運命の不協和音 WoO.6~神々の黄昏・前編~(1985)

舞台を東京に移し、

WoO.5からの続き、

1985年8.1 両国国技館です。

この試合につきましては、以前記事にしております(参照:バーニング・スピリット・イン・サマー)が、

今回、改めて深く掘り下げますよ。

ブルーザー・ブロディは、

いつもに増してチェーンを振り回しながら入場
いつもより多めに振り回しております

先に入場を終えたアントニオ猪木が、

鋭い視線で早くも身構えます。
闘魂ガウン@80’S

リングの手前で歩を止めて、

しばらくシャウトするブロディ。
インテリジェンス・モンスター

“チェス”は既に始まっているのでしょうか、

ブロディがリングに上がると、さらに猪木の目が鋭さを増します。

古舘アナ
「猪木の目! 猪木の目!! 既に何かが宿ったのか!? 猪木の瞳に闘魂の炎がメラメラと燃えている。猪木の目が凄い!! 猪木の目が凄い!!」
運命の対決第3戦

さあアントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ、第三幕です!!
アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ

セミで激闘を終えた藤波辰巳ジミー・スヌーカが、

それぞれセコンドに付きます。
ゴング間近

これにはブロディの意向が強く働いた様です。

 週刊プロレス No.106 より

ブロディ
「Pター(Tレフェリー)もニュージャパンのセコンド陣も信用できないからだ。オレのバーニング・スピリットの象徴であるチェーンをジミーにあずけておくためだ。彼は頼りになる男だ」


大阪城で猪木にチェーンを奪われた事で、

かなりナーバスになっている表れですね。

この日も試合前に、このチェーンの使用を巡って、

長時間の話し合いが行われ、

また紛糾に終わった模様です。

結局スヌーカが預かる事で何とか試合は始まりました。
信頼出来るスヌーカにチェーンを託す

ゴングが鳴ってしばらく距離が詰められない二人、

いつもよりも長い時間続きます。
距離が埋まらない二人

ロックアップしたかと思えば、

すぐに激しい揉み合いが始まり、
掴み合い

しばらくつばぜり合いが続いてから、

猪木のボディへのパンチで一瞬、

ブロディの前進が止まります。
眼で殺しあう

再び前に出てきたブロディを、

猪木はいなす様にかわすと、

同体で場外転落。
もつれて場外の落ちても、

場外でも離れた途端に、

互いに入って行けない間合いが出来上がります。
この間合い

そしてリングに戻るのもこれまた同時。
同時にリングイン

初めてロックアップが成立すると、

ブロディは強烈な逆水平チョップから、

ロープに振ったところで、

この二人の象徴的シーンを生み出します(参照:運命の対決第三章)。

カウンターのメガトンキック=地獄のICBM弾を、

猪木はガッチリとキャッチする事に成功!!
猪木キャッチして…

そのまま離さずに右足を引っ張り続けると、
必死の形相

毛皮をまとったブロディ特製ブーツが、

スポンッ! と脱げてしまいました!!
スポンッ!!

これには恥をかかされたブロディが激怒、

すぐに奪い返して猪木の頭部へ一撃!!
パコッ!

一瞬にしてブーツが凶器と化して、

猪木は悶絶してしまいます。
痛……

当然の様な表情で、

ブロディは再びブーツを履き直します。
あんの野郎…

たまらず場外へエスケープした猪木の頭部へ、

ブロディはさらにキックを2発お見舞いし、
さらに頭部を蹴りつけるブロディ

リングに引きずり上げると、

ゴリラスラムから、もう一撃。
さらに蹴るブロディ

カバーに行きますが、

猪木がカウント2で跳ね返すと、

今度はロープに振って、

フルスイングの逆水平チョップ。
ブロディの強烈な逆水平から開戦

さらにセカンドロープに登って、

追撃を狙ったところで、
セカンドロープに登ったブロディ、

前回に続いて猪木は、

これを即座に回避。
素早く回避した猪木

とてもじゃないけどこの闘い、

悠長に技を受けてなんかいられないのです。

猪木は流れを変える為に、

ロックアップと見せかけての片足タックルから、
猪木は片足タックルでテイクダウン、

ブロディの巨体を寝かすと、

速攻の足4の字固めへ。
猪木は足攻めの常套手段から、

これは長時間に及び、

ブロディのストロングポイントであり、

ウィークポイントでもある諸刃の刃、

右足を痛めつけていきます。

ブロディはシャウトしながら耐え切り、

何とかロープにエスケープしました。
ブロディ必死にロープエスケープ

ブロディ
「意表をつかれた4の字固めが結構効いたなあ。
(略)今まで、ニック・ボックウインクルやリック・フレアーの4の字を経験しているが、フレアーが一番だと思っていた。だが、昨日の一戦でイノキの方が上だとわかった。攻め方にフレキシビリティ(柔軟性)があるからな」


超一流の足4の字を喰らいまくってきたブロディが、

ここまで言うのですから、

半分お世辞が入っていたとしても、推して知るべしですね。

確かに猪木の足4の字はフックの密着度が高いです。

柔軟な足首がそれを可能にしているんでしょうね。

離れると猪木はアリキックの連打から、
アリキックの連打から、

ロープに振ってコブラツイスト。
コブラツイスト

これをブロディは上半身の力で切り抜けると、

猪木は珍しいフルネルソンへ移行。

しかし極め切れずに、

ブロディは後ろ向きにコーナーへ猪木を圧し潰します。
フルネルソンは効果無し

背中に数発パンチを落としてから、

ブロディ独自の正面に叩き付けるブレーンバスター!!
ブロディ独特の前に落とすブレーンバスターから、

さらにハイジャンプからのキングコング・ギロチンドロップ!!
ハイアングルのギロチンドロップ

これをカウント2.8で返す猪木。

ブロディはゴリラスラムを挟んで万力の様なチンロック、

猪木のスタミナを一気に奪いにかかります。
強烈なブロディのチンロック

目まぐるしい攻防が止まったところで、

WoO.7へ続けます。

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tag : アントニオ猪木 ブルーザー・ブロディ

comment

Secret

No title

意外とブロディの靴って脱げやすいのか、テリーにも脱がされて足を滅多打ちにされてますよね。

インタビューでブロディは、
「何故皆が私の弱点を脚だと思っているのかがわからない。逆に私は脚が人より優れている一番自信のある部分だと思っている。」
的な事を言っていましたね。

まぁ、だから狙われるんだろ!と、心の中でツッコミましたが。

No title

「とてもじゃないけどこの闘い、

悠長に技を受けてなんかいられないのです。」


よく、天龍さんが『天龍さんは思い切り技を受ける』と言われると
「受けてるんじゃないんです」
といいますけど、まさにそれでしょうね。
天龍さんの受けっぷりが当然のことながら素晴らしいですが、全く避けたことがないというわけでは当然ありません。
これを試合においてこれを喰らったらやばい、もしくは相手の流れにさせない為には避けますね。
猪木についても、これが言えるのかなぁなんて。


ブロディ
「意表をつかれた4の字固めが結構効いたなあ。」
意表をつかれたのもあるのでしょうが、列伝においては
「フレアーは足が短いので、空間が開かないので密着度が高くて4の字がかなり強い」
的な解説が書いていました。
「私は足が長いが、ムフフフ」
な話は置いといて(笑)

卍についても、コブラもそうですが、猪木の足のフックというのは相当なキツさがあるみたいですね。
昔、友達に4の字をかけた際に最後にかける方の足を相手の軸になる方になる足の後ろに引っかけてグッとフックするようにするとかなり極まった・・・という思い出があります。
もしかしたら、猪木の4の字というのもそういう部分でものすごい効くのかも知れませんね。

でも、イメージ的に猪木はこの技をあまり好まなかったのかも知れませんが。

>BKっち

テリーにも脱がされて足を滅多打ちにされてます<そうらしいですね。以前、123daさんに教えて頂きました。
ブロディの全日時代、断片的にしか記憶にないんですよ。
ドリーの息子にキングコングニーとか、ジャンボとのインタヘビー戦とか…。

「何故皆が私の弱点を脚だと思っているのか…私は脚が人より優れている一番自信のある部分だと思っている。」<弱点だから狙われるのか? 一番強い個所だから封じられるのか? これはプロレスを観る上でのパラドックスみたいなものですね。

だから狙われるんだろ!<4.18後のホテルでくつろぐブロディが異様に足首細かったのが衝撃的でした。
やっぱり隠すためのブロディブーツだったんでしょうかね?

No title

足首の細さは相当気にしていたようですね。
「私の知的反逆児」では、その悩みから超獣ブーツが生まれたと書かれてます。
バーバラ夫人がうさぎの毛皮を見つけてブーツに縫い付けたらしいです。

>ナリさん

『天龍さんは思い切り技を受ける』と言われると「受けてるんじゃないんです」<ここもプロレスを観る上でのパラドックスですよね。
ある名レスラーは「催眠術」と言ってましたが、結局は受けるという事なのか? 避けないという事なのか? …禅問答みたいですよね。

天龍さんの受けっぷりが当然のことながら素晴らしいですが、全く避けたことがないというわけでは当然ありません<そこは最終的に勝負事ですから、自分が致命的になるものは避けられれば避けるでしょうし、その際を察知出来るのがトップレスラーということでしょう。

列伝<懐かしいですね。
列伝世代には『足4の字の名手は総じて足が短い』…という摺り込みがこの時に行われましたね。
ですから後年、武藤がフィニッシングホールドに用いた時はしばらく違和感ありました。

猪木の足のフック<これは技トーークで何度か書かせてもらいましたが、宮戸も重要視するキャッチの基本技術ですね。

最後にかける方の足を相手の軸になる方になる足の後ろに引っかけてグッとフックするようにするとかなり極まった<ただ単にかけるだけでなく、技の効果を工夫しながら仕掛けるのが本当のプロレス少年でしたからね。
読んでて嬉しくなってきます。

イメージ的に猪木はこの技をあまり好まなかったのかも<どうでしょうね…?
ジョニー・パワーズとのNWF戦、85年と88年の藤波戦、平壌のフレアー戦、猪木の名勝負には数多く見られた技ですが、いずれにしても掛けられる側でしたよね。

>BKっち

「私の知的反逆児」では、その悩みから超獣ブーツが生まれたと…バーバラ夫人がうさぎの毛皮を見つけてブーツに縫い付けたらしい<うさぎですか!? 意外ですね。
ブロディって家庭にプロレスを持ち込まない様なイメージがあるんですけど、バーバラ夫人って結構内助の功だったんでしょうか?

No title

二枚目レガさん こんばんは。
少しばかりバタバタしておりまして
ブログ読めてませんでしたm(_ _)m


ブロディー選手
入場から心臓バクバクしながらなぜか観てしまうんですよね〜〜(笑)

沢山 更新されていますので
ゆっくり読みますね(^-^)

コメントになってなーーい‼︎

>みーさん

こんばんわ。

少しばかりバタバタ<大変だった様ですね。
お時間のある時にお読み下さるとありがたいです。

入場から心臓バクバクしながらなぜか観てしまう<リアルタイムでご覧になられていないみーさんにもブロディの緊張感が伝われば、こんなに嬉しい事はないですよ!!

コメントになってなーーい<いえいえ、いつもコメントして下さって嬉しいですよ。

お返事ありがとうございます。

はい。
ちょっと色々大変でした。

実は某大会を観戦予定でチケットも入手しました。
しかも最前列でだったのですが、今年初観戦は叶いませんでした。
こればかりはどうしようもなくて。


ブログ内容と関係ありませんでした(^^;;


猪木選手VSブロディー選手
の内容急いで読んでしまって(汗)
もう一度読み返しまーす。


>みーさん

大変だった様ですね。
何はともあれお疲れ様でした。

某大会を観戦予定…最前列でだったのですが<残念でしたね。
でもプロレスは続いていきますから、次回観戦の機会があれば今回の分も合わせてガッチリ楽しんで下さい。

もう一度読み返しまーす<何度も繰り返し読んで頂ければ、こんなに嬉しい事はありません。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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