Yoji Anjo Is Alive vol.1

安生洋二

安生シリアスモード

旧UWFから新生U、そしてUインターと常に高田とともに歩んできた文字通り近衛兵。

新生Uでのチャンプア戦、Uインター時代のヒクソン道場破り返り討ちなど、シュートマッチの先駆者としての面と、

初参戦外人を迎え撃つ、いわゆるポリスマンとしての面を併せ持った、類まれなるファイターです。

ゲーリーのスープレックスを最初に食ったのも安生

そして、Uインターの旗揚げから、解散までの全試合に出場したのは実はこの安生ただ一人です。

現在は高田モンスター軍のアン・ジョー司令長官としてハッスルのリングで活躍しています。大晦日の泰葉デビュー戦のセールぶりが記憶に新しいですね。

しかし本来の安生の持ち味とは…Mr.200%以前の、まさしくUスタイルの申し子といってもいいコンプリートファイトだったんです。

そもそも安生ほど威圧感のないプロレスラーはいません。

それは外に対しても、内に対しても、例えそれが後輩であっても。

さらに自己顕示欲もほとんどないのです。

プロレスライバル読本―リングを揺るがす、愛と憎しみの闘い! (別冊宝島 (259))プロレスライバル読本―リングを揺るがす、愛と憎しみの闘い! (別冊宝島 (259))
(1996/06)



 別冊宝島259 プロレスライバル読本 より
安生洋二「Uの幻想っていうのは選手の中にもあるんですよ」

安生
「プロレスは好きですよ。でも、どうしてもこれで突き進むっていうようなエネルギッシュな部分はなかったですね。(略)ボクの場合はうしろから人が来たら、サラッとよけて『お先にどうぞ』って感じでしたから」

「ボクより上に対してはOKなんだけど、下の人間には縦社会を強要したくないんですよ。(略)リング上にまで出ちゃうような上下関係って、ボクはぜったいにイヤですね。対等に向かってきてもらいたいし、チャンスがあったらオレを倒せばいい。そんなことで気ぃ遣うのはプロじゃないですよ。ボクは自由競争のほうが気持ちいいんです。本当に力があれば上も下もなく抜かされちゃう。それでいいじゃないですか」


後輩を決して押さえつけはしないけど、先輩から押さえつけられることは苦ではない。

非常に奇特なレスラーなのです。

逆に言えば、自由競争=完全実力主義

まさしく“Uの未来形”が、根本にあったわけです。

山崎は厚い壁

事実、Uインターの道場では知る人ぞ知る“ラッパ先生”として、金原、高山、桜庭、ヤマケンらの礎を築いた功労者でもあります。

 紙のプロレスRADICAL より
安生×金原×高山 対談「ウィー、アー、(裏)ゴールデンカップス!」

― 道場では“怖い”というイメージだったんですか?

安生「怖くはないでしょ?」

金原「でも強い先輩でしたよ。道場では宮戸さんが睨みを利かせて、実際にスパーリングで若手を『ヒーヒー』言わせたのが安生さんだから。もう、安生さんの“ラッパ”が苦しくて苦しくて、もうあんな苦しい思いははなかったですよ!」

安生「それもすべて宮戸さん指示だから!」

金原「宮戸さんが練習中に『安生さん、ラッパいけ!』って言うんですよね」

安生「俺が自分の練習やってんのに、『ラッパ先生! ラッパお願いします』って来るんだよ(笑)」


練習では宮戸の意向ではありますが、しっかりと若手を抑えつけて序列を守っていたんですね。

さらにゲーリー・オブライトやダン・スバーンの初来日時には率先して対戦相手を名乗り出る“ポリスマン”ぶり。(訂正:スバーンの初戦は宮戸でした。すみません)

U.W.F.最強の真実 (BLOODY FIGHTING BOOKS)U.W.F.最強の真実 (BLOODY FIGHTING BOOKS)
(2003/06)
宮戸 優光


 U.W.F.最強の真実 より

宮戸
ゲーリー・オブライトは予想外というか、じつは私は彼を写真でしか見ていなかった。だから、最初の試合は勘でマッチメークした。「これ、どうかわからないから、とりあえず安生さん、一回やってみてよ」ということで来日第1戦は安生さんとのシングルをマッチメークした。他の選手に当てるのは怖かった。いきなり高田さんに、という手もあったが、やっぱり様子を見ないうちに当てて、高田さんにもしものことがあってもいけないし、あるいは“しょっぱい”ヤツかもしれない。また、将来のあるタイプだったら、無名のうちにつぶしてしまうのももったいない。
そうなると、しょっぱくても、あるいは実力がそこそこあっても、どんな相手でもうまくこなせるとしたならば、安生さんかなと考えたのだった。


これも宮戸の意向でしたか…

時には大物外人の見せ場をしっかりセールしてみせる千両役者。

そこが後年のゴールデン・カップスや、現在のアン・ジョーに続いているわけです。

ボブの見せ場もしっかりと

ましてや凄いのが、取締役としてのフロント業務。

帰国子女の特性を生かして、渉外担当や通訳も買って出ていました。

 紙のプロレスRADICAL より
安生×宮戸×鈴木健 対談「Uインター、もう一丁!」

鈴木
「でも自分は、ずっとフロントでいるでしょ? 宮っちゃんや安ちゃんは道場で練習とか選手の育成とかもやるでしょ? その後に事務所に来て、そっから事務所の仕事もしなきゃいけないの。だから、給料は一回分だけど仕事は2回分だったから(笑)」


まさに八面六臂の活躍。

長州や前田とのトラブルもありましたが、それらを補うくらいに安生には名勝負が多い

特に田村戦で魅せた両者の回転体は、後にリングスで田村が一人で実践していたものよりも確実にハイグレードでした。

田村戦はノンストップバトル

2003年のU-STYLE旗揚げから私自身、安生の参戦を何より望んでました。

機会を見て安生の名勝負を振り返ってみたいと思います。

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tag : 安生洋二 宮戸優光 金原弘光 鈴木健 U.W.F.最強の真実 紙のプロレスRADICAL 別冊宝島

comment

Secret

No title

安生・・。
けっしてスターにはなれなかったかもしれませんが
道場での強さは本物でしたよね
昇り調子の田村でさえ道場では歯が立たなかったというらしいですしね
彼も高田と一緒で強さのみ追及できる環境にいれば・・・。
次回U-STYLEに出るときはゼブラスパッツで・・・。
上山との試合でも組んでほしいもんです

200%

安生選手かぁ~。ボクはディック・フライ戦が印象に残っていますね~。
それまでは単にUの若手というイメージがあったのでフライには速攻KO負けしちゃうんじゃないかなと思っていたんですが・・・あまり攻撃に付き合わず、フライを翻弄していって・・・こりゃ勝てんじゃないか?と期待して見たのを覚えています。安生、シュートが強い!を実感した瞬間でした(^^)
かと思えば画像のようにUインターではバックランドに律儀にキーロックを・・・
強くてうまい、そして頭も切れるすばらしい選手ですよね(^^)

No title

安生選手・・・今に至るまで、さらりとしつつも
セルフプロデュースが上手いエンターテナーという
印象がありますね。プロである以上必要不可欠な要素
だと思います。

>Fさん

道場での強さは本物<事実だったか、噂に過ぎなかったかは定かではないですけど、新生時代のチャンプア戦とか、後の船木発言とかで安生幻想は確かにありましたよね。

次回U-STYLEに出るときはゼブラスパッツで・・・。上山との試合でも組んでほしいもんです<上山もUインターの先輩との試合を望んでましたからね。
でも上山はどうしちゃったんでしょうね。まだまだやらなきゃならん年齢です。

>流星仮面二世さん

ディック・フライ戦が印象に残っていますね~。<新生Uの末期ですね。
ああいった危ないのとやらされてたところから、いかに安生の実力が信頼されていたかというのがわかります。

バックランドに律儀にキーロックを・・・<このようなセールのうまさというのも安生のセンスですよね。
のちの長州戦はまさに真骨頂です。

ボブ戦もいずれUPしましょう(笑)

>YYさん

セルフプロデュースが上手いエンターテナーという印象<さまざまな局面でセルフプロデュースがありました。
200%男、ゴールデンカップス、ラッパ先生…違うか(汗)

そのプロデュースが形を変えて、現在の高山や桜庭(入場限定)に受け継がれてるんでしょうね。
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