戦略ある団体~前編~(2001)

永田が惨敗を喫し(参照:戦略を持たざる団体)て、新日の弱体化があらわにされる半年前、今では奇跡に思える顔合わせがいくつも実現していました。

橋本真也が立ち上げた新団体 ZERO-ONE においてです。

旗揚げ戦のメインは、団体の代表である橋本が古巣新日の永田を従え、対極の団体NOAHから三沢、秋山組を迎え撃つという試合。

終了後には小川が乱入し、藤田までがリングインするという大乱闘。

ここで出来上がった因縁、三沢と小川の二人が旗揚げ2戦目のメインを取るという本当に奇跡としか思えない展開になりました。

睨み合い

この試合の一月前から日本テレビでのレギュラー放送が始まり、参戦が危惧される中で橋本は強引にカードを発表。

それが、この三沢vs小川のタッグ対決です。

小川、村上vs三沢、力皇

小川はU.F.O.の同志・村上を従え、三沢は弾除け(?)にこれ以上ない屈強な力皇を帯同。

試合は大抜擢に燃える力皇が持ち前の打たれ強さと相撲技で大暴れ。

村上のパンチに面食らいつつも、

いきなり村上ラッシュ

強烈な下手投げから、

力皇の下手投げ

ぶちかましで、軽量の村上をぶっ飛ばす。

ぶちかまし

打撃に対しても変にカタくならずに、正面から受けて立つ。

「もっと来いよオラ!!」

パンチvsツッパリ

三沢の出番が来た。

三沢リングイン

まずは村上の蹴りを受けてみる(?)。

村上ローは三沢防御せず

三沢の仕掛けはフリースタイル・レスリングの片足タックル。

三沢の片足タックル

刈り上げて

膝を押してテイクダウン

もちろん高校時代のキレはないでしょうが、三沢がこのように自らバックボーンを見せるのは貴重です。

三沢の構えはサウスポー

しかし打撃に対しては、

パンチを払って

絶対の自信を持つエルボー。

エルボー!!

鼻っ柱にエルボー

そして、遂に小川がリングイン。

小川リングイン

が、三沢はスカす!!

三沢スカす

小川は当然、この顔になります。

「ふざけんなオラァ!!」

来年1.4ドームで、同じタッグマッチながら三沢と中邑が初対決します(参照:中邑の1.4は箱舟迎撃)。

この記事で書いた、

プロレスラーとしてプロレスの試合をやらせたら、抜きん出てます。


の理由が、この時の三沢にあります。

それはプロレスのリングで、プロレスのタイツを着用して、リングシューズを着用したプロレスラーの試合においては、何が起ころうと“揺ぎ無いもの”がこの男にはあるからです。

それは以前書いた“覚悟”という言い方もできます。

別の見方をすれば、ファンをコントロールするイメージ戦略。

とにかくこの2001年においては新日とNOAHの戦略の差が露骨に表れています。

後編へつづく~
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tag : 三沢光晴 小川直也 力皇猛 村上一成 プロレスリング・ノア U.F.O.

comment

Secret

最後?

ありがとうございました。
この試合、全日も結構強いなんて言いたくてリクエストしたわけではありません。この試合って確か高橋本の前ぎりぎりくらいですよね?(調べてみたけどはっきりしません。)でもこの観客の熱、大技のない緊張感ある攻防、全体的にはじゃ次は小川・三沢へのシングルへの前振り程度の試合なんですけどプロレスとしては上出来ですよね。
桜庭・田村の話題には私なんぞ全然はいっていける資格はありませんがやっぱり強さ、真剣勝負への優越感・敗北感なんてものはなくすことはできないと思います。プロレスもいろいろあってしかるべきですがこういう試合があってナンボと。
ガチンコがあるからそういう試合は不要と言う強迫観念が強すぎるような気がします。

No title

こんばんは!この試合覚えています。印象に残ったのは、三沢なんですよね。小川応援してたので、少し悔しいくらいでしたよ。
 三沢のお客さんを掴むプロレス力っていうんでしょうか。それは中邑より数段上かもですね。中邑には1.4頑張って欲しいですね!

>アスクさん

これでアスクさんも、私も約束を守った形で、良い年を迎えられそうです。

高橋本 < 確かにこの年の暮れですね。
これはタッグだったからここまでの緊張感があったんじゃないでしょうか。
力皇の繰り出す攻めこそがシュートですもん。

結局プロレスにシュートはそれ程重要じゃないのかも知れませんが、アスクさんがずっといわれてきたようにシュートの匂いは絶対に必要ですね。
そこには嘘のない攻防がなくてはなりません。

>H.Tさん

まさしくコメントどおりですよ。
後編に記した記事内容とモロ被りです。
三沢の躊躇しない姿勢ってあの立場にして凄いことですよね。

1.4に関しては中邑はとにかく食ってかからないと、何も残すことはできないでしょうね。
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