映画『レスラー』を観た

今月8日に亀熊さん映画鑑賞してきましたと(参照:亀熊さんと観た『LIVE FOR TODAY』)が、

そもそも私、劇場で映画なんかほとんど観ないんですよ。

DVDなども年に1~2回借りてくるかどうか。

どうしてかと言うとやっぱりプロレスを観る事で、

映画以上のカタルシスを得ているからなのです。

先日たまたまBS12で放送された『レスラー』を観る機会がありましたので、

ちょっと感じた事をツラツラと書き残しておきます。
ミッキー・ローク主演『レスラー』

80年代のスーパースター、ランディ“ザ・ラム”ロビンソンが、

20年後、場末のインディ団体で僅かなギャラを糧に試合していく姿。

オールドファンや若いレスラーたちからのリスペクトを受けながらも、

ハードコアな試合を重ねていく姿。

後遺症に悩まされながらも、

鎮痛剤やステロイドなどのドラッグを、

酒で流し込んで次の試合へ…。

絶縁されていた娘と唯一の家族の絆を取り戻しかけても、

結局ポカしてしまい三下り半。

最後の望みを託した恋人も、

最終的には去っていってしまう。

ランディの生きていく場所はリング以外にはなく、

会場に詰めかけるファンのみが家族と呼べる存在。

…というストーリーなのですが、

なぜか観ていて悲観的にはならなかったですね。

むしろドレッシングルームで若い衆から尊敬されつつ、

小さな会場での試合に自分も誇りを持って上がり続ける。

物凄い幸せなプロレスラーじゃないですか。

やっぱりこの前の天龍映画を思い出しましたね。

天龍も試合後のコメントブースとかで、

嬉しそうに若い選手と喋ってるんですよね。

天龍も身体がガタガタになっていましたが、

この作品のランディも普段は足を引きずり、補聴器を付けて。

それでも試合前にテーピングを施せば、

スイッチが入るんですよね。

プロレスラーってやっぱりカッコイイですよ。



心に残ったセリフが二つあります。

娘へのプレゼントを買うため、

ショッピングに付き合ってもらったストリッパーの恋人との会話で、

バーのカウンターに流れるBGMを聴きながら二人で歌い、

「80年代は最高だ。90年代は大嫌いだ、最低」と。

自分が最も輝いてた時代が誇りなんでしょうね。

現実に今やっているハードコアなプロレスは、

望むところではないんでしょうね。

もう一つが、試合前に対戦相手と綿密な打ち合わせをするんですけど、

往年のライバル、アヤトッラーと20年越しのリベンジマッチの際、

打ち合わせを申し合わせたところ、

「俺が悪玉、お前は善玉。それで充分だ」って。

ここに原作者のプロレスへの愛が見えましたね。

モデルとなったレスラーは実在しているかと思いますが、

全編通して思った事は『これもまたドキュメンタリー映画だな』と。



あと「ヤラセなんでしょ?」って聞かれた時の、

「この傷を見てみろ、これはな…」で始まる説教が、

実にプロレスラーらしくて良かったです。
『レスラー』ラストシーン

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tag : ミッキー・ローク

comment

Secret

No title

これ、確か映画館で観ましたね。

内容は断片的にしか覚えてませんが…
確か、ジェイク・ザ・スネーク・ロバーツがモデルだったような?

「ニルヴァーナが出て来てから変わっちまった」
みたいに言ってましたよね。
ロックもプロレスもオルタナティブの出現で変わってしまったのかな?

「マスクド41」や「お父さんのバックドロップ」も観ようかなぁと思ってたんですが、今やレンタルにないんですね…。

レスラー

この映画は名前だけは聞いたことがあり
いつか観たいと思っていましたがBSで
放送されていたんですか〜(残念)

再放送してくれないかな。。。


…テーピングを施しスイッチが入り
花道を通り歓声を浴び更にスイッチが
入り、カッコいいし無理もしちゃうん
でしょうね。



>HBKさん

確か映画館で観ました<さすがHBKさん、見落しませんね。

ジェイク・ザ・スネーク・ロバーツがモデル<あ、そうでしたそうでした。思い出しました。kamiproで書かれてたはずです。

「ニルヴァーナが出て来てから変わっちまった」…ロックもプロレスもオルタナティブの出現で変わってしまった<そうですね。これを日本のプロレスに置き換えると、前田氏なんでしょうか? あるいは大仁田だったんでしょうかね?

「マスクド41」や「お父さんのバックドロップ」も観ようかなぁと思ってた<けっこうDVD化されていない作品ってあるんでしょうね。
『お父さんのバックドロップ』は宇梶剛士主演でしたか? 上田馬之助がモデルだったかな?
作者は中島らもでしたっけ? この前、ミスター・ヒトとの対談本読んだんですけど、ヒトは当時ムチャクチャ言ってましたよね(笑)。

>みーさん

名前だけは聞いたことがありいつか観たいと思っていました<さすが勉強熱心なみーさんです。プロレスにまつわる話題は私なんかよりもたくさん知ってらっしゃる様ですね。

再放送してくれないかな<けっこう賞とかも獲っていますので放送しそうですけどね~。
地上波では放送コードの関係で難しいかも知れません。みーさんもデスマッチが苦手なので、ちょっと目を伏せたくなる描写があるかも知れないです。

花道を通り歓声を浴び更にスイッチが入り、カッコいいし無理もしちゃうんでしょう<みーさんもご存知の通り、ロングタイツを穿いた選手なんかはテーピングやらサポーターやらバリバリに使用してる率が高いんですよね。
でもリングに上がればそれを微塵も見せない…レスラーはやっぱり凄いです。

No title

邪にも酷評を期待したのですが……レガさんの優しさ溢れる記事にほっこり暖まりました。

この映画については、柳澤さんの本と同じく、やはり翻訳的違和感の方が強くて、本当にプロレスラーを活写した映画といえるのだろうかと疑問があるんですよね……。もちろん傑作には違いないのですが。

主演のミッキー・ロークは本作で再ブレイクを果たして、さらにWWEデビューも噂されましたよね。その後どうなったのか?
とにかく肉体作りからして、さすがアメリカの俳優は違うなって感じでしたね。そこいくと「お父さんのバックドロップ」の宇梶剛士さんときたら……。宇梶さんは元ブラックエンペラー伝説の総長にして芸能界最強の漢なんでしょ。武藤並の身長に加え、身体能力と打たれ強さはプロ格闘家級なわけでしょ。それなのに、あの薄い胸板はないわ~(悲)。
映画の不出来はしょうがないにしても、らもさんの原作小説を中学の読書感想文に選んで、ツルツルの脳ミソにシワ寄せながらプロレスの深奥を伝えようと作文を書いたわたしからすれば、宇梶さんは念至極なコンディションでしたぁ。
もっとも異種格闘技戦の舞台となった会場は「カリフォルニアドールズ」と同じく、すり鉢状で、プロレス興行にはもってこいだなって♪

前コメで触れた松方弘樹さんのインタビューですが、読みながら誰かに似てるな~と思ったら、武藤敬司だ!ってピコーン!
とくに静が動を加速させるという松方さん流殺陣の極意は、武藤だけじゃなく長州や橋本、さらに棚橋にも至る新日スターの心得に通じるんじゃねーかと。
武藤って早すぎたのか遅いのか、よくわからんスターですよ。20代の武藤なら素顔でもWWEのメインをこなせた……のかも?
そーいや、猿渡哲也先生の打ちきりプロレス漫画「ロックアップ」の主人公のモデルは武藤とミッキー・ロークでしたなぁ。

>し~まさん

この映画については、柳澤さんの本と同じく、やはり翻訳的違和感の方が強くて、本当にプロレスラーを活写した映画といえるのだろうかと疑問が<どうでしょう、同列ですかね? とあるレスラーの人生を忠実に映像化した作品だったと思います。
一方の柳澤氏の作品はやっぱり終始辻褄合わせに感じてしまいます。なぜなら佐山も含めた内部の人間の言葉を一切信用していない人が書いた作品だから。
あれはUWFに一定距離を置いて外から関わっていた北海道の中井少年の物語ですからね。

主演のミッキー・ロークは本作で再ブレイクを果たして、さらにWWEデビューも噂されましたよね。その後どうなったのか?<そんな話もあったんですか? WWEさすがです。でも元を辿れば猫パンチの人ですからね。

「お父さんのバックドロップ」の宇梶剛士さんときたら…あの薄い胸板はないわ~<仕方ない事とはいえプロレスラー役が出来る日本人ってのは限られますよね。
実写版の1・2の三四郎で主役張った佐竹でさえプロレスラーの役としては無理がありましたから。

松方弘樹さんのインタビューですが、読みながら誰かに似てるな~と思ったら、武藤敬司だ!<それはまた以外な感じがしますね。

打ちきりプロレス漫画「ロックアップ」の主人公のモデルは武藤とミッキー・ローク<し~まさんは本当に博識ですね。一度ブログをお目にかかりたいです。
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Author:紫レガ 
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