C.A.C.C.唯我独尊~前編~(1975)

今夜は貴重な映像をお届けしましょう。

2010年の【レガ大賞】において満場一致で、

敢闘賞を受賞されたスパさんから頂戴したDVD(参照:来た!)収録試合。

“人間風車”ビル・ロビンソンアントニオ猪木と、

あの歴史的名勝負を展開(参照:至高のプロレスリングから40年)する4日前に行われたタッグマッチです。
ビル・ロビンソン、グレッグ・バレンタイン組

パートナーには若き日の“金髪の爆撃機”グレッグ・バレンタイン

対するは坂口征二ストロング小林の怪力コンビです。
坂口征二、ストロング小林組

1975年12.7 刈谷市体育館

坂口征二、ストロング小林vsビル・ロビンソン、グレッグ・バレンタイン

坂口、小林vsロビンソン、バレンタイン

先発はロビンソンと小林から、
先発は小林とロビンソン、

国際プロ時代にしのぎを削った関係ですね。

組みにいった途端、

ロビンソンは上体を深く固定してのテイクダウン。
絶妙なロビンソンのテイクダウン技術

実に理に適った体重移動による技術、

左足の掛け方も絶妙な角度とタイミングです。

グラウンドで上になりますが、

小林も負けてはいません、

手四つから力で盛り返していきます。
手四つの力比べには、

かいな力では小林が上ですね。

ならばロビンソンはタクティクスを駆使するまでです。

低い体勢から両手を自分の額に乗せ、
頭で食い止めてから、

小林の腕力に全身の力で応戦すると、

そのまま立ち上がり、

額から手をスライドした瞬間に左足を跳ね上げ、
左足で組み手を切り、

左手のクラッチを切りながらすぐにターン、
即座にターンして、

そのまま逆に小林のリストを極めていきました。
リストロックに返す

こういう理詰めのレスリング…観ていてゾクゾクしますね。

ロビンソンのレスリングは決して技術だけではありません、

パワーファイターの小林に対して、

敢えてフルネルソンを仕掛けていくのです。
敢えて先にフルネルソンの仕掛け

当然の様に切り返す小林は、

逆に「フルネルソンはこうするのよ!」とばかりに、

ガッチリと極め返していきます。
当然同じ技で返す小林に、

これに一瞬苦しい表情を見せたロビンソンですが、

両手を挙げてクロスすると、

そのまま振り下ろし自らの右足を持ち上げ、
今度はクラッチを結んだ自分の両手に足をフックして脱出

再び足をフックしての脱出です。

怪力殺法に対しては全身の力を上手く使い、

必要最低限の力で対抗していく。

これがゴッチさんとは異なるロビンソン流の柔軟性でしょうか?

互いにパートナーに交代しました。
バレンタインへつなぐ

交代したバレンタインは弱冠25歳のまだまだグリーンボーイ。

勢いに任せてラフな攻撃に出ると、
ラフなバレンタインを、

コーナーで待機するロビンソンが軽くたしなめます。
制しておいて、

一瞬ムッとするバレンタインですが、

交代に応じます。
諭すとバレンタインは不機嫌モード

再び小林との局面、

ロビンソンは華麗なサイド・スープレックスを披露します。
人間風車への布石、サイド・スープレックス

コーナーから手を加えてきたバレンタインに、
また荒っぽい攻めに出たバレンタインを、

今度は真正面から説教を始めるロビンソン。
真っ向から説教するロビンソン

明らかなプロレスに対する考え方の違いからでしょうね。

ここで坂口との顔合わせが実現、

いきなり豪快なシュミット流バックブリーカーを決めたのは坂口。
坂口はいきなりシュミット流バックブリーカー

矢継ぎ早にお得意のハーフボストンクラブ狙いに行きますが、
そのままハーフボストン狙いを、

開いてる左足で跳ね除けたロビンソン。
逆の足で蹴り上げて脱出

猪木戦でも堪能出来ましたが、

足の使い方が素晴らしいですよね。

スタンドに戻ると、

期せずして差し合いに。
差し合いから、

タックル狙いか? 潜り込んだ坂口を、
潜ってきた坂口を、

クォーターネルソンから裏返しておいて、
首を極めながら裏返しておいて、

さらにフロント・フェイスロックで極めに行くと、

坂口も速攻でロープエスケープ!!
さらにフロント・ネックロックへ極めていく

一瞬で極めてしまいました…凄い。

一転して豪快なレッグブリーカーを見せると、
得意のレッグブリーカーから、

クルッと踵を返してバレンタインにタッチを求めます。
バレンタインへタッチ

一個一個のテクニックが宝石の如く…後編へ続きます。

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tag : 坂口征二 ストロング小林 ビル・ロビンソン グレッグ・バレンタイン

comment

Secret

No title

ロビンソンのフロントフェースロック!
完全に極まってますね!
一切の手抜きなし。
クラッチの仕方なんて涎ものです(笑)
このタイミングでこのキメかた、今では全く見られなくなったプロレスリングです。
敢えて書きますが…極めたふりじゃないですからね。
どんなに極めたように見えても我慢できる(ギブアップするかじわじロープに近づいてエスケープか的な)関節技は極めたふりですから。
(極めたふり≠エスケープさせる)
これですよ、俺が今のプロレスに対して今ひとつ腑に落ちない理由は。
このコメントもしマズいようなら非公開でお願いしますw

No title

久しぶりにコメントです。

こうして見ているだけでも、興奮するのはさすがというか何というか?
どうしても今と比べちゃうのですが、
「技を出すのではなく、レスリングをする」
というのが見られなくなったなぁ・・・なんて。

こういっちゃなんですが、プロが見せるレスリング。
面白いですよね。
ヒーローアクションのような素早い攻防も魅力ですが、理にかなった攻防。
これもいい。
良い外人と悪い外人が組んでるという図式もまた良し。

次回が楽しみです。

No title

レガはなんて卑劣な奴だ!
ヤフオクで検索しても、このタッグマッチを収録したDVDはヒットしなかったぞ、チクショー。
このままだと、し~ま大賞の選考から除外しなければならない。ノミネートされたければYouTubeにアップしやがれ!

リオ五輪の女子レスリングをみていると、そんじょそこらのMMAよか、はるかに闘いを感じてしまう。結末のサブミッションよりも、プロセスとしてのレスリングは面白いな。

言い訳に護られた柔道日本代表は絶対応援しないと決めていたわたしですが、我が県の英雄である井上監督の下、たいへんな精進を果たしていたんですね。

現役時代、格闘技通信のインタビューでプロ転向を全力で拒否した井上監督の秘めたる本懐が、代表選手たちによって結実した全階級メダル確保!
こんなことなら、試合みてればよかった、くそー!

よく猪木は柔術型といわれますが、案外レスリングに向いているのではないかなと。胴タックルとか様になってるし。ロビンソンが猪木を日本最強に押す理由が、いまにしてわかったような、わからないような(笑)。

凄い!

レガさん!いつもお世話になります!
凄いとしか言いようがありません!後編も楽しみにしております!

>GA9さん

ロビンソンのフロントフェースロック!<そうですね! ここですね!! この試合、異常なまでにカメラワークが悪かったりするのですが(笑)、あのフロントフェイスロックだけで元は取れています。
というかGA9さんのコメント読むまで“フロント・ネックロック”って書いていました。訂正ありがとうございます。

敢えて書きますが…極めたふりじゃないですからね<いやいや、全然マズくなんかないんですよ。
「MMAが出来たからプロレスの関節技の説得力が失われた」みたいな言い訳をよく見ますが、本物の技術を持ち合わせていれば、通常の試合においてもチラ見せ出来ますし、極論しちゃえばそれで決まっちゃってもいいんですよね。

どんなに極めたように見えても我慢できる(ギブアップするかじわじロープに近づいてエスケープか的な)関節技は極めたふり<関節ってみんなそれぞれ持ってるもので、一度でも骨折とか脱臼とかの経験ある方からすれば“折れる方向、角度”=“極まる方向、角度”って無意識に理解出来ると思うんですよね。その逆に一見極まっていない様に見えても、実は極まっているプロならではの技術とか…関節技ひとつで奥深いレスリングが表現出来るはずです。
一目で明らかに「極まっていない」と素人にも分かる技は最悪ですが。

これですよ、俺が今のプロレスに対して今ひとつ腑に落ちない理由は<これでしたか。
思い出しますね…4年前のお盆、上昇気流にあった新日の問題点を聞かせてくれたGA9さんの話。確かにこんな場面は見れる訳がないですね。

>ナリさん

こうして見ているだけでも、興奮するのはさすがというか何というか?<かつての名勝負ならいざ知らず、こんな地方会場のタッグマッチからもお宝シーンに遭遇する。昭和プロレス恐るべしです。

「技を出すのではなく、レスリングをする」というのが見られなくなった<特に技もネーミングが重要になっちゃってるじゃないですか、今。「そんなの後でいいよ」って思っちゃうんですよね(笑)。

ヒーローアクションのような素早い攻防も魅力ですが、理にかなった攻防。これもいい<何も意図したアレはないのですが、ちょうどスーパージュニア開催ですよね。
あの中に桜庭みたいな選手が入ってると面白いんですけどね。

>し~まさん

レガはなんて卑劣な奴だ!<がっはっはっは!! この映像が欲しかったらぁ、テキサスまで獲りに来いっ!!

リオ五輪の女子レスリング<面白いですね。私もこの記事の後編書きながら画面に釘付けでした。

柔道日本代表…我が県の英雄である井上監督の下、たいへんな精進を果たしていたんですね<同郷の英雄じゃないですか。

プロ転向を全力で拒否した井上監督の秘めたる本懐が、代表選手たちによって結実した全階級メダル確保!<当時は私も井上康生はプロになる、なるべきだっ! と思っていた一人でしたが、これで正解だったんですね。
今回、卓球女子の福原選手のコメントを聞いて思いましたが、頂点だけを知る人では指導者としては不充分なんでしょうね。頂点とドン底を経験してこそ、名将足り得るんですね。

猪木は柔術型といわれますが、案外レスリングに向いているのではないかなと<どうですかね? ポイント制の競技では本領が発揮出来ない様に思います。
猪木はやっぱりプロレスラーだから超一流の格闘家だったんじゃないですかね?

>タキトさん

凄いとしか言いようがありません!後編も楽しみにしております!<ありがとうございます。
でも凄いのはこの映像を提供して下さったスパさんです。
引き続き後編もお願い致します。

No title

昼どきのニュースで台風に見舞われた北海道の惨事を知りました。なにぶん時事に疎いばかりか、台風銀座などとかつて呼ばれたこともある町に住んでいるために、かえって自然の猛威を甘くみていました。
カメラが撮す足寄町の光景は形容のしようがなく、あるいはレガさんも大変な思いをされているのではないかと、さきの軽率なコメントを猛省した次第。

北海道市民の方々におかれては、心よりお見舞い申し上げます。

No title

こんばんは。

手四つを足を上げてクラッチを切るのは、キムケンが、よくやっていたし、フルネルソンを自分の足を掴み切ろうとするのは武藤が越中のドラゴンを防ぐのに使っていた記憶があります。指導は、受けなくても自然と受け継がれるものなんですね。85年の10月に全日本がゴールデンに復帰した時、パートナーは、ゴディ?かな。タッチの時、ビンタのように思い切り、叩いていた事がありました。やっぱりプライドが高いのかなぁ。

>し~まさん

台風に見舞われた北海道の惨事<お気遣い下さいまして、ありがとうございます。

足寄町の光景は形容のしようがなく<足寄は私の住む町からはかなり離れておるのですが、夏は本当に暑い所で、あの様な被害に遭うと大変だと思います。
お陰様で私のところは大雨に見舞われたくらいで、全くノー被害でした。

現地の方には本当にお見舞い申し上げます。

>aliveさん

こんばんわ。

手四つを足を上げてクラッチを切るのは、キムケンが、よくやっていた<確かに。ただキムケンのあれをイメージして、このロビンソンのを見ると違うものに見えてきます。初動は一緒ですが、リストを極めるまでの動きが全然違うんですよ。
ロビンソンのはまさしく流麗で、プロレスリング流の小手返しと言っても過言じゃないです。

フルネルソンを自分の足を掴み切ろうとするのは武藤が越中のドラゴンを防ぐのに使っていた<そっちのは記憶にないです。
でも武藤は閃きの中で昔のレスラーの技を多々見せていた印象があります。

パートナーは、ゴディ?かな。タッチの時、ビンタのように思い切り、叩いていた<ロビンソンですか? 確かにゴディとは合わなさそうですよね。
タッチの仕方ひとつでレスラー間の間柄が伺えますよね。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

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