権威への挑戦(1973)

中邑真輔は世界に飛び出していくのですが、

約42年前、新日は“世界”を招聘していました。
花束贈呈、国歌吹奏、選手権宣言

実力世界一ベルトは別格として、

実在する世界王座を初めて獲得した夜。

当時のチャンピオンシップは格式がありましたね。

花束贈呈、国歌吹奏、選手権宣言。

この日本ならではの様式美…どこかに行ってしまいました。
ベルトの返還

とにかく、

挑戦者のアントニオ猪木と、
挑戦者猪木、

迎え撃つ王者は“死神”ジョニー・パワーズ
王者パワーズ

ガッチリと握手を交わして、
ジョニー・パワーズvsアントニオ猪木

1973年12.10 東京体育館

NWF認定世界ヘビー級選手権

ジョニー・パワーズvsアントニオ猪木

NWF世界ヘビー級選手権、ジョニー・パワーズvsアントニオ猪木

試合開始です。

ゴングと同時にお互い勢いよく、

時計逆回りに移動してから、

低い構えで飛び込まんとするパワーズに、

猪木も低く構えて呼応。
低く入るパワーズに猪木も呼応する

何度かロックアップに入りますが、

パワーズはその都度これを嫌って、

猪木の左肘にパンチを入れて行きます。
ことごとくロックアップを嫌うパワーズ

かと思えば3度目のロックアップで、

鮮やかな巻投げを打ってテイクダウン。
組めば速攻の巻き投げから、

そしてじっくりと猪木の左肘を極めていきます。
猪木の右腕を絞り上げる

一瞬の隙を突いて猪木が、

コブラツイストに切り返しますが、

これはニアロープでした。
猪木コブラツイストで切り返すもニアロープ

さらに左肘を極めながら、

髪の毛を掴んでのテイクダウンに、

猪木も反則をアピール。
パワーズ今度は左腕に攻撃

起死回生のフライングヘッドシザースホイップが、

やや不完全ながら決まると、
猪木起死回生のフライングヘッドシザースはやや不完全に、

お返しとばかりにヘッドシザースで絞り上げ、
そのままヘッドシザースで絞り上げ、

さらに角度を変えて首4の字でグイグイと。
さらに首4の字でグイグイ

徹底した頭部への攻撃は、

パワーズにとって肉体的にも“心理的にも”ダメージ大です。

案の定、ブレイク後エキサイト気味のパワーズは、

荒っぽい攻撃に転じます。
パワーズは一転してラフ攻撃、

エプロンの角を使ったエルボースタンプは強烈です。
エプロンを利用したエルボーは強烈

リング内に戻るとヘッドロックから、

レフェリーのブラインドを衝いて喉に一撃。
ヘッドロックから喉を突くと、

これに猪木の怒りの炎も点火しました。
猪木の怒りにも火が点いた

強烈な逆水平の連発から、
強烈な逆水平の連発

ロープに振ってのドロップキック…はかわされて自爆。
追撃のドロップキックは自爆

パワーズはすぐにエルボードロップ投下。
すかさずパワーズはエルボードロップ、

これも的確に喉元に食い込んでます。

さらに放った2発目、

今度は猪木がかわすと、
2発目はかわした猪木、

これは左肘に大ダメージのパワーズ。
これは大きなダメージ

そこからコーナー際に逃げるところを、

追った猪木はボストンクラブ…これはニアロープ。
ボストンクラブに行くがニアロープ

この試合を振り返るとグラウンドの展開では、

常にロープ付近にポジションを置くパワーズの印象が強いです。

ゴッチ仕込みの猪木の寝技に対する警戒もありますが、

パワーズもまた世界王者の戦術を身に着けている証明ですね。

ならば猪木もポジションなどお構いなしに、

ステップトウホールドへの移行。
ならばステップトウホールドは、

パワーズは「待ってました」とばかりに跳ね返すと、

逆にスピニングトウホールド3回転から、
パワーズが跳ね返してスピニングトウホールドへ

レッグシザースでの締め上げ。
さらにレッグシザースで締め上げ、

徐々に必殺技への布石を打ってきますが、

再び打ち合いに転じると、

ロープ際でのパンチが空を切ったパワーズは場外転落。
パワーズのロープ際のパンチは猪木がかわして場外転落

戻ってきたところ、猪木は敢えてキーロックに行きます。
上がってきたところに猪木はキーロック

やはりパワーズのエルボーが脅威なのでしょう。

ところがパワーズはスイッチヒッター、

チョップを挟んで今度は右からのエルボーバットを顔面へ。
猪木の喉元へパワーズの強烈なエルボー

これも強烈ですね。

パワーズは速攻でトップロープに登りますが、

猪木の回復力も早く、デッドリードライブで逆転。
トップロープに登るが猪木がデッドリードライブで逆転、

そして速攻の急降下爆弾から、
急降下爆弾

ガッチリとコブラツイストに極めて、
コブラツイストで締め上げて、

一本目先取!!
一本目先取

最後のダイビングニードロップに行くスピードは、

さながら棚橋のハイフライフローを見る様でもありました。



二本目、

開始早々にパワーズは場外エスケープ。
2本目開始早々パワーズは場外エスケープ

充分に猪木の苛立ちを誘っておいてから、

戻りばなに腹部へのショルダータックル2発、
戻りバナに連続タックルから、

そして中抜きのボディプレス。
リング内へのプランチャ

これは奇襲の効果もありました。

そこから打ち合いに転じると、

猪木はすぐにコーナーに詰めてのナックル連発。
ラフな展開に猪木はナックル連打、

ここでパワーズは金的打ちに来ます。
ここでパワーズは金的打ち

勢いを止められながらも猪木は逆水平、
猪木はチョップでなぎ倒し、

ボディスラムで叩き付けておいて、

もう一度、急降下…は自爆!!
ボディスラムからの急降下爆弾は自爆

そして出ましたパワーズロック(8の字固め)!!
でたパワーズロック(8の字固め)!!

文字通り死神の形相で締め上げられると、

猪木は遂にギブアップで二本目を落とします。
この表情まさに死神

『足4の字固めの2倍ダメージがあるから8の字固め』…さすがに強烈です。

これが今や当たり前の“異名同技”の元祖かも知れませんね。

厄介なのは、これ自力で外せないんですね。

レフェリーとセコンド、4人がかりで技を解きます。
猪木ギブアップにセコンド総出で8の字を解く



決勝の三本目、

もうパワーズの狙いは猪木の左足一本です。

鉄柱を使った拷問技から、
パワーズの照準は猪木の左足のみ

えげつなく痛めつけておいて、
充分に痛めつけてから、

コーナー際でボディスラムの連発、
いやらしい位置でのボディスラム2発、

これも老獪ですね、

猪木の左足をわざとサードロープに打ち付けてるんですよ。

しかもそれによって受け身も取りづらいでしょう。

絶好のポジションを取って、

もう一度パワーズロックで勝負へ、
そして仕上げのパワーズロックへ、

勢いよく仕掛けたところ…後方にセカンドロープが!!
後方にセカンドロープが!!

パワーズは後頭部をしたたかに打って悶絶、
パワーズは後頭部強打の大誤算、

これは大誤算でした。

猪木は左足を引きずりながら、

ロープに振ってのショルダースルー。
猪木はショルダースルーから、

そしてパワーズの起き上がるタイミングと同時に、

グレープバインで絡みつくと、
パワーズの起き上がり様に卍固めの仕掛け、

パーフェクトな角度の卍固め!!
ガッチリ極まってパワーズはギブアップ

大観衆の声援の中でパワーズはギブアップ!!

レフェリーのレッドシューズ・ズーガンが猪木の手を挙げました。
遂に猪木が世界タイトル奪取!!

激闘を制した猪木はのちに自身の代名詞となる、

NWF認定世界ヘビーのベルトを獲得しました。

猪木
「まぁこの際、とにかく立派なね、誰の挑戦でも受けられる様な、やっぱりあのー、チャンピオンになろうと努力します」

プロレス史に残る名言

試合後にハッキリと宣言しましたが、

実際にはNWAという当時の最高権威に、

挑むチャンスすら与えられない猪木が、

それなら自分で権威を作ってしまおうと、

ある部分“信長的”発想から手に入れたアイテムが、

たまたまNWAと同じセントルイスに本部を置く、

実はローカルタイトルの一つに過ぎないこのベルトだったのです。
アントンとミッコ@NWF奪取

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tag : アントニオ猪木 ジョニー・パワーズ NWF世界

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