異種総合格闘技戦(2000)

ヒクソン・グレイシーが現役最後の試合をした、

2000年5.26 東京ドーム 『コロシアム2000』

メインでヒクソンと対戦した船木誠勝をはじめ、

この大会にはU系のトップファイターが何人も出場しました。
船木ヒクソン

特に冷戦状態にあるパンクラスのトップ船木と、

リングスのエース、田村潔司が揃い踏みしたのは、

驚き以外の何物でもありませんでした。

時はバーリトゥード全盛期、リングスも前田日明引退と同時に、

独自のKOKルールを確立しました。

セミで行われた田村潔司vsジェレミー・ホーンも、

リングスKOKトーナメントルール採用の一戦でしたが、

ここでも田村は一流の謎かけをしてきました。
田村vsホーン1

当時、UFC等で活躍していたジェレミー・ホーンを相手に、

“グローブなし”“レガース装着”のUWFスタイルで対峙したのです!!

しかもスパッツではなく“ショートタイツ姿”という完全体!!
田村vsホーン1.5

第1ラウンド、

田村はホーンのパンチを掻い潜って、

ローキック、ミドルキックからボディへパンチを入れて、

タックルで最初のテイクダウンを奪います。
田村vsホーン2

しかし寝かせてからホーンの、

巧みなディフェンスに攻め手に欠き、
田村vsホーン3

すんなりと脱出を許します。
田村vsホーン4

立ち技からの再開、

田村のローに対して、

ホーンはカウンターでパンチを当てに行きます。
田村vsホーン5

田村は左ミドルに切り替えると、

巧くキャッチしたホーンは、
田村vsホーン6

一気に左右からのパンチラッシュ。
田村vsホーン7

これを嫌った田村は自ら寝て行くと、

ホーンもすかさずサイドポジションへ。
田村vsホーン8

しかし取りに行ったのは下になった田村、

腕十字を狙って行くとホーンはすぐに離れていきます。
田村vsホーン9

田村は再び左ミドル、
田村vsホーン10

ホーンもパンチで迎撃すると、

もう一度、田村の両足タックルに対し、
田村vsホーン12

今度は反応してがぶります。

さらに下から何かを狙いますが、

ここも互いに離れていきます。
田村vsホーン13

立てば田村は何度もタックル、

片足タックルで寝かせてから上に。

しかしここから鉄壁のホーン、

田村は攻めあぐねてブレイクがかかります。
田村vsホーン14

このKOKルールの特徴は、

寝技でちょっとでも動きが止まれば、

即刻ブレイクとなる事で、

ある意味ストライカー有利のルールになってるんです。

田村は作戦変更か、

左ミドルやテンカオを織り交ぜて、

掌底を有効に当てていきますが、

ホーンもハイキック。
田村vsホーン15

パンチに合わせて田村は左ミドル。
田村vsホーン16

ホーンは猛然とラッシュに行くと、
田村vsホーン17

下がりながら片足タックルに入った田村は、

巧くテイクダウンに。
田村vsホーン18

それでもホーンのガードは揺るぎません、
田村vsホーン19

ここもブレイクに。
田村vsホーン20

起き上がりざまの田村の左ミドルに、
田村vsホーン21

ホーンも瞬時に反応して逆にテイクダウン成功、

今度は田村がガードに入ったところで、

1ラウンド終了のゴング。
田村vsホーン22

インタバルを挟んでから、

続く2ラウンド、
田村vsホーン23

いきなりホーンはラッシュをかけ、
田村vsホーン24

田村の両足タックルにもすぐ反応。
田村vsホーン25

ならば田村には“Uの打撃”があります。

パンチを凌いで掌打を当て、
田村vsホーン26

重量感ある左ハイキック!
田村vsホーン27

ホーンのブロックを弾き飛ばす勢いです。

そしてタックルに入れば、

いとも簡単にテイクダウン成功です。
田村vsホーン28

この心理戦術が田村の本域でしょうね。

それでもここからのホーンが実に鉄壁なのです。

TKガードからクロスガードに対し、
田村vsホーン29

ここも攻めあぐねる田村に、

ブレイクがかかってしまいます。
田村vsホーン30

田村はローブロー気味の左インローから、

強烈な左ハイ!!
田村vsホーン31

さらにレバーをえぐる様な左ミドル!
田村vsホーン32

しかし前に出て来るホーンに、

田村の方が倒れ込んでしまいます。
田村vsホーン33

下からクロスガードの田村に、

ホーンはコツコツとボディパンチ。
田村vsホーン34

なぜならKOKルールでは、

グラウンドにおける頭部への打撃が認められていませんから。

これもPRIDEが存在していた時代の、

前田氏なりのアンチテーゼだった訳ですが、

見る側も選手側からも賛否両論ありましたね。

田村は体を裏返そうとするのですが、

ホーンがそれを阻止して上をキープしようとする、
田村vsホーン35

このちょっとした攻防が面白いですね。

結局ホーンにがぶらせる形で、

田村は四点ポジションに移行。
田村vsホーン36

要するに亀の体勢ですが、

桜庭和志をはじめ、

ここから腕や足を取りに行くのがUインターの十八番です。

それを知っているのかホーンは一旦離れて、
田村vsホーン37

もう一回仕切り直し。
田村vsホーン38

隙を見て腹固めにも行きますが、
田村vsホーン39

田村もすぐに腕を抜きます。

もう一度スペースを開けてから、
田村vsホーン40

ホーンは田村の上になっていきますが、
田村vsホーン41

結局ここも攻め手を欠いたままブレイク。

残り時間も少なくなってきた中、

田村は左ハイを放ちますが、

これは簡単にディフェンスされてします。
田村vsホーン42

すぐに上になったホーンでしたが、
田村vsホーン43

ここでタイムアップ…試合終了のゴングが鳴らされます。
田村vsホーン44

互いに決定打のないまま、

判定を待ちますが、
田村vsホーン45

結果は3-0で田村の判定勝ち。
田村vsホーン46

明確な勝負の決め手が素人目にはわかりませんでしたが、

立ち技における打撃の有効打と、

各種タックルによるテイクダウンの回数で、

田村のポイントが上回った印象です。
田村vsホーン47

それにしてもジェレミー・ホーン、

鉄壁なガードとガンガン前に出る打撃、

何より尋常じゃない試合数を誇っていましたよね。

人呼んで、“鉄人”の異名そのものの名選手でした。
田村vsホーン48



冒頭に書いた通りこの試合での田村は、

自らハンディとも思える姿で闘いに臨みました。

蹴りにしたってレガースというギアがある事で、

直接のダメージはやわらぎますし、

スピードだってかなり落ちてしまいます。

パンチにしてもグローブに対して掌打では、

リーチも短くなりますし、軌道も限られます。

なのになぜ、わざわざそんな事をしたのか?

そこにはプロとしてパフォーマンスという概念もあったでしょうが、

むしろUWFを示す事で自分のテンションを、

最大限まで引き上げようとした結果だったんじゃないでしょうか。

形は違えどヘンゾ戦の入場と一緒ですね。

この試合はUWFとMMA(当時はNHBか?)という、

異なる総合格闘技のジャンルを背負った試し合いだったのでは?

もう一歩踏み込むとすれば当日観戦に来ていたUWFファンと、

メインで闘う船木へのメッセージという意味でもあったのではないでしょうか。

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tag : 田村潔司 ジェレミー・ホーン RINGS

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Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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