運命の不協和音 WoO.5~胸騒ぎのチェーン・後編~(1985)

WoO.4からの続き、

大阪夏の陣とも言われたアントニオ猪木ブルーザー・ブロディの2戦目は、

中盤から終盤に差し掛かってきます。

体重の乗ったブロディの袈裟固めを、
ブロディのグランドヘッドロックに猪木は下からグリグリ

凌いでから猪木は蹴り上げての脱出。
蹴り上げての脱出

起き上がり様、ブロディも蹴りを飛ばしてから、
ブロディも蹴り返して、

ロープに振ると助走をつけておいて、

ドロップキック!!
ロープに振ってのドロップキック!!

ブロディ特有の両足を離してヒットする一発、

これが思いのほか強烈に入ってしまいました。

何とかカウント2で返した猪木でしたが、
カウント2で返すが、

左足のブーツの分厚い底部分が、

肋骨を直撃した様です。
猪木のアバラに深いダメージ

これまでも何度か書いてきましたけど、

ブロディのドロップキック、フォームはきれいではありません。

それでも、しっかりとあの分厚い靴底に全体重を乗せています。

さらに両足を揃えない事で、

右足は喉元、左足はボディと、

インパクト時に相手のディフェンスを許さない訳です。

猪木はたまらず場外へエスケープし、

ブロディもすぐに追っていくと、

本部席の机に叩き付けてからリングへ。
机に叩きつけて、

猪木がリングに戻れば、

助走をつけておいて喉元へニードロップ投下。
リングに戻れば喉元へのニードロップで蹴落とす

もう一度エスケープした猪木をリングに引きずり戻して、
リングへ引きずり戻して、

追撃のアバランシュホールド。
追い撃ちのアバランシュホールド!!

ここは必死に何とか肩だけ上げる猪木、
何とか肩を上げる猪木

苦悶の表情は変わりません。

ブロディは休む事なく猪木をロープに振ります。

ここからの古舘伊知郎…たまりません。

古舘アナ
「先程大阪城に夕暮れが訪れて、夕陽が赤々と燃えておりました。まるでその夕陽が落ちていく様に闘魂が沈んでしまうのか!? 落日の闘魂は見たくない!! 落日の闘魂は見たくないっ!!…」
ロープに振ってのシュルダースルー狙いを、

そして、またショルダースルーへ、

ここで猪木、もちろん蹴り上げておいて、

古舘アナ
「ミステリアススピリット!! バックドロップゥ!! 闘魂が蘇った!! 闘魂が蘇ったぁー!!猪木夕陽に見せかけての朝日かっ!!」
蹴りで返してバックドロップ!!

ブロディの巨体を完全に投げ切ったのです。

さらに猪木は休む事なく、

古舘アナ
「延髄斬りーー!! 延髄斬りぃー!! リング上のスーパーリアリズム!! さあネバーエンディングストーリー今夜が最後か!? マット上の地球戦争、はたまたハルマゲドンか!?」
そしてベストタイミングの延髄斬り!!

しかしブロディも倒れません、

ロープ伝いに歩き続けます。
ロープダウン状態のブロディに、

フラフラっとリング中央に来たところで、

ドロップキック…これは浅い。
追撃のドロップキックはやや浅いか

しかしながら肋骨のダメージ深く、

すぐには起き上がれない猪木。
苦悶の表情を浮かべる猪木

逆にブロディの正面に叩き付けるブレーンバスターが炸裂。
ブロディ得意の正面に叩き付けるブレーンバスター、

大ピンチですが…これもカウント2でキックアウト。
カウント2でキックアウト

タイミングが微妙な時もありますが、

誰が相手でもカバーに来たところを、

猪木は必ずキックアウトで跳ね返すんですよね。

かつてのライバル、ドリー・ファンクJrなんかは当時、

お腹をチョコンと跳ねるだけだったんですよ。

私はこの時代、よく全日好きの友人に、

「あれだったら永遠に2で返せるだろ!」って抗議していたものです。

解説の桜井康雄さんも思わずつぶやきます。

桜井
「これはね、凄まじい試合ですね」

苦しい局面ながら猪木の目は死んでいません。
猪木の目は死んでいません、キムケンも!

ブロディは猪木を場外へ放り投げ、
場外に放り投げて、

自らも降りると椅子を持ち、

横たわる猪木の脳天に一撃。
椅子で脳天に一撃!!

頭部を押さえてリングに戻った猪木に、
頭部を押さえながらリングに戻った猪木に、

ブロディは蹴りを2発入れてから、

再びゴリラスラムで叩き付けておいて、

コーナーでドラミングを見せると、
ブロディはドラミングからの、

走り込んでジャンプ一番、

キングコング・ボディプレス!!
キングコング・ボディプレスだ!!

これはカウント2でサードロープに足を掛けてフォール回避。
これは猪木の左足がロープに

エプロンにエスケープした猪木を、

トップロープ越しのブレーンバスターに持ち上げると、
ロープ越しのブレーンバスターを、

猪木はブロディの背後に着地成功。
猪木は着地して、

そのままバックを奪って、

2発目のバックドロップ!!
2発目のバックドロップ!!

これは高角度で決まりましたが、

ダメージは依然残ったまま。

小鉄
「これはねぇ猪木選手負けてもいいですよ。これだけ善戦すればね…」


それでも死力を振り絞って立ち上がると、
猪木が死力を振り絞って立ち上がり、

ブロディの巨体を綺麗に投げ切りました。
ブロディの巨体をブレーンバスターで投げ切った

フォールに行きますが、

今度はブロディの右足がサードロープに。
今度はブロディの右足がロープに

両者起き上がると先に仕掛けたのは、

ブロディのドリアルアホール・パイルドライバー!!
フェイント式のドリルアホール・パイルドライバー!!

そのまましっかりカバーに入りますが、

ここもカウント2でキックアウト! 回復の速さが人間離れしています。
これもカウント2でキックアウト!!

遂にブロディはゴリラスラムからの予告ポーズ!!

一気に決めにかかるのでしょうか!?
予告式出たっ!!

出た――!! キングコング・ニードロップ!!
キングコング・ニードロップだ!!

…が、これをかわした猪木。

またしても膝を痛打してしまったブロディはこの表情です。
これまた猪木がかわしてブロディの表情…、

ここで万策尽きたのか?

ブロディは赤コーナーに這っていくと、

その右手にはチェーンが!!

猪木は瞬時にストンピングの雨を降らせ、
チェーンのもとに辿り着いたブロディを蹴りまくります

逆にチェーンを奪い取ると、

躊躇せずにブロディの額にガンガン打ち付けます。
大阪での猪木暴走

レフェリー無視の暴走です。

ブロディの額が割れたところで、

猪木の反則負けが告げられました。
キラーモード突入の猪木を押さえる若手たち

猪木が若手に取り押さえられると、

ブロディはすぐにチェーンを持ち、

流血しながら控室方面へ。
額を割っている!

結果的に黒い星が付いた猪木ですが、

ブロディが恥も外聞もなく四つん這いで逃げていった事で、

次戦に対して大いなる自信が湧いてきました。

「ダーーッ!!」の雄叫びも、

勝利した時のそれと同質です。
ダーーー!!

キラーモード全開で浪速をあとにしました。
トゥービーコンティニー

次は4日後、両国での最終戦です。

記事もWoO.6へと続きます。

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tag : アントニオ猪木 ブルーザー・ブロディ

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No title

ご無沙汰してます!出たーっっ!ワープロオープニング史上最もドラマティックな「落日の闘魂は見たくない!バーックドロップーッ!」これ、当時中学生でしたが、部活の練習中とかで、落日の○○は見たくない!てやりながら復活の決め技とかみんなでやってパクってました(笑)

>みのるさん

お久し振りです!!
その節は本当にありがとうございました。

ワープロオープニング史上最もドラマティック<私思うに、古舘節のピークはこの猪木ブロディではないかと。
このOP音源を下さったみのるさんには心より感謝しております。

部活の練習中とかで、落日の○○は見たくない!てやりながら復活の決め技<感化されてますね~(笑)。あの時代、我々の日常には間違いなく大きなウェートをプロレスが占めていました。
ミステリアススピリットを叫びながら蘇る訳ですね。

No title

この記事を読んでから、何故かブロディー鶴田戦を観直したくなりまして。
ちょうどブロディ9度目のインター防衛戦がyoutubeにアップされていたので観てみました。
そこでなんと鶴田、腕ひしぎに延髄斬り、コブラツイストを出してるんですよ!
ロープ際でブロディ相手にバックドロップを決めて押せ押せだった鶴田は、ついには卍固めまで繰り出してました!
ブロディを卍で追い詰めていると、そこにビルアーウィンが現れてブロディにチェーンを渡ろうとするのですが、卍をかけたまま鶴田がチェーンを奪い、ブロディを滅多打ちして反則負け…。


勿論、バックドロップ以外の技は猪木ほどの説得力を持たなかったですけど、不思議な感覚に襲われました。この記事にある猪木ーブロディのプロトタイプを観ている様な感じでしたわ。

>BKっち

ブロディ9度目のインター防衛戦<そりゃまたいつの試合ですか!?

鶴田、腕ひしぎに延髄斬り、コブラツイストを出してる…ついには卍固めまで<うっすら残る記憶に頼ると、タイツを星パンから黒にしたのも猪木のアドバイスがキッカケじゃなかったでしたっけ?
まぁジャンボの延髄は猪木のとは大きく異なる形だし、コブラに関しては肩を巻き込む形でしたよね?
後年、菊地毅相手にオリジナルのコブラを完成させましたが。

この記事にある猪木ーブロディのプロトタイプ<BKっちがそこまで言うなら、その要素はあったんでしょうね。

今回、改めて当時の試合を一個一個振り返ってみると、出て来る技はほぼ一緒ですが、内容は全部違うんですよね。
つくづく二人とも超一流だったんだなぁと。互いに認め合っていなかった様ですけど。

No title

最近巷では「ピーリング」なる言葉をよく聞きますが、あなたはピーリングの知識はありますか?

わたくし宛にも、「ピーリングに関してご教授ください」といったお問合せが、現在とめどなくあるのですが、ピーリングとは英語で言うと「剥ぐ」といった意味合いがあります。

ひと言でいうと、「お肌を剝いでいたんだお肌を元にかえす」と言う事ですね。

ということで、この度は「ピーリングって何だろう?」と称しまして、ピーリングの事実の基礎ノウハウについて、皆さんへお届けしたいと思います。

くわしくは下のURLをクリックしてください。

>ピーリングさん

宣伝コメントありがとうございます。

あなたはピーリングの知識はありますか?<ピーリング…なんだろう? かつてのパンクラスとリングスの一連のアレの事ですかね?

わたくし宛にも、「ピーリングに関してご教授ください」といったお問合せが、現在とめどなくあるのですが、ピーリングとは英語で言うと「剥ぐ」といった意味合い<とめどなくお問い合わせがあるのなら、ここみたいなブログで油を売るよりどんどん皆さんを剥いでいって下さい。ご健闘をお祈りします。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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