ダブルバウト、競技としてのプロレス(1991)~後編~

前編からの続き行きます。

中野龍雄の偶発的な金的蹴りによる、

ダメージが大きい宮戸優光は、たまらず安生洋二に交代。
たまらず安生にタッチ

中野、今度は先手先手で行きます。

ガブってのフロントヘッドロックから、

膝蹴りをぶち込み、
代わった安生にフロントヘッドロックからの膝蹴り、

そのままDDT気味のハーフハッチ。
DDT気味のハーフハッチから、

さらにサイドヘッドロックでグイグイ締め上げてから、
サイドヘッドロックで絞り上げて、

山崎一夫につなぎます。
山崎にタッチ

安生は蹴りを打っていきますが、

山崎はキャッチしてテイクダウン。
山崎は安生の蹴り足を取ってのテイクダウンから、

そのまま両足を脇に抱えると、

ボストンクラブ狙いのフェイントをかけてから、
ボストンクラブ狙いを挟み、

膝十字固めの仕掛け、

これは安生がすぐに反応。
膝十字に行ったところを切り返し、

逆にアキレス腱固めに極めていきます。
安生がアキレス腱固め、

裏返ってさらに捻り上げると、

たまらず山崎がエスケープ。
裏返しで山崎最初のエスケープ

この試合、山崎組最初の減点です。

立てば激しい打撃戦、

互いの掌底が交錯します。
掌底が交錯する

寝技にもつれ込むと、

今度は山崎がレッグロックでエスケープを奪い返します。
すぐにレッグロックでエスケープを奪い返す山崎

お互いに交代すると、

元気満々の宮戸は猛烈なラッシュ。
互いに交代すると宮戸は猛然とラッシュ、

中野の顔面に集中砲火すると、

遂に中野の鼻血が出ました。
遂に中野の鼻血が出た!!

ここからが中野の本領発揮です(笑)。

美しい弧を描いての高速ジャーマン!!
スイッチの入った中野はきれいなジャーマンから、

その勢いのままエルボーをヒットさせますが、

これもちろん注意の対象です(笑)。
勢い余ってのエルボーで注意を受ける

山崎組のタッチワークも速くなってきました。

山崎に代わるとカミソリの様なハイキック一閃。
代わった山崎は右ハイキックで、

たまらず宮戸はダウンを喫します。
宮戸ダウン

勢いのついた山崎は、

宮戸が立つのを待ってニールキック!!
ニールキックは空を切るが、

これは空振りでしたが、

そのまま間を置かずに“懐刀”フロントヘッドロック!!
山ちゃんの懐刀、フロントヘッドロック

一旦離して上に下に蹴りまくると、

一瞬の隙を突いた宮戸は軸足蹴り。
宮戸は山崎のハイを軸足蹴りでカット

再び両チーム交代して安生と中野の局面、

しっかり体重を乗せての足首固めに、
足首を極める安生の、

脱出が難しいと見た中野は、

安生の後頭部にエルボーを落としていきます。
後頭部に中野のエルボー

もちろんこれも減点対象。
これはさすがに減点対象

今、改めて見返していくと、

もしもUインターとリングスの対抗戦があったなら、

中野vs山本宜久が観たかったなぁ…。

理由は敢えて書かなくてもわかりますよね?

今度は前に出て来る中野に対して、

安生がムエタイ風の肘打ち連打。
すると安生も肘打ち連発で、

当然、これも減点が告げられます。
こちらも減点

安生の膝蹴り、
安生の膝蹴りに、

当時は“膝イコール安生”でしたよ。

中野はこれまた高速のベリー・トゥ・ベリーで投げ捨てておいて、
中野はベリートゥベリー

敢えて足の取り合いに持っていきます。

中野は安生の両足をクロスしてインディアン・デスロック風に、

安生はレッグスプレッドで中野の股を裂いていきます。
中野の足首固めと安生のレッグスプレッドの極め合い、

結局、エスケープしたのは安生ですが、
安生がエスケープ

返す刀で交代してきた山崎を、

腕ひしぎ逆十字に極めてエスケープ奪取。
交代した山崎は安生の腕十字でエスケープ

安生は心理作戦もあって、

ロープ際の山崎の顔面付近を蹴りに行きますが、不発に終わります。
ロープ際で蹴っておいて、

さらに「来いよ!」と挑発しておいてから、
「来いよ」と挑発、

山崎が前に出てきたところでスイッチします。
乗ってきた山崎をスカしてタッチ

この辺、安生組が完全に主導権を握ってますね。

さあ、ここからの畳み掛け!!…圧巻ですよ。

宮戸は身長差もものともせず、

山崎の顔面に掌底を打ち込んでいきます。
ここから宮戸は猛ラッシュ、

さらにコーナーに詰めての蹴撃ラッシュ、

最後は左ミドルが土手っ腹をえぐって、
土手っ腹にミドルを入れて、

山崎再びダウン。
遂に山崎からダウンを奪う

起き上がったところに再び蹴撃ラッシュ、
さらに猛攻を掛けてミドルキックがヒット

3度目のダウンで持ち点逆転です。
山崎連続ダウンでポイント逆転

攻め疲れて交代すると、

安生も勢いよく入ってきて、いきなりハイキック。
勢いよく交代した安生も左ハイキック

猛ラッシュに山崎またもダウン!!
3連続ダウンの山崎

何とか立ち上がると、

待ち構えていた安生はミドルからの膝蹴り!!
さらにラッシュを掛けた安生は膝蹴り

ボディに突き刺さったダメージで崩れ落ち、
4度目のダウンで、

そのまま起き上がって来る事はありませんでした。
遂にカウント10が入る!!

U.W.F.最強の真実 (BLOODY FIGHTING BOOKS)
 U.W.F.最強の真実 より

宮戸
やはり、タッグマッチというもの自体に経験のある人間たちでやったことによって、良いモノになったと思う。試合は我々のコンビネーションが上回り、最後はこちらがびっくりするほど山崎さんがあっけなく倒れてしまった。


ダブルバウトの模範の様な“取締役コンビ”の完勝劇です。
安生、宮戸、チームワークの勝利

というか4者ともUインターの取締役でしたか。

試合後はもちろんノーサイド。
試合が終わればもちろんノーサイド

団体末期には三羽烏の共通の敵として、

山ちゃんの存在がありましたが、

この旗揚げ戦では腹に一物こそあれ、

さわやかなスポーツとしてのプロレスが観れました。

もう一つ書き足すならば、

そのスポーツ性の隠れた要因として、

『タッチする際に必ず控え選手はタッチロープを握っている』点が挙げられます。

コーナーでタッチロープを掴んでいないと交代が許されないというのは、

かつてタッグマッチでは当たり前の光景でしたが、

今、ほとんどの団体でタッチロープ握ってる選手なんて見た事ないですから。

プロレスのルールは白でも黒でもなく、

私はグレーでなくてはならないと思っていますので、

タッチロープの存在を無視した時点で、

そこに反している様な気がしてなりません。



それにしても、この三人揃った姿も、

完全に観る事がなくなってしまうんですね。


あと4ヶ月か…。

関連記事
スポンサーサイト

tag : 山崎一夫 安生洋二 中野龍雄 宮戸優光

comment

Secret

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

いつも更新有り難うございます。ダブルバウトは当時、UWFなのにタッグ??と普通に不思議に思っていましたが、レガさんの視点から見ると先鋭的な(原点回帰?)試みだったことが分かって改めてプロレスの奥深さに触れた気がします。
プロレスからしばらくはなれていた仲間にも、このブログを宣伝して改めて深入りしてもらうようにしています。皆楽しみに読んでます。これからも楽しく続けて下さい!

No title

この試合Vで見た記憶があって、当時正直心情的に前田寄りだったのですがこのダブルバウトはなかなかにスリリングで面白かった記憶があります。ゴングは肯定的で週プロは山ちゃんのコメントから否定的だったんでしたっけ。

タッチロープの意義がおろそかになってきたのはインディーの乱立で基礎を教える人材が不足したのと、ユニバーサル~みちのく・大阪~闘龍門→ドラゴンゲートの流れでのルチャルール(権利者が場外に落ちたらパートナーがリングイン可能)の浸透も一因かもしれませんね。みのるが全日本でGURENTAIとして暴れてた頃パートナーがロープに飛ばされたときにタッチしてリングインするっていうのをやってましたがあれはしっかりタッチロープを持ってましたしね。

山ちゃん…山崎さんに関しては、どうしてもある程度昔から見てた人間としては悪く思いたくはないですが、先日の中野のインタビューでの「山崎は練習もしないで整体の勉強しかしてなかった。男気なんかなかった」って発言や、カクトウログさんでとりあげてた前田&藤原トークショーに飛び入りした時の「Uインターを選んだのは単に人が多かったから」って言う発言を聞くと良くも悪くも現実主義者なのかなって。山ちゃんなりに先を考えての事だとは思うんですけどね。

サミットでもお話ししたのでレガさんは存じ上げてくれてるかもしれませんが、個人的には総合も一つの競技としてしか考えてないので、Uルールを突き詰めて競技として高める可能性があったのがUインターだったでしょうね。リングスやパンクラスは真剣勝負=総合って目線に言ってた部分があるので。

Uルールはまだまだ語れる要素が多いですよね!

この試合

途中から観ました。(仕事を終えてホールについたらこの試合でした)
ごめんね、あんまりおもしろくなかった。

女子レスリング(プロレスではない)を観に行ったら、エキシビションで男子のタッグマッチをやったことがありました。あれもあんまりおもしろくなかった。
タッグマッチって、いかにレフェリーの目を盗んで連携攻撃するかがポイントで、今のようにレフェリーの目の前で二人がかりでやるのはおもしろくない。レガさんご指摘の通り。
新日本の多人数タッグマッチは選手数消化試合でつまらん。(悪口ばかり書いてしまいました。反省)

>MGさん

奇しくも昨日の前田藤原トークショーで登場した模様を知って、「おおっ!!」と。

Uインターという括りでは難しいでしょうけど、U系全体で集まれる人間だけでも集まりたいという感じでしょうかね。

>てつさん

こちらこそいつも読んで頂き感謝です。

当時、UWFなのにタッグ??と普通に不思議に思っていました<新生以降はあり得ない試合形式でしたからね。リングスも藤原組もそのまま排除していましたし。

先鋭的な(原点回帰?)試みだったことが分かって<そもそも日本プロレスの父はタッグマッチから日本に持ち込んだ訳ですからね。ある意味では原点と言っても差支えないでしょう。

プロレスからしばらくはなれていた仲間にも、このブログを宣伝して改めて深入りしてもらうようにしています<ありがとうございます。頑張り甲斐がありますよ。

>ささのっちさん

前田寄りだったのですがこのダブルバウトはなかなかにスリリングで面白かった記憶があります<前田氏について行ったファンとしては、この時点で『プロレスに戻りやがって』という感覚だったでしょうね。
ただこの試合、戦術がくっきり出ていてスポーツとしても面白かったと思うんですよね。

ゴングは肯定的で週プロは山ちゃんのコメントから否定的<どうでしたかね?
覚えてるのはメインがボロクソのレポートでしたね。高田vsバートンはひどかった。

タッチロープの意義がおろそかになってきたのは…ルチャルールの浸透も一因かも<確かにそれもあると思います。みちのくが旗揚げした頃はまだ一部の選手以外タッチロープ掴んでいた記憶があります。
はっきりと覚えてるのは馳健タッグあたりが掴んでなかったと思います。

中野のインタビューでの「山崎は練習もしないで整体の勉強しかしてなかった。男気なんかなかった」って発言や、カクトウログさんでとりあげてた前田&藤原トークショーに飛び入りした時の「Uインターを選んだのは単に人が多かったから」って言う発言を聞くと良くも悪くも現実主義者なのかなって<一抜けして新日に行った時に誰よりも怒ってたのが中野でしたからね。
確かに後期はUインター為にという口実で整体の学校行って、国家試験受けて、道場では若手相手に実践練習して…と、面白くなかったであろう事は想像つきます。

個人的には総合も一つの競技としてしか考えてないので、Uルールを突き詰めて競技として高める可能性があったのがUインターだったでしょう<プロレスの競技化として、何度かの実験が行われてきた中で、最も成功に近づいたのはUWF…私の中ではUインターだったと思っています。
次点は意外と木村浩一郎のJPWAだった様な気もします。

>SisLANDさん

あんまりおもしろくなかった<あぁ、そうでしたか。会場で観られてそう思われたなら、それも一つの答えでしょうね。

エキシビションで男子のタッグマッチをやったことがありました。あれもあんまりおもしろくなかった<その後もコンテンダーズやZSTなんかでグラップリングのタッグマッチとか実現しましたが、やる側にプロレス心がないと面白いものは出来ないでしょうね。

今のようにレフェリーの目の前で二人がかりでやるのはおもしろくない<ただ一時期よりはブラインドを突く様になってきてますけどね。それでも今の時代としては難しいでしょうね。

これからも忌憚のないコメントお願い致します。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
UFC (1)
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
リンク
来場者数
QRコード
QRコード