運命の不協和音 WoO.8~ミラクルパワー全面開放・前編~(1985)

お待たせしました、WoO.7からの続きです。

『バーニング・スピリット・イン・サマー』から2ヶ月が過ぎ、

季節は秋です。

この間に感動的な師弟対決(参照:あの秋、いちばん美しい師弟対決~前編~同~後編~)を挟んで、

再びシリーズ名は『バーニング・スピリット・イン・オータム』となりました。

主役はもちろん“超獣”ブルーザー・ブロディ
バージョンアップした超獣

シリーズ前、突如ブロディは“鉄人”ルー・テーズの教えを乞いました。
(画像提供は流星仮面二世さん from 団塊Jrのプロレスファン列伝過去ブログ・メモリアル~さようなら鉄人ルー・テーズ団塊Jrのプロレスファン列伝バージョン~ より)
鉄人と超獣2

その理由を問うと、そこには戦術だけではなく、

日本のプロレスファンに対する最大限のリスペクトもありました。
(画像提供は流星仮面二世さん from 団塊Jrのプロレスファン列伝名レスラー伝~超獣ブルーザー・ブロディ~後編 より)
鉄人と超獣1

 週刊プロレス No.117 より

ブロディ
「それは、日本のプロレスファンの多くが本当の意味でのレスリング・ファンであることに深く関係している。
(略)プロレスは年々複雑になっている。だからこそ、多少のエンターテインメントの要素は不可欠だ。しかし、あくまで人々はレスリングの勝負を観に来ていることを忘れてはいけない。(略)アメリカのファンと比較した場合、日本のファンははるかにレスリングに関する知識が豊富だ。ある程度、年齢層が上のファンは私がファイトしている年数よりも長くプロレスと接しているわけだからね」

「しかも私の相手といえば、それこそレスリングのすべてを身につけた天才、アントニオ猪木だろ。
(略)私はテーズにサブミッションを教わることで、猪木にひとつの警告をしたつもりさ。私は猪木のスタイルに近いものを身につけ自分の弱点を克服しようとしている。では猪木はどうか? 彼はブロディ・スタイルを身につけたか? (略)ふたつの違うものがぶつかるからこそ、人々は本当にベターなのはどちらかを知りたがるんだ。私と猪木の葛藤は、それほどソフィスティケーテッド(複雑な、高度に洗練された、文化的な)なものなんだよ。相手のスタイルをマスターし、しかも自分のスタイルをまっとうした者が勝利者となるんだ」


心理戦をも含めた高度な闘い…まさにチェスですね。

このシリーズの開幕戦は1985年10.4 札幌中島体育センター

東京、大阪、東京、ハワイと続いてきた運命の対決は、

ここで津軽海峡を超えて北の地に上陸を果たしました。

しかもエリック兄弟というお土産までぶら下げて。
エリック兄弟新日初参戦

アントニオ猪木の目に再びバーニング・スピリットが燃え上がり、
試合直前の猪木

運命の闘争第5章、アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ開戦です。
アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ

ところがゴング直前にまたもトラブルが。

ブロディの守護神である“胸騒ぎの”チェーンを片付けようとする、

若手(橋本真也)を見つけたブロディ、
チェーンを片付けようとした橋本に、

ゆっくり橋本に近寄ると、

両国に続いて、強烈なメガトンキック。
メガトンキック!

このシリーズにはチェーンの見張り番、スヌーカもいません。
結局チェーンは、

結局、いつもの場所にチェーンを収納する事で、
ここに収納

試合は始まりました。

まずは睨み合いから、

突然ブロディはパーテレポジションに。
ゴングが鳴ると、

そして指先で猪木を挑発します。
グラウンドへ誘うブロディ

早くもテーズ道場での特訓の成果お披露目か?

猪木は安易に付き合わず、

ブロディは立ち上がると、

その直後に今度は猪木のパーテレポジション。
次に猪木も同じ体勢で

ここら辺りが心理戦たるゆえんですね。

結局、互いに膝立ちのポジションでの手繰り合いから、
互いにパーテレポジションから、

バックを取ったのは猪木、

素早くフェイスロックに入ります。
バックを取った猪木のフェイスロック、

が、そのままブロディは立ち上がった為、

猪木はパッと離れます。
ブロディが立ち上がると猪木はパッと離れる

再び手繰り合いから低い体勢の二人、
再びパーテレポジションから、

徐々に立ち上がると猪木は片足タックルで潜り込み、

ブロディはがぶってそのままロープ際へ。
猪木の片足タックルはブロディがぶってロープ際へ、

離れ際に猪木はナックルパート。
ブレイク際のナックルパートに、

これにはカァッと来たか、

ブロディは猛然と前へ前へ。
猛然と前に出るブロディ

猪木は後ずさりますが、

ここで館内は大きな猪木コール。

ブロディは気を取り直して、

ロックアップからヘッドロック。

そしてコーナーでの強烈な逆水平チョップ。
コーナーでフルスイングの逆水平チョップ、

猪木も弓を引くナックルで反撃しますが、
猪木もナックルで返す、

ブロディは対角線上反対コーナーに振ります。

しかしこれを切り返す猪木。
対角線に振るのを切り返す猪木、

前回はこのまま突っ込んで、

カウンターをもらってしまいましたが、

猪木は止まって両手を叩くと、

ブロディを小馬鹿にする様な挑発。
今回は深追いしない猪木

これにはブロディもやや戸惑いの表情です。

猪木はサイドヘッドロックからのスリーパー、

今回のブロディは舌出しで堪えます。
スリーパーにブロディは舌出し

徐々にブロディが立ち上がると、

猪木は再びサイドヘッドロックへ。

するとブロディの右手が猪木の腰に…これはテーズ仕込みの!?
サイドヘッドロックへ移行するとブロディはバックドロップの構え?

猪木はすぐに察知して、

ステップを変えながら腰を落とします。
察知した猪木は腰を落とす、

するとブロディは猪木の左足を取り、

時計回りにぐるぐる回りますが、
足を取るブロディ、

猪木は締めを解かず、

逆にブロディのバランスを崩して潰します。
ヘッドロックのまま回り込んでブロディを潰す、

結局、力任せにロープへ振っての脱出。
ならばロープへ振るブロディ、

ロープの反動で勢いよく戻って来た猪木の、

ショルダータックルで一瞬グラつきます。
猪木のショルダータックルでグラつくブロディ

猪木はもう一回ヘッドロックから、

虚を突いてのフライングヘッドシザース敢行、
猪木のフライングヘッドシザースは、

しかしこれはすっぽ抜けて失敗です。
すっぽ抜けて、

すぐにブロディは覆い被さって上四方の形に。
上から覆い被さりブロディは上四方、

猪木はブリッジで起き上がると、
猪木はブリッジで起き上がると、

思わず解説の山本小鉄さんも、

小鉄
「いいブリッジですよ!」


そのままフライングメイヤーから、
フライングメイヤーからの、

再びスリーパーに移行。
再び裸締め

ブロディも少しずつスタミナを消耗してきたか?

テーズ道場での短期講習では、

猪木の寝技の奥義には太刀打ち出来ないのでしょうか。

結局、ここもロープに振っての脱出で、
ブロディはロープに振って、

帰って来た猪木の喉笛に、

強烈なカウンターの逆水平チョップ!!
カウンターの逆水平は喉笛直撃!!

これをモロに食った猪木は受け身も誤ったか、

頭部を押さえながら悶絶します。
猪木、予想外の大ダメージ

試合開始早々から、

グラウンド勝負を申し出たブロディでしたが、

結果的に猪木有利の展開を誘発してしまいました。

しかし、このたった一発のチョップで、

試合の流れは一気に変わってしまったのです。

WoO.9へ続きます。

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tag : アントニオ猪木 ブルーザー・ブロディ 流星仮面二世

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Secret

No title

この大会、行かせてもらえなかったんですよ!
猪木ーブロディ、藤波&木村ーエリック兄弟なんて絶対行きたい!と思ってたのですが、試験の成績が悪く両親ストップがかかってしまいました^_^;

凄く悔しかった思い出です。

こんばんは。

全日本に居た頃のブロディ選手の試合はいくつか観ていますが、新日本での猪木選手との対戦は夢の対戦??

とにかく短期間にこれだけ対戦しているのも珍しいですね。

前回と違ってコーナーにただ立っているブロディ選手への猪木選手の余裕というかアピールは流石。

オーバーアクションの印象があったブロディ選手が新日ではなりを潜めてるのかなとも…。


次の展開を楽しみに待ちますね。

>BKっち

猪木ーブロディ、藤波&木村ーエリック兄弟なんて絶対行きたい!と思ってた…試験の成績が悪く両親ストップ<あ~、いかにも札幌の子らしいエピソードですねぇ~。
田舎に住む私としては単純に距離的な都合で行けなかったなぁ~。

でもこの札幌大会は確かに行かなかった事を後悔しますね。

>みーさん

全日本に居た頃のブロディ選手の試合<あの時代においても特に傑出したレスラーだったと思います。

短期間にこれだけ対戦しているのも珍しい<当時の新日本で猪木と大会場のメイン張れる存在って言ったら、ブロディと藤波しかいませんでした。
アンドレもややマンネリ気味になっていましたし。

猪木選手の余裕というかアピールは流石<見てますね! 細かいところまで。
嬉しい限りですよ。

次の展開を楽しみに待ちます<頑張って書き上げます!!
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