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闘魂は連鎖している~前編~(2017)

さて、今年最後の試合記事です。

東スポのプロレス大賞をはじめ、

本年度ほとんどのアワードがベストバウトに選出したのは、

オカダとケニーの超絶バトルでした。

“世界第2位のプロレス団体”NJPWとしてなら、

それは当然の結果といえるでしょう。

事実、私も驚愕した試合です。

しかし!! 『ここは東京だぜ!?』と。

新日本プロレスリングだぜ!? となれば、

この一戦を通り抜けていくのはおかしいだろ、と。
オカダ・カズチカvs柴田勝頼

新日帰還から5年弱の時を経て、

遂にIWGP挑戦が決定した柴田勝頼は、

虚実入り混じった舌戦(参照:素面のマスカラ・コントラ・マスカラ)を経て、

いつも通りの佇まいで入場してきました。
柴田勝頼入場

受けて立つオカダ・カズチカも、

いつも通りの華を身に纏いながらリングに立つと、
オカダ・カズチカ入場

いつものルーティンを敢行。

柴田は一瞬視線を落として、

金の雨の中に立ち尽くしますが、
レインメーカーポーズを一度は無視して、

顔を上げるとすぐにオカダを一瞥し、

自らの闘魂へ静かに着火をしました。
睨み付けた柴田

3年越しの約束を果たして臨む、

2017年4.9 両国国技館

IWGPヘビー級選手権試合

オカダ・カズチカvs柴田勝頼


待ったなしです。
オカダ・カズチカvs柴田勝頼

試合開始とともに始まったのは、

柴田によるマットワーク。
バックから様子を窺い、

それは新日道場での7年間に、

総合格闘技の5年半を加味した体捌きで、

レインメーカーを蹂躙してやろうという表われでしたが、
サイドポジションで右腕を狙いつつ、

次々とポジションを変えては、

隙あらば一気に決めてやる、という柴田のプレッシャーに、
マウントへ移行して、

オカダは終始、下のポジションを取りながらも、

冷静に対応しながら、
もう一度サイドを取る

2度目のマウントから手繰り合いとなったところで、

当然の様に右足をサードロープに伸ばしました。
手繰り合いながらオカダの右足がロープへ

この頭のスマートさを見るにつけ、

私はオカダの中に三沢光晴が見えてくるんですよね。

展開は違うんですけど、

三沢vs馳を思い出した次第です。

柴田はクリーンにブレイクするや、
クリーンにブレイクすると、

自ら仰向けに寝転んで、

自発的に猪木アリのポジションに持ち込みます。
柴田は自ら猪木アリへ

オカダが周囲を回っていくと、

文字通りアリキックばりのスライディングキックを一発。
下から蹴りに行く柴田、

オカダは一瞬だけ動きの止まった柴田の上に、

自らの体を浴びせていきますが、
オカダが上になると柴田は、

これを待っていたのが実は柴田の方。

スルスルっとバックにまわると、

スリーパーホールドを狙いに行きます。
再びバックにまわり、

ここもオカダは慌てずに防御すると、

柴田は次の手を打ち腕ひしぎ逆十字の仕掛け。
体を入れ替え腕十字へ、

巧くオカダの体勢を裏返すと、

一気に極めに掛かります!! …がニアロープ。
たまらずオカダは2度目のエスケープ

ブレイクするとオカダは一旦場外へ。
そのまま場外へ

一瞬にして大きなダメージが植え付けられてしまう、

これぞ柴田が培ってきたプロレスなのです。

柴田は場外カウントの途中、

オカダをリング上から手招きします。
手招きする柴田

オカダがリングに戻ると、

柴田は抜ける片足からバックへ。
抜ける片足に行く柴田、

オカダは基本に忠実に左腕を取ると、

ダブルリストロックを極めに掛かりますが、
オカダも反応して柴田の腕を取る

これで柴田の引き出しが、

一つ開けられるきっかけとなります。

敢えてオカダの位置を背後に置き、

自らの右足を掴み、

足の甲をオカダの右腕に設置すると、
自らの右足をフックして、

余計な力を使わずしてロックを切り、

逆にリストロックの切り返し。
ロックを切った直後にリストロックへ

ならばオカダは足を取って倒すと、

トウホールドによる返しを見せます。
オカダも切り返すが、

今度は両腕を立てて倒立から、

自分の左膝裏に体重を乗せてロックを切り、
柴田は倒立から左膝裏に体重を乗せて、

前屈みとなったオカダの頭部にヘッドロック。
脱出と同時にサイドヘッドロック

ここまでの展開…そうです、

一連のイギリス遠征で体得したキャッチスタイルですね。

そしてグラウンドに移行したところで、

ヘッドシザースに切り返すオカダの対応力も、

さすがと言うほかありません。
グラウンドでヘッドシザースに切り返すオカダ、

すると柴田はポジションを変えていき、

これ以上ないくらいマットに垂直な、

三点倒立から膝をオカダの足首に押し付けて、
柴田は三点倒立から、

脱出すると同時に、

そのままトウホールドに取ります。
足首を極めての脱出と同時にトウホールドへ

この連続技、ゴッチ、ロビンソンから始まり、

2000年代の西村修以降は、

新日本の表舞台からは姿を消しつつあった、

まさにストロングスタイルの神髄そのもの!!

それでもオカダは柔らかい身のこなしで切り返し、

柴田はさらに側転による切り返しの切り返し。
ここもオカダが切り返すと柴田も側転で切り返す

この攻防がキャッチ技術として“本物なのか偽物なのか?”、

ぜひはっきりさせる為に…鈴木秀樹の参戦を切に願います。

一旦仕切り直しの両者に、

両国の大観衆から大きな声援が飛びます。
プロのレスリングここにあり!!

今度はオカダの方から腕を取りに行くと、
腕を極めに行くオカダ、

柴田は古典技の代表格ともいえる、

サイドヘッドロックに切り返し、

グリグリグリグリ締め込んで行きます。
柴田はヘッドロックに切り返すとグリグリ締め込む

鈴木みのる戦(参照:暴風雪の選手権試合~前編~同~中編~同~後編~)ばりの忍耐が強いられる局面から、

必死にロープに振って脱出するも、
ロープに振って脱出するも、

柴田はリバウンドを食い止めて、

踏み止まると同時に速攻のヘッドロック。
踏み止まってもう一度ヘッドロック

ここも容赦なく締め込んで行く、

休み目的ではないヘッドロックなんですよ。

苦しんだオカダは何とかコーナーに押し込んで、

ロープブレイクに持ち込むと、
何とかコーナーに押し込んでブレイクに持ち込むと、

そのままエルボーバットの連打から、
そのままエルボーの連打から、

対角線を走ったところ、

柴田は先読みしてカウンターのビッグブーツ。
走りこんだところへ柴田のビッグブーツ

すると今度は柴田がコーナーでエルボー連打から、
今度は柴田がエルボー連打から、

対角線を走ったところで、

オカダは即座に追走して、
対角線を走るとオカダも追走し、

串刺しの背面アタック。
串刺しアタック

体重差もあるだけにこの手の技は有効ですね。

そのままリング中央に場所を移して、

エルボー合戦が始まりましたが、

柴田が反則スレスレの鋭利な一発で打ち勝つと、
エルボー合戦は柴田が鋭利な打ち方で、

オカダは膝から崩れ落ちてしまいました。

刀についた返り血を振り払うかの様に、

柴田が右肘を払ったところで、
打ち勝つ!

中編に続けましょう。

以上!!

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tag : オカダ・カズチカ 柴田勝頼 IWGP

comment

Secret

No title

いつも以上に写真が沢山!

あ〜そうだったなぁ〜〜
そうそう、あの三点倒立( ゚д゚)

色々 思い出しますね。

このカードが決まってからワクワクで
しもん。

また続きを読んで改めて…



メリークリスマス♪

No title

ファレ戦を見てから、この試合までの間、あと何日と凄い楽しみでした。この気持ちは高田vsヒクソン実現かキッドのDVD到着待ちか位のワクワク感かなぁ。攻防も忘れかけていた静かな展開でも惹き付けられる素晴らしい試合でした。次編も楽しみにしてます。

レガさん!

毎度ながら、そして毎度以上に試合の緊張感がビッシビシと伝わってくるブログ。ありがとうございます。

ナチュラルに鈴木秀樹の名まで。

どこもかしこもナンチャラ大賞が溢れる昨今、一応顔出し程度にノミネートはされているものの、どこか「腫れ物」の感が否めません。

私自身も正面切って振り返りができているかといえば……。

今は座してレガさんの紐解き方を堪能させていただきます。
よろしくお願いします!!

>みーさん

コメ返が遅くなりまして申し訳ございません。

いつも以上に写真が沢山!<今年最後ですので、頑張ってみました(笑)。

そうそう、あの三点倒立( ゚д゚)色々 思い出します<柴田のプロレスの幅が大きく広がっていましたもんね。

このカードが決まってからワクワク<近年のファンも、長く見続けたファンも、大多数が胸をときめかせたマッチアップでした。内容も素晴らしかった。

メリークリスマス♪<遅くなっちゃいましたが、メリークリスマス(^^♪

>aliveさん

コメ返が遅くなりまして申し訳ございません。

ファレ戦を見てから、この試合までの間…高田vsヒクソン実現かキッドのDVD到着待ちか位のワクワク感<上でみーさんもコメされていますが、オールドファンにも近年のファンにも伝わってた試合ですよね。それも、その例え方で言うならばaliveさん的には最大限の期待値じゃないですか!?

攻防も忘れかけていた静かな展開でも惹き付けられる素晴らしい試合<出し切った柴田も凄いですし、それを受け切ったオカダも凄いチャンピオンだと思いました。当たり前の事かも知れませんが、一個一個ちゃんと対応してるんですよね。

>駒シバさん

コメ返が遅くなりまして申し訳ございません。

こちらこそ、貴ブログでご紹介下さり、ありがとうございます。

ナチュラルに鈴木秀樹の名<実は結構以前から書いてきたんですけどね(笑)。
でも今度のドームがジェリコ以外現有戦力でフルハウス実現したら、鈴木みたいな面倒臭いレスラーは不要なんでしょうね。
満員記録した上で鈴木も取り込むのが昔の新日本だったんですけど。

座してレガさんの紐解き方を堪能<いやいや、心地良いプレッシャーありがとうございました(笑)。
一応、昨夜のUPで記事は完結しましたが、柴田勝頼のプロレスはまだ完結しません。締めの数行が何よりのメッセージです。そこは「以上!!」ではないのです。
紫レガとは?

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Author:紫レガ 
46歳のプロレス話


「紫レガのブログは少し滑る感じになってるんです。ですから今、スライディングしながらね。下ネタも使ってですね、巧く腕極めましたね」

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