エントリー辞退と昭和二大事件の関係性について(1983/1987)

小島聡から天山広吉へのG1出場権譲渡(参照:テンコジ問題に思う)。

これ意外にも私にとって違和感なかった理由は、

“昭和の二大事件”に由来してるのかなぁ、と思うのです。

それはどちらも、

公式リーグ戦の出場権に絡んだやりとりから生じた、

“歪み”が遠因となっている気がしてなりません。

まず一つ目は1983年の、

第一回『IWGP決勝リーグ戦』まで時代を遡らなくてはなりません。
第1回IWGP前夜祭2

まず、この大会ですが、

実に3年越しのIWGP構想を経て実現した一大イベントでした。

世界中の予選リーグを勝ち抜いてきた精鋭による、

総当たりリーグ戦の前夜祭において、
第1回IWGP前夜祭3

確かにこの男の姿はありました。

“大巨人”アンドレ・ザ・ジャイアントと共に、

“北米代表”として来日したディノ・ブラボー
第1回IWGP前夜祭1

しかし当時の星取表を検索してみても、

彼の名前はありません。

そうです、試合をしていないのです。

なぜならブラボーは前夜祭直後、

留守にしている自宅へ強盗が入った為、

「愛する妻が心配だから」という理由で緊急帰国!!

急遽、代打としてラッシャー木村が出場する事で、

事なきを得ましたが、

これを機にブラボーが再来日する事はありませんでした。

そしてこのシリーズ、
第1回IWGP猪木vsアンドレ

全28戦中、超満員が18大会、満員が5大会と、
第1回IWGP猪木vsホーガン

大盛況の中で迎えた最終戦。
猪木入場@1983.6.2~5

6.2 蔵前国技館における、

アントニオ猪木vsハルク・ホーガンの優勝戦で、
猪木舌出し失神事件1

日本プロレス史の五指に入る大事件が起こったのです。
猪木舌出し失神事件2

皆さんご存知の通り、

アントニオ猪木の“舌出し失神事件”ですね。
猪木舌出し失神事件3

この第一回大会以降、

毎年、開催の度に何かしら事件や負傷者が出たIWGP。
猪木舌出し失神事件4

人はそれを『呪われたIWGP』と呼びましたが、

そのきっかけとなったのが、

もしかするとブラボーの緊急帰国だったのかも知れません。
猪木舌出し失神事件5

ちなみにブラボーの最期も44歳の若さで、

何とトラブルによる射殺でした。



それから4年半後、

1987年末にもう一つの事件が起こりました。

舞台は『'87ジャパンカップ争奪タッグ・リーグ戦』です。
87ジャパンカップ・タッグリーグ開会式1

この開幕戦である11.9 後楽園ホールにおいての、

開会セレモニーで猪木を襲撃した長州力に対して、
87ジャパンカップ・タッグリーグ開会式2

なぜかディック・マードックが救助。
87ジャパンカップ・タッグリーグ開会式3

その直後にマードックはタッグチーム結成を直訴!!
87ジャパンカップ・タッグリーグ開会式4

…意味わかります?

シリーズ開幕戦ですからね、

既に出場チームも公式戦の日程も発表済みなんですよ。

猪木は前年度優勝の藤原喜明と、

マードックもスコット・ホールとのコンビが決定していた訳です。

しかも猪木、藤原組はファン投票1位でもあります。

マードック曰く「前回来日時に約束しただろ?」と。

何と猪木もこれに応じて、
87ジャパンカップ・タッグリーグ開会式5

リーグ戦には猪木、マードック組で出場。
猪木、マードック組

宙に浮いてしまったホールは、

本来出場しないはずの坂口征二と急造タッグ結成。
坂口、ホール組

そしてここから再び、

プロレス史に残る大事件が発生します。
(※ この試合の画像はaliveさんご提供DVDからです)
顔面蹴撃事件1

顔面蹴撃事件2

11.19 後楽園ホールにおいて、

前田日明のカットプレーにおける蹴り、
顔面蹴撃事件3

いわゆる“顔面蹴撃事件”により、
顔面蹴撃事件4

長州は右眼窩底骨折の重傷を負ってしまったのです。
顔面蹴撃事件7

当事者同士のコメントも含めて、

諸説あるこの事件ですが、
顔面蹴撃事件8

真相は闇の中ですね…。
顔面蹴撃事件9

結局長州はリーグ戦線半ばにして無念の離脱。
長州無念の欠場

当然、優勝候補の一角だったマサ斎藤、長州組は空中分解!!
マサ、長州組

前田はそのまま無期限出場停止処分となり、

UWF軍の連帯責任として、

藤原がマサとのタッグで途中参戦。
マサ、藤原組

さらにはファン投票上位の前田、スーパー・ストロング・マシン組も消滅!!
前田、マシン組

まさに混沌となってしまった訳です。

前述のブラボーの件は置いといて、

このマードックの開幕戦での“狂犬発動”が、

巡り巡ってあの大事件を巻き起こした…と書いたら強引ですかね?



いずれにしても言いたい事は、

大きなリーグ戦でのエントリーや組み合わせが、

突如変更されてしまった時の新日本は、

必ず何か大事件が勃発するという事です。

『G1クライマックス 26』…心して観ましょうか。

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tag : アントニオ猪木 ハルク・ホーガン ディック・マードック 長州力 前田日明 ディノ・ブラボー IWGP ジャパンカップ争奪タッグ・リーグ

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No title

こんばんは。

猪木・マードック組は強引でしたね。確かリーグ戦と関係ない試合で藤原がポーゴに椅子攻撃されてケガして回復を待たずに、その日の内にパートナー変更決定と。この開幕戦でキムケンが長州を血染めの稲妻パッケージ「alive独自の命名」で丸め込んだ結果を踏まえクラスメイト3人と優勝予想をしニューリーダーズに懸けた私が3千円、勝ったのも、いい思い出です。G1ですが大ケガとかの事故は、避けてほしいです。強引ですがイヤーエンドイン国技館のケチも、この日から既にフリが始まってたのかな?パートナー変更だし、ニューリーダーズVS長州・マサだし。

No title

レガさん連日の更新お疲れさまです。


私がプロレスを観始める前はこういう事がよくあったのかな〜?
とか、とにかくただ驚きましたし、プロレスという戦いの中で”出場枠を譲る”凄い友情?ですね。

今 見ていることだけではなく、今 見えていない部分に何があるのか、何が起こるのか⁈
過去のプロレスは(試合を)観たり(書籍を)読んだり出来ますが
これから始まるプロレスは色々想像したり出来ますが
まだ読めません。
これから小島選手、天山選手がプロレス史にどういう風に書かれていくのか…。
また考える楽しみを与えてもらったと思って期待してみようかなと思っています。
私には難しい内容が続いてます(^^;;笑


レガさんG 1の優勝は(希望ではなく)どの選手だと思いますか?

>aliveさん

こんばんわ。

確かリーグ戦と関係ない試合で藤原がポーゴに椅子攻撃されてケガして回復を待たずに、その日の内にパートナー変更決定<あ、そういう流れでしたっけ?
元々9月の新旧イリミネーションでマードックにナウリーダーズの隠し玉になってもらった際に約束してた…とかじゃなかったでしたっけ???

キムケンが長州を血染めの稲妻パッケージ「alive独自の命名」で丸め込んだ<あの日のキムケンはかっこよかったですよ!! 長州は稲妻を本気で嫌がっていましたよね。

G1ですが大ケガとかの事故は、避けてほしい<それはありますね。日程がハードだけになおさら事故は起きないで欲しい。欲しいのはハプニング的な事件です。

イヤーエンドイン国技館のケチも、この日から既にフリが始まってたのかな?<つながって来てたんですね…。
それにしても、タッグリーグ優勝チームがゴミの中で試合させられて10分弱で敗れてしまうという…当時の新日は本当の意味でのカオスでした。

>みーさん

みーさんも連日コメントありがとうございます。

ただ驚きましたし、プロレスという戦いの中で”出場枠を譲る”凄い友情?ですね<友情ネタでいくと、天山の場合は飯塚の寝返りみたいなビッグサプライズも過去にはありました(笑)。まぁ小島の場合はそういう事はないでしょうけど。

これから始まるプロレスは色々想像したり出来ますがまだ読めません<想像で色々膨らませて行くのがプロレスの楽しみ方の一つですよね。
みーさんを想像して股○を膨らませるのもレガさんの楽しみ方の一つですし…って何を言わせるんですか! もう。

これから小島選手、天山選手がプロレス史にどういう風に書かれていくのか…また考える楽しみを与えてもらったと思って期待してみようかな<そうですね。
ただ、これで天山がいつも通りの星取り状況で終了し、「やっぱり来年も出たるわい!!」みたいな流れになったら、この貴重なやり取りは記憶の片隅にすら残らないと思いますね。

G 1の優勝は(希望ではなく)どの選手<予想は柴田です。希望はオカダです。
理由は…特にありません。
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