今の姿を観た訳だけど~後編~

前編からの続きです。

ここから『キックとシューズ装着の有無』について話し合われたのですが、

各氏バックボーンから来る考え方の違いもあって、

実に興味深い意見が交わされたんですよね。

篠原信一
「裸足の方が動きやすい。逆に靴履いてた方が、自分が足痛くないから蹴り易い」


魔裟斗
「蹴りっていうのはスネで蹴るんですよ。だから靴の作りとかはあまり関係ない」


平直行
「靴を履く競技で蹴るのはあるんですけど、靴を使ってやるんですよ。それはポイント制でしか出来ない。K-1みたいに練習し出して蹴りが出来る様になっちゃうと、テレビ的にどうなのか…。素人がバット折れないですけど、ちょっと鍛えた人が革靴で踏んだら簡単に折れちゃいますよね?」


菊野克紀
(靴は)グローブと一緒ですよね。威力はもしかしたら落ちるかも知れないです。でも安全だから思いっ切り蹴れるんです。だからスニーカーだったら全然問題ない」

魔裟斗
「靴を履いてグリップがあった方が強い打撃が出せる…っていう理論もありますね。裸足だとどうしても滑っちゃうんで」


松本天心
「僕、総合の試合も靴履いてしか出た事ないんですけど、何でかって言ったら魔裟斗さんおっしゃる様にグリップ力が全く違いますから」


打撃とシューズの関連性については、

永遠のテーマ(参照:靴トーーク)なんじゃないでしょうかね?

で、なぜかこの部分、田村潔司はノーコメントでした。

続いて『寝技における関節、締めの有無』、

ここは田村も意見を出していきます。

田村
「いや関節は僕らはあった方が…あった方がいいですね。あった方がいいです(ニッコリ)。体重とか無差別ですか? 無差別だったらあった方がいいかも知れないですね、はい、関節技は」

格闘技復興委員会33

しかしこの一言で孤立してしまい、

他からは「それならばこれまでの総合と変わらない」、「あくまでも新しいルール作りを」と。

結論としてはグラウンドでの関節、締めは無し!!
格闘技復興委員会34

さらにグラウンドでの打撃についても、

田村
「状況によりますね。片方が寝て、片方が立ってる状況だと蹴っていいとか。で、お互い3点とか4点ポジション、四つん這いになるか3点ポジションになるかで、そこで蹴っていいとか。あとはマウント、踏みつけるとか、それも有る無しとかあるんで。
(PRIDEでは?)えーっと一つ型の前(旧ルール)では“10キロ以上差があると、4点での膝蹴りとかは体重軽い方がやっていい”…」
格闘技復興委員会35

ここでもまた、

魔裟斗
「何か3点とか4点って感じがマニアックっぽくって、嫌だなぁ。わかりにくいなぁ、って」


松本
「お客さんが『何だろう?』と思いますよね。よくわかんないですよね、3点だの4点だのって。有りか無しかにしちゃった方がいいんじゃないですか?」


ほぼ田村以外全員の否定的意見で、

どんどん論旨が変わっていきまして、これは保留と。
格闘技復興委員会36

文字通り“孤高の天才”な展開です。

思わず、

千原ジュニア
「本当に新しい格闘技作るって大変ですね」

次は“頭突き”に関しての見解が交わされますが、

バッティングと故意の認識で、

相撲、アメフト側と他格闘技側で真っ二つに割れますが、

結局、テレビ的見地も踏まえて『頭部を狙った頭突きは無し』と。
格闘技復興委員会37

ここでも田村は無言のまま。

『膝蹴り肘打ちの判断』に移ると、

思わず自分から言葉を発していきました。

田村
「“横ヒジ”“縦ヒジ”ってあるんですよ。多分、
(隣りの菊野に)UFCってどうなの? 縦ヒジっていうのは上から、こう落とせるんで危ない。横ってのは振りかぶりが少ないんで。その辺で(再び菊野に)UFCはこれ(縦ヒジ)もダメ? これ(横ヒジ)は有り、ね?」
格闘技復興委員会38

ここも各ジャンルの認識から様々な意見が飛び交います。

山崎アナは女性的観点から「血が出ると怖い」、

田村
「血が出るとダメなんですか? テレビ的には一切。だから“縦ヒジ”は致命的ですけど、“横ヒジ”って、キックボクサーでタイの選手で肘で眉間をカットさせるのもテクニックのうちでTKOだったりするのもあるので。ま、その辺で有効に、勝敗に有効には使えないかな? ってのはありますね」

格闘技復興委員会39

最終的には、ほぼ「どちらでもいいが」、

UFCとの差別化を図る上で『肘打ちは無し』に決定。
格闘技復興委員会40

『立ち技における関節技』については、

篠原が柔道家の意見として、

これも許されないなら柔道家は何をすればいいの? と。

ただの喧嘩でいいの? と。
格闘技復興委員会41

田村
「柔道って立っての関節技とかってあるんですか?」

格闘技復興委員会42

篠原
「無いです。基本禁止されています。でも身体使うだけで極まるんで、でも
(道着に)袖もないんで、極まるか極まらんか別ですよ。最悪ね、向き変えるだけで、肘のとこ角度変わるんで」

ここから平が自身のベースであるシュートボクシングを例に、

立ち関節論を展開していき、

篠原も食い下がり平行線を辿ったまま、

これも保留。
格闘技復興委員会43

次の『金的攻撃』については、

全員一致で即刻却下(笑)。
格闘技復興委員会44

結局、反則技は以下の通りとなりました。
格闘技復興委員会45

格闘技復興委員会46

今度は『勝敗の決し方』です。
格闘技復興委員会47

ここからは平主導でサクサク進行していき、

ダウンについてのカウントは無し(ダウン=KO)。
格闘技復興委員会48

ついでにポイント制も無し。
格闘技復興委員会49

ただ私に言わせてもらえれば、

ポイント制自体が悪ではなく、

ポイント差による勝敗だけの為に消極性が生じる様な基準なら、

プロの競技として意味がないですよ、と。

私の究極の理想はUインターの減点システムですから(参照:Uインターの革命 2/2~独自のルール~)。

ここら辺りから田村の目線も、

宙を泳ぐ様になってきていますね。

勝敗の基準は以下の通りになりました。
格闘技復興委員会50

最後は『試合時間』について。
格闘技復興委員会51

3分×3ラウンドという意見が多数を占める中、

田村
「そうですねえ、えーーーっと、僕は通しで、ま、時間が9分とか10分っていうのが、3分3ラウンドでいうと9分間…通しの方が
(いい)。だからあとはまぁ、何を観せるかにもよるんですけど。相撲でいうと“瞬発的な動きで勝敗を極める”。柔道って多少の間合いとかあるじゃないですか、相手を掴んで掴み返すみたいな。相手の心理戦もあるんで、それが3分だと短いと。その心理戦も含めて考えると9分とか、わかりやすく、まぁ10分とか、ちょっと長めの方がいいかなと」
格闘技復興委員会52

ここで再び、平が自論を展開します。

曰く「時間無制限とかだと逆に早く終わるんです」と。

対して篠原が「無制限だとお客さんが『早く始めろよ』と。だったら3分3ラウンドか10分一本で」
格闘技復興委員会53

篠原が喋ると田村、実に嬉しそう。
格闘技復興委員会54

ここから「15分一本勝負」案、さらには「1分無制限ラウンド」案まで飛び出します。
格闘技復興委員会55

田村
「面白いかも知れないですね。1分って経験ないですから。だから、どういう展開になるのかな? っていうのが期待感もあるし…」

格闘技復興委員会56

これまた保留という事で、

結論はまとまりませんでしたが、
格闘技復興委員会57

それぞれの案にそれぞれの面白さがあり、

私はむしろテレビ主導として統一せず、

試合毎に変えて良い様な気もしました。
格闘技復興委員会58

最後に番組の締めのコメントを求められて、

田村
「そうですね、あのぅ…ある程度まぁルールと、闘い方と、まとめて。あとはまぁ世界にいろんな選手がいると思うんで、そういう未知の強豪とかが闘うと面白いかな、と」

格闘技復興委員会59

結局、この場で固まった感のあるルールの骨格もあって、

完全に第三者的立場発言、

このリングに競技者として参加する意思はないみたいです。

第一回大会の概要も固まりつつある様ですが、

果たして『巌流島』は、

日本格闘技界の寵児となりえるのでしょうか?
格闘技復興委員会60

とりあえず田村の孤高っぷりは再認識出来た2時間でした。

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tag : 田村潔司 巌流島

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Secret

No title

おはようございます。

ルール作りといって思い出すのは、旧UWFの佐山聡ですね。特に頭部への頭突きの禁止は、藤原喜明の存在もあって印象に残っています。

軋轢が表面化したころ、佐山は腹部への頭突きを使用している一方で、藤原が木戸修と対戦したとき、それに当てつけるように一本足頭突きをそれまでの試合と同じく連発していた姿は忘れられません。

前田日明曰く「誰が強いかを決めるのはルール」、Uインターのロストポイント制も一つの試行錯誤ですし、MMAがバーリ・トゥード(何でもあり)からルールの厳密化へと進んでいるのも面白い現象です。

長文、失礼しました。

>rascalさん

こんばんわ。

旧UWFの佐山聡…特に頭部への頭突きの禁止は、藤原喜明の存在もあって印象に残っています<当時は衝撃的でさえありました。リングシューズでのキック=木戸蹴りの禁止も同じです。

藤原が木戸修と対戦したとき、それに当てつけるように一本足頭突きをそれまでの試合と同じく連発していた姿<旧UWFラストマッチで一本足に怒った佐山が何度も頭から突っ込んで、藤原にいなされた挙句、一本足を食うという展開もありましたね。
あれが佐山のプロレスとの決別だったのでしょうか?
結局UFOで戻っては来たんですけど。

前田日明曰く「誰が強いかを決めるのはルール」<UWFの場合は安全性と既成プロレスとの差別化という両面、さらに戦略的な部分も加味されて非常に複雑な意味を持っていますよね。
結局、そこを使いこなせる選手が“強い”と言える様な気もします。

巌流島ヘリテージ

巌流島、実は楽しみにしてるんですよ。
ルール?…プロレスで!(笑)

今回決めたルールで行くのなら、シュートボクサーなんかは良い感じなんじゃないですかね。
重い階級の選手がいないんでアレかもですが。
個人的にはレスリングの選手も期待できると思ってます。

当初、ラスタとんねるず的な番組かと思ってたんですが、意外にマジなんでビビリました……て、ラスタとんねるずて(笑)

ミノワマンが出るとわかってから、かなり興味が沸いてきましたよ。
しっかし、ホントいろんなところからオファーが来ますよね~。
これって凄いことです(汗)
なかなか誰も言わないですが。
え?優勝は誰かって?
勿論、ミノワマンでしょう。

プロレスラーなら中邑も見たいです。

―――――

田村は盟友・立嶋篤史の息子、立嶋挑己のデビュー戦でセコンドを務めたそうです。

子供がプロデビューする時代になったんですねぇ…。
先日のPRIDEヘリテージで桜庭ジュニアが出てきた時もビックリしましたが。
エッ!?もう、こんなに大きいの!?みたいな…。
いやぁ、自分も歳を取るわけだ。ジジィだわ。
ばぁさんや、飯はまだか?

>宮ゲさん

巌流島、実は楽しみにしてるんですよ<あらら、それってシュートですか?

今回決めたルールで行くのなら、シュートボクサーなんかは良い感じ<立ち関ですよね? ただおっしゃる通り無差別級が主ですので、アレなんですよね。
出場ガイジン選手を見ると、120キロ以上がザラですしね。

当初、ラスタとんねるず的な番組かと思ってたんですが<貴王!! 憲王!! 雲梯の女王、豊田真奈美!!…懐かしいですね。橋本vs佐山とか刺激的だったなぁ…。

ミノワマンが出るとわかってから、かなり興味が…優勝は誰かって? 勿論、ミノワマンでしょう<出場選手の顔ぶれ見ました?
ある意味、2015年版ハルクトーナメントですよ、これ。

プロレスラーなら中邑も見たい<出るならワンマッチ枠ですね。
中邑vs散打王者とか中邑vsセネガル相撲とか…物凄く観たいですよ!!

田村は盟友・立嶋篤史の息子、立嶋挑己のデビュー戦でセコンドを務めた<あぁそういう時代なんですね。辰吉の息子もそうですけど。
今のところ田村現役最後の試合だった桜庭戦も立嶋がいなければ勝利もなかったと思いますしね。

先日のPRIDEヘリテージで桜庭ジュニアが出てきた時もビックリ<小川の息子も凄い事になっていますし、二世の時代なんですね。
そういや数日前に放送されたこの番組の第2弾で、空手の内田順久氏が自身の息子を推薦していましたが、90年代に名を馳せた格闘家やレスラーの息子たちがデビューする時代なんですね。
まさにリアル・ジュニアwars!!

ばぁさんや、飯はまだか?<驚愕のマーシーオチ!!(滝汗)

No title

水に落ちる、っていうTV的なものは結構面白いと思ったんですけどね。
ただ、ここを採用しちゃうと
「おふざけ」
となってしまう場合があります。
ただでさえ、TV主導なので(実際どこまでこれを競技化するかは置いといて)そう思われてしまうと実際に始めるとなった場合にもバラエティ寄りと思われてしまう可能性はありますね。

しかし、関節技は無い。絞め技はない。
となると、本当柔道の人からすれば投げしかなくなるわけですよね。
私は立ち技の選手であれば離れて打撃、引っ付かれれば座り込みます。
リングス無差別王座戦の田村vsアイブル戦でも似たような展開がありましたし。

>ナリさん

水に落ちる、っていうTV的なものは結構面白いと思った<これ当初はバラエティのイメージだったんですけど、なかなかどうして各論者の方が真剣なんですよね。
一つはっきりしてるのは、これまでの総合にあったルールとは一線引いてるな、と。

しかし、関節技は無い。絞め技はない。となると、本当柔道の人からすれば投げしかなくなる<先日放送された第2弾では立ち関の定義が変更されてましたね。要はかけられてる側が故意に寝に行くのはダメと。
でも実戦になったら、そのジャッジは難しいでしょうね。

立ち技の選手であれば離れて打撃、引っ付かれれば座り込み<何かのジャンルが圧倒的に有利になるという可能性が低いのですが、一歩間違えると凡戦続きにもなりかねない。
まずは今月末の旗揚げ戦に注目でしょうね。

No title

レガさんの記事を読んで改めて思ったのは、平等なルールなんてものはないっていうのと、テレビを念頭に置いたオリジナル競技って前提でほとんどの参加者が意見を述べたのかなって感じです。

どういう選手が参加するのを想定してこのイベントを作り上げていくかはわからないですが、最初の内はテレビマッチみたいなかんじで客を入れないでスタジオでルール検証的にやった方が良いんじゃないのかなと。そこで少なくとも運営側があたふたしないような状況で、且つ興行として成り立つと言う目途が立ったらやればいいんじゃないかなと思います。ただ、そうするだけの時間とフジテレビの体力が持つかわからないのが怪しいところですけどね。スポンサーに当てがあるのかどうか。

場外に出たら負けは良いけど、水を張る必然性は無いとは思います。絵面は面白いですけどね(笑)

これに参加する選手がどういうモチベーションで挑むのか気になります。願わくば参加する価値のあるイベントに成長すればそれはそれで選手たちにとっても意味が出てくることではありますから。

>ささのっちさん

平等なルールなんてものはない…テレビを念頭に置いたオリジナル競技って前提でほとんどの参加者が意見を述べた<平等不平等以前にとにかくUFCとの差別化がテーマでしょうね。
ハッキリ言っていろいろ進化してきたMMAのルールをもう一度ふり出しに近い位置まで戻しての出発ですからね。

最初の内はテレビマッチみたいなかんじで客を入れないでスタジオでルール検証的にやった方が良いんじゃないのかな<まさしくバラエティと紙一重の展開ですよね。
ちなみにルール検証のテストマッチは実際にやってるみたいです。

場外に出たら負けは良いけど、水を張る必然性は無い<視覚効果を取るか、競技性を残すか、でしょうね。
でも確かに道着がある以上はほぼ二人で落ちる事になるんでしょうね。

願わくば参加する価値のあるイベントに成長すればそれはそれで選手たちにとっても意味が出てくることではあります<いずれにしても一個イベントが増える事によって露出する選手が出てきますので、是か非かと問われれば断然、是である訳です。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


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