橙色の太陽が語った赤い月との話

メタモリス参戦以降、桜庭和志が忙しくなってきてます。

大晦日の前田氏との対談、1.4の鈴木戦、

そして次はDDTでのスーパー・ササダンゴ・マシン戦。

 DDT公式 より
ササダンゴ vs 桜庭和志!X=旭志織がEXTREME王座に挑戦!他さいたまスーパーアリーナ大会決定全カード

プロレスだろうが格闘技だろうが、

桜庭の周辺が騒がしいのは何よりです。

だって彼は“太陽”なんですから。
サクスマイル満開

その橙色の太陽が赤い月の事を語っていました。

KAMINOGE vol.36における『変態座談会』での事です。
KAMINOGE36

玉袋筋太郎さん堀江ガンツさん椎名基樹さんの三氏によって巧みに引き出された秘話を振り返りましょう。

例によってガンツさんが仕掛けます。

KAMINOGE vol.36―世の中とプロレスするひろば 宇野薫の挑戦し続ける美しさ。
 KAMINOGE vol.36 より

ガンツ「ちなみにUインター時代の田村さんとの3連戦っていうのは、なんで3試合連続で田村さんの相手が桜庭さんだったんですか?」

桜庭「それはわからないです。でも、ボクが想像するにですけど、たぶん田村さんはUインター辞めて別のところに行くっていうのがわかってたから、潰しにかかったんじゃないですか?」

玉袋「なるほど。他団体に行く前に、やっちまえと」

桜庭「で、ボクが失敗したっていう。という話だと思うんですけどね」


96年のvs田村潔司3連戦、

よりによって、いまだに語れるんですからねぇ。

これ凄い事じゃないですか?
握手

まず一応、過去の記事振り返って読んでみて下さい。

 元祖・三本勝負要求
田村のスリーパーで桜庭がロストポイント

 カッコつけてられない試合
レッグロック

 別れは突然に

膝十字

のちに日本総合格闘技界の英雄となった二人が、

ハイレベルな技術の凌ぎ合いをした事で、

この3連戦が伝説の様に語り継がれて来た訳ですが、

この試合の意図は違うところにありました。

マッチメイクされた当人の桜庭には想像の範疇でしたが、

田村を潰すのが使命だという事は理解の上だった様です。

玉袋「でも、プロはネームバリューだもんね、負けたらいけないんだもんね」

桜庭「そう田村さんは考えたんじゃないですか? だから、安生さんがボクのところに困った顔して来て、『桜庭、悪いけどやってくれ』って言われて、『全然大丈夫です』って。結局、『すいません、刺すの失敗しました』ってなったんですけど(笑)」


のちのリングス時代には回転体と呼ばれる動きで、

自由な動きを想像するファンも多いと思いますが、

実は田村の闘い方は堅実で、

勝敗には強いこだわりを感じます。

特に後輩と試合したときの鉄壁ぶりは凄いんですよ。

私なんかはそれが好きなんですけどね。

ガンツ「でも、第1戦で桜庭さんは、田村さんをチョークで落としかけていますよね?」

桜庭「半分落ちてたと思うんですけど、田村さんはちゃんとエスケープを頭に入れてやってたんですよ。ボクは『道場のスパーリングと同じだな』ってエスケープを考えないで極めにいってたんで。『よっしゃ、取った!』と思ったら、『エスケープ!』って言われて。『あ、エスケープあるんだ』って思ったあと、足関節をガツンとやられて」

玉袋「道場だったらタップでも、試合ならロープエスケープのロストポイントだけですむってことか」

ガンツ「そういうヒリヒリとした勝負が、第1試合で行なわれていたんですね」


桜庭のスリーパーがガッチリ極まったのって、

第2戦のはずですけどね。
完璧なスリーパー

いずれにしても、ここが二人の思想の違い。

桜庭の中の闘いという概念にエスケープの文字はないのです。

ですから今、上がってる新日というリングは桜庭にとっては…。

逆に田村の考えは「アイツがどういう意味でシュートとか真剣勝負って表現したかは知らないけど(略)。結果は俺が3連勝、彼が3連敗」(参照:赤い月が語った橙色の太陽の話~後編~)。

ルールによって闘い方は変わる、

だからUルールに則った試合をして結果、全部勝ったのは俺だよ、と。

田村が選手生命を賭けたパトリック・スミスとのバーリ・トゥード戦(参照:極限のうどんの味)についても、

桜庭の試合評は少し違います。

玉袋「このちょっと前に、田村さんはK-1の名古屋大会で、パトリック・スミスとやってるんだよね?」

ガンツ「あれもプロレスラーがついにバーリ・トゥードで勝利したっていう、歴史的な試合ですよね」

桜庭「でも、いま考えたら『そりゃ田村さんが勝つでしょ』っていう感じですよね? 『あれ、キックボクサーじゃん』って。そりゃ、寝かせたら足関節取れるよって(笑)」


ここら辺りは、もう桜庭のプライドでしょうね。

文字通りPRIDEで世界のトップ・バーリトゥーダーと、

“真剣勝負”を繰り広げてきた桜庭にとって、

キックボクサーと闘う事は「寝かせるまでが勝負」に過ぎなく、

倒してしまえば関節取るのなんて当たり前、みたいな。
踵が真逆の方向へ!!

しかし、後年それがわかったとしても、

あの当時、ああいう闘いに出て行く選手自体が、

ほとんど存在しなかった訳ですから、

物凄いプレッシャーと闘って勝利した田村は凄いと思うんですけどね。

ガンツ「でもパトスミも一応、UFC準優勝の強豪ですから(笑)」

桜庭「緊張感はありましたけどね」

玉袋「あの田村vsパトスミっつーのも、名古屋まで観に行ったよ」

桜庭「ボクらも行ってましたよ」

椎名「Uインター勢、みんな集合して観に行ってましたよね」

ガンツ「桜庭さん、金原さん、高山さん、和田さんとか。当時、田村さんは孤立してましたけど、こういう他流試合になると、Uインターは一致団結するんだって、けっこう感動してたんですけど…(笑)」


試合としての緊張感は認めつつ、

内容自体はイージーという見解なのでしょうね。



座談会の中で田村に関しての発言はここまででした。

桜庭自身のUに対する思い入れは、

皆さんの想像よりも遥かに低いです。

それはもしかしたら、Uに対してというよりも、

イコール田村に対しての思いなのかも知れません。
桜庭からグローブを合わせる

MMAスタイルのトランクス、ラッシュガード…、

新日のリングにおいて、どんどん着込んでいく桜庭。

それはグッズ宣伝なんかじゃなく、

『UWFの~』や『Uインターの~』という形容から、

逃げる為のアイテムなのかも知れないですね。

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tag : 桜庭和志 田村潔司

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