周囲の証言を元に

引き続きまして格通より、

格闘技通信 2009年 03月号 [雑誌]格闘技通信 2009年 03月号 [雑誌]
(2009/01/23)



本人以外、セコンドと元Uインターの同志が見た田村vs桜庭の感想です。

前記しましたが、高山の言葉に最も共感を覚えました。

 格闘技通信 3月号 より
高山善廣「認識の差があの試合を作り上げた」

高山
「唯一『おっ』と思ったのは、1ラウンドの最後にサクが仕掛けた腕十字。あれが最大の見せ場だった。あとはおもしろくもなんともなかった。やっぱり、実現するタイミングが遅すぎた」

「サクが世間に向けて発した言葉を、田村さんは自分に向けられた言葉なんだと思っちゃった。そのあたりの“認識”の差はあったでしょうね。“意識”はふたりとも持っていたと思うんです。でも、サクはおもしろおかしくいったつもりでも、田村さんは真面目で固い人だから。その認識の差が、あんな試合を作りだしちゃったのかな」

「でも、もしサクが『Uインターのときのような、きれいな試合をしましょう』といっていたら、(一般的なファンの)興味が薄れていたかもしれない。サクにとってUインターは過去のものですからね。大会の真ん中くらいに組まれたカードだったら、普通に『きれいな試合をしましょう』っていえたかもしれない」

「だってさ、本当は今回の大晦日は休んだってよかったんだもん。あのコンディションなら、普通は出ない。でも、プロとしての意識が、業界を支えるトップスターとしてのつとめを果たさせようとする。サクは力道山、ジャイアント馬場、アントニオ猪木と同じ意識を持っていますよ」

「(二人の感情は)サクは“普通”でしたよね。田村さんは、いつもとは違っていた」


自身も一流プロレスラーとして田村の感情もほぼ理解してるし、仲間として桜庭の感情も理解している。

高山の感想は極めてニュートラルだと思います。

他にも高田を中心とした両者の感情の経緯も話してますが、これが凄くわかるんですよね。

また機を見て、その部分は抜粋したいと思います。

垣原賢人「桜庭、お願いだから休んでくれ」

垣原
「“終わり”を感じさせるものはありました。でも、桜庭のコンディションがよければ、また違った試合になったと思うんです。あと、ぼくがガッカリしたのは、試合後にふたりが笑顔で握手したこと。握手をしちゃうと、そこでストーリーが“完結”してしまうんです」

「いままでは田村さんがすかしていたんだから、今回は桜庭がすかせばよかった。でも、受けてしまうのが桜庭という男なんです」

「普通だったら(田村は、桜庭と)もう闘いませんよ。でも、最終的には(桜庭と)闘って、しかも勝っちゃう。すごいですよね。ポイントをちゃんと押さえているんですよ。ここいちばんの試合では本当に強い。(桜庭戦が)田村さんの復活祭ですよ。何年も前から、チャンスを狙っていたのかもしれません」

「(桜庭は)殴る意思がなかったんだと思います。初めから最後まで、桜庭からは『殴ってやる!』というメラメラとした気持ちは感じられませんでした。奇妙な試合でしたよね…。これで終わったらいけないですよ。桜庭には、1年でも2年でも、コンディションを整えるために休んでもらいたい。ベストな状態をつくってほしい。ちょっといまは無理をしすぎですよ。桜庭なら、絶対に復活することができる。いまの桜庭は、だれがどうみても満身創痍じゃないですか。桜庭は総合のリングで、ファンにたくさんの夢を与えてきた選手です。このまま終わってほしくはない。年齢のことをいう人もいるでしょうけど、(試合を休めば)若返ることができると思う。『試合をやりたい』という欲求をふくらませて、ケガも完全に治して」


垣原は桜庭の強さが全く伝わらなかった部分に歯がゆさを感じている様子です。

どっちかというと桜庭寄りです。

ただ桜庭寄りではありますが、違う角度からは田村を大いに尊敬しています。(参照:プロレスラー)

二人の試合内容が中村vs所のようにならなかったことが、残念だと。

金原弘光「あれで完結したらダメですよ。あれで終わられたら困ります」

金原
「『そこで止まるな!』っていいながらみていました(苦笑)。攻めている場面は桜庭のほうが多かったんですよ。最初すぐにバックを取って、脚で腕をひっかけて腹固めのようなかたちからフェースロックにいこうとしたんですけど、田村さんはそれを返して(桜庭が)ガードポジションを取った。ほかにもアキレス腱、腕十字、あの腕十字は惜しかったですね。あとはヒールも仕掛けたし、田村さんがタックルにきたところをネックロックにいったし。でも、田村さんは守りに徹して、関節技は一切仕掛けなかった。ああいう闘い方をされると、つらいんですよね」

「(跳ね返すのは)厳しいですね。ハマっちゃうと、なかなか抜け出せないんですよ。相手が守りに徹しちゃうと、もうきつい。(中村vs所のような)ああいう試合、あのふたりならできるはずなんですよ。流派がいっしょですから。流派が同じ選手が闘うと、噛み合うはずなんですよ。田村さんは上になってもパスガードしようとしなかったし、相手が動かないのなら動かないで、桜庭も下から蹴りあげてスタンドに戻すようなことをしなかったし。ふたりとも、もったいないなあと思いました」

「やっぱり、桜庭が試合前にいいすぎたのかなあ。あれで、田村さんのなかで『是が非でも勝たないと』という気持ちが強くなった可能性はありますよ。ああいう煽り方をされると、田村さんも桜庭も、『とにかく勝ちたい』という気持ちになっちゃいますから。ただ、桜庭は本当に『殴りたい』という気持ちは持っていたとは思いますよ」

「あとは、ふたりのコンディションが違いすぎましたね。いままでに蓄積されたダメージが違うと思いますよ」

「あれで完結したらダメですよ。あれで終わられたら困ります(苦笑)。田村さんも桜庭も、本当はもっと凄いんです。ファンに『スゲー!』と思わせる試合ができるはずなんですよ」


金原はUWFという同じ流派同士の対戦にもかかわらず膠着してしまったことが残念でならないようです。

他には、桜庭の蓄積されたダメージを心配してました。

現役で総合をやっている以上、垣原よりも切実に桜庭の脳のダメージを危惧していました。

金原も同じ流派として、中村vs所のような噛み合った展開を期待したようです。

そして…

物議をかもした煽りVの発言については、やはり三者ともに否定的です。

高山
「前後はカットしていたけど、たぶんサクは『田村さんは真剣勝負の実績がないのに、いきなりヴァンダレイと…』って言っていたんでしょう。でも実際は田村さんはリングスのKOKトーナメントでも勝っていますよね。実績はあるんです。でも、サクにとっての“真剣勝負”はリングスのルールじゃないでしょう。本当の“真剣勝負”って、文字通り、どちらかが死ぬような勝負のことですよ。字面通りの言葉で言えば、今の総合格闘技も“真剣勝負”ではなくなっちゃう。だから、その人その人の“真剣勝負”がある。俺にとってはプロレスも“真剣勝負”だし、UWFも“真剣勝負”だったし」


垣原
「腹が立ちました。UWFを汚されたような気になりましたし、“プロレス”という4文字も嫌な感じで使われていましたし。まるでUWFが世間の人々を騙していたかのようなつくりになっていましたよね。UWFは“あの時代の本気の闘い”なんです」


金原
「あの煽りVTRは、よくなかったですよね。あれをみると、逆に田村さんを応援したくなりますよ。桜庭は『真剣勝負の実績がないのに』っていっていましたけど、田村さんも“真剣勝負”はやっていますからね。『実績がない』というのなら、今回の試合は桜庭が圧勝しなきゃいけなくなりますよ」


ニュアンスは柔かいですが、金原は自身も潜り抜けてきたリングスの試合を『真剣勝負じゃない』ように表現された事に憤慨してます。

その時代その時代での“真剣勝負”。

特に高山はU以外のプロレスのリングでも実際に命を落としかねない試合を経験してきました。

桜庭のこの発言…桜庭本人以外には解読不可能なキーワードだったようです。

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