ニュートラルコーナーからの反論

本当は黙っている方がいいんでしょうけど、

ちょっとだけ言わせて欲しいんです。

私の周りの方々、あまりにも田村側からの視点が多すぎて。

確かに勝者が田村です。

難なく抜けてパウンドへ

桜庭は負けたんです。

1R終了、大の字の桜庭

しかも試合前にさんざん悪態ついておいて、完敗ですよ。

…それは変えられようもないことなんです。

でもね、大事な事を忘れてませんか?

今回の試合、田村が「やる」と言った事で実現の運びとなりました。

そこには桜庭の意思ももちろんありましたが、

本音を言えば「何で、今?」というのが、正直なところだったと思います。

マヌーフ戦で折れた前腕のリハビリ中の段階だったわけですから。

でも今回、田村が重い腰を上げた以上、これまで「いつでもいい」と言ってきた桜庭が拒否したなら半分以上のファンは「桜庭が逃げた」という判断を下したでしょう。

何よりも田村から、もう2度と「やる」という言葉が出てこない可能性が高い。

どんなにボロボロになっても、余程の致命傷を負わない限りは出場してきた桜庭が、大晦日という大切な舞台で田村戦のオファーを蹴るはずがないんです。

総合格闘技というジャンルを大切に思う気持ちは田村の何倍も持っていると思います。

まず出てきたことが、考えられないことなんです。

そこを讃えて欲しいと言う事は決して言いません。

でも、出てきた意味を考える事が大事だと思います。

田村も戦前に言ってましたが、この試合に大切なのは内容よりも結果よりも“二人が対峙する”という事だけだったと思います。

今でもそう思ってます。

「素手で顔面あり」に端を発した数ヶ月前からの挑発、煽りVでの「真剣勝負で何の実績もない」発言、試合直前の改造手術ネタによるスカし…ちょっと的外れだったかも知れませんが、全てがこの試合の意味を知らない人たちへのメッセージでした。

田村としてみれば、はなっからそのような一見層は頭になかったでしょう。

早々と切れたスタミナ、クラッチを切る事の出来ない腕力、想像以上のパウンドの威力…試合が始まれば桜庭が勝てる要素は最初から最後までありませんでした。

試合が決まって、コンディションが作れなかったのですからプロとして桜庭がダメだったんです。

むしろいろんな葛藤と闘いながらもベストコンディションを作り上げた田村が素晴らしいんです。

それでも最終的には二人とも内容を悔やんだ。

二人が少しづつプロレスを仕掛けたが、お互いにタイミングが合わず不発に終わった。

桜庭和志は膝の靱帯が切れてもドームのメインに穴を空けなかった男です。

桜庭和志は肩を脱臼してもギブアップしなかった男です。

桜庭和志は眼窩底が折れてもラウンド終了まで闘い抜いた男です。

入場でいつも通り相手を皮肉る事で、田村に対する上下関係を払拭する…これはプロレスラーの本能です。

改造されるサク

それでもコンタクト前には必ず自分からグローブを合わせにいった…Uインターの上下関係までは踏みにじり(れ)ませんでした。

桜庭からグローブを合わせる

総合格闘技というジャンルを守るためにリングに上がる桜庭を誰が責められるでしょう。

もちろんそんな桜庭から冷静に、かつ冷酷に勝利をもぎ取る田村潔司の強さは尋常じゃないんです。

田村判定勝ち

ちなみにまだ各誌のインタビューやら何やらは読めてません。

読んだら気持ちは180度変わるかも知れません。

ただし、これが今日の時点での私の偽らざる気持ちです。
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tag : 田村潔司 桜庭和志 Dynamite!!

comment

Secret

No title

先にレガさん、謝っておきます。
誤解があったならスミマセン。

だけど、煽りの中でのサクの発言がショックだったのは事実です。
物凄く、寂しい、いや、悔しい気持ちになりました。それは僕らが
あの頃に見ていた夢であるUの理想郷に具体的に誘ってくれた
唯一のプロレスラー、桜庭和志の言葉だったからです。
でも、レガさんの言う、桜庭のあの日の覚悟と背負ってきた十字架も
理解してます。だから、最後まで格好良いプロレスラーで通して
欲しかったんです。昔から見ている夢を醒めずに見続けるオッサンの
勝手な願望ではあるんですけど。

素晴らしい総括でした!

紫レガさんの見解、大変興味深く読ませていただきました。納得です。前回のコメントでは「今の桜庭が弱すぎた」といった内容の発言をしてしまいましたが、これはけっして実力的な意味ではなく、素人目にもコンディションに差がありすぎたことを指しての発言でした。極端な言い回しをしてしまったことで、もし気分を害された方がいらしたら、大変申し訳なかったです。それにしても、総合は勝つか負けるかでファンの印象はぜんぜん違ってくるし、もちろん次のファイトマネーだって変わってくる。プロとして、メインイベンターとして、ファンを楽しませるのは理想ですが、それをあのルールの試合に求めるのって、やっぱり根本的に無理があるんじゃないかなぁと思ったりもします。それでもそういうリスクにチャレンジしなければならなかったのが田村の立場だったような気もするし、その点では過去にあれだけの戦いを繰り広げてきた桜庭のほうこそ、実は真の「プロレスラー」なのかもしれない。うーん、あれこれ考えは尽きないですね。青木や北岡のような「総合の申し子」たちの出現で、よくも悪くも総合における戦い方はますます変わってくるような気もします。今後、プロレス、UWFの面白さが再認識される可能性もあるかもしれませんね。

No title

当日、会場で観ていましたが、あの試合、あれほど
膠着し続けていたのに、一瞬一瞬の連続、皆が固唾を飲んで
見入っていたのを感じました。ただの勝ち負け、実力
だけで計る傾向は、ジャンル的に避けられないと覚悟していた
のに・・・やはり、日本人というのは行間を読むとか、
気を察するとか、そういうものをまだ大事に持っているんだな・・
と、胸が熱くなりました。
まだ私は自分なりの総括は当分出来そうにありません。
というより、ずっと、探し続けていきたいと思います。
(正直、桜庭和志ファンの私としては今回の記事は
じんわりときてしまいました^^;ぐっとくる文章
で・・・)
また記事を楽しみにしています。

No title

おはようございます。
コメントを頂きまして本当にありがとうございました。
私もあの観戦記はタムサクのインタビューを読む前に書いた内容ですので、読んだら気持ちが変わるかもしれません(汗)。
ちなみにまだ桜庭のインタビューは読んでません。
>必ず自分からグローブを合わせにいった
この部分は、どうしても納得いなかなかったんです。
これは試合が終わるまでは見たくなかったです。
桜庭には最後まで“プロレス”を貫いて欲しかったです。
>総合格闘技というジャンルを大切に思う気持ちは田村の何倍も持っている
これは絶対にそうだと思います。
でも“田村vs桜庭戦”というものを大切に思っていたのは田村の方なんじゃないかなと思います。そして桜庭には、周りから逃げたと言われようが、コンディションが悪いのなら今回は断って欲しかったです。コンディションが悪いまま出てくるのが総合格闘技界の為になったのかどうかが疑問ですし、真剣勝負と言うのなら・・・。
そう考えると桜庭はプロレスというものを大切にしたのかもしれませんね。
矛盾しますが、私はUFCのやり方が好きではありません。でも今回の田村vs桜庭戦は、田村が勝ちに拘るUFC的MMAの考え方で、桜庭は私の好きな日本の総合格闘技の考え方だったと思います。

とりあえず本屋に行ってきます(汗)。

No title

個人的にですが・・
この試合はやらないでもよかったと思ってる試合でしたので
何年か前ならベストとか・・
いつならタイミングがよかったとかは一切ありません
なので個人的には桜庭のコンディションとかは度外視で今回でよかったと思ってしまいました
田村都合でいいのかと・・。
私は戦前の予想を桜庭と書きました
後もう1Rくらい見てみたかったというのはありますね
紙プロ(立ち読みですが)とかでも色々論議はありましたが
今は純粋み見れてよかったという思いが強いです
完全に自身のブログではこの件はスルーしてますけど(汗
後今見てもネタであっても煽りVだけは納得いきませんけどね
全然乗れませんでした・・。
1番残念なのはそこです
出てくる画像?動画というべきですか?はいいの使ってるんですけどね。
どちらも大好きですが・・Uを守るがゆえにというところで
最終的には、やはり田村が勝ってよかった
すいません・・・何を言ってるんだかわかりません(汗


>u-spiritさん

ご無沙汰しております。
そしていつも読んでくださってありがとうございます。

勝手な願望<みんなそれぞれが勝手な願望を持ってリングを見つめるんですよね。もちろん私もです。
あの言葉はやはり余計だったんでしょうかね…私の中の答えは出ません。
しかしあの表現しかなかったのかも知れません。

桜庭の意識の中には今でも田村は先輩。

田村の意識の中には桜庭は特別な後輩。

どっちも真逆の意味でやりづらい相手だったんですよね。
でも当日RRS席でこのVを見ていたu-spiritさんが、落胆したなら何ともこのVは罪ですね。
桜庭がこういう表現をするようになった遠因はプロレス界の現状にもあるような気がします。

あと…ぜひブログ再開待ってます。
今のうちに過去の記事を読ませていただきますんで、区切りの付いたころ、新しい記事をお願いします!!

>hideaさん

いえいえ、まだ総括といった内容にはなってません。
こう書いといてアレなんですが、結局は私の立ち位置がかっこつけていえばニュートラルコーナーなのですが、早い話がどっちつかずなんですよ。
もしも桜庭が勝っていて、田村を揶揄するようなコメントを見つけてたら同じようになっていたと思います。
どっちつかず=中途半端ですよね。

でも結果がすべてと言う部分もあるわけですから、田村の選んだ戦術は大正解でもあったわけです。
ある程度のこだわりは必要ですが、そこを解除した時に再び輝ける人っているんですよね。
桜庭が現状のまま強さを発揮したいのなら、U-STYLEでの再戦もありだと思います。

>YYさん

あなたも歴史の証人の一人じゃないですか!!
羨ましいです、本当。

膠着し続けていたのに、一瞬一瞬の連続、皆が固唾を飲んで
見入っていた<そこなんですよね。
生観されたほとんどの方の感想で、この試合の時の館内の緊張感が書かれてましたが…二人だからこそでしょうね。
二人が歩んできた道のりが見えたとは決して思えない内容でしたが、これまでの道のりがあったからこそ出せた緊張感だったはずです。
総括は…ぶっちゃけ(三沢風)必要ないんじゃないでしょうか。
その場にいた、その空気の中にいた…それが全てだと思います。

>武さん

いろいろ無礼を失礼しました。
m(_レ_)m

あの様な観戦記は後にも先にもないですよ。素晴らしいと心から思ってます。
やっぱり総合格闘技もプロレスもいろんな物を犠牲にして、会場に足を運んでこそ勝者だと思います。
武さんの場合はその物自体が大きすぎて…尊敬と言う簡単な言葉じゃ失礼にあたりますよね。
ただやっぱりどんな状況でも出て行くのが桜庭なんですよね。
まして今年は世間的に名のある日本人が自分しかいなかったわけですから。

今回の田村vs桜庭戦は、田村が勝ちに拘るUFC的MMAの考え方で、桜庭は私の好きな日本の総合格闘技の考え方だったと思います<なるほど。確かに田村の考え方はUFC的だったかも知れません。
と同時に田村が通過点と言っていた意味もわかりますね。

>Fさん

田村目線で見ると、これ以上ない完勝劇でした。
それと会場組の方からは総じて煽りVの印象が悪いですね。
後もう1Rくらい見てみたかった<もしもやってたなら、間違いなく田村がKOしたでしょう。

kamiproは今日購入して読んでます。
高田…やっぱりかっこいいです。
スーパースターってこの事だって思いました。

とても青い意見かもしれませんが、

結局、単純に言うと桜庭さんファンの自分にとっては涙が出そうな内容です(/_;)
ただ、田村選手の試合見たさにリングス見に行った自分も居た訳し、田村選手に就いてる立嶋さんファンでもあり、何ともどっちつかずです(^_^;)
桜庭さんに「辞めろ」的なブログが多かったのも怒りを通り過ぎて、悲しかったですし…
あんなコンディションでも判定までもっていった桜庭さんは凄い、とは思いませんか?
KOを躊躇した、ではなく、KOさせなかった、と思うのは持ち上げ過ぎでしょうか…。

No title

こんにちは!確かにこの視点は意外と忘れがちかもしれませんね。桜庭はプロとして立派だと思います。
 振り返ると桜庭は「田村さんとやってもいい」と言い続け、濁す田村に周囲は「田村vs桜庭が見たい」と言い続け、溜めに溜めて田村が了承して、試合は田村ペースの圧勝。結果論かもしれないですけど、ずっと田村ペースだったような気もします。年年も前から。
 桜庭にはもう少し試合で田村を挑発してほしかったですね。田村ペースを崩して欲しかったです。上下関係は奥が深いです。
 

>やっちゃんさん

桜庭さんに「辞めろ」的なブログが多かった<本当ですか? たった一試合だけの評価で、進退に言及するのは非常に違和感ありますなぁ。
あんなコンディションでも判定までもっていった桜庭さん<いや本当です。KOしなかったのではなく、踏み込ませないものが、桜庭にはあったんですよね。kamiproのインタビューでも田村自ら言ってました。決して持ち上げすぎじゃないですね。
本当の桜庭ファンなら、ここからが応援しがいあるんじゃないでしょうか。

>H.Tさん

結果論かもしれないですけど、ずっと田村ペースだったような気もします。<先月の格通でカッキーと和田さんも言ってましたが、これ田村の兵法なんですよね。プロレスラーとしての。
そこは何の矛盾もないです。
勝てるタイミングでオファーを承諾し、勝つための練習を積んで、勝つための戦術を練りました。

挑発は不発でしたね。
田村も高田の前では必要以上に後輩でしたけど、これは仕方ないですよね。

No title

レガさん、こんばんわ。

カミプロ、4件目でやっと見つけました!
でも、まだ途中までしか読めていないので、感想がかけなくて、
でも、やっぱり気になって、この記事を読み返しました。

今更の書き込みで、すみません。

レガさんのこの記事、やっちゃんさん同様、涙目で読みました。

何度も読み返しています。

とりとめないままで、すみません。

>☆さん

ありがとうございます。

Kami、じっくり読んで下さい。

今更の書き込み<そんなことないです。以前のものを読み返して頂くって、こんな嬉しい事ないですよ。
ここがブログの真骨頂だと思います。
これまでの掲示板だとやっぱり刹那的で…以前書いたこともなかったようになってしまうのが、寂しいというか。
ここではいつでも読み返して頂けるようにひとつひとつ魂込めて書きますね。

レガさん、内容がとても深くて熱い。

正反対の意見でも、皆さんそれぞれの考えを語り合える、こういうの凄く好きですし、まだまだ青い私は、どちらの意見にも共感してしまいました。

コンディションは最悪だったようですが、
どんな状況でも出て行くのが ” 桜庭選手 ”
なんですね。

皆さんと違って、桜庭選手の事をほとんど知らない。
又、ただ過去の試合を動画で観るだけでは
分からない、色んな事を知る事が出来るレガさんのブログは本当に貴重です。

>みーさん

正反対の意見でも、皆さんそれぞれの考えを語り合える、こういうの凄く好き<甚だ手前味噌になりますけど、それが私自身もここの良さだと思います。
管理人の都合のいいコメントだけ残す様なやり方は私も嫌いなんで、否定派ならとことん否定してもらいながら語り合いましょうよ、と。

どんな状況でも出て行くのが”桜庭選手”<この状況は特に出て行かざるを得ない相手でしたからね。
ですから逆の意味では田村の“兵法”も凄いんですよ。

色んな事を知る事が出来る…本当に貴重<どんどん知って、プロレスという世界、或いは格闘技というものをどんどん好きになって下さい。
その一役を担えたら、私も嬉しいです。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

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