遠慮知らずのリスペクト(1985)

UWFを象徴する師弟関係として、

その始発点は諸説あるかと思いますが、

私は藤原喜明高田伸彦の二人が最も記憶に残っています。
藤原、高田UWF移籍会見

強くなる為だけにスターへの道が約束されていた新日を辞め、

藤原の後をついていった高田。

これぞ正真正銘の師弟対決!

1985年9.2 大阪府臨海スポーツセンター

Aリーグ公式戦

藤原喜明vs高田伸彦
を振り返ります。
藤原喜明vs高田伸彦

スロースターターの二人らしく、

序盤は静かな攻防の中、

不充分な体勢ながら高田を持ち上げていく藤原、
高田を軽々と持ち上げる藤原、

ここら辺りは当時の体格差を表わしていますね。

早い段階からエスケープを奪いますが、
いきなりアキレス腱

高田も負けじと蹴りを放ちます。
蹴りは見切っているか?

旧UWFで著しく上達していた高田の蹴りですが、

藤原も簡単には食いませんね。

二人の攻防は必ずこの手繰り合いから始まります。
定番の手繰り合いから、

距離を測りながら自分の形に持ち込む、

格闘技としての“はじめの一歩”なのです。

意を決して藤原の懐に入る高田ですが、
高田が潜り込むが、

待っているのは関節地獄、

下からでも淡々と極めにかかります。
藤原が下からアームロック

幾多のスパーによって脱出の術を心得ている高田は、

抜け出ると袈裟固めから肘を伸ばしにいきます。
高田が袈裟固め

決して簡単には取らせない藤原、

タックルから抱え上げると、
今度は藤原が潜り込んで、

有利な形でマットに叩き付けておいて、

アキレス腱固め。

高田だって簡単には極めさせません、

キックで抵抗しながら、
叩き付けるとアキレス腱

上腕の力で懸命に、
高田懸命にロープへ、

ロープエスケープ成功。
エスケープ成功

ブレイクするとスクッと起き上がって、

先に仕掛けていくのは高田の方。

右ローキックに、
右ローはやや浅いか、

ローリングソバットと続けますが、
ソバットもしかり

藤原は難なくポイントをずらしていますね。

再び手繰り合いから組み合うと、

期せずして藤原お得意の相撲の攻防へ。
互いに相撲は強い

高田の腰の強さも当時から折り紙付きです。

ここで藤原は手四つから潜り込んでの、

ダックアンダースープレックス敢行!
手四つから藤原のダックアンダー炸裂

何とも美しい人間橋がゆっくりと描かれました。

それでも高田からテイクダウンを奪いに行くと、

藤原がアームバーからそのままバックマウント、

さらに胴締めに入れば高田の動きがピタリと止まってしまいました。
藤原の秘密兵器センヌキ、

これ猪木も得意とする“裏技”ボディシザースですね。

PRIDEのノゲイラvsヒーリングで見られたあのシーンと同じです。

高田は横に転がりながら必死にエスケープ、
何とかエスケープした高田

すると離れ際、

藤原が背中へストンピング一発。
離れ際のストンピングに、

一流の挑発行為なのですが、

これには若い高田もヒートアップ。
カッとなった高田は、

猛然と前に出て藤原を反対コーナーに押し込みますが、

そこでクルッと入れ替わり、
前進するがコーナーで体を入れ替えた藤原の、

逆に顔面めがけてパンチ3連打!
パンチが3発

高田はものともせず即座に対応、

対角線上追っての左ミドルから、
物ともせず突っ込む高田は蹴りの連打、

ソバットを挟んで蹴りと張り手の乱れ打ち、

ストンピングまで織り交ぜて右から左から蹴りまくると、
ストンピングまで織り交ぜて、

藤原がダウン!
藤原ダウン!

藤原がゆっくり起き上がると、

張り手から右ローキック、
起き上がるのを待ってローで追撃、

さらに左のミドルを打ったところで、

藤原がキャッチ。
ミドルキックをキャッチした藤原は、

瞬時に軸足を刈って、

アキレス腱固め!
またもアキレス腱、

ちょっとだけ話を脱線させますと、

当時、中学生の我々にとってプロレスの足関節技と言ったら、

足4の字とサソリ固めがツートップだったんですよね。

でも週プロ買う様なプロレス少年はいち早くこの技を知り、

得意気になっていた…そんな思い出ありませんか?

私なんかモロそのクチですよ(笑)。

「これ知ってる? アキレス腱固め! どうギブ? ギブ!?」みたいな。

ま、極め方なんかロクに知りませんから、

我流の力技なんですけどね(笑)。

とにかく高田はもがきながらエスケープ。
高田はエスケープ

そして先に起き上がってローキック!
起き上がるとすぐにローを飛ばす

回復力が凄い! まさに若さ漲る高田のファイト!

コーナーに後ずさる藤原を追って、

左右のミドルから張り手、さらに左右のローキックで、

再び藤原ダウン!!
再び藤原ダウン!

ゆっくり起き上がるもコーナーから出てこない藤原、

足を痛めた様な仕草です。
足を痛めたか?

片足を引きずりながら前に出てきた藤原に、

高田は何度か組手を嫌っていくと、

待っていたのは藤原の片足タックル。
藤原がタックルに行く、

腰を落として踏ん張る高田に、

藤原は力任せに足首を持ち上げてテイクダウン!
踏ん張る高田を力任せにコカし、

ここら辺りもウェイトの差が表われていますね。

そのままレッグロックに取りますが、
そのままレッグロックへ

極まらないと見るや一度解いてから、

起き上がって足首を持ち変えると、
一旦起き上がってから、

またもやアキレス腱固め!
またもアキレス腱!

これがガッチリ入ったかにも見えましたが、

高田は何とか藤原の顔面付近を蹴りつけて、
何とか蹴りつけて、

ロックが緩んだ隙を逃さずにエスケープ成功!
エスケープに成功

Uにおけるこの手の攻防に対し、

必ずアンチから出る「関節技は本当に極まったら逃げられない」説。

もがきながらエスケープする事がナンセンスという活字をよく見ましたが、

完全に極まる前にロックを緩め、スペースを作って、

ロープに手を伸ばす…これも“技術”だと思うんですよ。

ルールで認可されているロープという逃げ場があるから、

逃げる側にも猶予が出来、仕掛ける側にも焦りが生じる、という。

しかしブレイクが命じられても、そのまま離さず、

リング中央に引きずり込んで極めに行く藤原。
ブレイクに応じずそのままアキレス腱!

これもまたプロならではの“技術”なのですが、

Uにおいてはそれが認められません。

レフェリーが両者を離すと、

またも先に起き上がったのは高田の方、

すぐさまサッカーボールキックの乱れ打ちで、
レフェリーが離した瞬間、高田はサッカーボールキック連打

エプロンに出た藤原はダウン!
藤原はエプロンでダウン!

さすがに高田の右足首にもダメージが残る様子、

起き上がりながら藤原は確かにそれを見ていました。

高田のローに左足が大きく流れる藤原、
強烈な右ローで左足が流れる藤原

足を引きずりながら待っていたのは、

高田の左ミドルでした。
緩めの左ミドルを逃さずキャッチすると、

これをキャッチすると、

またしてもアキレス腱固め!!
もう一度アキレス腱へ!

苦しみながら返そうとする高田を見据えて、

藤原はそのまま起き上がると、
一度起き上がって、

左足を放っておいての、
左足を放っておいてから、

チキンウィングアームロックで一本!!
一気にチキンウィングアームロックで一本!!

これは全く予測していなかったであろう高田、

この時点においては藤原の方が一枚も二枚も上手でした。

両雄は一瞬で師弟関係に戻ると、

ガッチリ握手を交わしてからリングを降りました。
師弟の握手



当時の高田の体重は80キロ台前半でしょうかね?

決して太くはない藤原との体格差は明らかでしたが、

全く物怖じせず前に前に出てガムシャラに闘うスタイルが、

のちのKENTA(現ヒデオ・イタミ)を彷彿させますね。

この激しさを受け止める藤原もかっこいい!

第一次UWF混迷期にあって、

まさに一服の清涼剤の様な試合でした。

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tag : 藤原喜明 高田伸彦

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