Yoji Anjo Is Alive vol.27~ミスター200%vs理不尽大王~(1996)

安生洋二の現役生活の中で、

決して忘れる訳には行かないのが、

“理不尽大王”冬木弘道の存在です。

唐突に始まった二人の闘いですが、

これがまた日本プロレス界にかつてない抗争でした。

まず1996年1.4 東京ドームで開戦したのですが、

戦前から凄まじい舌戦を繰り広げていました。

冬木→安生
「変質者みたいな格好」

「頭だけで50キロ」

「タラコのお化けみたいな唇」

安生→冬木
「安いソープランドのネェちゃんに似てる」

「臭そうなデブ。デブの臭い汗は嫌いだから、脇毛も剃って8×4でシュッシュして来い」


これを受けて決戦当日、

忠告通り、脇毛をキレイにシェイブしてきた冬木は、

安生の挑発に応える形で、

セコンドの邪道外道に8×4させます。
ゴールデンカップス誕生10

さらに場外戦の中で乱入した外道が、

安生の顔面にガムテープを巻き付けて“唇封じ”
ゴールデンカップス誕生7

最後は地団駄ラリアートで完敗を喫してしまいましたが、
ゴールデンカップス誕生11

これに怒ったのが高山善廣
ゴールデンカップス誕生12

冬木軍を蹴散らすと、

山本健一も同調して、

遂にゴールデンカップスが誕生したのです。
ゴールデンカップス誕生13

そこから抗争と舌戦は一気に激化していきます。

2.4 札幌中島体育センターでのIWGPタッグ王座挑戦者決定リーグ公式戦

安生、高山vs冬木、外道の入場時、

安生はドームのお返しとばかりガムテープを持ち込みました。
雪祭り決戦のゴールデンカップス1

しかしここでも一枚上手の冬木軍は、

花道での乱闘の際にポリバケツに詰めた雪を投入。
雪祭り決戦のゴールデンカップス2

これ2階席で観戦していましたので、

一部始終しっかり観る事が出来ました(笑)。

暖房の弱い中島体育センターでのこの仕打ちは、

安生にとって厳しいものとなりましたが、

試合の方は快勝で、

最後はリーグ戦単独トップで橋本真也平田淳嗣の王者組に挑戦しました。

ここで二人はマスクを被り、200%マシン軍団として登場したんですよね。
200%マシン軍でIWGPタッグ挑戦

その後、安生らが4.26 後楽園ホールのWAR興行に観客として乗り込んだ事から、

UインターvsWAR対抗戦が本格スタートし、

5.26 横浜文化体育館で遂にWARのメインを強奪。

WAR世界6人タッグ選手権試合として、

初めて冬木、邪道、外道vs安生、高山、ヤマケン、両軍フルメンバーでの試合が実現しました…

が!! 当然ながらいつもに増してハチャメチャな展開となり、

ヤマケンは大流血。

そして安生は、
生卵1

生卵攻撃によってドロドロに(笑)。
生卵2

汚れまくった甲斐あって、

ゴールデンカップスは見事タイトル奪取しました。

返す刀で翌5.27 日本武道館でのUインター5周年興行、

安生、高山vs冬木、外道の再戦では、
安生、高山vs冬木、外道

生涯初の大流血戦となった安生。
安生、生涯初の大流血

この日、冬木が持ち込んだのは、

何と純白のパンティーでした。

流血した安生の頭に被せてのコメントは、
パンティを被される

冬木
「あの野郎、血出してたから生理中だ! ここは月一回興行だろ? だから生理と一緒だ!!」


この展開にはこれまで関与していなかった高田延彦も憤慨。

試合は高山のエベレストジャーマンから、
外道にエベレストジャーマン

安生がグランドクロス200で快勝したのですが、
グランドクロス200with“P”

記念の興行に泥を塗られる形となりました。

奇しくもこの日が田村潔司のUインター・ラストマッチ(参照:別れは突然に)でしたね。

様々なアイテムでやられるだけやられてきたゴールデンカップスは、

次なるUインター6.7 札幌中島体育センターにおける、

WAR世界6人タッグ防衛戦で倍返しに出ます。

その最終兵器は何と“タコ”でした。
タコ1

これ私、特リンで観てたんですけど、

タコ攻撃の度にバッシャバシャと水飛沫が飛んでくるんですよ(笑)。

磯の香りがリング周辺に充満していましたが、

さすがにこの代償は大きかった様です。

KAMINOGE〈vol.38〉
 KAMINOGE vol.38 より

ヤマケン「安生さんは当時、北海道の大会で生きたタコを凶器で使って、リングを一個潰したことがありますよね」

― リングを一個潰した!?

高山「マットが臭くなって、使えなくなったんですよね(笑)」

安生「タコの墨っていうか、あの汁。あれが相当強力みたいで、色も臭いも取れなくて、50万円の罰金取られたもんな~」

高山「キャンバスと下のマットまで使えなくなりましたもんね」

安生「タコって凄いよな~!」


一昨年のサミットで『UWF道場』に訪問した際(参照:1972北24条サミット交友録~四十路のUWF道場入門~)、

この話題をヤマケン自ら楽しそうに話してくれましたね。

ちなみにこの試合、今度のサムライTV『蘇るUインター伝説』で放映されるとか。

久しぶりに観て大笑いしたいと思います。
タコ2

試合は冬木軍の勝利で王座奪回となりました。

続く6.15 博多スターレーンで負傷したヤマケンの代打として、

200%マシンを投入したのですが、

6人タッグ王座奪回は失敗に終わりました。

しかしここで驚天動地の結託を宣言してしまいます。
理不尽大王と200%男

そして10.11…PRIDE.1のちょうど一年前、

大阪府立体育会館でのWAR世界タッグ選手権試合で挑戦者として、

安生と冬木は合体を果たします。

高田、佐野友飛、垣原賢人vs冬木、安生、クラッシャー・バンバン・ビガロという、

何が何だかよくわからない顔合わせでした。

最後は安生が垣原を捕えて、

見事に王座奪取。
最後は

ところが、ここからプロレス界は地殻変動を起こしていきました。

冬木軍はWARを離脱し、

Uインターは解散してしまいます。

最後、両者はターザン後藤と並びFFF(日本プロレスリング共同機構)の三本柱として、

新たな団体で共闘していくかと思われましたが、

旗揚げを前に崩壊してしまいました。

その後、安生はキングダム旗揚げ~UFC、K-1と流浪の格闘家人生を歩み、

冬木は冬木軍プロモーション旗揚げ~新生FMW~WEWとさすらいのプロレスラー人生を経て、

2003年3月19日、42歳の若さでこの世を去りました。

今の私と同じ年齢で…。



全く別の道に分かれて、

それから交差する事のなかったミスター200%と理不尽大王。

二人の奇天烈な攻防もまた、

プロレスの歴史の中に刻まれているのです。

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tag : 安生洋二 高山善廣 山本健一 冬木弘道 邪道 外道 WAR

comment

Secret

No title

知らない話や覚えていない話が多くて驚きでした。
生卵のあたり以降からちょっとついていけなくなり、両軍の記事は読み流すくらいになってましたがまさかこういう意味では私と高田が同じ考えだったとは。


しかし、安生の
「安いソー○ランドのネェちゃんに似てる」
はすごいですね(笑)

何げに一昨年友人がどうしても風○に行きたくなり誘われて行った時のおねえちゃんが冬木みたいな体型でした。
友人が金を出してくれたので文句は言いませんでしたが、もうこれはネタにするしかないなって感じでした。
でもって、友人にどんな人がきた?って聞いたら
「昔の高山みたいな女」
とか言ってたので、そういう店なのかなと思ったり(;・∀・)

あーあーあー

馬っ鹿馬鹿しいな!もう!(爆笑)

この当時、私は冷めた目で見てたような…。
てか、『興味が無かった』が正解かな(苦笑)
でも今回の記事は最高に笑わせてもらいました(笑)

記事にある東京ドーム大会だったと思うのですが…試合後、記者達の前で、高山「安生さん!俺、アイツら許せないっすよ!やりましょう!」みたいな絡みってなかったですか?
あの時、高山が安生の首の方を掴んで強く詰め寄りましたよね?で、安生が「グエッ…」ってなってませんでした?(笑)
(違ったかなぁ?汗)
爆笑した記憶があるんですが。

あ、前に私がコメさせていただいたVHSは、この生卵の試合ですね。多分。 まぁ、相変わらず見てはいないですけど。

生理…ホント、困ったもんだなぁ…。

冬木軍対狼軍のWAR札幌は観に行ったんですけどねぇ〜。

そうか、後の新生FMWのブリーフブラザーズ、チームノーリスペクトなどはこの抗争が原型になってるのかな。
この頃の時系列がゴッチャになってますわ。

>ナリさん

知らない話や覚えていない話が多くて<あっそうでしたか? 記事にした甲斐がありました。

こういう意味では私と高田が同じ考えだったとは<高田が苦言を呈して、次に冬木が「やってやるよ」となり、6人タッグトーナメントで対戦したんですよね。この頃の高田はブッチャーともやってますから、かなり振り幅大きかったですね。

誘われて行った時のおねえちゃんが冬木みたいな体型でした<来ましたか!! リアル理不尽体験!!

でもって、友人にどんな人がきた?って聞いたら「昔の高山みたいな女」<何なんですか!? その店は!!
私の経験もついでに言わせて頂くと、やたらプロレス業界(特にノアと大日)に詳しい嬢で、制限時間のほとんどプロレスの話して、頭の中がプロレスだらけでしたが、残り数分で見事に発射させられるという…やっぱりプロは違うなぁ、という思い出があります。

>宮ゲさん

馬っ鹿馬鹿しいな!もう!(爆笑)<ここまでアイテムを用いて弾けた抗争はなかったですよね、当時。

『興味が無かった』が正解かな(苦笑)…今回の記事は最高に笑わせてもらいました(笑)<ありがとうございます。書いた甲斐がありました。

高山「安生さん!俺、アイツら許せないっすよ!やりましょう!」みたいな絡み…高山が安生の首の方を掴んで強く詰め寄りましたよね?で、安生が「グエッ…」<ああいうバックステージのコントも大仁田がやるより早かったんですよね。前回書いた両国のやり取りも台本なしでやってたそうですから。

前に私がコメさせていただいたVHSは、この生卵の試合<ああ、ゴングの見出しも「こりゃ玉卵」でしたよ。

>BKっち

冬木軍対狼軍のWAR札幌は観に行った<蝶野と冬木ものちの結託したんじゃなかったでしたっけ?
その辺の相関図がもう記憶にないんですよね。

後の新生FMWのブリーフブラザーズ、チームノーリスペクトなどはこの抗争が原型になってるのかな<ブリブラとはパンツでつながりますね(笑)。

BKっちにはFFFが本格始動していたらどうなってたか!? という火池小説をお願いしたいです。
というかスクールウォーズはどうなった!?

No title

制限時間のほとんどプロレスの話して、頭の中がプロレスだらけでしたが、残り数分で見事に発射させられるという…


< 何ですかこのヴォルク・ハンのようなラスト1downからの、大逆転ギブアップ勝ちのような鮮やかな嬢は!
もしくは、放送時間ギリギリでの延髄斬りからのフォール勝ち。
時代的にはどちらになるのかはわかりませんが(笑)

ススキノは25の頃に一度行って、その時に遅○だった私が2フォールを奪われるというドームより重たい勝利を奪われました。
もちろん、2フォールという言い方は禁止ワード対策ですが・・・


関係ないですが私は以前からそういうお店に行った際には
「実は大阪プロレスでえべっさんをやってます」
と嘘自己紹介をしてました(;・∀・)

>ナリさん

ヴォルク・ハンのようなラスト1downからの、大逆転ギブアップ勝ちのような鮮やかな嬢<いやはやもう15年以上も前のお話ですけどね。ススキノって全国的にハイレヴェルなんでしょうか?

2フォールを奪われるというドームより重たい勝利<天龍語録来たっ!!(笑)
津軽海峡分の精○が発射された訳ですね。

そういうお店に行った際には「実は大阪プロレスでえべっさんをやってます」と嘘自己紹介<何の為にですか?(笑)。
まぁああいう店は何もニヒルにキメる必要ないですからねぇ。そういう風に言っちゃった方がNGなプレイも怒られない可能性ありますし…って、ないか(笑)。

ススキノの名前はブランド化してるようですね。ただ、嬢の方は向こうの方が稼げるので海を渡ろうとするみたいですが。

一部の嬢はプロレス…特にインディに詳しいので一歩間違えたら、
「菊ちゃんじゃないじゃん」
て言われていたかも…。

>BKっち

嬢の方は向こうの方が稼げるので海を渡ろうとするみたい<そう考えると、昨今の日本のMMA事情みたいですね、何だか。
技術を持ってて若いうちにしか出来ない…こういうのもつながってんだなぁ。

特にインディに詳しいので一歩間違えたら、「菊ちゃんじゃないじゃん」<なぜかプロレス界と密接な業界なんでしょうね。
まぁプロレス好きの嬢はほぼ“技術の高い子が多い”ってのもススキノあるあるでしょうね。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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