでローの餌食。

強烈なローで、

田村ダウン

でもグラウンドでは五分か?

田村も裏技腹固め

安生もさらに返す。

前回シングルのフィニッシュ、逆片エビ

田村最後の力を振り絞って水車落し。

ここで水車!!

さらにスリーパーで締め上げるが…無情にゴング。

締め上げるが…ここでタイムアップ

30分時間切れのドローに終わりました。

ノーサイド

意気揚々と帰る安生に対し、田村は一人で歩けないほどのスタミナ切れと、ローキックのダメージ。

田村疲労困ぱい…安生恐るべし

試合後の両者のコメントでは、

安生
「30分で勝てなかったんだから追いつかれたということですよ


田村
力がついた自信はあったけど、安生さんも強くなっていました」


前述した“とにかく凄い”というのは、この試合で安生と田村は30分間ノンストップで動いてるからなんです。

桜庭の理想は「総合格闘技であろうがプロレスであろうが、試合中は動きまわらなくてはならない」

その理想を16年も前に、安生と田村は体現していたわけですね。

U-STYLEでの満足いく試合に飢えている方、

それからミスター200%、ゴールデンカップス以降の安生しか知らないという方、

ぜひこの試合を見て下さい。

田村の向上心と、安生の引き出しの多さに感動します。

しつこいようですが、U-STYLEが本格的に復活した暁には、私は田村に安生との決着戦を望みます。

山崎、前田、高田、船木、桜庭…と倒してきた田村。

Uの魂を持つ者として、安生も決して素通りできない男のはずです。

…とりあえず、安生の【隠れ名勝負数え歌】を終わります。

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tag : 安生洋二 田村潔司 桜庭和志

comment

Secret

おお、これは

この試合はボクは見た事がなかったのですが・・・
田村のタックルにカウンターで蹴り入れている安生の画像がありますね。これ、すごい技術ですね!
これって相手がタックル入るのを見てから反応してはできなんですよね。それだと遅いんです。タックル入るのに相手が低くなってから蹴るぞーっていうのは蹴りだす前に入られてしまうんですよね。だからこれやるならスタンドの動きから相手のタックル予測して、低くくなる瞬間に同時に入れないと蹴りは入らないんですよねぇ。なにげない攻防ですがすごいですね!
まさに田村が陽なら陰の孤高の天才は安生だったのかもしれませんねぇー(^^)

非常に見ごたえのある安生特集、楽しかったです(^^)

>流星仮面二世さん

あっ、ありがとうございます!!

タックルにカウンターで蹴り<Uではけっこう見られた場面ですけど、ここまで完璧なのは安生だけじゃないかなと。
冒頭の張り手をかわすシーンもまさに寸でのところで見切ってるんですよ。
動体視力がハンパじゃないんでしょうね。

技術的な解説いつもありがたいです。
本当、勉強になります。
そう考えると、タックルの攻防っていうのは試合の肝ですね。プロレスがプロの“レスリング”である以上は。

No title

負けない戦い論から言えば道場破りは軽率だったんでしょうね・・・まぁ、色々と事情もあったようですが。

鈴木みのるが朝まで生討論で【負けたら這い上がれば良い】と言ってましたが、シンプルにその通りで、負けた後の這い上がり方も同じぐらい凄み・・・あると思います。


安生に関してはあれ以降、積極的に総合に出て、負け続け。
『俺のしてきたことは何だったのだろう。』
って聞いた時は、、ある意味リアルプロレスラーですよ。

ハイアン戦発表で炎上してDVDレコダー買った大晦日”(*>_<)o(酒)"うまい

あと、まぁ、人柄と言うか・・・レスラー以前に普通に大好きです。

>ケツさん

負けない戦い論から言えば道場破りは軽率<確かにそうですね。
本来“負けられない”闘いだった訳ですから、そこに辿り着くまでの心構えが軽率過ぎました。

【負けたら這い上がれば良い】<それこそプロレスラーですよね。
ある意味、次があるから生ぬるいのかも知れませんし、ある意味、前回というモノサシがあるから極めてシビア。

ハイアン戦<あの時は私もテンション上がりました。
10年越しのリベンジマッチって…やっぱりUWFは凄いですよね。

レスラー以前に普通に大好き<人間性が良いからヒールがハマったんでしょうね。
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