INOKI vs ROCKY~後編~(1977)

前編からの続きです。

激しい打ち合いで幕を開けた第3ラウンド、
再び激しい打ち合い

アントニオ猪木は一瞬身を沈めて、

この試合2度目のカニ挟みを決めますが、
右フックをかい潜ってのレッグシザース

ここでも巧みに上を取ったチャック・ウェップナーは、

マウントパンチの連打!!
ウェップナーがマウントパンチ

通常のプロボクサーにこんな芸当出来ませんよ、

まだマウントポジションなんて概念がない時代ですから…。

ここはブレイクがかかり、

スタンドに戻ったところで猪木が延髄斬り!!

しかしこれはギリギリのところで空を斬りました。
猪木の延髄斬りは寸でかわしたウェップナー

さらにロープ際で揉み合う中、

猪木が場外転落。
揉み合いから場外転落の猪木

すぐにリングに戻ると、

飛び付く様に組みに行って、

左腕を巻き込んでの一本背負いから、
一本背負いからの、

ガッチリと袈裟固めに極めていきますが、
袈裟固めで3R終了

即座にブレイクが掛かります。

なぜならこの試合のルールにおいては、

「寝技は3秒以内」なのです!!

“3秒”ですよ!?

ホームでありながら猪木にとってどれだけ不利なルールであったか…。

起き上がってから打ち合いの中、

第3ラウンド終了です。

なかなか思う様な試合展開を描けぬまま、

第4ラウンド開始のゴングは鳴ります。
第4R開始

このラウンドの猪木は吹っ切れたかの様に、

パンチを食う事も厭わずバリエーション豊かに攻めていきます。

敢えてジャブを打たせながらバックに回って、
猪木はバックに回って、

足をすくってのテイクダウンから、
テイクダウンから、

不完全ながら腕ひしぎ逆十字、
腕ひしぎ逆十字は不完全

ここも当然、短い時間でブレイク。

「次は俺の番だぜ!」とばかりウェップナーはラッシュ、

ボディの連打でロープ際まで追い込みます。
ロープ際の攻防から、

それでも猪木は巧みに引き寄せて、

ダブルアームの形にまで持っていくんですよ。
体を入れ替えて猪木はダブルアーム狙い

これは投げるまでには至りませんでしたが、

次に猪木が仕掛けた技には、

近年のファンの方も驚くのではないでしょうか?

がぶって動きを止めておいてから、
これは…、

首と左肩を固めた状態で時計回りに回転…、
棚橋流に言うところのツイスト・アンド・シャウト!!

そうです!! これ棚橋の得意技である、

ツイスト・アンド・シャウトですね!!

さらにそこからクロックヘッドシザース狙いの様な形になりますが、

ウェップナーの右足がサードロープに掛かります。
しかしここもニアロープ

離れ際、猪木はストンピング一発。
離れ際に猪木のストンピング

これにウェップナーの喧嘩屋魂が燃え上がらぬ訳がありません。

伸びのある右ストレートから、
ウェップナーの右ストレートがヒット!!

猛然とラッシュを掛けていき、
ロープに追い詰めて猛然とラッシュ!!

遂に猪木ダウン!!
遂に猪木ダウンを喫します

何とか起き上がりますが、

足元がフラつく中へウェップナーが追撃を掛けます。

猪木は必死にクリンチすると、
再びロープ際、猪木はクリンチから、

レフェリーがブレイクを要請した瞬間に、

この一発!!
モンスターマン戦を彷彿させる一撃!

モンスターマン戦(参照:プロレスラーの強さっていう意味みたいなもの)の一撃を彷彿させる裏技です。

不意に食らったウェップナーがロープに後頭部を打った様にも見えましたが、

ここで第4ラウンドも終了です。
これで喧嘩屋魂に火が点いたか?

やや両者に疲労感が見え始めた中で、

第5ラウンド…ウェップナーの「KO予告」ラウンド突入です。

猪木はロープに飛んでのフェイントから、
猪木はロープに走って牽制

ローキックを数発見舞いますが、

再びウェップナーはラビットパンチの連打。
手数を出すウェップナーを、

猪木も何とか引き込みに行きますが、

なかなか思う通りにはコントロール出来ません。
掴まえた猪木は、

そこに再びウェップナーのラッシュが猪木を襲い、
ウェップナーの猛ラッシュに、

猪木の片膝がマットに付きますが、

なぜかダウンカウントは数えられません。
猪木2度目のダウン

なおもウェップナーは前へ前へ、

重いパンチを打ち分けていくと、
ウェップナーの左ジャブがヒット、

猪木の左フックがカウンターでヒット!!
猪木も強烈なカウンター!

これは良いタイミングで決まり、

効いたのか初めて片足タックルがすんなり決まります。
片足タックルでテイクダウンを奪う

残念ながら、ここもニアロープ。

足元がフラつくウェップナーに猪木が、

アリキックを3発入れたところで第5ラウンド終了。
アリキックで第5R終了

このインタバル中にもウェップナーの息は上がったままで、

遂に第6ラウンドまで来ました。
遂に第6Rまで来ました

ウェップナーのパンチもやや勢いが失われ、

そこを逃さず猪木は、
いきなりクリンチのウェップナーの、

サッとバックに回ってスリーパーホールド。
背後に回ってスリーパー!

そのままグランドに持っていきますが、

これも即座にブレイク。
グイグイ締め込んでいくも、

さらにウェップナーは「チョーク」と主張します。
ウェップナーもチョークを主張

もはや息も絶え絶えのウェップナーに、

猪木は2度目の延髄斬りトライ!!
猪木の延髄はまたも空を斬るが、

これも空振りになってしまいましたが、

偶発的に左足がウェップナーの側頭部にヒット!!
逆に左足がクリーンヒット!!

さらに両足タックルから、
両足タックルからの、

そのままボストンクラブへ。
ボストンクラブはニアロープ

完全に極まった形で、

ウェップナーもタップしたかに見えましたが、

レフェリーはブレイクして試合再開。

猪木はゆっくりと立ち上がるのを待ってから、
ウェップナーが立ち上がるのを待って、

ローキックでこかして、
アリキックの連打から、

今度はリング中央でボストンクラブ、
今度はリング中央でのボストンクラブ

これにはステップオーバーと同時にギブアップ。
ウェップナーここでギブアップ!

若干攻めあぐねもありましたが、

終わってみれば猪木の快勝。

その後も対プロボクサー用の秘密兵器として、

ボストンクラブは猪木の大切な技の一つに加わりました。

闘い終わってノーサイド。
健闘を讃え合う両雄

また猪木にとってこの試合は、

アリとの再戦に向けた最終関門でした。

猪木
「これでアリから出された条件全部クリアしたんですから、もうアリ戦一本に向けてね、驀進したいと思います」

猪木輝いてる



この日の日本武道館大会は、

後楽園球場での日本シリーズ第3戦・巨人vs阪急を、

向うに回しての興行戦争でしたが、

主催者発表で1万3500人の超満員。

この入場料での収入に、

『水曜スペシャル』枠でのテレビ放映料やグッズ売上げも含めると、

新日本プロレスには〆て1億2000万円の収入。

ついでに武道館内売店の弁当も用意した700個が完売。

缶ジュースも同じく700~800本の売上げ。

さらに地下の売店ではコーラ50ケースが即完売…と、

70年代、格闘技世界一決定戦にはカネの雨が降っていたんですね。

関連記事
スポンサーサイト

tag : アントニオ猪木 チャック・ウェップナー 格闘技世界一決定戦

comment

Secret

緊張感ありますね~!

レガさん!いつもお世話になります!
いや~いつものことながらレガさんの解説&記事は緊張感があり読んでいて、ワクワクしますね。先日、テレ朝チャンネルの「ワールドプロレスリングクラシック」にて初めて「猪木VSモンスターマン」をフルで見たのですが(ダイジェストは勿論何百回と見てきました)、レガさんがこの記事でも仰っているように「リバースフルネルソン」の体勢に入るのが理にかなっていてしかも物凄く早いんですよね!レスラー同士の攻防の中では驚かないですが、異種格闘技戦(マーシャルアーツ選手、ボクサー選手相手に)ああも鮮やかに入れるのは日頃のスパーリングの賜物に他なりません。どこぞの方がテイクダウン技術(タックル)がないとか言ってますけど、自分はそんなことは関係無く、強い人が強いのだと思います。猪木さんの過去の試合映像を見ると本当にそう思います。レガさん今回も良いものを見せていただきました!次回もよろしくお願いいたします!

No title

猪木・ウェップナー戦、改めて見るとお互いの技術ですね~。猪木はプロレスの奥深さ、ウェップナーはケンカテクニックですね。こういう攻防いいですね!マウントなんか今の格闘技とちがいコワさを感じますね。奥が深いです!!

さて、ウェップナーはボクサー時代は実力がないわけではなかったですが、いわゆるトップクラスのボクサーかと言われれば、そうではなかったようです。あのキンサシャの奇跡フォアマン戦の次の試合だったアリにとって、ウェップナーはどんなポジションだったのか?つい想像もいろいろしてしまいます。

しかしそのアリ戦では下馬評をひっくり返す試合を見せ驚かせます。ウェップナーはパンチも大きいし、反則的なラビットパンチや9ラウンドのアリのダウンには疑惑もありますが、試合見るとウェップナーはパンチもらってもとにかく倒れないんですよ。ここがすごいな~と・・・こう思いましたね。

アリと戦うことによりボクサーとして名を上げて、ロッキーのモデルとして映画界でも名を知られ、アンドレ、猪木と戦ったことでプロレスでも名を残したウェプナー・・・これもまたアナザーストーリーですね(^^)

すいません!!

すいません!!先程のコメントに名前を入れるの忘れてしまいました!!

すいませんでした~(T▽T)

>タキトさん

こちらこそ、いつもありがとうございます。

先日、テレ朝チャンネルの「ワールドプロレスリングクラシック」にて初めて「猪木VSモンスターマン」をフルで見た…「リバースフルネルソン」の体勢に入るのが理にかなっていてしかも物凄く早い<そこなんですよね。猪木は他流派の技術を取り入れる事はあっても、基本プロレスの技術で闘ってるんですよね。
これはアマ格闘技のバックボーンがないから的な事を本人も言っていました。

異種格闘技戦(マーシャルアーツ選手、ボクサー選手相手に)ああも鮮やかに入れるのは日頃のスパーリングの賜物に他なりません<モタモタしないんですよね、絶対に。ここら辺りは某格闘王よりも優れていると思っています。

強い人が強いのだと思います。猪木さんの過去の試合映像を見ると本当にそう思います<とにかく自分に自信があったんでしょうね。糖尿を患う前の映像からは特にそう感じます。

>流星さん

とんでもないです、ありがとうございます~。

猪木・ウェップナー戦、改めて見るとお互いの技術…猪木はプロレスの奥深さ、ウェップナーはケンカテクニック<本当ですよね、ウェップナーはボクシングっていうより喧嘩度胸です。ここら辺りがバルボアしちゃってますよねー!
猪木は細かい部分がリングシューズ履いて、マウスピースしていない時点でプロレスラーとして闘ってるんでしょうね。

ウェップナーは…いわゆるトップクラスのボクサーかと言われれば、そうではなかったようです<さすがアリ研究家でもある流星さん。
ウェップナー戦は確かアリにとって箸休め的な一戦だったそうですね。それでも思わぬ善戦で一躍有名になったと。

パンチも大きいし、反則的なラビットパンチや9ラウンドのアリのダウンには疑惑もあり<疑惑もあったんですか!? アリのショウマンシップが作り出した一戦だったんでしょうかね?

アリと戦うことによりボクサーとして名を上げて、ロッキーのモデルとして映画界でも名を知られ、アンドレ、猪木と戦ったことでプロレスでも名を残したウェプナー・・・これもまたアナザーストーリーですね<そうですね。
ただ…舟橋さんの名セリフ、「ハンガリー人特有の曲がった鼻」にもある様に、あの強面で酒だったか? 農機具だったか? のセールスマンだったんですよね? にわかに信じられませんね(笑)。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

最新記事
最新コメント
カテゴリ
来場者数
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QRコード