運命の不協和音 WoO.4~胸騒ぎのチェーン・前編~(1985)

お待たせしました、WoO.3からの続きです。

初対面の際にブルーザー・ブロディが、

アントニオ猪木の眼光の鋭さを形容した「バーニング・スピリット」はそのまま、

新日で初めてフル参戦するシリーズの名称となりました。

その名は『バーニング・スピリット・イン・サマー』、

前年までの『サマーファイト・シリーズ』から思い切った改称です。

当時、新興団体のUWFは資金的に興行数が少ない事も関係して、

『○○ウィークス』や『△△ロード』という、

既存の2団体が使っていた“○○シリーズ”とは異なる名称で巡業を回っていました。

85年の長州軍団参戦からは全日本も『○○ウォーズ』に改称。

一歩遅れて新日もシリーズ名義を変えた訳ですが、

そのきっかけが全日から来たブロディの発言だったのです。

余談ですが今ではどの団体も『シリーズ』なんて言わないですし、

選手にしたって巡業の事を「ツアー」って呼んでますよね。

…また前置きが長くなってしまった(笑)。



このシリーズの天王山である大阪~両国の2連戦、

セミの藤波vsJ・スヌーカと共に組まれたメインカードが、

“運命の対決・第2ラウンド”と“第3ラウンド”です。

さらにはシリーズ後に予定されているハワイ遠征でも、

“第4ラウンド”が行われる…地獄の3連戦なのです。

例によって眼光鋭く猪木が入場、
猪木の入場

一方のブロディは通路に現れてから姿を消し、

再び出てくるという焦らし作戦です。
ブロディも入場

これは前回の猪木の入場に対する当てつけか?

とにかく1985年7.28 大阪城ホール

アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ

アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ

会場は13,740人…大阪城ホールにおけるプロレス初札止めとなりました。

この日も試合前から揉めていたのは、

“胸騒ぎのチェーン”問題。
チェーンを注意され、

当然ブロディはレフェリーの言う事など聞くはずがなく、

取り上げようとしたクロネコには強烈な蹴りをお見舞い。

ブロディは渋々赤コーナーの鉄柱際、キャンバスの下に収納しました。
自らキャンバスの下に収納

試合前、4時間に亘り説得にあたった山本小鉄審判部長は言います、

小鉄
「恐らく僕はね、感じとしてですよ? 今までブロディが何戦か闘ってますよね、もちろん猪木さんはもうこれで2戦目ですよね? シングルとしては。その時も使ってませんよね? 僕はそれを信じてやりたいと思いますね」


しかしチェーンがこの日の明暗を分けてしまうんですよね…。

試合が始まりました、
運命の対決第2R開戦

まず仕掛けたのはブロディ、

いきなりロープに走り出すと、すぐに猪木も呼応。
いきなり闘いのスクランブル交差点、

交錯した後、猪木が身を伏せると、

ブロディはロープを抱えて急停止。
伏せる猪木にブロディ急停止

セオリー通りには進まない二人の攻防、

ブロディはシリーズ開幕当初、猪木との闘いをこう表現しています。

 週刊ゴング No.60 より

ブロディ
「イノキとの試合は、いってみればチェスのような…頭脳と作戦の戦いになると思うね」


これもまた名言でしたよね。

文字通り、一つ一つのやり取り全てが心理戦の様相でした。

かと思えば初戦であれだけ難航したロックアップが、

あっさりと見られます。
初めてのロックアップ

そこから前回失敗に終わった人間風車を狙う猪木、
猪木早くも人間風車狙い、

無理だと見るやすぐにネックロックに移行です。
ネックロックへ移行

ロープ際でちょっとでも間が空けば、

揉み合いになり、
揉み合ってから、

猪木は回り込んでブロディのキックをかわすと、
メガトンキックをかわして、

ロープに飛んでから両手を叩いての挑発。
両手を叩く猪木に、

ブロディは思わずこの表情、
ブロディこの表情

対する猪木は拳を握って、「カマーン!」
「カマーン!」

組むとブロディ独特のヘッドロックへ、
ブロディのヘッドロック

猪木はロープに振ってショルダータックルを一発食ってから、

カウンターの腰投げに成功。
ロープワークから猪木の腰投げ、

そしてガッチリ食い込むスリーパーホールドですが、
そしてスリーパー

締められながらも、

何とブロディは振り絞る様にシャウトを始めます。

小鉄
「今ですね、スリーパーやってる訳でしょ? スリーパーやって(=やられて)声出す訳ですよ。一番苦しい事敢えてやってる訳ですね。普通だったら声出ませんよ。ところが敢えてですね、絞る様にして出してる訳ですね。
(略)やっぱりこの人はね、凄いもん持ってますね」

起き上がると今度はブロディがロープに振って、

ショルダータックルは相打ち。
ショルダータックルが交錯

すぐに足を取りにいく猪木ですが、

ブロディも即座に反応して、
グラウンドの展開を、

テイクダウンには至りません。
ブロディは拒否

ほんの一瞬の攻防ですが…面白い!!

今度は互いの右手を結んで、

引く力を競い合うのですが、
引く力の比べ合い

猪木がボディバランスで制します。

そして得意のグラウンドへ。
猪木はバックを取っての得意パターンから、

ブロディが立ち上がると、

コブラツイストへの移行です。
コブラツイストへの移行

前回に続き、ブロディは早期脱出。
ブロディは腰投げで脱出

喉元にニーを落としてから、

ゴリラスラムで叩き付け、
ゴリラスラムから、

キングコング・ギロチンドロップ!!
キングコング・ギロチンドロップ!!

フォールの体勢に行きますが、

猪木はカウント2で返すと、

ボディパンチからナックルパート4連発。
猪木のナックルパート炸裂

負けじとブロディは逆水平チョップの2連発。
ブロディは強烈な逆水平チョップ

ロープに振って、
ロープに振って、

出ました地獄のICBM弾!!
地獄のICBM弾からのフォールは、

フォールに行きますがカウントは2。
猪木カウント2でキックアウト

さらにブロディは独特のスリーパーを繰り出すと、
ブロディ独特のスリーパー

ここで大きな猪木コールです。

ブロディはロープに振ると、

いつものショルダースルー狙い、

これを猪木は飛び越えて、
ショルダースルーを飛び越え、

巨漢を相手にした時にだけ見せる、

両手でキャンバスを支える型の回転エビ固め。
巨漢専用の回転エビ固めはカウント2

これはカウント2で返すブロディ、

今度はヘッドロックホイップから袈裟固めで締め上げますが、

猪木も下からスリコギで抵抗です。
ブロディのグランドヘッドロックに猪木は下からグリグリ

とにかく止まっていても目が離せない二人、

WoO.5へ続けます。

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tag : アントニオ猪木 ブルーザー・ブロディ

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