つないでいくもの~前編~(1994)

天龍源一郎が日本人レスラーとして初の偉業を成し遂げた試合、

それが、1994年1.4 東京ドーム

アントニオ猪木vs天龍源一郎
です。

Gスピリッツ37表紙
 Gスピリッツ Vol.37 より

マサ斎藤
「天龍がアントニオ猪木に勝った時にはビックリしたよ。俺にはアントニオ猪木が負けるなんて考えられないことだった。天龍はアントニオ猪木の引き出しからプロレスの教科書を1冊盗んだね」


既に当時のマット界においても異質な緊張感に包まれた一戦、

アントニオ猪木は実に20年ぶり、

大木戦(参照:昭和の日韓戦)の時のガウンを纏いました。
闘魂ガウンに袖を通し、

闘いの約束を交わしてから丸一年越し、

入場前の猪木の表情はこわばっています。
自らの出番を待つ猪木

天龍は気合十分、

「遂に新日の本丸まで辿り着いた」という心境か。
天龍も豪華なガウンでリングイン

猪木は花道を小走りに進みながら、

ゆっくりと闘魂に火を点けました。
小走りにリングへ向かう猪木

リング中央で向かい合った両雄、

遂に決戦のゴングは鳴りました。
向い合って遂にゴング

ほぼリングの中央、

ピクリとも動かない二人。
動かない二人、

猪木の目を見る天龍と、天龍の胸板付近を見る猪木。

その距離は変わりませんが、
全く動かない二人

ここからの序盤戦は息が詰まる程の間合いの奪い合い、

プロレスにおける陣取り合戦が繰り広げられます。

焦れた天龍は一旦離れてから、
焦れる天龍、

ロックアップに行きますが、

猪木はステップバックでかわします。
飛び込むが、猪木はステップバックでかわし、

ここで猪木の視線は天龍の目に移行した様です。
この眼光!

手繰り合いから、
手四つに組むか、

猪木が動けば天龍が引く。
今度は猪木が動く

素早く回り込む猪木、
回り込む猪木

いつの間にか天龍はリング中央とってますね、

自然と身に付いてる王道戦術です。

やっと手四つが完成すると、
手四つから、

独特の胴タックルに行く天龍ですが、

当然、猪木はかわします。
組み付く天龍をかわす猪木

再び天龍が軸となって手繰り合い、

気が付けば接近戦になったところで、
徐々に距離を詰め、

猪木突然のヘッドバット。
ヘッドバット

天龍は不意を突かれて食ってしまいますが、

すぐさま左の張り手を返していきます。
天龍も張り手で返す

再び手四つの体勢、

やや天龍に警戒の色が見えます。
もう一度手四つから、

案の定、横っ面へ猪木のヘッドバット。
ヘッドバット

天龍、今度は同じヘッドバットで返していきますが、
天龍もヘッドバットに行くが、

猪木は寸前でかわし、

胸を合わせに行きます。
寸前で避ける猪木

ロックアップに行かない時点で完全に猪木ペース。

しかしこのまま立ち技では天龍有利になりかねません。

意を決して猪木は潜りに行くと、
潜りから、

そのまま左足を取ってバックに回ります。
猪木は足を取るが、

だが腰の重さは天下一品の天龍は、

やすやすとはテイクダウンを許しません。
腰の重い天龍は動かず

一気にコーナーに詰めてお返しのヘッドバット狙い、
コーナーに詰めてヘッドバットへ、

これは避けた猪木、

再度、手四つに持ち込むと、
再び手四つから、

天龍は猪木の動きにカウンターを取ったのか?

目にも止まらぬスピーディーなスライディングレッグシザース。
スピーディーな天龍のスライディングレッグシザース

逆にテイクダウンを奪ってのフェイスロック、
フェイスロックに行くが、

これは後の高田戦(参照:すべらないプロレス~前編~)でも見られた技です。

猪木は体を入れ替えて上になると、

天龍の顔面に肘でグリグリ…ここでロープブレイク。
猪木が上になってグリグリでブレイク

また手四つですが、
また手四つから、

この距離は絶好の逆水平チョップの位置。
天龍の逆水平チョップ

胸板に強烈なのを食って、

猪木の“あるスイッチ”が入ります。
手四つから胸が合うと、

天龍の左手の指を極めに行く、この眼!!
指を折りに行くこの眼!

とっさに天龍は左からローキック、
天龍はローキックから、

さらに珍しいインローにつなぐと、
インローにつなぐと、

今度は猪木が弓を引き、
とっさに弓を引き、

ナックル一閃!!
猪木のナックルパート!

さらに鬼神の表情で打った2発目は、

左頬にクリーンヒット!!
2発目は横っ面に!

もちろんレフェリーの注意が入ります。
躊躇なく入れるキラー猪木

この試合が実現するまで、『格闘技ルール』を主張する猪木と、

通常のプロレスルールを主張する天龍側の陰の闘いがありました。

最終的にはプロレスルールとなった訳ですが、

それでも猪木は生半可な試合展開を描いていなかったのです。

コーナーダウンから立ち直った天龍は激昂!!
怒る天龍

並々ならぬ緊張感を漂わせながら中編へつないでいきましょう。

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tag : アントニオ猪木 天龍源一郎 WAR

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初めてコメントさせてもらいます。プロレス歴はまだまだ浅いですが天龍選手は無骨でありながら、懐が深くて色気があると思いました。プロレスの世界は本当に奥が深いです(笑)

>浦原さん

初めまして。
コメントありがとうございます。

天龍選手は無骨でありながら、懐が深くて色気がある<そこに気付いちゃいましたか?
日本のプロレス史に輝く偉大なレスラーの引退試合を観られるんですから、これ凄い幸せな事だと思います。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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