Yoji Anjo Is Alive vol.24~若獅子の群れの中で~(1987)

安生洋二が引退試合(参照:Xは誰か?)の相手に指名したうちの一人、

船木誠勝との因縁は古く、

二人がまだ二十歳前後で、

船木がまだ優治だった頃に遡ります。
船木の串刺しドロップキックが、

二人はそれぞれ新日とUWFの若手として、

第一試合のタッグマッチでしのぎを削っていました。

当時の映像が某動画サイトで見つかりましたので、

久しぶりに観てみましょうか。

1987年7.18 後楽園ホール

船木優治、野上彰
(現・AKIRA)vs中野龍雄(現・巽耀)、安生洋二

船木、野上vs中野、安生

昭和新日最後の“前座の黄金カード”です。

中継ではまず、

安生が野上をボストンクラブに取ったところで、
安生が野上を逆エビに捕えると、

即座に控えの船木が飛び込んで、

正面飛びドロップキックでカット。
即座に船木がドロップキックでカット

今度は交代した船木が、

同じ技で安生を捕えると、
船木が安生を逆エビに捕えると、

今度は即座に中野がミドルキックでカット。
すかさず中野がミドルキックでカット

カットプレー一つ取っても互いに“思いっ切り”なんですよ。

UWF軍は自陣に船木を連れてきて、

ツープラトンのアキレス腱固め。
船木に対してダブルのアキレス腱固め

これはブレイクさせられると、

交代した中野のシャチホコ固め(参照:プロレスの芸術品)。
中野のシャチホコ固めは、

当然、すぐさま野上のドロップキックが飛んできます。
野上がドロップキックでカット

中野は船木をコーナーに詰めると、

体重の乗ったソバットを鳩尾に入れていきます。
コーナーに詰めて中野はソバットから、

さらに当時から使用していた、

キッドばりの高速低空ブレーンバスター。
高速ブレーンバスター

羽交い締めに捕えると、

安生がロープに走って、
船木を羽交い締めに取って、

勢いよくリバウンドを利しての、
安生は走り込んでのドロップキック、

ドロップキック…はやや当たりが浅い。
やや当たりは浅いか

さらに追撃のミドルキックから、
さらに安生のミドルキックから、

そのまま中野のジャーマン!!
中野のジャーマン…見事な連係

むしろUWF軍の方が連係プレー巧いですね。

安生が左ミドル連発を繰り出すと、

船木は何とかキャッチ。
ミドルの連打をキャッチされると、

そこに安生が軸足で後ろ回し蹴りに行くと、

船木の顔面にヒット!!
顔面にソバット直撃

攻める方はガンガン入れていきますし、

受けてる方もガンガン受けてますね。

安生は当時多用していたスタンディング・クラッチ。
得意のスタンディング・クラッチ

これを船木は巧く膝十字固めに切り返します。
膝十字に切り返す船木、

藤原教室の成果でしょうか。

さらにローキックの連打は骨法流?
さらに骨法流のキック攻撃

代わった中野がドラゴンスープレックス狙いに行くと、

体重移動で後方のコーナーに押し込んで、
ドラゴン狙いの中野をコーナーに押し込み、

対角線に振ってから、

得意の串刺しドロップキック!!
対角線に振ると得意の串刺しドロップキック

本当に打点が高いんだよなぁ。

さらに野上もリングインして、

左右からのサンドイッチ・ドロップキック。
高い打点のサンドイッチ・ドロップキック

交代した野上が逆片エビ固めに取ると、
野上が逆片エビに取るが、

もちろん、すぐに安生が張り手でカット。
即座に安生が張り手でカット

それにしても強烈(笑)。

中野は野上を蹴り上げてから、
強烈な蹴り上げから、

物凄いブリッジのブロックバスターホールド!!
ブロックバスターホールドのキレが凄い

そしてダブルリストロック!!
さらにダブルリストロックで絞り上げる

野上は何とかロープに手を伸ばします。

離れると攻守逆転、

野上はスモールパッケージ、バックスライドと、

立て続けにクイックでフォールを狙ってきます。
野上はクイックで反撃

ここら辺りに野上の主張が見えて実にいいですね。

が、グラウンドに持ち込まれると厳しい、

今度は安生がダブルリストロックです。
今度は安生がダブルリストロック

関節の柔軟な野上でなければ危ない角度で極まってますね。

エスケープして、

再び逆片エビに取りますが、
野上も逆エビで反撃

やっぱり速攻カットな訳です(笑)。
即刻、中野が張り手でカット

ならば飛ぶしかない!!

野上は強烈なドロップキックで船木につなぐと、
野上のドロップキックから、

代わった船木も強烈な追撃。
交代した船木も追撃

さらにロープに振ってカウンターを狙ったところで、

リバウンドしないのがUの流儀です。
さらにロープに振っての一発は自爆

自爆した船木を抱えて、

安生は高速スロイダー!! 前田氏ばり。
安生のスロイダーは前田氏ばり

そして張り手の打ち合いになったところで、

偶発的か? 船木の掌底が顎の先端にヒット、
打撃の攻防から船木が打った掌底(?)に、

力が抜けた様に腰から落ちていく安生。
腰から落ちる安生

これ、件の高田戦より2年前の出来事ですが、

元々、船木はパンチというか掌底のセンスが素晴らしかったのでしょう。

そこからは蹴りの連打、

骨法流の逆回し蹴り、
さらにキックのコンビネーションから逆回し蹴り

アバランシュホールドとつないで、
アバランシュホールドからの、

最後はやっぱり逆エビ固め。
最後は逆エビで絞り上げて船木勝利

今度は野上も中野を制して、

たまらず安生はギブアップ。

新日ヤングライオンの激勝でした。
勝ち名乗りを上げる船木、野上組

それにしても改めて見直すと、

この試合こそ新日の前座らしい、

“プロレス技を駆使した喧嘩(参照:前座の意味とリングの痛み)”なんですよね。

安生と船木、40歳を超えた今でも喧嘩出来るでしょうか?

そしてアンダーカードとして、

中野vsAKIRAを希望します。

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tag : 船木優治 野上彰 中野龍雄 安生洋二

comment

Secret

こんにちは、紫レガ様。どちらかと言うと3人がUスタイルで、野上だけ純プロ。このカードにとても未来を感じました。ノガちゃんに関しては、近年のインタビューを読んで、当時はちゃんと“観れてなかった”と思ったりしました。あの頃は船木に夢中でしたね。

>孤高の赤パンさん

こんばんわ。

3人がUスタイルで、野上だけ純プロ<当時は船木も純然たる新日ストロングスタイルでしたね。U寄りっちゃU寄りではありますが。

このカードにとても未来を感じました<改めて感じたのは、みんな自分の得意分野の技で“思いっ切り”入れてるんですよね。
それで思った事は、この船木や野上の若手時代に桜庭、柴田が参戦して来た時の様なシチュエーションがあったなら…本当に玉砕覚悟で特攻してたんだろうなぁ、と。

ノガちゃんに関しては、近年のインタビューを読んで、当時はちゃんと“観れてなかった”と思ったり<野上は野上で今に至るまでの物語が濃厚なんですよね。
当時の新日で公然と“ヒール志向”を宣言してたんだから、ある意味強心臓でしたよね。

No title

僕にとってはこの試合が「ザ・新日本の前座試合」でした。

三銃士入団や大量離脱の後、前座での技の制限が緩められてその結果武藤や橋本あたりは伸び伸び戦ってましたが、船木や野上は張り手・ドロップキック・逆エビ中心でやりつつもそのセンスをいかんなく発揮してたし、安生や中野はUWFの誇りと意地を前面に押し出して、そんな両雄がしのぎを削る姿と言うのは健全な切磋琢磨と言えたのではないでしょうか。

このころの試合で思い出すのはヤングライオン杯の事で以前CSテレ朝で第一回から第三回までの決勝戦を流したことがあって、第一回・第二回と第三回ではグラウンドの性質が変わるんですよ。関節技から絞め技系に。

あと、どうでもいいですが昔の新日本の山田・後藤達俊・小杉とUの若手三羽烏と言われた安生・中野・宮戸って個人的にどこか重なる部分があると当時感じたことがありました。つぅか小杉は藤原とまで言わないまでも宮戸みたいに後になりたかったのかもなと今にして思います。

>ささのっちさん

僕にとってはこの試合が「ザ・新日本の前座試合」<そうですねぇ、私らの世代にとっては前田、平田の時代や高田、山崎の時代よりもこの時代なんですよね。

前座での技の制限が緩められてその結果武藤や橋本あたりは伸び伸び戦ってましたが、船木や野上は張り手・ドロップキック・逆エビ中心でやりつつもそのセンスをいかんなく発揮<とにかく当時は星勘の厳しい眼が光ってましたからね。
武藤は別格として、結構みんな食らわされてた様ですね。特に船木あたりは。
昔から逆エビが前座のフィニッシュホールドでした。全女で言うところの押さえ込みみたいなアレでしょうか。

安生や中野はUWFの誇りと意地を前面に押し出して、そんな両雄がしのぎを削る姿と言うのは健全な切磋琢磨<当時の事があるから中野は船木が移籍して来た時も一目置いてたんでしょう。一方の野上の事はどう思っていたんでしょうね。

このころの試合で思い出すのはヤングライオン杯…第一回・第二回と第三回ではグラウンドの性質が変わる<奇しくも第3回はUWF勢も参加してますね。で、破壊王が準優勝でしたけど、当時から三角締めとか使ってましたよね。

昔の新日本の山田・後藤達俊・小杉とUの若手三羽烏と言われた安生・中野・宮戸って個人的にどこか重なる部分がある<ああ、それもまた新説ですね。今度サミットの折には詳しくお願い致します。

小杉は藤原とまで言わないまでも宮戸みたいに後になりたかったのかも<小杉の評価って高かったんですよね。ゴッチさんからも。
シュートも強かったでしょうし、地味でしたけど現役続けてればいつかスポットライトが当たった可能性高いですね。
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