大河・オブ・ザ・タッグマッチ(1987)~中編~

前編から続きます。

全日マットにおいて本来“外様”である、

長州力谷津嘉章らジャパンプロレスですが、

人気面に関しては全日所属選手を上回っていました。

その長州、谷津が全日のトップチームを意味する、

インターナショナル・タッグ王座を保持したまま丸一年経過。

満を持してジャンボ鶴田天龍源一郎はリベンジに臨みました。

舞台は1987年1.24 横浜文化体育館です。
長州、谷津vs鶴田、天龍

その攻防は遂に長州が理想とした、

“ハイスパート・レスリング”の完成形と呼べるものでした。

天龍革命~四天王プロレスと続く、

全日の試合スタイルの原点とも言えると思います。

特にスタートから燃えていたのが天龍。

長州にも、
長州に延髄、

谷津にもガンガン行きます。
谷津にラリアート

そして胸を突き出して受けるだけではない、

相手の技をかわして次の展開を作るという、

このカードが生み出した進化が見られます。

天龍が打つカウンターのラリアートは、

長州がダッキングでかわして、
天龍のラリアートは長州がかわす、

返す刀で放つリキラリアートは、

天龍が前転でかわして、
リキラリアートは天龍が前転で回避、

再び打って来るリキラリアートを、

今度は天龍が両腕でブロック。
2発目のリキラリアートは天龍がブロックして、

右腕を捕えての河津落としでテイクダウン、
河津落としから、

そのまま腕ひしぎ逆十字!!
腕ひしぎ逆十字

この“ブロック”したり、“捕まえてサブミッション”というのは、

それまでの全日にはなかった展開ですね。

おっとり刀で鶴田の魂にも火が点きます。
鶴田もやや遅れてエンジン全開

トップロープに上った天龍に、

長州が雪崩式ブレーンバスターを狙うと、
雪崩式ブレーンバスターを狙う長州に、

鶴田はバックドロップでの救援!!
鶴田がバックドロップで救援

最後は混戦から、

天龍が長州をロープに振った瞬間、

何とレフェリーの服部が二人の間を通過!!
何やってんだ!? 服部!!

一瞬、天龍が気を取られたところに、

リキラリアートが直撃!!
リキラリアートが爆発

こういうところが私の“服部嫌い”につながるんですけど、

当時、本当に不思議でしたね。

長州の試合のレフェリングはほとんどがジャパン側の服部でした。

それは長州が発言力を持っていた証でもあったと思います。

なのに、いつも最後は服部がおかしなレフェリングやらかして、

試合後、長州がキレてボディスラムで叩き付ける…というオチ。

これ新日復帰後もしばらく見られたんですよね。

しかも服部の受け身が非常にしょっぱいんですよね。

なぁにがやりたかったんでしょうね、あれは。

大きく脱線してしましたが…長州軍、堂々防衛です。
長州軍、防衛に成功

敗れた天龍の胸に去来したものは…?
天龍の胸に去来するのは…

実はこの年の初めから長州と鶴龍コンビを取り巻く環境は、

急展開を迎えていました。

まず長州が地元・徳山でのPWF世界ヘビー防衛戦後に、

倒すべき相手として、

鶴龍と共に藤波辰巳の名を挙げた事で、

一気に夢のカード実現の機運が高まりました。

一方、鶴龍コンビの天龍から飛び出したのは、

鶴田とのタッグチーム発展的解散宣言でした。

天龍
「俺自身の一方的な気持ちであって馬場さんやジャンボには、まだ相談してないんだけどね。札幌で長州、谷津からベルトを取ったら間を置くというか…1回離れてみたい。鶴龍を解散したいということだよ。
(略)発展的タッグ解消だね。それに…鶴龍コンビにこだわらなくてもウチには人材がいるからね」

長州が藤波の名を出した事で、

天龍の中で何かが弾けたのです。



そして迎えた1997年2.5 札幌中島体育センター

インターナショナル・タッグ選手権試合
インターナショナル・タッグ選手権

長州力、谷津嘉章vsジャンボ鶴田、天龍源一郎

長州、谷津vs鶴田、天龍(ラストマッチ)

両団体トップチーム同士の最終決着戦は、

2年以上にわたる“イデオロギー闘争”という名の大河ドラマの集大成。

まさしく長州が全日本に遺した最後の名勝負でした。
最後の鶴龍コンビ

ジャパンとしてのコンビも最後

この日も先手は若い谷津から。

天龍の顔面を思い切り張っていくと、
ノってる谷津の張り手に、

天龍も強烈な倍返しの一発。
天龍も強烈なお返し

鶴田は珍しいグランドコブラから、
珍しいジャンボのグランドコブラから、

股裂きで谷津をコントロールしていきます。
股裂きに行く

そして長州が出てきた途端に空気は変わります。

鶴龍側も天龍に交代して、

いきなり激しいロープワークから、

長州は天龍のエルボーを潜り抜けます。
ラリアートをかわして、

続けて放った天龍の延髄斬りをブロックすると、
延髄もブロックして、

長州は一気にサソリ固め!!
早くもサソリへ

しかしここはすぐに鶴田がカット。
ジャンボがカット

この試合も谷津は“おしゃべり泥棒デスロック(別名:ノーブラ・ミエ)”を試みますが、

天龍はすぐに察知してエスケープ。
また出た谷津のこの技

ブレイク直後、再び谷津は力一杯に顔面を張ると、
天龍の顔面を張る、

天龍はこの表情で圧力をかけていきます。
天龍この表情

スロースターターの鶴田もエンジンがかかってきました。

谷津のジャーマン狙いを強烈なバックエルボーで阻止すると、
ジャンボの強烈なバックエルボー

コーナー最上段からのダイビング・ニーパット!!
ダイビング・ニーパット

ここらで連係技も出てきました。

カウンターのダブルエルボーから、
鶴龍のダブルエルボー

天龍は延髄。
天龍の延髄

さらにブレーンバスターの体勢に行きますが、

谷津はガッチリ腰を落として耐えてきます。
ブレーンバスターに腰を落として耐える谷津

しばらく膠着した後、

業を煮やした天龍は背中に一発入れてから、
業を煮やした天龍の一発から、

一気にぶっこ抜いて投げ切りました。
ブレーンバスター敢行

お互いに交代すると、

今度は長州のブレーンバスター。
長州のブレーンバスターから、

流れる様にサソリ固めへ!!
ガッチリとサソリ固め、

本来なら動きのないスコーピオンデスロックさえも、

この組み合わせにおいてはハイスパートの一環になっています。

さぁもう一丁、後編へ続きます。

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tag : ジャンボ鶴田 天龍源一郎 長州力 谷津嘉章 インターナショナル・タッグ

comment

Secret

個人的A級戦犯は、こいつ。

こんばんは。

カットの存在は服部で知りました。ライガー青柳でのリストバンドをいじった怪しい動きを見た時の衝撃ったら無かったですね。

大塚氏の関係なのか、この頃の雪まつり決戦は全日本だったんですね。

ちなみにキッドは日本で好きな街はサッポロと言っていました。行動するのはスミスが多かったけど奴の事は嫌いだったとも。

>aliveさん

こんばんわ。

ライガー青柳でのリストバンドをいじった怪しい動き<いや普通にヘタクソでしたよね。
Tも著書で自信満々に書いていましたけど、あれもヘタクソでした。

この頃の雪まつり決戦は全日本<新日時代の新日プロ興行からの流れで恐らくジャパンが主催してたんでしょうね。

キッドは日本で好きな街はサッポロと言っていました。行動するのはスミスが多かったけど奴の事は嫌いだった<ありゃ! そうなんですか?
キッドは何食べてたんでしょうね? 寿司かな? ジンギスカンかな?
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