運命の不協和音 WoO.14~氷と炎の3600秒・前編~(1986)

WoO.13からの続き、

遂に“運命の闘い最終章”です。

11ヶ月ぶりの再戦を迎えるにあたって、

アントニオ猪木はもう一度、

ブルーザー・ブロディに“三本勝負”を提案します。

例によってこの日も試合前、

山本小鉄審判部長を仲介役に長い交渉が持たれましたが、

一も二もなくブロディの返答は「NO」
ルール問題はまたしても…

ブロディにしてみれば9ヵ月前に起こしたボイコット事件への負い目など、

微塵も持ち合わせていなかったのです。

逆に「猪木を場外に2度落としたら勝ちにしろ」という理不尽要求まで出す始末。

もちろんこれは飲めるはずがありません。

結局、大会が始まっても折れないブロディに対して、

折れたのは新日側でした。

「今日の結果に関わらず、次戦は三本勝負」という条件付きで。



入場から怒りに燃える猪木でありました。
怒りに燃える猪木の入場

そして何事もなかった様に入場のブロディ。
いつも通りのブロディの入場

1986年9.16 大阪城ホール

アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ

アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ

遂に“最後の闘い”が始まります。

開始のゴングが鳴り響くと、

超満員の大観衆はすぐに猪木コールの大合唱。

ブロディはその様子を眺めると、
ゴングと同時に猪木コールが響き渡ると、

猪木に目もやらず場外へ。
場外に降りたブロディは、

そのまま客席に雪崩れ込んで、

特リンの座席の上を歩き進み、

力一杯のブロディシャウト。
客席に雪崩れ込んでシャウト

猪木コールが静まったと見るやエプロンに登りますが、

すぐに臨戦態勢を取る猪木に、

ブロディはあからさまに嫌悪感を剝き出します。
エプロンに上がるとすぐに猪木は臨戦態勢

ロープインするとブロディの方から、

手繰り合いを求めていきますが、
手繰り合いから、

すぐに上体を起こして再びシャウトが始まると、

それを嫌った猪木はエプロンへ。
シャウトを嫌ってロープ外に出る猪木、

一拍置いてロープを潜りかけると、

全力でロープに走るブロディ。
戻りかけるとロープに走るブロディ、

猪木は場外へエスケープして、これも回避。
すぐにリングを降りる猪木、

回り込んでからリングに上がると、

待っていたのはブロディのパーテレポジション。
もう一度戻るとブロディは一転パーテレポジション

今度は気勢を削ぐ様に、

猪木がロープに走ります。
ならばロープに走る猪木、

スクッと起き上がったブロディに、

ロックアップと見せかけてアリキック一閃。
組むと見せかけてアリキック一発、

不意に食らったブロディは、

距離を取って思わず左足を確認。
左足を気にするブロディ

今度は中央で組むと見せかけて、

もう一発ブロディの軸足にアリキック。
組むと見せてもう一発

ここでやっとロックアップから、

猪木がコーナーに押し込んだところでブレイク。
ロックアップからコーナーでブレイク

離れ際、またしてもシャウトするブロディ。

もう一度ロックアップに入ると、

猪木はブロディの左腕を取りに行きます。
ロックアップから左腕を取った猪木と耐えるブロディ

ブロディはしばらく耐えてから、

猪木の髪を鷲掴みにしてのテイクダウン。
髪の毛を掴んで倒したブロディ、

逆に左腕を極めに行きますが、

猪木は怒りの表情ですぐに起き上ると、
立ち上がった猪木は怒りの表情から、

ブロディは体重を押し付けてコーナーへ詰めます。
コーナーに押し付けるブロディに、

猪木は拳を握って牽制。
猪木は鉄拳の構え

一度離れてからブロディがヘッドロックに来ると、

ロープに振る猪木。
ロックアップからヘッドロックに来たブロディを振る猪木、

反動で返ってきたブロディの、

強烈なショルダータックルで吹っ飛ぶ猪木。
強烈なブロディのショルダータックル、

今度は猪木のヘッドロックに、
今度は猪木のヘッドロックを、

ブロディも同様にロープへ振ると、
ブロディが振り返して、

ショルダータックル、今度は相打ち。
タックルは相打ち、

もう一度走った猪木を、

軽々とリープフロッグで飛び越えるブロディ。
リープフロッグからの、

そして早くも地獄のICBM弾!!

…は猪木がロープの反動を押さえて空砲に終わります。
ICBM弾は猪木が回避!!

立ち尽くすブロディはにがい渋い表情。
立ち尽くすブロディの表情

もう一度組み直すと即座に、

ブロディが左腕を取りながらの大外刈りでテイクダウン。
ロックアップからブロディ得意の大外刈り

これは身長差を巧く利用した形ですね。

そのまま左肩を極めに入りますが、

猪木は身体を動かしながらロープエスケープ。
左肩を極めに行くが猪木はロープへ

一旦ブレイクすると、

今度は猪木が組み際ヘッドロックに取って、

きれいな投げでの巨体を舞わせてから、
猪木のヘッドロックホイップから、

グラウンドで締め上げます。
締め上げる後方にはベノワの顔が

リング下には当時、プロレス留学生のクリス・ベノワの顔も見えますね。

ブロディは徐々に起き上がると、

猪木をロープに振って、
ブロディ、ロープに振っての、

カウンターの腰投げに行きますが、

これを読んでた猪木が切り返して、
ブロディの腰投げを切り返して、

ブロディの勢いを逆利用した形で投げました。
逆に腰投げ成功

大きく吹っ飛んだブロディが起き上がる前に、

顔面めがけてドロップキックを放ちますが、
低空ドロップキックはやや浅く、

これはやや当たりも浅く、

すぐに起き上ったブロディのハンマーパンチ2発を、

背中に食ってしまいます。
ブロディがハンマーパンチ2発から、

そして高々と持ち上げてのゴリラスラム。
ゴリラスラム

コーナーに下がると助走を充分にとって、

早くもキングコング・ギロチンドロップ!!
早くもキングコング・ギロチンドロップ!!

これを喉元にモロに喰らってしまった猪木、

いきなりの大ピンチです。
いきなり大ピンチの猪木

ブロディはすぐカバーに入りますが、

猪木の左足がロープに掛かります。
カバーに行くが猪木の足はロープに

ブレイクが掛かると、

猪木は呼吸を整える為に一度場外へ。
一旦場外へエスケープ

すぐにリングへ戻ると、

待ち構えていたブロディはロックアップに、
ロックアップに来たブロディを潜り抜けて、

しかしこれを潜り抜けた猪木は、

スルスルッとコブラツイスト完成。
猪木のコブラツイスト、

思いのほかガッチリと入っています。

さらに猪木は素早く足のフックを掛け替えて、

そのまま卍固めに移行!!
さらに素早い動きで卍に移行、

が、この仕掛けはまだ早かったか?

ブロディはすぐに後方へ倒れ込んでの回避。
これをブロディは後方に倒れて回避、

一年前の札幌決戦(参照:WoO.9)の再現ですが、

前回と違ってブロディの反応が速いですよね。

しかもブロディの体重がモロに顔面に乗ってしまい、

猪木は苦悶の表情を浮かべます。
ブロディの全体重が顔面に乗った猪木は苦悶の表情

ブロディここから早くも勝負を掛け、

猪木を幾度も苦しめたドリルアホール・パイルドライバー狙いです。
ブロディは早くもパイルドライバーの体勢に、

しかし今度は猪木の反応も速い、

リバース・スープレックスでお返しに体重を浴びせます。
猪木のリバーススープレックス

それでも先に起き上がるのはブロディ、

一足遅れで上体を起こす猪木の顔面に、

強烈な“地獄のICBM弾”!!
顔面に飛んでくるICBM弾

約9ヵ月ぶりに味わった猪木の顔が、

苦痛により大きく歪みます。
猪木の顔が苦痛に歪む

相変わらず一発一発が強烈なブロディ、

まるでそれは、

猪木のバーニングスピリットに冷水を浴びせかけるかの如く。

WoO.15に続けて参りましょう。

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tag : アントニオ猪木 ブルーザー・ブロディ

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興味深いです!

紫レガ様!大変お久しぶりでございます!日々の忙しさや身体の衰えから、拝見はしておりましたが、コメント投稿までには至りませんでした。本当に申し訳ございません。今回、上記「猪木VSブロディ」についての戦いの歴史は当時リアルタイムで視聴していませんでしたので全くと言っていいほど存じておらず、裏のお話しも知れてとても興味深いです。続きを楽しみにしております。
ところで、本日発売の「週刊プロレス」はもう読まれましたか?自分が前々から(ビル・ロビンソンさんの本が出た時から)宮戸さんにメールでお願いしてたことですが、遂に「キャッチ・アズ・キャッチキャン」の技術書が出版されるそうですね!この広告のページを見て鳥肌が立ちました。5月下旬発売ということでもうすぐ発売です。自分は読む用と保存用に2冊購入するつもりです。本当に今プロレスファンで良かったと思っています。

>タキトさん

ことらこそご無沙汰ぶりです。

拝見はしておりましたが、コメント投稿までには至りませんでした<いえいえ、いつも読んで下さるだけでもありがたいです。

「猪木VSブロディ」についての戦いの歴史<何とか書き終える事が出来ました。繰り返しお読み頂ければ幸いです。

宮戸さんにメールでお願いしてたことですが、遂に「キャッチ・アズ・キャッチキャン」の技術書が出版される<これはまた情報までありがたいです!!

週プロ、読めていませんが、宮戸にとっても悲願だったはずですよね。
某Uのカリスマ的人物にはいまだにボロクソ言われる宮戸ですが、プロレス界と先人に対する功労は計り知れないものがあると思います。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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