ガーン! と行ったカーン~前編~(1982)

平成以降、国技・大相撲に吹き荒れている、

モンゴル人力士の躍進ですが、

私ら昭和のプロレス少年たちにとっては、

モンゴル人の強さを一番最初に思い知ったのは、

新潟県出身でありながら、“闘うモンゴリアン”の異名を持った、

一人の大型レスラーの出現からだったと記憶しています。

前年5月にNYで“現代のガリバー旅行記”アンドレ・ザ・ジャイアントの足首を折り、
動く人間山脈アンドレ入場

世界中に名を轟かせた、

その名はキラー・カーンです。
闘うモンゴリアン、キラー・カーン

私が最も印象深いカーンの名勝負は、

1982年4.1 蔵前国技館

第5回MSGシリーズ優勝戦

キラー・カーンvsアンドレ・ザ・ジャイアント
です。
カーンのセコンドには藤波と戸口

このMSGシリーズは新日の“春の本場所”と呼ばれ、

第1回から前年の第4回までは、

アントニオ猪木が4連覇を果たしておりましたが、

この年も優勝戦進出を決めていながら、

前日のタッグマッチで両膝を負傷したため無念の棄権。

一説には膝ではなく糖尿病発症による、

緊急入院が原因とも言われていますが…。
猪木欠場の挨拶

とにもかくにも、繰り上げでファイナリストとなったカーン、

80年代前半の新日で猪木、坂口、藤波以外の、

日本人選手が最終戦のメインを取るのは異例中の異例でした。
カーンへの声援を気にするアンドレ、

試合開始早々、カーンへの大声援が鳴り響きます。

アンドレが不機嫌そうに館内を見渡す背後から、

カーンは奇声を発しながらのキック。
後ろからの蹴りにも全く動じず、

これに全く動じないアンドレを見て、

思わずカーンはこの表情。
カーン思わずこの表情

ニューヨークのドル箱カードが、

始まりを告げた瞬間です。

アンドレは猛然とカーンをコーナーに追い詰めると、

胸板にハンマーパンチを振り落とし、
コーナーに詰めてアンドレのハンマーパンチから、

早くもヒッププッシュで圧殺に掛かります。
早くもヒッププッシュ炸裂

一転してスタンドでの腕殺しからダブルリストロックに入りますが、

カーンの足が一瞬ロープに掛かった為にブレイク。
アンドレのダブルリストロックに、

改めて右腕を極めにきたアンドレに、

カーンは冷静にフロントネックロックで対応。
カーンはフロントネックロック、

そこから腰投げに移行すると、

一瞬だけアンドレの巨体が浮き上がります。
カーンの腰投げにアンドレの巨体が浮くが、

しかし堪えたアンドレは、

そのまま腕を極めにいって、
そのまま腕を極めていくアンドレ

力一杯カーンをロープに振ると、
ロープに振っての、

ショルダースルー狙い、

これをカーンは蹴り上げておいて、
ショルダースルーはカーンが蹴り上げて、

ボディスラムに行きますが、

アンドレは簡単には投げられてくれません。

巨体を預けて圧殺です。
ボディスラムは失敗

自然とジャイアントプレスになってしまい、

フォールのカウントが入りますが、

何とカーンはアンドレを跳ね上げてクリア!!
カウント2でアンドレを跳ね上げるカーンの怪力!!

ロープ際まで飛ばされたアンドレは、

思わず場外に降りて、信じられない顔つき。
アンドレ場外で吠える

一気に会場も熱気を帯びて参りました!!

ガーンと行けぇ!! カーン!!(本名:小沢正志)
カーンの表情…いいですね!!

ゆっくりとリングに戻ってきたところを、

カーンはすぐさま飛び込んでいきますが、

アンドレは余裕でキックの迎撃。
リングインと同時に行くカーンをアンドレは蹴りで迎撃

ペースは渡してくれません。

さらに大一番でのアンドレは、

堅実に密着技から入って来るんですよね。

まず、このネックブリーカー…強烈に捻り上げていますね。
強烈なネックブリーカーから、

そこから移行したスリーパーも強烈です。
スリーパーも強烈、

何とか脱出を試みるカーンに、

すぐさまアンドレはチョーク攻撃を見舞い、
さらにはチョークから、

さらにチンロック…首がもげそうです!!
これも強烈チンロック

さんざん痛めつけておいてから、

ロープに振ったアンドレですが、
そしてロープに振ると、

待っていたのはロープのリバウンドで勢いついた、

カーンのモンゴリアンチョップ!!
逆にカーンのモンゴリアンチョップ炸裂!!

「きぇぇぇーーーー!!」と追撃に行きますが、
さらにもう一丁…、

充分に手の内を知り尽くしているアンドレは、

サッとカンヌキに極めて、
これをアンドレはカンヌキに捕えると、

ポジションを変えると、

そのまま一気にスープレックス!!
何とそのままスープレックス!!

ここら辺りが当時の他の怪物レスラーと違う、

アンドレならではのレスリング技術ですよね。

しかし手の内ならカーンだって熟知しています。

深追いしてきたアンドレをサミングで食い止めて、
カーンはサミングで反撃、

遂に攻撃の照準をアンドレの足首に絞った様です。
そして遂に足殺しへ!!

アンドレの野太い悲鳴が鳴り響く中、

後編へと続きます。

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tag : キラー・カーン アンドレ・ザ・ジャイアント MSGシリーズ

comment

Secret

こんにちは!

レガさんお疲れ様です!


これはテレビで観て燃えたなあ

今見るとアンドレの方が全然デカイんだけど

その時は体格もアンドレと互角に見えて

勝てる日本人がついに出てきたかと


マジンガーZの最終回に

グレートマジンガーが登場した時のような

新しいロボットヒーローが現れたような衝撃でした


この時の新日のレスラーは

ホント垢抜けていて輝いてたなあ

この試合大好きです!

レガさんいつもお世話になります!
この試合リアルタイムでは見ていないのですが、テレ朝の深夜での再放送やプロレス特集などで見ました。この試合を見るまでは、全日本プロレスでのアンドレ選手の印象しかなく、その動きにびっくりした記憶があります。とにかくあの大きな体でちゃんとレスリングが出来、何といってもこの「かんぬきスープレックス」や「ブレンバスター」、はたまた「ハーフハッチ」(記憶違いでしょうか?)までもやっていた記憶があります。アンドレ選手に限らず、昔のプロレスラーは体が大きくてもちゃんとレスリングが出来たんです!後編楽しみにしております!

No title

カーンは体の厚みがあるからアンドレ相手でも見劣りしないのがプロとして強みでしたね。ただ、色んな選手・関係者の寸評として優しすぎると言うか「純情」過ぎたかもしれませんね。

アンドレはサミットの時にも話題になりましたがレスリングが非常に丁寧と言うか体を活かしつつ理詰めでうごいてましたよね。MSGリーグ戦の時だったかと思いますが、猪木との試合は前半腕狙いで徹底してた記憶があります。間違ってたら申し訳ない!

後半楽しみにしてます!あ、G1今年は一階スタンドBで見ます。

>ヨンペイさん

こんばんわ。

これはテレビで観て燃えたなあ<ところどころ…ヨンペイさんの大好物な局面が見られますね。
というか馬場さんじゃないけど、当時のアンドレって全ての技がシュートを超えていますもん。

アンドレの方が全然デカイんだけど…その時は体格もアンドレと互角に見えて<だとしたカーンは本当に自信持って闘っていたんでしょうね。今観たってモンゴリアンチョップの連打なんてド迫力です。

新しいロボットヒーローが現れたような衝撃<アルバトロス殺法なんて空想上の技かと思いますよ。

この時の新日のレスラーはホント垢抜けていて輝いてた<本当ですね。アメコミの登場人物みたいなのが普通にいっぱいいましたよね。

>タキトさん

こちらこそ、いつもありがとうございます。

この試合を見るまでは、全日本プロレスでのアンドレ選手の印象しかなく、その動きにびっくり<ワンショルダーの時代かな? 晩年は動くのも大変そうでしたもんね。
やはり津市の前田戦がアンドレの破壊を急速にしてしまったのでしょうか。

あの大きな体でちゃんとレスリングが出来…アンドレ選手に限らず、昔のプロレスラーは体が大きくてもちゃんとレスリングが出来た<もし機会があれば、70年代の試合も観てみて下さい。本当の意味で衝撃受けますよ。
トップロープからダイブするし、腕力も半端ないし、何より平気で圧殺技繰り出して…坂口辺りは「よく死なねーな!!」と。

>ささのっちさん

カーンは体の厚みがあるからアンドレ相手でも見劣りしない<それだって生まれ持ってた才能でしょうね。サブミッションだけがプロレスじゃないですから。
でもカーンはゴッチさんとも親交深かったって言ってたりしますね。

優しすぎると言うか「純情」過ぎたかも<お借りした長州本を読むと、一途ですよね。その代わり“思い込み”も強いというか。

MSGリーグ戦の時だったかと思いますが、猪木との試合は前半腕狙いで徹底してた記憶が<85年のIWGP決勝でも慎重すぎるくらいに密着技繰り出していましたね。
その密着技も全て自分の身体を活かしたものでした。

G1今年は一階スタンドB<あー2年続けてそこで観ましたが、非常に観やすいですよ。
あ、そういや私まだチケット取っていなかったです。
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