上山龍紀の記憶~後編~

上山龍紀についてのレガ論、

もう一丁行かせて頂きます!!
上山龍紀10

上山を知らないファンの方にも、

彼が持つポテンシャルと、

彼が持っていた“華”を知って頂けたなら、と。

私が知る限りの上山の記憶を綴りましょう。



最初はやっぱり高田延彦の付き人であり、

ヒクソン戦までのトレーニングパートナーとして、

常に高田に添い遂げていた時代ですね。
キングダム旗揚げ戦の高田公開スパー1

Uインターでのプロデビューと、その直後の解散、

上山はマイクを渡されると迷う事なく言いました。

上山
「自分は高田さんに一生ついて行きます」

上山龍紀11

結果的にその言葉が守られる事はなかったのですが、

今に至るまで上山のコスチュームカラーが紫という部分では、

あぁ高田について行ってるんだなぁ、と…これ強引ですか?(笑)

あと個人的に思うのですが、

上山の技って師・田村潔司の匂いがしないんですよね。

体型的な違いが大きな理由ですけど、

デビュー当時から変わらない、

あの長いコンパスから伸びていく蹴り、
上山龍紀13

超ロングレンジからローキックをクリーンヒットさせますからね。

ちなみにローの軌道と蹴った後ガードが開く癖は、

桜庭和志に似てるんですよね。
上山龍紀6

さらに変幻自在でいながら、

的確に極めていく足関節。
上山龍紀3

特にアンクルホールドの威力は日本屈指です。
上山龍紀4

そしてタックルに関してはUインター出身者では、

桜庭に次ぐ単独2位だと思います。
上山のタックル

何よりも最大の武器は、

絶対と言っていい程に“極められない”耐久性能。

これは同じUインター出身の松井大二郎にも共通しているのですが、

上山の場合は極められないまま試合を終えるのではなく、

流れを掴んで極めてしまう強さもあるんですね。

これも宮戸優光の教えを乞うたか否かの違いではないでしょうか。

師・田村との共通項は、

MMAのリングにおいても頑なにレガースを装着し続ける、

あの頑固さでしょうね。
上山龍紀8

前に書きましたが、

私が定義するプロレスラーというのは、

いかに余分なものを身に着けて闘いに臨むか、という部分なんです。

そしてその余分な部分が当人にとっては、

欠かす事の出来ない大切なアイテムであるという事も重要です。



数々の激戦を潜り抜けてきた上山ですが、

その出世試合は間違いなくDEEP2001における、

ミドル級トーナメント優勝でしょう。
上山龍紀14

当時の日本MMA界トップクラスの3人を連破して、

ベルトを巻いたあの一夜は大きかった。
上山龍紀15

その後のギルソン・フェレイラ戦なんかは、

もう、神の領域でしたよ。
上山龍紀17

これこそ真の名勝負でした。
上山龍紀18



ただU-STYLEと並行して出場し続けたMMAにおいて、

ここで急激に上山の勢いは止まってしまいました。

その最初のつまづきは桜井“マッハ”速人戦、
上山龍紀6

内容的に決して悪くはなかったのですが、

この試合に黒星が付いた事で、

のちのMMAの戦績が一気に変わってしまった気がします。

上山本来の伸び伸びした闘い方が、

何か窮屈に感じられてきた様な。

そこからPRIDE武士道との両立、
上山龍紀19

DEEPミドル級王座からは転落。

U-STYLE活動停止後には減量してK-1 MAXへ。

続くHERO'S参戦に至っては、

同じミドル級という呼称でも“70キロ契約”でしたからね。

それって山本KIDの階級ですから、有り得ませんよ。

案の定精彩を欠いたまま惨敗。

2戦目のビトー・“シャオリン”ヒベイロ戦に至っては、

まるで最初の高田vsヒクソンのVTRを観るかの様でした。
上山龍紀20

シャオリンの顔もヒクソンそっくりでしたし。



それからの上山の戦歴に関しては、

ほとんど把握しておりませんし、

U-FILEからの独立についても、

全く知りませんでした。

気が付けば38歳ですか…、

現在の画像を見ると、やや老けた感じもしなくもないですが、

まだまだやれるでしょう!! ええ。

高田が38歳の時には、

当時、ほとんどの選手が敬遠したボブチャンチンに真っ向挑んでいましたから。

高田について行くところから一歩進んで、

高田が出来なかった闘いにもう一度出て行ってもらいたいです。
胴上げ

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tag : 上山龍紀 高田延彦 DEEP PRIDE HERO'S

comment

Secret

No title

私は上山に関してはほとんど知りませんでした。
リングスでの”田村の弟子”という肩書き以降は知りません。
しかし、Uインターを通った人間という部分でのバックボーンというのはとても大きいんだなぁと感じました。

これは私がFMWや、WARによく見に行っていた時代があって、今の石井智宏や田中将斗の様子が気になるのと似てるかも知れませんね。

しかし、上山にしても柴田にしても身体を削ぎ落とされたうえで、シュートの象徴とも言える桜井マッハ速人に破れてしまう姿は何とも言えない歯がゆさと悔しさと気持ちの滞りを感じます。
100kg近い体重で学んで培った技術が、70kgに落とした状態で使えるかというとそれは話が違ってきます。
極端な例ですが、舞の海が体重200kgになった場合あの闘い方が出来るのか?
ビガロが90kgに落として、あの闘い方でジュニアヘビー級で通用するのか?
こんな簡単な答えなんだけど、
『勝った負けた、強い弱い』
の二元論で片付けられちゃうかなぁ・・・なんて。
もちろん、言い訳はしないでもらいたいですが。

>ナリさん

Uインターを通った人間という部分でのバックボーンというのはとても大きいんだなぁと感じました<やっぱり叩き込まれるものが大きいのでしょうね。特に宮戸在籍時代は。

今の石井智宏や田中将斗の様子が気になるのと似てるかも<団体を問わず、自分が目を付けてきた選手がオーバーする過程というのがプロレスの醍醐味だと思います。

100kg近い体重で学んで培った技術が、70kgに落とした状態で使えるかというとそれは話が違ってきます<体重を落とす事で既に武器を一つ手離してる訳ですよね。
無理やりに近い形で増量してデビューに至る選手が大多数の中、相手の適正体重まで落として同じコンディションを作るという行為がいかに無駄か…これだけでハンデですよ。

こんな簡単な答えなんだけど、『勝った負けた、強い弱い』の二元論で片付けられちゃうかなぁ<ほとんどの方にとっては結果だけが全てに等しいですからね。
勝てば官軍…実際にその結果を残したことで桜庭らは名を轟かせた訳ですし。

No title

僕もナリさんとほぼ同じで印象にあるのはリングス参戦時代ですね。

職場の先輩がリングスを録画していてそれを毎回借りてたのでその中で上山選手の試合を見ることができたというか。もちろん前歴のUインターやキングダム所属時代も情報としては知っていましたが。

上山選手の印象としては「技術的にすごくしっかりしてる選手」だなぁと思いました。リングスの歴代日本人選手でそれを感じたのは菊田、高坂、田村、そして上山です。それはリングスジャパンの選手が技術が無いんじゃなくて技術体系と言うかスタイルの違いなんだと思うのです。リングスジャパンと言うか前田の弟子はどっちかというと前に出て圧力をかけていくスタイルの選手が多かったと思うのです。ストライカー+サンボ流の足技っていうか。だからたとえば田村と山本宜久っていうのはそりが合わないから緊張感がある一方で喧嘩マッチになりかねない空気になっちゃうんですよね。

なにはともあれ、ハードヒットのチケット確保しましたので堪能できればと思います。

Uインター情報

11.8 スネークピットジャパンで安生、中野、宮戸トークバトルが決定したみたいです!
これヤバイっすね!!

―――――

1日にUPされたU-SPIRIT JAPAN 町田のブログはご覧になりました?
そこには素敵な写真が載ってましたよ。

>ささのっちさん

僕もナリさんとほぼ同じで印象にあるのはリングス参戦時代<テレビっていうのは、かくも印象に残るんですね。当たり前か。

上山選手の印象としては「技術的にすごくしっかりしてる選手」<確かにリングスの中では異質でしたね。
同じUインターベースでも、高田道場の場合、桜庭の下の二人はあまりに強い人間とスパーする事でディフェンス面の著しい進化はあったでしょうが、攻撃面でどうしても一線を超えられなかったと思うんです。
逆にU-FILEは選手数もあるでしょうけど、田村自身のスタイルからもある程度の自由さがいい影響を残したと思います。長南みたいな選手が出たのも自由さゆえというか。

リングスジャパンと言うか前田の弟子はどっちかというと前に出て圧力をかけていくスタイルの選手が多かった<グレイシーに対しても、前田がよく言ってたのは「あいつらの弱点がわかった。どんどん詰めていけばいい」的な事言ってましたよね。
当時、『そんな単純な話なのかなぁ』と思ったものです。

ストライカー+サンボ流の足技…たとえば田村と山本宜久っていうのはそりが合わないから緊張感がある一方で喧嘩マッチになりかねない空気になっちゃう<あの試合もU系屈指の緊張感でしたよね。
そこにわざわざUインターのジャージで向かっていく田村…そういう余計なもの感が好きなんだよなぁ。

なにはともあれ、ハードヒットのチケット確保しましたので堪能できればと<楽しみましょう!! そして語らいましょう!!

舞台は揃いました。

>宮ゲさん

11.8 スネークピットジャパンで安生、中野、宮戸トークバトルが決定<これ、マジでビビりました!!! 行きたい!!
安生宮戸の二人はアレですけど、中野ってのがね。
三者に聞きたいのは、「先輩から見た“桜庭vs秋山”と“田村vs桜庭”」。特に中野の見解が聞きたいなぁ…行きたいな。

1日にUPされたU-SPIRIT JAPAN 町田のブログ<見ました。プランチャですよね?



いやいや、もとい。
Uインタージャージと紫のレガース(UWF入り)ですね。
いろんな思いでリングを観てきたいと思います。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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